JPS5851404B2 - 酸化物磁性材料 - Google Patents
酸化物磁性材料Info
- Publication number
- JPS5851404B2 JPS5851404B2 JP51018481A JP1848176A JPS5851404B2 JP S5851404 B2 JPS5851404 B2 JP S5851404B2 JP 51018481 A JP51018481 A JP 51018481A JP 1848176 A JP1848176 A JP 1848176A JP S5851404 B2 JPS5851404 B2 JP S5851404B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic material
- electrical resistance
- oxide magnetic
- addition
- loss
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、Fe2o3.NiO,CuO,Coo。
Al2O3およびMnOを主成分とするN1−AACu
Co Mn系フェライトの改良に関するものであり
、主成分にV2053 wt%以下(O栃含まず)およ
びLi2CO32wt%以下(0を含まず)を同時に添
加せしめた酸化物磁性材料に関したものであり、高い電
気抵抗を有し、高周波において低損失であることを特徴
とする。
Co Mn系フェライトの改良に関するものであり
、主成分にV2053 wt%以下(O栃含まず)およ
びLi2CO32wt%以下(0を含まず)を同時に添
加せしめた酸化物磁性材料に関したものであり、高い電
気抵抗を有し、高周波において低損失であることを特徴
とする。
一般に、Niフェライトは高いキューリ一温度(約59
0℃)を有し、温度特性が良好であることを特長とする
が、低い電気抵抗(104Ω磯程度)の為に交流損失が
比較的大きいという欠点がある。
0℃)を有し、温度特性が良好であることを特長とする
が、低い電気抵抗(104Ω磯程度)の為に交流損失が
比較的大きいという欠点がある。
またNiフェライトのAl2O3での置換は飽和磁化4
πMsを減少させ所望の値を得ることができ、しかも室
温付近での4πMsの温度変化が小さくなるとともに初
透磁率μiの減少と電気抵抗の増加をもたらし、Coと
Mnの添加は電気抵抗の増加に寄与し、Cuの添加は焼
結の促進と電気抵抗の増加に寄与することは公知である
。
πMsを減少させ所望の値を得ることができ、しかも室
温付近での4πMsの温度変化が小さくなるとともに初
透磁率μiの減少と電気抵抗の増加をもたらし、Coと
Mnの添加は電気抵抗の増加に寄与し、Cuの添加は焼
結の促進と電気抵抗の増加に寄与することは公知である
。
しかしながら、最近の高周波用材料においては更に高抵
抗、低損失の材料が要求されてきている。
抗、低損失の材料が要求されてきている。
本発明者は、かかる要求に対応し、従来の技術で得られ
る特性より優れた特性を得るべく種々研究し、本発明に
達したものであり、従来のN i −AA Cu
Co Mn系フェライトにV2O5とL 12 CO
sを同時に添加することにより、高い密度領域での著し
い電気抵抗の増加と高周波損失の少ない材料を提供する
ことができる。
る特性より優れた特性を得るべく種々研究し、本発明に
達したものであり、従来のN i −AA Cu
Co Mn系フェライトにV2O5とL 12 CO
sを同時に添加することにより、高い密度領域での著し
い電気抵抗の増加と高周波損失の少ない材料を提供する
ことができる。
また製造工程においても、焼成温度の許容範囲が無添加
と比較して約10倍と非常に広くとれ、しかも焼成温度
を300℃程度低くできることからも工業上非常に有益
である。
と比較して約10倍と非常に広くとれ、しかも焼成温度
を300℃程度低くできることからも工業上非常に有益
である。
本発明は高周波において特に損失の少ない磁性材料を提
供しようとするものであり、NiフェライトのFe2O
3をk1203 s N i OをCuO,CoOで一
部置換、MnOを添加したNiAA−CuCo−Mn系
フェライトにV2053 wt%以下(0を含まず)お
よびL i2 C032vi t%(0を含まず)を同
時に添加することにより目的を達することができた。
供しようとするものであり、NiフェライトのFe2O
3をk1203 s N i OをCuO,CoOで一
部置換、MnOを添加したNiAA−CuCo−Mn系
フェライトにV2053 wt%以下(0を含まず)お
よびL i2 C032vi t%(0を含まず)を同
時に添加することにより目的を達することができた。
V205 、 L t 2 COsの量の限定理由は単
独の添加では顕著な効果が認められないこと、および上
記上限値を超えた量では磁気特性の劣化特に初透磁率μ
iacの減少が問題となることおよび電気抵抗が減少す
ること(直流比抵抗が108Ω−軸以上どならない)よ
り決定した。
独の添加では顕著な効果が認められないこと、および上
記上限値を超えた量では磁気特性の劣化特に初透磁率μ
iacの減少が問題となることおよび電気抵抗が減少す
ること(直流比抵抗が108Ω−軸以上どならない)よ
り決定した。
次に実施例をあげて本発明の詳細な説明する。
実施例 1
化学式N1(1−y−2)°Cuy°CO2°Fe(2
−α−X)。
−α−X)。
AlX−Mna−04で表わし、y :0.1 、 z
=0.02 。
=0.02 。
a−”0.02 、 α=0 、 x=0.53になる
様にN i O。
様にN i O。
Fe2O3,A7203.Cub、 Co2O3,Mn
CO3を秤量し、ボールミルで400時間湿混合後乾燥
した。
CO3を秤量し、ボールミルで400時間湿混合後乾燥
した。
得られた混合粉末に対し、v205.L12CO3、お
よび6 V205 ・4 L i2 CO3をそれぞれ
1wt%痰※添加し、ライカイ機にて混合後、バインダ
ーを加え、圧力1 tonMで円盤状に成形した。
よび6 V205 ・4 L i2 CO3をそれぞれ
1wt%痰※添加し、ライカイ機にて混合後、バインダ
ーを加え、圧力1 tonMで円盤状に成形した。
この成形した。
この成形体を電気炉内で900〜1.300℃で4時間
焼成し冷却後、焼結体の密度dと直流比抵抗ρD、Oを
測定した。
焼成し冷却後、焼結体の密度dと直流比抵抗ρD、Oを
測定した。
その結果を第1表第1図に示した。
なお、第1図中、斜線で囲んだ範囲は、上式でX二0.
3〜0.7で、v205.Li2CO3および6 V2
05 4 Li2 CO3無添加の試料にて測定したd
とρDoとの関係を示している。
3〜0.7で、v205.Li2CO3および6 V2
05 4 Li2 CO3無添加の試料にて測定したd
とρDoとの関係を示している。
第1表および第1図より明らかなように、■205のみ
の添加は焼結を促進するが十分なる焼結密度を得ること
は困難であり、また焼結体に不均一を生じやすい。
の添加は焼結を促進するが十分なる焼結密度を得ること
は困難であり、また焼結体に不均一を生じやすい。
またL i 2 COaのみの添加はわずかながら焼結
促進とρDo増加の効果が見られるが高密度側において
はρDoが著しく減少する傾向があり、実用に供し得な
い。
促進とρDo増加の効果が見られるが高密度側において
はρDoが著しく減少する傾向があり、実用に供し得な
い。
しかしながら、6■205・4 L 12 COsを添
加した試料においては、高密度となっても108Ω・α
以上のρDOを有し、二桁程度大きな値を得ることがで
きる。
加した試料においては、高密度となっても108Ω・α
以上のρDOを有し、二桁程度大きな値を得ることがで
きる。
このことは、高密度、高電気抵抗の材料を得ることを可
能にし・ており、v205とLi2CO3を同時に添加
する効果を顕著に表わしている。
能にし・ており、v205とLi2CO3を同時に添加
する効果を顕著に表わしている。
実施例 2
実施例1と同様の工程で製造した原料混合粉末に6 V
205 ・4 L 12 CO3をそれぞれ1wt%、
2wt%添加し、ライカイ機で混合した後、 800℃
で2時間予備焼成した。
205 ・4 L 12 CO3をそれぞれ1wt%、
2wt%添加し、ライカイ機で混合した後、 800℃
で2時間予備焼成した。
その予焼粉末を水を分散媒としてボールミルで3時間湿
式粉砕後、辞退、乾燥し、バインダーを加え、圧力1t
on/C11tで円盤状、環状、板状に成形し、成形体
を800〜1230℃で4時間焼成し、冷却後、焼結体
の密度d1直流比抵抗ρD(3,4GHzでの誘電体損
失倫δ6; y 200 MHzでの磁性体損失tan
δ□を測定した。
式粉砕後、辞退、乾燥し、バインダーを加え、圧力1t
on/C11tで円盤状、環状、板状に成形し、成形体
を800〜1230℃で4時間焼成し、冷却後、焼結体
の密度d1直流比抵抗ρD(3,4GHzでの誘電体損
失倫δ6; y 200 MHzでの磁性体損失tan
δ□を測定した。
その結果を第2表に示す。
第2表より明らかなように、v205とL 12 CO
3を同時に添加することによって、焼結を促進させるこ
とができ、しかも高密度で高電気抵抗、低損失の材料を
得ることが可能になる。
3を同時に添加することによって、焼結を促進させるこ
とができ、しかも高密度で高電気抵抗、低損失の材料を
得ることが可能になる。
実施例 3
実施例1と同様の工程で製造した原料混合粉末を100
0℃で2時間予備焼成した。
0℃で2時間予備焼成した。
その予焼粉末に対しV2050.8 w t%y L
12 CO30,2vv t%と*” V2050.4
wt%tLi2CO30,1wt%をそれぞれ添加し
、ボールミルで3時間湿式混合粉砕後、蒸発乾固し、バ
インダーを加え、圧力1 ton〆浦円盤状、環状、板
状に成形した。
12 CO30,2vv t%と*” V2050.4
wt%tLi2CO30,1wt%をそれぞれ添加し
、ボールミルで3時間湿式混合粉砕後、蒸発乾固し、バ
インダーを加え、圧力1 ton〆浦円盤状、環状、板
状に成形した。
成形体を800〜1250℃で4時間焼成し、冷却後、
焼結体の密度d、直流比抵抗ρDo、4GH2での誘電
体損失tanδe s 200 MHzでの磁性体損失
tan aJ−測定した。
焼結体の密度d、直流比抵抗ρDo、4GH2での誘電
体損失tanδe s 200 MHzでの磁性体損失
tan aJ−測定した。
その結果を第3表、第2図、第3図に示す。
第3表、および第2図、第3図より明らかなように、v
205とLi2CO3を同時に添加することによって、
焼結の促進と高密度、高電気抵抗、低損失が可能となり
、しかも焼成温度の許容範囲は著しく広くなる。
205とLi2CO3を同時に添加することによって、
焼結の促進と高密度、高電気抵抗、低損失が可能となり
、しかも焼成温度の許容範囲は著しく広くなる。
以上の実施例1と実施例2、実施例3で明らかなように
、Ni A7 Cu−Co−Mn系フェライトに■
20.とL i 2 CO3を添加することにより電気
抵抗と高周波損失が著しく向上する。
、Ni A7 Cu−Co−Mn系フェライトに■
20.とL i 2 CO3を添加することにより電気
抵抗と高周波損失が著しく向上する。
なお、本発明における添加物、主成分は酸化物炭酸塩の
形にとどまらず他の化合物例えば水酸化物のように焼成
によって酸化物となり得るもので最終的に同じ組成とな
るものであれば例等さしつかえない。
形にとどまらず他の化合物例えば水酸化物のように焼成
によって酸化物となり得るもので最終的に同じ組成とな
るものであれば例等さしつかえない。
また主成分の組成範囲は実施例1および実施例2、実施
例3に限定されるものではなく、Ni系フェライトを基
体としAl2O2,CuO2CoO2Mn0を券取上含
むものであればよい。
例3に限定されるものではなく、Ni系フェライトを基
体としAl2O2,CuO2CoO2Mn0を券取上含
むものであればよい。
第1図は実施例1における添加物の種類とρD。
とdの関係をしめし、第2図は実施例3における■20
6.Li2CO3添加によるtanδ、とdの関係をし
めし、第3図は実施例3における■20.。 L 12 CO3添加によるtanδ□とdの関係をし
めす。
6.Li2CO3添加によるtanδ、とdの関係をし
めし、第3図は実施例3における■20.。 L 12 CO3添加によるtanδ□とdの関係をし
めす。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ニッケルフェライトのFe2O3をAl2O3で一
部置換しかつNiOをCuOおよびCoOで一部置換し
、MnOを添加してなるN1AnCu−C。 Mn系フェライトにV2O53wt%以下(0を含まず
)およびL i 2 CO32w t%以下(Oを含ま
ず)を同時に添加してなる酸化物磁性材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51018481A JPS5851404B2 (ja) | 1976-02-24 | 1976-02-24 | 酸化物磁性材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51018481A JPS5851404B2 (ja) | 1976-02-24 | 1976-02-24 | 酸化物磁性材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS52102597A JPS52102597A (en) | 1977-08-27 |
JPS5851404B2 true JPS5851404B2 (ja) | 1983-11-16 |
Family
ID=11972814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51018481A Expired JPS5851404B2 (ja) | 1976-02-24 | 1976-02-24 | 酸化物磁性材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5851404B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020203426A1 (ja) | 2019-03-29 | 2020-10-08 | Agcセラミックス株式会社 | 大迫天井構造およびその製造方法 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0680613B2 (ja) * | 1987-04-16 | 1994-10-12 | 日立フェライト株式会社 | 高密度磁性材料 |
JP2530769B2 (ja) * | 1991-06-08 | 1996-09-04 | 日立金属株式会社 | 高周波電源に用いられる磁気素子用低損失酸化物磁性材料 |
JP2664113B2 (ja) * | 1992-01-10 | 1997-10-15 | 日立金属株式会社 | 高周波電源用磁気素子の製造方法 |
JP2664117B2 (ja) * | 1992-08-08 | 1997-10-15 | 日立金属株式会社 | 高周波電源用磁気素子の製造方法 |
CN111377726B (zh) * | 2019-01-30 | 2021-12-21 | 浙江春晖磁电科技有限公司 | 用于宽频高导磁环生产的制造工艺 |
-
1976
- 1976-02-24 JP JP51018481A patent/JPS5851404B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020203426A1 (ja) | 2019-03-29 | 2020-10-08 | Agcセラミックス株式会社 | 大迫天井構造およびその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS52102597A (en) | 1977-08-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US2579978A (en) | Soft ferromagnetic material and method of making same | |
US2640813A (en) | Reaction product of a mixed ferrite and lead titanate | |
JP3584438B2 (ja) | Mn−Znフェライトおよびその製造方法 | |
CN106045493B (zh) | 铁氧体组合物和电子部件 | |
US2744873A (en) | Mixed nickel, zinc, vanadium ferrite | |
JPS5851404B2 (ja) | 酸化物磁性材料 | |
JP3597673B2 (ja) | フェライト材料 | |
JPS61256967A (ja) | Mn−Zn系フエライトの製造方法 | |
CN114634356A (zh) | 一种1MHz下超低损耗锰锌铁氧体材料及其制备方法 | |
CN108101527B (zh) | 一种高频细晶粒软磁铁氧体材料及其制备方法 | |
JP5845137B2 (ja) | Mn−Zn系フェライトの製造方法 | |
JPH0430727B2 (ja) | ||
JP3039784B2 (ja) | 電源用高周波低損失フェライト | |
JP2914554B2 (ja) | 高透磁率MnZnフェライトの製造方法 | |
JPH11307336A (ja) | 軟磁性フェライトの製造方法 | |
JP7117447B1 (ja) | ジルコニア質セッタおよびMnZn系フェライトの製造方法 | |
JP2556917B2 (ja) | 電源用高周波低損失フェライトの製造方法 | |
JP5952236B2 (ja) | Mn−Zn−Ni系フェライトおよびその製法方法 | |
JPH09306718A (ja) | フェライト磁性材料とその製造方法 | |
JP2004022619A (ja) | Lanカード用フェライト及びその製造方法 | |
JP3597605B2 (ja) | 高透磁率酸化物磁性材料 | |
JPH08138949A (ja) | Mn−Zn系フェライトコアおよびその製造方法 | |
JPH03141612A (ja) | 高周波電源用トランス磁芯 | |
JP3590941B2 (ja) | 低損失酸化物磁性材料及びその製造方法 | |
JPH0353270B2 (ja) |