JPS5851262Y2 - セツビユニツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、たとえばバスルームユニットのごとき設備ユ
ニットに係り、特に配管構造の改良に関する。

近時、住宅を新築改造する際に工期の大幅な短縮化を図
るとともに工事現場管理の省力化を得るためにバスルー
ムユニットやサニタリユニットないし洗面ルームユニッ
トなどの設備ユニットが多用されている。

この種設備ユニットにおいては水用配管およびガス用配
管などの全ての配管をユニット室内に組込むために、美
観上配管をカバーによってしや蔽する必要がある。

しかるに上記配管の中途部には開閉弁などの弁類および
蛇口などが設けられていてこれらの操作バンドルないし
先端部は上記カバーに穿設した孔から突出させるように
なっている。

そこで従来は上記弁類や蛇口の位置は配管の都度若干異
なるため、配管工事終了後カバーに孔明は加工していた
。

したがって孔明は加工に手間がかかり、組立施行時間が
長くなるという不都合がある。

本考案は上記事情にもとづきなされたものでありその目
的とするところは配管の主要部や供給管などをユニット
化することにより、組立施工時間を短縮化するとともに
組立精度を向上させた設備ユニットを提供しようとする
ものである。

以下本考案の一実施例をバスルームユニットに適用し図
面にもとづいて説明する。

図中１はＦＲＰ材料などで形成される内壁１ａと、この
外面側に取着される外板１ｂとからなる本体であり、こ
の内部にはユニット室２が形成されている。

上記本体１の長手方向に沿う一側部には開閉ドア３がユ
ツト室２内方向へ開放するように枢着されている。

またユニット室２の長手方向に沿う他側部には後述する
配管Ａをしや蔽するためのカバー４が設けられ、かつ室
の略半分のスペースをとって浴槽５と設備機器であると
ころのバランス形風呂釜６とが配設されている。

上記配管Ａは第３図および第４図に示すようになってい
て、すなわちこれは供給管ユニット部７と第１．第２．
第３の配管ユニット部８，９．１０およびこれら相互間
と上記バランス形風呂釜６とを接続する連通部材５０と
から構成される。

上記供給管ユニット部７は支持台１５ａ、１５ａと押え
金具１６・・・・・・とに固定され、バランス形風呂釜
６と浴槽５とが配置されるコーナ部分に沿い、かつ上下
方向に適宜間隔をなして延長される水供給管１２、給湯
管１３および燃料供給管であるガス供給管１４とからな
り、これらは全て銅材料で形成される。

また上記第１の配管ユニット部８はバランス形風呂釜６
の略前面側に位置し、支持台１５ｂと押え金具１６．１
６とに固定される湯水混合蛇口１７と、この分岐接続部
の一方に接続される水栓１８ａと他方に接続される湯栓
１８ｂとからなり、これらは全て砲金製である。

上記第２の配管ユニット部９はバランス形風呂釜６の上
方部位に位置し、支持台１５Ｃ，１５Ｃと押え金具１６
．１６とに固定される給水栓１９、ニップル２０、チー
ズ２０ａ、エルボ２１，２１およびソケット２２などか
らなり、給水栓１９のみ砲金製、他は全て塩ビ製である
。

また上記第３の配管ユニット部１０は第２のユニット部
９の横に位置し、支持台１５ Ｃ，１５Ｃと押え金具１
６．１６とに固定されるストレート管２３、エルボ２４
．２４およびソケット２５．２５などからなり、これら
は全て銅製である。

このようにして構成される供給ユニット部７と第１ない
し第３の配管ユニット部８，９゜１０は、浴槽５やバラ
ンス形風呂釜６の据付は以前に内壁１ａに固定され、し
かる後相互間を上記連通部材５０を用いて連通される。

すなわち、水供給管１２の一端部は図示しない水道管の
ごとき給水源とユニオン５０ ａを介して連通し、この
他端部は第１の配管ユニット部８の水栓１８ ａにエル
ボ５０ｂとニップル５０ Ｃを介して連通している。

さらに水供給管１２の中途部にはチーズ２６が設けられ
ていて、これは第２の配管ユニット部９のソケット２２
にニップル５０ ｄ 、５０ ｄおよびフレキシブルチ
ューブ５０ ｅを介して連通している。

一方、給湯管１３の一端部は洗面所や台所などの図示し
ない給湯部にユニオン５０ ａを介して連通し、この他
端部は第１の配管ユニット部８の湯栓１８ｂにエルボ５
０ ｂとニップル５０ Ｃを介して連通している。

さらに給湯管１３の中途部にはチーズ２６が設けられて
いて、これは第３の配管ユニット部１０のソケット２５
にニップル５０ ｄ 、５０ ｄおよびフレキシブルチ
ューブ５０ ｅを介して連通している。

一方、ガス供給管１４の一端部は図示しないガス供給源
にユニオン５０ ａを介して連通し、この他端部に設け
られるガス栓２７は上述の連通工事を終えかつカバー４
を取付けた後据付けられるバランス形風呂釜６のガス導
入口体２８にホース継手５０ｆおよびゴムホース５０
ｇを介して連通している。

またカバー４には第２図に示すように予め所定位置に複
数の図示しない孔が穿設されていて、カバー４を内壁１
ａに取付けることにより上記孔に供給ユニット部７およ
び第１ないし第３の配管ユニット部８，９．１０の栓の
バンドル部分などの突出部分が挿通するようになってい
る。

なお挿通後、孔は化粧円板２９・・・・・・でカバーさ
れている。

そしてまた第２の配管ユニット部９のエルボ２１はバラ
ンス形風呂釜６の図示しない給水口に連結パイプ５０
ｈ、エルボ５０ ｂを介して連通し、第３の配管ユニッ
ト部１０のソケット２５は連結パイプ５０１、エルボ５
０ ｂを介してバランス形風呂釜６の図示しない給湯口
に連通している。

なお第１図に示すようにバランス形風呂釜６の上面部に
はガス点火兼切換ダイヤル３０、温度調節ダイヤル３１
．給湯ダイヤル３２およびシャワーダイヤル３３が設け
られているとともに図示しないシャワー栓に連通ずるホ
ース３４と給湯管３５が設けられている。

なお３６は防水形室内灯、３７は排水口である。

しかして、バスルームユニットを使用するには給水栓１
９とガス栓２７とを開放して、バランス形風呂釜６へ水
とガスを供給し、ガス点火兼切換ダイヤル３０を回動し
てバーナを点火する。

そしてこのダイヤル３０を給湯に合せ、湯栓１８ｂを開
くことにより、水供給管１２から供給される水が第２の
配管ユニット部９を介してバランス形風呂釜６へ導かれ
、加熱されて湯になる。

そして第３の配管ユニット部１０を介して給湯管１３へ
導かれ、さらに湯水混合蛇口１７から吐出する。

このとき水栓１８ａを開放すれば任意の温度の湯が得ら
れる。

また給湯ダイヤル３２を開放すれば給湯管３５から、シ
ャワーダイヤル３３を開放すればシャワー栓からそれぞ
れ湯が吐出することになる。

なお上記実施例においてはバランス形風呂釜を有するバ
スルームユニットについて説明したがこれに限定される
ものではなく、温水器から給湯するバスルームユニット
ないしサニタリユニット、洗面ルームユニットなどにも
適用できること勿論である。

以上説明したように本考案によれば、ユニット室壁面の
所定位置に水、湯、燃料等の供給管をユニット化した供
給管ユニット部を設け、水栓、給湯栓および蛇口等をカ
バーから突出させ、配管類をカバー内に収容した複数の
配管ユニット部を固定し、かつユニット室の所定位置に
設備機器を配置して、上記供給管ユニット部と配管ユニ
ット部および配管ユニット部と設備機器相互を連通部材
で連通ずるようにしたから、従来のように配管を端部か
ら組立てるのと異なり、組立施工時間の大幅な短縮化を
図れるとともに位置決めが正確になりカバーなどで配管
をしや蔽する場合もずれがなくなって組立精度が向上す
るなどの効果を得る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであり第１図は設備
ユニットであるところのバスルームユニットの平面図、
第２図は要部の縦断正面図、第３図は配管の正面図、第
４図はその平面図である。 ２・・・・・・ユニット室、７・・・・・・供給管ユニ
ット部、８，９゜１０・・・・・・（第１、第２、第３
の）配管ユニット部、５・・・・・・設備機器（バラン
ス形風呂釜）、５０・・・・・・連通部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ユニット室と、このユニット室の壁面の所定位置に固定
   される支持台に水供給管、給湯管および燃料供給管を取
   付けてユニット化してなる供給管ユニット部と、上記ユ
   ニット室の壁面に設けられるカバーから突出する給水栓
   、湯水混合蛇口、水栓および湯栓を備えるとともにカバ
   ー内に収容される配管類をユニット化し支持台を介して
   ユニット室の壁面に取付けた複数の配管ユニット部と、
   上記ユニット室の所定位置に配置された設備機器とを具
   備し、上記供給管ユニット部と配管ユニット部および配
   管ユニット部と設備機器を連通部材で連通したことを特
   徴とする設備ユニット。