JPS5938355Y2 - 包装用袋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は一つの袋体の中に、複数の被包装物を各被包装
物の表裏両面が見える状態で収納するようにした包装用
袋に関する。

従来一つの袋体内に、複数個の被包装’ｍｖ・各被包装
物の表裏両面が見える状態で収納するには袋体な水平に
してその内部に複数の被包装物を横方向に並べて収納す
ればよいが、各被包装物が巾及び長さに比べて厚さのう
すい偏平状のものであると、この収納した袋体な垂直に
したときに、上側に位置する被包装物は袋体の底部に向
って落ちて、袋底部に位置する被包装物に対して縦向き
に重なることになるから、袋体内の各被包装物の表裏が
見えなくなるのであった。

それ故、従来は被包装物をその表裏両面が見える状態で
包装する場合には、一つの袋体に複数個の被包装物を入
れることはせずに、一つの袋体に一つの被包装物を入れ
るようにしていたから、不経済であった。

本考案は、袋体の底部と開口部との間の適宜位置に、袋
体を構成する表フィルム又は裏フィルムを適宜折曲げて
ポケット部を形成し、このポケット部で被包装物が袋の
底に向って落ちることなく保持できるようにすることに
より、複数の被包装物を一つの袋体の中に各被包装物の
表裏両面が見える状態で収納できるようにしたものであ
る。

次に本考案を実施例図面について説明すると、１はポリ
プロピレン等の透明な軟質合成樹脂フィルムで作られた
袋体な示し、該袋体１は１枚の広巾フィルムを折曲げて
２枚重ねにしてその表フィルム２と表フィルム３とをそ
の左右両側端部４゜４′において互に熱融着して上端側
に開口部５を形成する。

又前記袋体１にはその底部６と開口部５との間の、中間
箇所又は複数等分箇所（本実施例では３等分）に、表フ
ィルム２を、開口部５と平行な線７に沿って当該フィル
ム２の裏面側に且つ袋体１の開口部５０力向に向って折
り返したのち、更にこの折曲線８かも開口部５の方向に
適宜寸法Ｈ隔てた折曲線９に沿って今度は開口部５とは
逆の方向に折り返して、２重折り返し状のポケット部１
０．１０を形成し、該各ポケット部１０の左右両側端縁
を前記袋体１の左右両側端縁４，４′にそれぞれ熱融着
して成るものである。

なお、１１は前記開口部５を着脱自在に塞ぐ蓋片部で、
該蓋片部１１の裏面上端部には前記開口部５に沿って感
圧性接着剤帯１２を設け、該感圧性接着剤帯１２には、
これを覆うようにした帯状の離形カバー１３を剥離自在
に設けて成る。

以上の構成により、この袋体１に被包装物１４゜１４’
、 １４”を各々収納するには、先ず開口部５かも袋体
１の底部に一個目の被包装物１４を収納し、次に２個目
の被包装物１４′を、袋体１内に入れてその下端部を下
側のポケット部１０に嵌めることによりこの２個目の被
包装物１４′を袋体１内の上下中間部□収納し、更に３
個目の被包装物１４″を、袋体１内に入れてその下端部
を上側のポケット部１０に嵌めることによりこの３個目
の被包装物１４″を袋体１の上部に収納すればよいので
あり、この場合ポケット部１０の左右両側端縁は袋体１
の左右両側端縁４，４′に各々熱融着されているから、
この袋体１をぶら下げても各被包装物１４’、１４”は
確実にポケット部１０゜１０箇所で支持されるのであり
、この結果この被包装物１４’、１４”は袋体１の底部
６に落下しないから、いずれσ〕被包装物１４．１４’
、１４″の表裏両面が袋体１の外側から見ることができ
るのである。

なお、前記ポケット部１０．１０は、前記実施例のよう
に表フィルム２を折り返して形成することに代えて、裏
フィルム３を同じように折り返して形成したり、或いは
袋体１に対して前記ポケット部１０を複数個設ける場合
には、表フィルム２と裏フィルム３との両方に高さを違
えて形成してもよいのであり、また本考案は前記実施例
の場合に限らず、第６図及び第７図に示すように、上端
部に芯部材１４を一体的に熱融着して成る袋体１に対し
ても適用できることはいうまでもない。

以上要するに本考案に従えば、袋体の底部と開口部との
間の適宜箇所に、袋体を構成する表フィルム又は表フィ
ルムを適宜折曲げてポケット部を少なくとも１箇所形威
し、このポケット部で被包装物を保持できるようにして
いるから、一つの袋体の中に１．係数の被包装物を、各
被包装物が袋体の表裏両面から見える状態で収納できる
のであり、又一つの袋体の中に、複数の被包装物を、各
被包装物が袋体の表裏両面から見える状態で収納できる
から、被包装物毎に袋を用意する必要がなく経済的であ
ると共に、一つの袋に等級、品質等が異なる被包装物を
同時（１）■納することができて商品の陳列効果及び商
品価値を向上できる効果を有するのである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施匈を示し、第１図は本考案の包装用
袋の平面図、第２図は第１図のＩＩ−ＩＩ線拡大断面図
、第３図は第１図の■−■線拡太断面図、第４図は第１
図のＩＶ−ＩＶ線拡大断面図、第５図は包装用袋に被包
装物を収納した状態を示す縦断面図、第６図は他の実施
例を示す部分平面図、第７図は第６図の■−■線拡大断
面図である。 １・・・・・・袋体、２・・・・・・表フィルム、３・
・・・・・裏フィルム、４，４′・・・・・・左右両側
端縁、５・・・・・・開口部、１０・・・・・・ポケッ
ト部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表フィルムと裏フィルムとを少なくとも左右両側端縁で
   熱融着して成る軟質合成樹脂製の袋体において、該袋体
   の表フィルム又は裏フィルムの適宜箇所には、−力のフ
   ィルムを当該フィルムの裏面側に且つ袋体の開口部の方
   向に向って折り返したのち、更に開口部の方向とは逆の
   方向に折り返して成る２重折り返し状のポケット部を、
   前記開口部と千何に形成し、該ポケット部の左右両側端
   縁を前記袋体の左右両側端縁に熱融着したことを特徴と
   する包装用袋。