JPS5850951Y2 - パチンコ機の発射点レ−ル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、パチンコ機の発射点レールに関する。

通常（以下、第１図〜第４図参照）、パチンコ玉の飛球
操作は遊戯レバ或は遊戯つまみと連結した打球杆Ｋをス
イングさせて待ち玉を打突することにより行なわれるの
であるが、パチンコ玉Ｐ（待ち玉）の待機位置は打球後
のパチンコ玉Ｐの飛球動に大きく影響を与える。

そこで、従来パチンコ玉Ｐの待機は、発射点レールＲの
基端部において、該レールＲ及び該レールＲとは別体の
玉止め部材Ｔの当接面Ｓに接触保持されることによりな
されている。

すなわち、待ち玉Ｐはその下部では発射点レールＲのＶ
学級上面の左右２点において接触保持され、一方その上
部では玉止め部材Ｔの当接面Ｓ一点において接触保持さ
れている。

しかるに、上記レールＲと土止め部材Ｔとは別体のもの
であって、それぞれ独立して別個に遊戯盤前面に取付け
られることから、レールＲに対する玉止め部材Ｔの取付
位置が微妙に変化しただけでも、パチンコ玉Ｐの待機位
置（条件）が変化して（第４図参照）、パチンコ玉の飛
球動に悪影響を与える。

この結果、土止め部材Ｔの遊戯盤上に取付ける際、レー
ルＲに対する位置調整操作は手間がかかつて煩雑なもの
となり、パチンコ機の組立作業時間を長びかせ、生産性
を低下させた。

本考案は、上記した従来技術の欠点に鑑み、以下詳述す
る発射点レールを提供することにより上記した欠点を解
消しようとしたものである。

以下、本考案の一実施例を第５図及び第６図にしたがっ
て説明するが、以下の説明中図面に示されている部材全
体を発射点レール１と呼ぶ。

さて、図中２はレール基盤であって、充分の剛性を持つ
鋼板により作成され、そして該基盤２に適宜個所には後
述するレール体８を固着するための固着突片３〜３が基
盤２自体をＵ字状に折曲げて形成され、また該突片３〜
３の折曲げ上面には雌ねじ４〜４が螺刻されている。

なお、５〜５は、上記したレール基盤２を木ねじ、ボル
ト等により遊戯盤Ｕに螺着させるための皿もみ孔であり
、また６、６は後述する玉止め体１１を固着するための
難ねしである。

７はノックピンであって、上記したレール基盤２の図示
裏面左部に突出して形成され、遊戯盤Ｕの前面に凹設さ
れるノックピン孔Ｎ（第７図参照）に嵌合可能である。

したがって、該レール基盤２は遊戯盤Ｕの前面で該ノッ
クピン７を中心として回動可能である。

８は、薄肉の鋼板により作成されるレール体であって、
前述したレール基盤２の各固着突片３〜３に対応する位
置に固着突片９〜９が折曲げ形成され、そして該固着突
片９〜９はボルト挿通用の貫通（Ｌ１０〜１０が穿設さ
れている。

なお、上記レール体８の長手部材８ａは断面がＶ字状に
屈曲されその上面でパチンコ玉Ｐの飛球道を形成する。

また、長手部材８ａの図示前端の屈曲基部には打球杆に
挿入用の打球孔８ｂが穿設されている。

１１は箱状に形成された玉止め体であって、図示後面下
部には面取り状の当接面１２が形成されており、前述し
たレール基盤２の雌ねじ６，６位置にボルトにより螺着
される。

引きつづいて、上記のように構成された実施例の作用を
具体的に説明する。

さて、遊戯盤Ｕに発射点レール１を取付ける際、レール
基盤２、レール体８及び玉止め体１１を螺着により予め
一体状にしておくことができるため、発射点レール１の
遊戯盤Ｕ上への取付作業において上記各構成部材２，８
．１１間の調整操作はもとより一切不要であり、単に発
射点レール１の打球孔８ｂと打球杆にとの間の位置調整
をするだけでよい。

すなわち、発射点レール１はそのノックピン７を中心と
して回動可能であるから、この回動調整により発射点レ
ール１の所望位置を定め、その後該レール１を遊戯盤Ｕ
面に螺着させればよい。

すなわち、本考案は、パチンコ玉の飛球案内のためのレ
ール本体と待ち玉保持のための玉止め体とをそれぞれ取
付けることのできるレール基盤の端部に対しノックピン
を突出して形成するとともに、該ノックピンを遊戯盤前
面の所定点に嵌合可能とし、しかして前記レール基盤を
前記ノックピンを中心として回動可能にして構成したこ
とにより、発射点レールを簡単な操作で容易に遊戯盤に
取付けることができるのみならず、レール基盤、レール
体及び玉止め体は予め一体状に形成されてレール基盤と
玉止め体との間の調整作業は一切不要で、単に発射点レ
ールの回動操作だけで打球孔と打球杆との間の位置決め
が可能となり、この結果パチンコ機の組立作業時間を著
しく短縮させて生産性を向上させ、もって本考案の所期
の目的を達成するのでパチンコ機の発射点レールとして
資するところ大である。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は従来例を示し、第１図は従来の発射点
レールを示す斜視図、第２図は第１図の部分平面図、第
３図及び第４図は作用説明図、第５図及び第６図は本考
案の一実施例を示し、第５図はその分解斜視図、第６図
は第５図の平面図、第７図は第６図のＡ−Ａ線断面図で
ある。 １・・・・・・発射点レール、２・・・・・・レール基
盤、７・・・・・・ノックピン、８・・・・・・レール
体、１１・・・・・・玉止め体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パチンコ玉の飛球案内のためのレール本体と待ち玉保持
   のための玉止め体とをそれぞれ取付けることのできるレ
   ール基盤の端部に対しノックピンを突出して形成すると
   ともに、該ノックピンを遊戯盤側前面の所定点に嵌合可
   能とし、しかして前記レール基盤を前記ノックピンを中
   心として回動可能にして構成したことを特徴とするパチ
   ンコ機の発射点レール。