JPS5852135Y2 - インクロ−ルカセットの脱落防止機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はインクロールカセットを用いた小型プリンタに
係り、特に衝撃時におけるインクロールカセットのプリ
ンタからの脱落防止の構造に関する。

小型プリンタにおいて、インクロールは消耗品であるた
め交換可能であることが要求され、かつエンドユーザに
よる交換のためその方法は極めて簡単でなくてはならな
い。

一方、製品の使用、輸送途中で加えられる衝撃等によっ
て容易に脱落するようでも困る。

本考案はかかる要求に鑑みなされたもので、目的とする
ところは、衝撃時におけるインクロールカセットの脱落
を極めて簡単な構造で防止しようとするものである。

更に他の目的は、インクロールの交換が容易にワンタッ
チでできるようにすることにある。

更に他の目的は、インクロールカセットをバネ部材によ
り自動的にプリンタ本体内に倒れ込ませると共にインク
ロールを活字輪に押圧させることである。

本考案を図を用いて説明する。

第１図は本考案になるインクロールカセットの一実施例
を示す斜視図で、１はケース、２はケースに設けられた
ツマミ、３，４は脱落防止手段である補助ツマミ、５は
ケース１の側面に設けられた突起、６はインクを含浸す
る多孔性ロール、７は多孔性ロール６をケース１に軸支
する軸である。

第２及び第３図は前記インクロールカセットを用いた本
考案になるプリンタの一実施例を示す側断面図である。

第２図はインクロールカセットのツマミ２を指でつまみ
、プリンタに矢印Ａ方向から挿入して、指を離す前の状
態を示す。

第３図はツマミ２から指を離した時の状態を示す。

第２図、第３図において、１１はプリンタの側面フレー
ム、１２は側面フレーム１１に設けられた溝でインクロ
ールの軸７を案内する。

１３はインクロールを活字輪２０に押圧するバネ部材、
１４はプリンタの側面フレーム間に渡された結合部材、
１５は結合部材１４に設けられた突起である。

２１は活字輪２０に設けられた活字、２２はスリーブ２
４の開口部から爪が活字輪軸２３と係合するバネ性をも
った係合爪、２５は選択レバーで、係合爪２２ど活字輪
軸２３との係合、離脱を制御する。

選択レバー２５の動作は電磁石２８への通電によって威
される。

２７は選択レバー２５の吸引板、２９は選択レバー２５
の復元バネである。

３１はハンマで弾性部材３２を保持し、支点３０のまわ
りを回動し印字動作を行なう。

次に本考案の主旨であるインクロールカセットの脱落防
止について説明する。

第２図に示すようにインクロールはツマミ２を持たれ矢
印Ａ方向からプリンタ内に挿入される。

矢印Ａ方向は、溝１２にインクロールの軸７が案内され
ることによって定まる。

この挿入時には、インクロールの軸７及び突起５はバネ
部材１３を矢印Ｅ方向に変形させる。

挿入は軸７が溝１２の底部に達して終了するが、この状
態を第１の姿勢どする。

次に、ツマミ２から手を離せば、バネ部材１３は突起５
を押圧しているため、ツマミ２は第３図に示すように角
度θだけ倒れる。

この状態を第２の姿勢とする。この第２の姿勢において
、インクロールカセットの脱落防止手段である補助ツマ
ミ３，４はプリンタの突起１５と対向している。

従一つで、脱落が考えられるＦ方向の衝撃時には、イン
クロールのケース１はプリンタの障害手段である突起１
５に係止されて脱落が防止される。

尚、バネ部材１５はインクロールのケース１を第１の姿
勢から第２の姿勢へ変位させるのみならず、インクロー
ルを活字輪２０に押圧する作用も威す。

又、上述では、障害手段である突起１５を結合部材１４
に設けたが、これに限定されるものでなくフレーム１１
自身でも、又、プリンタの他の部品でもかまわない。

勿論、障害手段の位置、形状に応じて、インクロールの
ケース１に設けた脱落防止手段については位置、形状を
変更する必要がある。

インクロールの変換は、ツマミ２を持って第１の姿勢に
戻して引き出せば良く、ワンタッチで可能である。

ここでプリンタの文字選択及び印字動作を第２図面の簡
単な説明する。

活字輪軸２３は選択行程時には矢印Ｂ方向に所定の角度
のみ回転して停止し印字行程に入る。

一方、電磁石２８に通電すれば、選択レバー２５は軸２
６を中心に矢印Ｃ方向に回動する。

これによって選択レバー２５による係合爪２２の係止が
解除されるため、係合爪２２と活字輪軸２３とが係合し
、活字輪２０は活字輪軸２３と共に回転する。

従って、公知の方法を用いて活字輪軸２３の回転と同期
する信号を発生せしめ、この信号に同期してかつタイミ
ングを選択して電磁石２８に通電すれば、所望の活字２
１を印字位置に停止し得る。

この状態でハンマ３１を支点３０のまわりに矢印り方向
に回動させれば、ハンマ３１の弾性部材３２が印刷紙３
４を介して選択された活字２１を押圧し、印刷紙３４に
印字ができる。

尚、選択された活字２１−３のインクの塗布は、活字２
１が選択時にインクロールとの対向位置を通過するとき
に或される。

本考案について活字輪を用いたプリンタにより説明して
きたが、この方式に限定されるものではなく、例えば活
字ドラムのインクロールのインクを転写してハンマで叩
打するフライング方式のプリンタにおいても実施可能で
ある。

以上説明したように、本考案によれば、インクロールカ
セットの脱落防止が新たな部品を必要とすることなく簡
単な構造で達成される。

インクロールの交換も手を汚すようなことなくワンタッ
チで行なうことができる。

従って、コスト的にも有利で、極めて取扱いが優れたプ
リンタを提供し得る。

更に、インクロールカセットは、カバーに設けた突起部
とバネ部材とによりプリンタ本体内に自動的に倒れ込ま
されるので効率的なスペース活用ができプリンタの小型
化が実現できる。

更には、インクロールカセットは自動的にプリンタ本体
内へ倒れ込み支持されるので、ワンタッチでしかも確実
に組み込まれるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に用いるインクロールで、１・・・・・
・ケース、２・・・・・・ツマミ、３，４・・・・・・
補助ツマミ、５・・・・・・突起、６・・・・・・多孔
性ロールである。 第２図はインクロールの第１の姿勢を示すプリンタの部
分断面図、第３図は第２図の省略図でインクロールの第
２の姿勢を示す。 図において、１１・・・・・・側面フレーム、１２・・
・・・・溝、１３・・・・・・バネ部材、１４・・・・
・・熱合部材、１５・・・・・・突起、２０・・・・・
・活字輪、２１・・・・・・活字、２２・・・・・・係
合爪、２３・・・・・・活字輪軸、２５・・・・・・選
択レバー、２８・・・・・・電磁石、３１・・・・・・
ハンマでアル。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 インクを含浸したインクロールと、該インクロールを回
   転可能に支持するカバーとからなるインクロールカセッ
   トをプリンタ本体に装填し活字車にインクを転写するプ
   リンタにおいて、 前記プリンタ本体に設は前記インクロールカセットを装
   填するためのガイド溝と、 該ガイド溝に装填した前記インクロールカセットを前記
   カバーに設けた突起部を付勢することにより前記プリン
   タ本体内に自動的に倒れ込ませると共に前記インクロー
   ルを前記活字車に押圧するバネ部材と、 前記プリンタ本体内にセットされた前記インクロールカ
   セットの前記カバーの一部と対向した位置に位置し衝撃
   時には前記カバーの一部が係止される前記プリンタの本
   体部品に設けた障害部材とを備えたインクロールカセッ
   トの脱落防止機構。