JPH07148486A - 水面浮遊物回収装置 - Google Patents
水面浮遊物回収装置Info
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- JPH07148486A JPH07148486A JP32138693A JP32138693A JPH07148486A JP H07148486 A JPH07148486 A JP H07148486A JP 32138693 A JP32138693 A JP 32138693A JP 32138693 A JP32138693 A JP 32138693A JP H07148486 A JPH07148486 A JP H07148486A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】水面レベルが変動しても、浮遊物の回収が安定
に且つ効率的に行え、しかも構成が簡単で安価な水面浮
遊物回収装置を提供する。 【構成】複数の回収溝2を有する円筒皿部3の下面に筒
状部4を連接したロート状本体1と、筒状部4を上下動
自在に挿通した挿通孔6を有するハウジング5と、筒状
部4に設けられたフロート7と、ハウジング5内の水を
下部より吸引する吸引手段とで構成する。吸引手段が停
止しているとき円筒皿部3の回収溝2底面が水面レベル
よりも若干高くなるようにフロート7の浮力を設定し、
吸引手段を作動させたとき円筒皿部3の上端縁が周囲の
水面レベルと略同等になり回収溝2底面が水面レベルよ
りも低くなるように、円筒皿部3の開口面積と吸引手段
の吸引力とを設定する。
に且つ効率的に行え、しかも構成が簡単で安価な水面浮
遊物回収装置を提供する。 【構成】複数の回収溝2を有する円筒皿部3の下面に筒
状部4を連接したロート状本体1と、筒状部4を上下動
自在に挿通した挿通孔6を有するハウジング5と、筒状
部4に設けられたフロート7と、ハウジング5内の水を
下部より吸引する吸引手段とで構成する。吸引手段が停
止しているとき円筒皿部3の回収溝2底面が水面レベル
よりも若干高くなるようにフロート7の浮力を設定し、
吸引手段を作動させたとき円筒皿部3の上端縁が周囲の
水面レベルと略同等になり回収溝2底面が水面レベルよ
りも低くなるように、円筒皿部3の開口面積と吸引手段
の吸引力とを設定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、池、湖、港湾、プー
ル、水槽などの水面に浮遊している油、水垢、アオコな
どの水面浮遊物を効率的に回収する水面浮遊物回収装置
に関するものである。
ル、水槽などの水面に浮遊している油、水垢、アオコな
どの水面浮遊物を効率的に回収する水面浮遊物回収装置
に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、港湾、湖、池、プール、水槽などの
水面に浮遊している油、水垢、アオコなどの浮遊物を回
収除去するために、水中ポンプのような吸引手段を利用
することが考えられており、水中ポンプの吸入口を水面
近くに位置させ、水面に浮遊する浮遊物を水面近くの水
と一緒に吸い込んで浮遊物を回収していた。
水面に浮遊している油、水垢、アオコなどの浮遊物を回
収除去するために、水中ポンプのような吸引手段を利用
することが考えられており、水中ポンプの吸入口を水面
近くに位置させ、水面に浮遊する浮遊物を水面近くの水
と一緒に吸い込んで浮遊物を回収していた。
【0003】例えば、水中ポンプの吸入口を水面レベル
よりも若干低い位置にセットして水中ポンプを作動させ
ると、水中ポンプによって水面近くの水と一緒に浮遊物
を回収することができ、必要に応じてフィルタで浮遊物
を分離除去していた。
よりも若干低い位置にセットして水中ポンプを作動させ
ると、水中ポンプによって水面近くの水と一緒に浮遊物
を回収することができ、必要に応じてフィルタで浮遊物
を分離除去していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来例にあっては、水中ポンプの吸入口を水面か
ら適当なレベルに常に位置させることが難しいため、水
面近くの水を吸入するときに空気を吸い込んでしまう場
合があり、水中ポンプのシリンダ内に空気が混入するこ
とによりポンプ作用が停止して回収作業ができなくなる
という問題があった。
ような従来例にあっては、水中ポンプの吸入口を水面か
ら適当なレベルに常に位置させることが難しいため、水
面近くの水を吸入するときに空気を吸い込んでしまう場
合があり、水中ポンプのシリンダ内に空気が混入するこ
とによりポンプ作用が停止して回収作業ができなくなる
という問題があった。
【0005】すなわち、水中ポンプの吸入口の位置を適
当な位置にセットしておいても、水面レベルが変動すれ
ば、空気を吸い込んでポンプ作用が停止する恐れがあ
り、水面レベルに合わせて吸入口の位置を人為的に調整
することは至難の技であり、空気の吸い込みによる回収
作業の中断がしばしば発生するという問題があった。
当な位置にセットしておいても、水面レベルが変動すれ
ば、空気を吸い込んでポンプ作用が停止する恐れがあ
り、水面レベルに合わせて吸入口の位置を人為的に調整
することは至難の技であり、空気の吸い込みによる回収
作業の中断がしばしば発生するという問題があった。
【0006】そこで、水面レベルの変動分だけ水中ポン
プの吸入口を低く位置させることが考えられるが、吸入
口をあまり低く設定すると、水面近くの水(水面から離
れた部分の水)だけが吸入され、水面に浮遊している浮
遊物が吸入されなくなり、浮遊物の回収効率が大幅に低
下するという問題があった。
プの吸入口を低く位置させることが考えられるが、吸入
口をあまり低く設定すると、水面近くの水(水面から離
れた部分の水)だけが吸入され、水面に浮遊している浮
遊物が吸入されなくなり、浮遊物の回収効率が大幅に低
下するという問題があった。
【0007】一方、水面レベルを電気的あるいは光学的
に検出する検出手段を設け、検出された水面レベルに応
じて水中ポンプの位置制御を行うことも考えられるが、
検出手段及び位置制御手段などの構成が複雑で高価な装
置が必要になるという問題があった。
に検出する検出手段を設け、検出された水面レベルに応
じて水中ポンプの位置制御を行うことも考えられるが、
検出手段及び位置制御手段などの構成が複雑で高価な装
置が必要になるという問題があった。
【0008】本発明は上述の点に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、水面レベルが変動して
も、浮遊物の回収が安定に且つ効率的に行え、しかも構
成が簡単で安価な水面浮遊物回収装置を提供することに
ある。
あり、その目的とするところは、水面レベルが変動して
も、浮遊物の回収が安定に且つ効率的に行え、しかも構
成が簡単で安価な水面浮遊物回収装置を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上方開口端に
複数の回収溝2が設けられた円筒皿部3の下面に筒状部
4を連接したロート状本体1と、ロート状本体1の筒状
部4が上下動自在に挿通される挿通孔6を上面に形成し
水面下の適当な位置に保持される箱状のハウジング5
と、上記ハウジング5内にあってロート状本体1の筒状
部4に設けられたフロート7と、上記ハウジング5内の
水を下部より吸引する吸引手段とで構成され、吸引手段
が停止しているとき円筒皿部3の回収溝2底面が水面レ
ベルよりも若干高くなるようにフロート7の浮力を設定
し、吸引手段を作動させたとき円筒皿部3の上端縁が周
囲の水面レベルと略同等になり回収溝2底面が水面レベ
ルよりも低くなるように、円筒皿部3の開口面積と吸引
手段の吸引力とを設定したものである。
複数の回収溝2が設けられた円筒皿部3の下面に筒状部
4を連接したロート状本体1と、ロート状本体1の筒状
部4が上下動自在に挿通される挿通孔6を上面に形成し
水面下の適当な位置に保持される箱状のハウジング5
と、上記ハウジング5内にあってロート状本体1の筒状
部4に設けられたフロート7と、上記ハウジング5内の
水を下部より吸引する吸引手段とで構成され、吸引手段
が停止しているとき円筒皿部3の回収溝2底面が水面レ
ベルよりも若干高くなるようにフロート7の浮力を設定
し、吸引手段を作動させたとき円筒皿部3の上端縁が周
囲の水面レベルと略同等になり回収溝2底面が水面レベ
ルよりも低くなるように、円筒皿部3の開口面積と吸引
手段の吸引力とを設定したものである。
【0010】
【作 用】本発明は上述のように、上方開口端に複数の
回収溝2が設けられた円筒皿部3の下面に筒状部4を連
接したロート状本体1と、ロート状本体1の筒状部4が
上下動自在に挿通される挿通孔6を上面に形成し水面下
の適当な位置に保持される箱状のハウジング5と、上記
ハウジング5内にあってロート状本体1の筒状部4に設
けられたフロート7と、上記ハウジング5内の水を下部
より吸引する吸引手段とで構成され、吸引手段が停止し
ているとき円筒皿部3の回収溝2底面が水面レベルより
も若干高くなるようにフロート7の浮力を設定し、吸引
手段を作動させたとき円筒皿部3の上端縁が周囲の水面
レベルと略同一になり回収溝2底面が水面レベルよりも
低くなるように、円筒皿部3の開口面積と吸引手段の吸
引力とを設定したものであり、浮遊物を多く含んだ水面
近くの水を回収溝2底面をオーバーフローさせてロート
状本体1及びハウジング5内に流入させ、ハウジング5
の下部(水面レベルからかなり低い位置)から吸引手段
で排出するようにしているので、吸引手段が空気を吸い
込んで回収作業が中断されることがなく、しかも、回収
効率を損なうことがない。
回収溝2が設けられた円筒皿部3の下面に筒状部4を連
接したロート状本体1と、ロート状本体1の筒状部4が
上下動自在に挿通される挿通孔6を上面に形成し水面下
の適当な位置に保持される箱状のハウジング5と、上記
ハウジング5内にあってロート状本体1の筒状部4に設
けられたフロート7と、上記ハウジング5内の水を下部
より吸引する吸引手段とで構成され、吸引手段が停止し
ているとき円筒皿部3の回収溝2底面が水面レベルより
も若干高くなるようにフロート7の浮力を設定し、吸引
手段を作動させたとき円筒皿部3の上端縁が周囲の水面
レベルと略同一になり回収溝2底面が水面レベルよりも
低くなるように、円筒皿部3の開口面積と吸引手段の吸
引力とを設定したものであり、浮遊物を多く含んだ水面
近くの水を回収溝2底面をオーバーフローさせてロート
状本体1及びハウジング5内に流入させ、ハウジング5
の下部(水面レベルからかなり低い位置)から吸引手段
で排出するようにしているので、吸引手段が空気を吸い
込んで回収作業が中断されることがなく、しかも、回収
効率を損なうことがない。
【0011】また、ハウジング5内に溜った浮遊物を多
く含んだ水を、吸引手段でハウジングの下部より排出し
ているので、浮遊物の回収効率を損なうことがなく、水
面レベルが変動しても安定に且つ効率的に水面浮遊物の
回収を行えるようになっている。
く含んだ水を、吸引手段でハウジングの下部より排出し
ているので、浮遊物の回収効率を損なうことがなく、水
面レベルが変動しても安定に且つ効率的に水面浮遊物の
回収を行えるようになっている。
【0012】さらにまた、水面レベルの変動に対する対
応をフロートおよび吸引手段の吸引力を適当に設定して
行っているので、水面レベルを検出して水中ポンプの位
置を制御する従来例に比べて構成が簡単で安価な水面浮
遊物回収装置が得られる。
応をフロートおよび吸引手段の吸引力を適当に設定して
行っているので、水面レベルを検出して水中ポンプの位
置を制御する従来例に比べて構成が簡単で安価な水面浮
遊物回収装置が得られる。
【0013】
【実施例】図1ないし図4は本発明一実施例を示すもの
で、ロート状本体1は、上方開口端に複数(実施例では
3個)の回収溝2が設けられた円筒皿部3の下面に筒状
部4を連接して形成されている。箱状のハウジング5の
上面5aにはロート状本体1の筒状部4が上下動自在に
挿通される挿通孔6が形成され、ハウジング5は3個の
球状浮き11およびアーム12によって水面下の適当な
位置に保持されている。ロート状本体1の筒状部4のハ
ウジング5内の中央部にフロート7が設けられており、
筒状部4の下部にはおもり8が設けられている。図中、
10は運転開始時にハウジング5内にロート状本体1を
介して水を導入する際の空気抜き用の小孔である。
で、ロート状本体1は、上方開口端に複数(実施例では
3個)の回収溝2が設けられた円筒皿部3の下面に筒状
部4を連接して形成されている。箱状のハウジング5の
上面5aにはロート状本体1の筒状部4が上下動自在に
挿通される挿通孔6が形成され、ハウジング5は3個の
球状浮き11およびアーム12によって水面下の適当な
位置に保持されている。ロート状本体1の筒状部4のハ
ウジング5内の中央部にフロート7が設けられており、
筒状部4の下部にはおもり8が設けられている。図中、
10は運転開始時にハウジング5内にロート状本体1を
介して水を導入する際の空気抜き用の小孔である。
【0014】また、ハウジング5の側面下部には吸引口
9が設けられており、この吸引口9は、ハウジング5内
の水を吸引排出する水中ポンプ(図示せず)のような吸
引手段に接続されている。なお、実施例では、ハウジン
グ5の側面下部に吸引口9を設けているが、ハウジング
5の底面に吸引口9を設けても良い。また、水中ポンプ
をハウジング5内の底部に設けて吸引手段を形成しても
良い。また、実施例では、空気抜き孔10を設けている
が、挿通孔6を筒状部4の外径よりも若干大きくするこ
とにより形成されるギャップを介して、運転開始時にお
けるハウジング5内の空気抜きおよび水の導入を容易に
行えるようにしても良く、また、ハウジング5の上部に
小孔(吸引手段の動作時に少量の水が流入する程度)を
別途設けても良い。
9が設けられており、この吸引口9は、ハウジング5内
の水を吸引排出する水中ポンプ(図示せず)のような吸
引手段に接続されている。なお、実施例では、ハウジン
グ5の側面下部に吸引口9を設けているが、ハウジング
5の底面に吸引口9を設けても良い。また、水中ポンプ
をハウジング5内の底部に設けて吸引手段を形成しても
良い。また、実施例では、空気抜き孔10を設けている
が、挿通孔6を筒状部4の外径よりも若干大きくするこ
とにより形成されるギャップを介して、運転開始時にお
けるハウジング5内の空気抜きおよび水の導入を容易に
行えるようにしても良く、また、ハウジング5の上部に
小孔(吸引手段の動作時に少量の水が流入する程度)を
別途設けても良い。
【0015】さらにまた、実施例では、ハウジング5の
上面5aに挿通孔6を設けてロート状本体1を上下動自
在にしているが、ハウジング5の上面5aを可とう性を
有するゴム、ビニールなどで形成し、挿通孔6をロート
状本体1の筒状部4に接着しても良い。この場合、ロー
ト状本体1を上下動自在にするためのたるみ(蛇腹状に
形成しても良い)を設ける必要がある。
上面5aに挿通孔6を設けてロート状本体1を上下動自
在にしているが、ハウジング5の上面5aを可とう性を
有するゴム、ビニールなどで形成し、挿通孔6をロート
状本体1の筒状部4に接着しても良い。この場合、ロー
ト状本体1を上下動自在にするためのたるみ(蛇腹状に
形成しても良い)を設ける必要がある。
【0016】ここに、水中ポンプにて形成される吸引手
段が停止しているとき、円筒皿部3の回収溝2底面が、
図1に示すように、水面レベルよりも若干高くなるよう
にフロート7の浮力を設定している。一方、吸引手段を
作動させたとき、図2に示すように、円筒皿部3の上端
縁が周囲の水面レベルと略同一となり回収溝2底面が水
面レベルよりも低くなるように、円筒皿部3の開口面積
と吸引手段の吸引力とが設定されている。なお、実施例
においては、吸引手段の動作時において、図2のよう
に、円筒皿部3の上端縁が周囲の水面レベルよりも若干
低くなるまでロート状本体1が引き下げられるが、この
とき上端縁部の水は表面張力によって盛り上がった状態
になる。
段が停止しているとき、円筒皿部3の回収溝2底面が、
図1に示すように、水面レベルよりも若干高くなるよう
にフロート7の浮力を設定している。一方、吸引手段を
作動させたとき、図2に示すように、円筒皿部3の上端
縁が周囲の水面レベルと略同一となり回収溝2底面が水
面レベルよりも低くなるように、円筒皿部3の開口面積
と吸引手段の吸引力とが設定されている。なお、実施例
においては、吸引手段の動作時において、図2のよう
に、円筒皿部3の上端縁が周囲の水面レベルよりも若干
低くなるまでロート状本体1が引き下げられるが、この
とき上端縁部の水は表面張力によって盛り上がった状態
になる。
【0017】以下、実施例の動作について説明する。い
ま、本発明に係る水面浮遊物回収装置を水面に浮かべて
ハウジング5内に水を導入すると、吸引手段たる水中ポ
ンプが作動していない状態において、図1に示すよう
に、円筒皿部3の回収溝2底面は周囲の水面レベルより
も若干高くセットされ、円筒皿部3内の水面レベルは周
囲の水面レベルと同一になっている。この状態において
は、ロート状本体1の円筒皿部3に水は流入することは
ない。
ま、本発明に係る水面浮遊物回収装置を水面に浮かべて
ハウジング5内に水を導入すると、吸引手段たる水中ポ
ンプが作動していない状態において、図1に示すよう
に、円筒皿部3の回収溝2底面は周囲の水面レベルより
も若干高くセットされ、円筒皿部3内の水面レベルは周
囲の水面レベルと同一になっている。この状態において
は、ロート状本体1の円筒皿部3に水は流入することは
ない。
【0018】次に、吸引手段たる水中ポンプを作動させ
ると、その吸引力によってハウジング5内の水が排出さ
れ、図2に示すように、円筒皿部3内の水面レベルが下
がるとともに、吸引力が作用することによってロート状
本体1が引き下げられ、回収溝2底面が周囲の水面レベ
ルよりも低くなる。この状態において、水面近くの浮遊
物を含んだ水が回収溝2の底面をオーバーフローしてロ
ート状本体1を介してハウジング5内に流入する。
ると、その吸引力によってハウジング5内の水が排出さ
れ、図2に示すように、円筒皿部3内の水面レベルが下
がるとともに、吸引力が作用することによってロート状
本体1が引き下げられ、回収溝2底面が周囲の水面レベ
ルよりも低くなる。この状態において、水面近くの浮遊
物を含んだ水が回収溝2の底面をオーバーフローしてロ
ート状本体1を介してハウジング5内に流入する。
【0019】ここに、水中ポンプは、ハウジング5内に
溜った浮遊物を多く含んだ水を吸引口9から吸引して外
部に排出する。このとき、吸引口9は水面レベルよりも
かなり低い位置になっているので、空気を吸い込む恐れ
はなく、従来例のように、空気混入による回収作業の中
断が発生することはない。
溜った浮遊物を多く含んだ水を吸引口9から吸引して外
部に排出する。このとき、吸引口9は水面レベルよりも
かなり低い位置になっているので、空気を吸い込む恐れ
はなく、従来例のように、空気混入による回収作業の中
断が発生することはない。
【0020】また、水中ポンプは、円筒皿部3の3個の
回収溝2底面をオーバーフローしてロート状本体1およ
びハウジング5内に溜った浮遊物を多く含んだ水を吸入
して排出するので、吸引手段(水中ポンプ)を周囲の水
面レベルよりもかなり低い位置に配置しているにも拘ら
ず、浮遊物を効率よく回収できることになる。
回収溝2底面をオーバーフローしてロート状本体1およ
びハウジング5内に溜った浮遊物を多く含んだ水を吸入
して排出するので、吸引手段(水中ポンプ)を周囲の水
面レベルよりもかなり低い位置に配置しているにも拘ら
ず、浮遊物を効率よく回収できることになる。
【0021】さらにまた、実施例にあっては、回収溝2
を円筒皿部3の上端縁に3個均等に隔設しており、しか
も、吸引手段の作動時に円筒皿部3の上端縁に表面張力
(図2参照)が作用するようにして復元力を発生させて
いるので、円筒皿部の上端開口面を周囲の水面と平行に
保つことができる。したがって、回収溝2底面をオーバ
ーフローして水が円筒皿部3に流入する時に、ロート状
本体1が一方に傾いてしまうことがなく、常に浮遊物を
安定にかつ効率的に回収できる。なお、水面にうねりや
波が生じた場合にあっても、球状うき11によってうね
りや波に対応してハウジング5を所定位置に維持してい
るので、常に安定に浮遊物を回収できることになる。
を円筒皿部3の上端縁に3個均等に隔設しており、しか
も、吸引手段の作動時に円筒皿部3の上端縁に表面張力
(図2参照)が作用するようにして復元力を発生させて
いるので、円筒皿部の上端開口面を周囲の水面と平行に
保つことができる。したがって、回収溝2底面をオーバ
ーフローして水が円筒皿部3に流入する時に、ロート状
本体1が一方に傾いてしまうことがなく、常に浮遊物を
安定にかつ効率的に回収できる。なお、水面にうねりや
波が生じた場合にあっても、球状うき11によってうね
りや波に対応してハウジング5を所定位置に維持してい
るので、常に安定に浮遊物を回収できることになる。
【0022】次に、水中ポンプを停止させると、ロート
状本体1に作用している吸引力がなくなるので、図1に
示す状態に戻ることになる。同様にして、移動用ロープ
などによって本発明装置を適当に水面を移動させれば、
広い水面に浮遊している浮遊物を水面レベルの変動に関
係なく極めて効率的に回収できることになる。なお、水
中ポンプにより排出された水は、バグフィルタ(図示せ
ず)などによって浮遊物を濾過した後、水面に戻せばよ
り効率的な浮遊物除去が行える。
状本体1に作用している吸引力がなくなるので、図1に
示す状態に戻ることになる。同様にして、移動用ロープ
などによって本発明装置を適当に水面を移動させれば、
広い水面に浮遊している浮遊物を水面レベルの変動に関
係なく極めて効率的に回収できることになる。なお、水
中ポンプにより排出された水は、バグフィルタ(図示せ
ず)などによって浮遊物を濾過した後、水面に戻せばよ
り効率的な浮遊物除去が行える。
【0023】
【発明の効果】本発明は上述のように、上方開口端に複
数の回収溝が設けられた円筒皿部の下面に筒状部を連接
したロート状本体と、ロート状本体の筒状部が上下動自
在に挿通される挿通孔6上面に形成し水面下の適当な位
置に保持される箱状のハウジングと、上記ハウジング内
にあってロート状本体の筒状部に設けられたフロート
と、上記ハウジング内の水を下部より吸引する吸引手段
とで構成され、吸引手段が停止しているとき円筒皿部の
回収溝底面が水面レベルよりも若干高くなるようにフロ
ートの浮力を設定し、吸引手段を作動させたとき円筒皿
部の上端縁が周囲の水面レベルと略同一になり回収溝底
面が水面レベルよりも低くなるように、円筒皿部の開口
面積と吸引手段の吸引力とを設定したものであり、浮遊
物を多く含んだ水面近くの水を回収溝底面をオーバーフ
ローさせてロート状本体及びハウジング内に流入させ、
ハウジングの下部(水面レベルからかなり低い位置)か
ら吸水手段で排出するようにしているので、吸引手段が
空気を吸い込んで回収作業が中断されることがないとい
う効果がある。
数の回収溝が設けられた円筒皿部の下面に筒状部を連接
したロート状本体と、ロート状本体の筒状部が上下動自
在に挿通される挿通孔6上面に形成し水面下の適当な位
置に保持される箱状のハウジングと、上記ハウジング内
にあってロート状本体の筒状部に設けられたフロート
と、上記ハウジング内の水を下部より吸引する吸引手段
とで構成され、吸引手段が停止しているとき円筒皿部の
回収溝底面が水面レベルよりも若干高くなるようにフロ
ートの浮力を設定し、吸引手段を作動させたとき円筒皿
部の上端縁が周囲の水面レベルと略同一になり回収溝底
面が水面レベルよりも低くなるように、円筒皿部の開口
面積と吸引手段の吸引力とを設定したものであり、浮遊
物を多く含んだ水面近くの水を回収溝底面をオーバーフ
ローさせてロート状本体及びハウジング内に流入させ、
ハウジングの下部(水面レベルからかなり低い位置)か
ら吸水手段で排出するようにしているので、吸引手段が
空気を吸い込んで回収作業が中断されることがないとい
う効果がある。
【0024】また、ハウジング内に溜った浮遊物を多く
含んだ水を、ハウジングの下部より吸引手段で排出して
いるので、水面レベルからかなり低い位置から吸引して
いるにも拘らず、浮遊物の回収効率を損なうことがな
く、水面レベルが変動しても安定に且つ効率的に水面浮
遊物の回収を行えるという効果がある。
含んだ水を、ハウジングの下部より吸引手段で排出して
いるので、水面レベルからかなり低い位置から吸引して
いるにも拘らず、浮遊物の回収効率を損なうことがな
く、水面レベルが変動しても安定に且つ効率的に水面浮
遊物の回収を行えるという効果がある。
【0025】さらにまた、フロートおよび吸引手段の吸
引力を適当に設定して水面レベルの変動に対応している
ので、水面レベルを検出して水中ポンプの位置を制御す
る従来例に比べて構成が簡単で安価な水面浮遊物回収装
置が得られるという効果がある。
引力を適当に設定して水面レベルの変動に対応している
ので、水面レベルを検出して水中ポンプの位置を制御す
る従来例に比べて構成が簡単で安価な水面浮遊物回収装
置が得られるという効果がある。
【0026】
【図1】本発明一実施例の断面図(吸引手段の非動作状
態)である。
態)である。
【図2】同上の断面図(吸引手段の動作状態)である。
【図3】同上の上面図である。
【図4】同上の要部斜視図である。
1 ロート状本体 2 回収溝 3 円筒皿部 4 筒状部 5 ハウジング 6 挿通孔 7 フロート 8 おもり 9 吸引口
Claims (3)
- 【請求項1】上方開口端に複数の回収溝が設けられた円
筒皿部の下面に筒状部を連接したロート状本体と、ロー
ト状本体の筒状部が上下動自在に挿通される挿通孔を上
面に形成し水面下の適当な位置に保持される箱状のハウ
ジングと、上記ハウジング内にあってロート状本体の筒
状部に設けられたフロートと、上記ハウジング内の水を
下部より吸引する吸引手段とで構成され、吸引手段が停
止しているとき円筒皿部の回収溝底面が水面レベルより
も若干高くなるようにフロートの浮力を設定し、吸引手
段を作動させたとき円筒皿部の上端縁が周囲の水面レベ
ルと略同等になり回収溝底面が水面レベルよりも低くな
るように、円筒皿部の開口面積と吸引手段の吸引力とを
設定したことを特徴とする水面浮遊物回収装置。 - 【請求項2】吸引手段を水中ポンプにて形成し、ハウジ
ングの側面下部あるいは底面に設けた吸引口からハウジ
ング内の水を吸引するようにしたことを特徴とする請求
項1記載の水面浮遊物回収装置。 - 【請求項3】吸引手段をハウジング内の底部に設けられ
た水中ポンプにて形成したことを特徴とする請求項1記
載の水面浮遊物回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32138693A JPH07148486A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 水面浮遊物回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32138693A JPH07148486A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 水面浮遊物回収装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07148486A true JPH07148486A (ja) | 1995-06-13 |
Family
ID=18131979
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32138693A Pending JPH07148486A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 水面浮遊物回収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07148486A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005329342A (ja) * | 2004-05-21 | 2005-12-02 | Anest Iwata Corp | 塗装ブース用処理液のスラッジ回収装置 |
KR101426007B1 (ko) * | 2014-01-10 | 2014-08-05 | 김재우 | 스컴수집기 |
USD794161S1 (en) | 2015-07-31 | 2017-08-08 | Ecology Science Co., Ltd. | Floating matter remover |
-
1993
- 1993-11-26 JP JP32138693A patent/JPH07148486A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005329342A (ja) * | 2004-05-21 | 2005-12-02 | Anest Iwata Corp | 塗装ブース用処理液のスラッジ回収装置 |
JP4588362B2 (ja) * | 2004-05-21 | 2010-12-01 | アネスト岩田株式会社 | 塗装ブース用処理液のスラッジ回収装置 |
KR101426007B1 (ko) * | 2014-01-10 | 2014-08-05 | 김재우 | 스컴수집기 |
USD794161S1 (en) | 2015-07-31 | 2017-08-08 | Ecology Science Co., Ltd. | Floating matter remover |
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