JPS5851213Y2 - 縦型埋込みポ−ル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、開口部を具えた上面を地表に表わして垂直
に埋設される外筒と、この外筒に昇降自在に、かつ、そ
の上昇時に外筒上部に下端を掛止されるようにして嵌装
したポールとを具えた縦型埋込みポールに関する。

従来のこの種のポールは、例えば昭和５５年実用新案公
告第５０１７６号、同第５１８６８号のように、断面円
形の外筒の内面に沿ってポールの昇降を垂直に案内する
案内溝を刻設したり外筒と別体に形成したレールを外筒
の内面に貼着していたので、コスト高になる欠点があっ
た。

本考案は、外筒に断面方形の筒を用いる一方この外筒に
昇降自在に、かつ、その上昇時に外筒上部に下端を掛止
されるようにして断面円形のポールを嵌装し、該ポール
の下部に、上記方形の外筒の対角部に嵌合してポールの
昇降を垂直に案内するガイドピンを突出させることによ
って、特別に外筒側に前記案内溝を設けることを省いて
、その製作を容易にした縦型埋込みポールを提供したも
のである。

図面に示す実施例は、外筒の対角部に沿ってポールの昇
降を案内するガイドピンを、外筒の上部に設けた掛止溝
に係合させて、上昇時のポールを掛止するストップピン
に兼用させた場合のもので、以下に本考案をこの実施例
について説明する。

図において、Ａは第１図および第３図に示すように方形
断面を有する外筒、１は外筒Ａの上端に一体に固着した
フランジ、２はフランジ１の上面に重ね合わされ、裏面
に一体形成した嵌合部２′を外筒Ａの上部に嵌合するガ
イドフランジ、３は、その上に重ね合わされて外筒Ａの
上面Ａ′を形威し、該フランジ２およびフランジ１と一
体にねし止めされるカバー金具、４はこの金具３の中央
に設けた開口部、Ｂはこの開口部４を介して外筒Ａ内に
昇降自在に嵌装したポール、５はポールＢの下端に固着
した抜止めリング、６は同リング５の上方でポールＢを
貫通するストップピン兼用のガイドピンで、このガイド
ピン６は、外筒Ａの対向する側面上部に逆り字形に設け
た掛止溝７と嵌合することによりポールＢの上昇状態を
掛止しく第２図参照）、同掛止位置から少し上昇させて
、第３図中に虚線で示すように約４５°反時計回りに回
転することによって、上記掛止溝７から脱出して方形の
外筒Ａの対角部Ａ／／内に嵌合し、ポールＢの昇降を垂
直に案内するように設けられている。

８は、ガイドフランジ２に枢着され、カバー金具３に設
けた鍵（Ｌ９から挿入される所定の鍵の回転により、ポ
ールＢの側面に設けた掛止孔１０と係合して、前記掛止
位置におけるポールＢの開放方向の回転を阻止する鉤片
である。

上述のように、この実施例はガイドピン６をストップピ
ンに兼用させているが、本考案の実施に際し、ポールＢ
の上昇時における掛止機構を該ポールＢと外筒Ａとの間
に別に設けて、ポールの昇降ガイドのみに用いる場合も
ある。

以上のように、断面方形の外筒Ａを用い、その対角部Ａ
“によってポールＢの昇降を案内するようにした本考案
によれば、ガイドピン６を嵌合する案内溝を外筒に形成
する手数が省けるので、この種の埋込みポールのコスト
ダウンができ、かつ、角柱状に外筒Ａが埋め込まれるの
で埋込みアンカーの付設を要しない利点もある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図はその一部
切欠分解斜視図、第２図はポールの使用状態における一
部切欠立面図、第３図は第２図のｘ−ｘ’断面図である
。 Ａ・・・・・・外筒、Ａ′・・・・・・上面、Ａ″・・
・・・・対角部、１・・・・・・フランジ、２・・・・
・・ガイドフランジ、２′・・・・・・嵌合部、３・・
・・・・カバー金具、４・・・・・・開口部、Ｂ・・・
・・・ポール、５・・・・・・抜止めリング、６・・・
・・・ガイドピン、７・・・・・・掛止溝、８・・・・
・・鉤片、９・・・・・・錠孔、１０・・・・・・掛止
孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 開口部４を具えた上面Ａ′を地表Ｇに表わして垂直に埋
   設される外筒Ａに断面方形の筒を用いる一方、この外筒
   Ａに昇降自在に、かつ、その上昇時に外筒Ａ上部に下端
   を掛止されるようにして断面円形のポールＢを嵌装し、
   該ポールＢの下部に、上記方形の外筒Ａの対角部Ａ″に
   嵌合してポールＢの昇降を垂直に案内するガイドピン６
   を突出させたことを特徴とする縦型埋込みポール。