JP3029468B2 - 定水位排水ポンプ - Google Patents

定水位排水ポンプ

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JP3029468B2
JP3029468B2 JP3006515A JP651591A JP3029468B2 JP 3029468 B2 JP3029468 B2 JP 3029468B2 JP 3006515 A JP3006515 A JP 3006515A JP 651591 A JP651591 A JP 651591A JP 3029468 B2 JP3029468 B2 JP 3029468B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、槽内の水位を一定に保
ちながら、給水に連動起因したサイホン作用により排水
させる定水位排水ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水槽内への給水排水は、それぞれ
個別のポンプ手段を用いて行っていた。すなわち、槽内
の水位を一定に保ちながらの排水は、フロート等の機械
的手段又は、水位センサー等の電気的手段を用いて水位
を感知しながら、排水用のポンプと給水用のポンプと
を、それぞれ始動・停止を繰り返しながら行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、上記従来
の装置では、給水用のポンプと、排水用のポンプとを別
個に設ける必要があり、ポンプ能力の固体差により、ま
た駆動電力の若干の変動により、均衡調整が微妙なもの
なり、水位が上がり過ぎて溢れたり、下がり過ぎて水
中のものが露出したりするものであった。また、ポンプ
の始動・停止を繰り返す方法では、水位の変動の幅が大
きくなる不都合もあった。さらには、水位の感知を機械
的、電気的な手段に頼ったものは、機構が複雑になりそ
の信頼性、及び耐久性にも問題があった。
【0004】また、従来から一般に用いられている他の
簡易な方法としては、槽内にオーバーフロー用の排水パ
イプを槽底から立設して、溢水を排水する装置が知られ
ているが、この装置では、水面上の浮遊物を除去するに
は良いが、槽内に沈澱している塵、汚泥、汚物なとを効
率良く除去することができないという問題が残る。さら
にこの装置では、排水パイプ上端の開孔の位置で水位が
決まり、適宜自由に水位を設定し難いという欠点もあっ
た。
【0005】そこで、本発明は、上記従来の技術の有す
る問題点を解消すべくなされたもので、その目的とする
ところは、一個のポンプで槽内に給水を行うと共に、こ
れに連動起因してサイホン機能を誘起させて、槽内の水
位を一定に保ちながら排水することのできる定水位排水
ポンプを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を実現するた
め、本発明の定水位排水ポンプは、略逆U字状に配置さ
れ、かつ一方側の端部付近に開孔(3)が形成された排
水管(1)と、該排水管(1)内を貫通して配置された
給水管(5)と、該給水管(5)に形成されて排水管
(1)内に配置され、かつのど部(7)に開口(9)
形成されたベンチュリ管(6)と、から成ることを特徴
としている。
【0007】さらに、前記開口(9)をベンチュリ管
(6)ののど部(7)の全周にわたるスリット状(1
0)にすれば、よりサイホン誘起反応を迅速にすること
ができる特徴を有する。
【0008】次に、作用について説明する。ポンプの作
動により槽内に送られる液体(主に、水)がベンチュリ
管を通過すると、水力学上、のど部に負圧が生じる。こ
の負圧は、開口により排水管内と連通しているため、排
水管内にも作用する。ここで、排水管は略逆U字状に配
置されているため、サイホン管として機能させることが
可能となる。かかるサイホン機能によって槽内の液体を
排出させる。そして、排水管の一方の端部付近に設けら
れた開孔を水によって、塞いだり閉じたりすることによ
り、サイホンを働かせたり、解除させたりすることがで
きる。
【0009】
【実施例】次に、本発明の具体的実施の一例について図
面に従って説明する。第1図は本発明の定水位排水ポン
プの実施例の全体を表した図である。排水管1は、金
属、又は樹脂製のパイプで形成されており、略逆U字状
に配置され、その中間には拡径されたサイホン室2が一
体的に形成されている。かつ、排水管1の一方側(図面
においては左側)には、側面に開孔3が開設された吸水
管4が着脱自在に取付けられている。なお、この吸水管
4の取付けは、開孔3の位置を自由に設定することがで
きるように、スライド自在にすればより効果的である。
併せて、開孔3の形状は、小孔でもよいが、長孔または
スリット状とした場合には、空気吸入時の音を小さくす
ることができる効果があった。
【0010】排水管1のサイホン室2には、給水管5が
貫通して取付けられている。この給水管5には、サイホ
ン室2の位置でベンチュリ管6が形成されており、その
のど部7の側周部8には、サイホン室2とのど部7とを
連通する小孔の開口9が開設されている。次に、第2図
はベンチュリ管6の別の実施例を示すものである。すな
わち、上記実施例においては、開口9をのど部7の側周
部8に1個、または複数個開設されたものであるが、か
かる開口9を小孔でなく、のど部7の全周にわたるスリ
ット状の開口10としたものである。これによりのど部
7で生じる負圧を急速にサイホン室2に及ぼすことがで
き、サイホンの起動を迅速にすることができる。
【0011】なお、ベンチュリ管6は、実施例の円錐形
に限定されるものでなく、その他、ノズル形のベンチュ
リ管としてもよい。次に、本実施例の定水位排水ポンプ
の使用例についてに説明する。先ず、略逆U字状の排水
管1を、水槽11の上側壁端12を跨ぐようにして取付
け、その吸水管4側を水槽11の水中内に位置させる。
そして吸水管4の開孔3は、所望の水位の位置に設定し
固定する。このとき吸水管4に延長管14を取付け、水
槽11の底部に配置してもよい。また、排水管1の他端
側は延長させて、受水槽14の水中内に位置させる。こ
のとき、受水槽14の液面15は、水槽11の液面16
から約1m下がった位置に設定することが望ましい。
【0012】次に給水管5は、一方側を水槽11内に位
置させ、他方側に送水ポンプ17を連結させている。
【0013】
【実施例の作用】上記構成により、送水ポンプ17によ
って送水する(矢印a)と、のど部7に負圧が生じ、開
口9、10を介して、サイホン室2内の空気が吸引され
て(矢印b)、サイホン室2が負圧状態になる。これに
より、排水管1はサイホン機能が誘起され、水槽内の液
体を給水して受水槽14へと排水させることになる(矢
印c)。
【0014】水槽11内の液体が開孔3を塞いでいるあ
いだはサイホン機能が維持され、排出が促進される。液
面16が下降して開孔3の付近にくると、開孔3から空
気が吸引されて、排水中に気泡が混入し、水と気泡の混
相流状態となり、この結果、液体の見掛け上の比重量が
小さくなって、吸排圧力が減少して、排水能力が低下す
ることになる。なお、排水管1内は、のど部7の開口
9、10によって連通しているため、常に負圧が生じ大
気圧になることはない。そして、液面16が開孔3の位
置より下にきて開孔3が完全に露出したときは、ここか
ら空気のみが進入してサイホン室5内は大気圧になる。
よって、サイホン機能は解除されて排水が停止し、液面
16の下降を抑える。なおここで、開孔3から吸引され
た空気、又は液体(水)と共に吸引された空気は、開口
9、10を通ってベンチュリ管6ののど部7で微粒子と
なって、給水中に混ざり水槽11内に送り込まれる。
【0015】さらに給水が続き液面16が上昇して開孔
3を塞ぐと、開口9、10と連通するサイホン室2内が
再び負圧状態になる。よって、サイホン機能が回復し
て、排水が始まり、液面16の上昇を抑える。上記のよ
うに、サイホン機能の維持・停止・回復の繰り返しによ
り、液面16は開孔3の位置で保持されることになる。
【0016】なお、多くの場合、給水量が変化せず一定
のときは、液面16はほぼ開孔3の位置でバランスする
ものである。
【0017】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。給水に連動起因し
たサイホン機能によって排水しているため、排水用のポ
ンプを別個に設ける必要がなく、機構が簡単である。加
えて、給水ポンプの操作のみによって、排水量や排水の
開始・停止を調整することができる利点がある。
【0018】吸水管に気孔を設け、ここからの空気の
進入によるサイホン機能の停止・回復によって排水量を
調節し、水位を一定に保っているため、水位の維持機構
が、非常に簡単であると共に、信頼性に優れている。
溢水を排出するのではなく、サイホン機能により特に水
槽の底の方に沈殿又は浮遊している塵や汚濁水を吸引排
水することができるため、槽内の効率的な浄化が可能で
ある。
【0019】開孔が調節可能であるため、自由な液面
設定ができる。また、給水量を多くしても、それに連
れて排出量も増えるため、多量の給水により槽内に流れ
を形成することができ、かつ水位も一定に出来る利点が
ある。さらに、開孔から吸引された空気は、開口を通
ってベンチュリ管ののど部で微粒子になって給水中に混
合して槽内に送り込まれるため、槽内の水中に効果的に
酸素を溶融させることができ、魚の飼育にとっては非常
に有益なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定水位排水ポンプの実施例の全体を示
す要部断面図である。
【図2】ベンチュリ管の別の実施例を示す断面図であ
る。
【図3】実施例の使用例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1・・・排水管、 2・・・サイホン室、 3
・・・開孔、5・・・給水管、 6・・・ベンチュ
リ管、 7・・・のど部、9・・・開口、

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略逆U字状に配置され、かつ一方側の端
    部付近に開孔(3)が形成された排水管(1)と、該排水管(1)内を貫通して配置された給水管(5)
    と、 該給水管(5)に形成されて排水管(1)内に配置さ
    れ、かつのど部(7)に開口(9)形成されたベンチ
    ュリ管(6)と、 から成ることを特徴とする定水位排水ポンプ。
  2. 【請求項2】 開口(9)をベンチュリ管(6)ののど
    部(7)全周にわたるスリット状(10)にしたこと
    を特徴とする請求項1記載の定水位排水ポンプ。
JP3006515A 1991-01-23 1991-01-23 定水位排水ポンプ Expired - Fee Related JP3029468B2 (ja)

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