JPS5851999Y2 - 浄化糟 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は家庭用等の小型浄化槽、特に浄化槽の槽体内部
に散気装置を着脱自在に設置する構造に関するものであ
る。

小型の浄化槽に設けられている一般の散気装置は、槽体
の側壁を水平方向に貫通してその内部に延び、適当な位
置で下方に屈曲してばつ気室の底部に達する空気供給パ
イプと、その先端に取付けられたデフイーザ（散気管）
とで構成されている。

このデフイーザ（散気管）は空気を噴出するときの浮力
や反力などによって振動しやすく、又空気供給管をその
水平部分を中心として回転させようとするので槽体内部
に固定すること及び点検時などに点検口から引き出すこ
とが必要とされるが、従来の散気構造は固定と引き上げ
の両方を満足させるものではなかった。

本考案は振動あるいは回転等が生じないように槽体内に
確実に固定でき、しかも点検等のために容易に引き上げ
ることができる構造簡単な散気装置の固定構造を有する
浄化槽を提供することを目的としている。

以下本考案の実施例を図面に基づき説明する。

第１図において、浄化槽の槽体１の内部は沈澱分離室２
とばつ気室３に分割する仕切板４が設置され、更に（）
つ気室３と沈澱室５に分離するセパレータ６が設置され
ている。

又前記沈澱室５内の液面近くに、内部に消毒室７を形成
する消毒槽８が設けられている。

処理すべき汚水は流入口９から沈澱分離室２内に入り、
固形物が沈澱分離され、ばつ気室３に移送される。

ばつ気室３内では散気装置１０を通して吹き込まれた空
気によってばつ気室処理を受ける。

ばつ気処理された液体は、セパレータ６の下方を通って
沈澱室５内に流入し、固形物は、沈降して再びばつ気室
３の底部に移行する。

又上澄液は、消毒槽８内の消毒室７に入り消毒されて流
出口２０より外部へ放流される。

前記沈澱分離室２とばつ気室３とを分割する仕切板４の
ばつ気室３側に装着された散気装置１０の構成の詳細は
、図面第２図イ９ロ、八で示す如く、仕切板４のばつ気
室３側下部に槽体１上部より下降する空気を送る送気管
１１の一端にジヨイント１２を介して水平に連結され先
端を端板１３によって閉じられた多孔管１４の両端を抜
脱自在に弾着するように多孔管部材１５を固着しである
。

この多孔管受部材１５は、前記仕刀板４にボルト１８等
で個定される基部１５ａと、この基部１５３両端から上
方に延びる弧状支持部１５ ｂ’、１５ ｂ’及び開拡
端１５ ｂ 、 １５ ｂ ”を備えた弾発する腕部１
５ ｂとから成り、前記多孔管１４０両端が開拡端１５
ｂ ”、 １５ ｂ ″上方から腕部１５ｂの弧状支
持部１５ ｂ’、１５ ｂ’仕切板４との間隔Ｗ（但し
Ｗは多孔管１４径口より小さく設定しである）を介して
位置決め保持されるようになっている。

しかもこの位置決め挿着時の案内機能及び多孔管受部材
１５を取付けたため仕切板４自体の補強機能として仕切
板４には多孔管受部材１５の近傍の両側から多孔管１４
を挟装する如く多孔管１４の長さｌよりやや巾広の間隔
で２つの案内板１６．１７を、上方水位付近まで伸長し
て突設させている。

従って散気装置１０が多孔管受部材１５に装着された状
態で送気管１１から多孔管１４内に供給された空気は、
多孔管１４の小孔を通って外部に放出され、その周囲に
存在する液体中に微細な気泡を形成する。

その気泡の流れが仕切板４に突設した案内板１６．１７
に規制されてばつ気室３の液体に整流作用を生じさせる
ものである。

尚前記案内板１６．１７の配設構成は仕切板４の全面に
亙って突設してもよく２つの案内板１６．１７を上方に
開拡する如く突設しても同様の作用を生ずる。

上記の構成になっているので散気装置１０全体を槽体１
の点検口１９より引き上げる際には、仕切板４と多孔管
受部材１５の腕部１５ｂとで弾着保持された多孔管１４
を弾発力に抗して送気管１１上方より引き上げて、点検
あるいは洗浄などの作業を行う。

第３図イ９口に示したものは、本考案の他の実施例で、
ばつ気室３には、接触濾材２１が充てん設置しである。

そして、案内板１７は、仕切板４から突設されているだ
けでなく、側部に整流板２２が固着され、エアリフト通
路２３を形成している。

つまり、この例では案内板１７が、エアリフト通路２３
の側板を兼ねていることになる。

この実施例においても、散気管の引き上げ等が同様に行
なえる。

また、この実施例のようにばつ気室が長方形の場合は、
案内板１７の上端と整流板２２の上端の位置に差をつけ
ておくと（この実施例では整流板２２の方を高くしてい
る）、ばつ気室内の液の循環が均一に行える。

以上のように本考案の浄化槽の散気装置１０においては
、デフイーザとして働く多孔管１４は槽体１の内部の仕
切板４に多孔管受部材１５を介して確実に位置決め固定
されているので多孔管１４から空気を噴出することによ
る反力が作用しても、先端が振動したりあるいは送気管
１１の上端を中心として回転するようなことはない。

又抜脱自在になっているため、点検時など散気装置１５
を引き上げる作業は極めて容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す散気装置を備えた浄化
槽の概略縦断面図、第２図イ９口、ハは仕切板に散気装
置を取付けた状態を示す要部上面図、正面図、側面図、
第３図イ５口は本考案の他の実施例を示す散気装置を備
えた浄化槽の一部概略縦断面図、横断面図である。 １・・・・・・槽体、２・・・・・・沈澱分離室、３・
・・・・・ばつ気室、４・・・・・・仕切板、１０・・
・・・・散気装置、１１・・・・・・送気管、１４・・
・・・・多孔管、１５・・・・・・多孔管受部材、１５
ａ・・・・・・基部、１５ｂ・・・・・・腕部、１５ｂ
′・・・・・・弧状支持部、１５ｂ”・・００．開拡端
、１６．１７・・・・・・案内板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 槽体内部を沈澱分離室とばり気室とに分割する仕切板の
   該ばつ気室側の下部に送気管と連続して設けた多孔管と
   、上記仕切板に固定された基部と該基部から上方に延び
   る弧状支持部および開拡端を備えた腕部からなりその弾
   力によって上記多孔管を抜脱自在に固定する多孔管受部
   材と、この多孔管受部材の近傍両端に上記多孔管を挟装
   する如く上記仕切板の上方に伸長して実記した案内板と
   を備えた浄化槽。