JPS5850386Y2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPS5850386Y2
JPS5850386Y2 JP1978041287U JP4128778U JPS5850386Y2 JP S5850386 Y2 JPS5850386 Y2 JP S5850386Y2 JP 1978041287 U JP1978041287 U JP 1978041287U JP 4128778 U JP4128778 U JP 4128778U JP S5850386 Y2 JPS5850386 Y2 JP S5850386Y2
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JP
Japan
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signal
envelope waveform
volume
envelope
attack
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JP1978041287U
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JPS54145131U (ja
Inventor
栄作 岡本
Original Assignee
ヤマハ株式会社
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【考案の詳細な説明】 この考案は音量を制御するエクスプレッション操作子を
具えた電子楽器の改良に関する。
一般に音は低音域に向かうほど聴感上聞き取りにくいも
のであり、特に高音域の音が同時に発音され、また全体
の音量が小さくしぼられているときは相対的に低音の明
瞭度は悪化するものである。
従来の電子楽器においても同様のことがいえ、ペダル鍵
盤音はエクスプレッション操作子(音量を増大させるた
めの操作子)を操作して音量が比較的大きいときはまだ
しも、音量を小さくすると非常に明瞭度に欠は聞き取り
にくいという欠点があった。
この考案は上述の点に鑑みてなされたもので、発生音全
体の音量が小さいときでも楽音を明瞭に聞き取ることが
できるようにした電子楽器に関する。
この考案が適用されるのは押鍵に対応してエンベロープ
波形を発生し、該エンベロープ波形で楽音の音量または
音色を制御する電子楽器で、しかも上記エンベロープ波
形を形成する時間およびレベルの各要素を個々に設定す
ることができるような電子楽器である。
この考案によればエクスプレッション操作子の操作量に
ほぼ比例してエンベロープ波形の立ち上がり(アタック
)を強調するようにしている。
すなわち、操作量が小さい(音量が小さい)はどエンベ
ロープ波形のアタックタイムを短くし、またアタックレ
ベルを大きくして、立ち上がり時の音量を大きくし、ま
た音色を明瞭に(高調波成分が多く含まれること)して
、音量が小さくしぼられているときでも低音域の楽音を
明瞭に聞き取ることができるようにしている。
以下この考案を添付図面の一実施例にもとづいて詳しく
説明する。
ここではペダル鍵盤音に関してこの考案を適用した場合
について説明する。
第1図においてペダ/l盤1は所望の音高の鍵が押圧さ
れるとその音高に対応した大きさの音高電圧KVを出力
し、該音高電圧KVを電圧制御型発振器(以下、VCO
という)2の制御入力に加える。
VCO2は入力した音高電圧KVに対応する周波数の音
源信号(例えば鋸歯状波信号)を発振し、該音源信号を
電圧制御型フィルタ(以下、VCFという)3に供給す
る。
VCF3は例えばローパスフィルタであり、後述のエン
ベロープ波形発生回路7から供給されるエンベロープ状
の制御電圧E■1によってそのカットオフ周波数が時間
的に可変制御される。
VCF 3の出力は電圧制御型増幅器(以下、VCAと
いう)4に加わる。
VCA4は音源信号の振幅エンベロープを制御するため
の回路で、後述のエンベロープ波形発生回路8から供給
されるエンベロープ状の制御電圧EV2によってそのゲ
インが可変制御され、このゲインの変化により、上記音
源信号の振幅エンベロープを制御する。
振幅エンベロープの付与された音源信号は音量制御用V
CA5を介してサウンドシステム6に至り発音される。
上鍵盤及び下鍵盤からなるマニアル鍵盤19は所望の音
高の鍵が押圧されるとその音高に対応した大きさの音高
電圧KV’を出力し、該音電圧KV’をマニアル鍵盤音
形成回路20に加える。
マニアル鍵盤音形成1120 はVcO,VCFおcl
−びVCA(図示せず)等を有する回路で、入力される
音高電圧KV’に対応する周波数で、所定の振幅エンベ
ロープおよび音色が付与された楽音信号を出力する。
この楽音信号は音量制御用VCA21を介してサウンド
システム22に至り発音される。
エクスプレッション操作子23は発生される楽音の音量
を制御するためのもので、その操作量に応じた大きさの
エクスプレッション信号EXを出力する。
この信号EXは変換回路14およびボリュームR3を介
して前記VCA5の制御人力に加えられ、この信号EX
によって前記ペダル鍵盤音の楽音信号の音量を制御する
また信号EXはボリュームR4を介して前記VCA21
に加わり、前記マニアル鍵盤音の楽音信号の音量を制御
する。
従ってサウンドシステム6および22からはエクスプレ
ッション操作子23の操作量に応じた音量で楽音が発生
される。
尚、前記変換回路14はエクスプレッション操作子23
の操作量に対する信号EXの変化の特性を適当に変換す
る回路である(変換回路14の出力信号EX3の特性の
一例を第3図に実線で示す)。
前記ペダル鍵盤1は前記音高電圧KVのほかに、鍵が押
圧されているときに1となるキーオン信号KONを出力
し、エンベロープ波形発生回路7および8に夫々供給す
る。
尚、マニアル鍵盤19からも同様にキーオン信号KON
’(図示せず)が出力されるが、この信号KON’につ
いては特に説明しない。
エンベロープ波形発生回路7および8からはキーオン信
号KONが加えられると、アタック(立上り)からサス
ティン(持続)およびテ゛イケイ(減衰)に至る第2図
に示すような一連のエンベロープ波形を発生する。
エンベロープ設定器9および10は上記エンベロープ波
形の各要素、すなわちイニシャルレベルIL、アタック
タイムAT、アタックレベルAL、ファーストディケイ
タイムIDT、サスティンレベルSL、セカンドテ゛イ
ケイタイム2DTの各位を設定するためのものである。
上記各要素は設定器9および10に内蔵されているボリ
ュームにより夫々設定され、これによりエンベロープ波
形発生回路7および8からは所望の形状のエンベロープ
波形EV1およびEv2が夫々得られる。
エンベロープ波形発生回路7から出不されるエンベロー
プ信号E■1はVCF 3の制御入力に加ってそのカッ
トオフ周波数を制御し、該VCF3からは前記VCO2
からは供給されている音源信号が適宜音色形成されて取
出される。
また、エンベロープ波形発生回路8から出力されるエン
ベロープ信号E■2はVCA4の制御入力に加わってそ
のゲインを制御し、該VCA4からは前記VCF 3か
ら供給されている音源信号に振幅エンベロープを付与さ
れて取出される。
前記エクスプレッション信号EXはインバータ11で反
転(操作量に対する電圧の増減関係が逆になること)さ
れる。
この反転信号EXはエクスプレッション操作子23の操
作量が小さいとき(楽音全体の音量が小さいとき)、前
記エンベロープ波形EV1およびEV2の各アタック部
分を強調するために作用するもので、変換回路12およ
び13へ導かれる。
変換回路12および13はエクスプレッション操作子2
3の操作量に対して直線的に変化(逆比例)する反転信
号EXを例えば前記変換回路14の出力信号EX3(第
3図参照)に対応した特性に(例えば第3図に点線で示
すように)変換する回路である。
前記設定器9のアタックタイム制御信号 (AT)およびアタックレベル制御信号(AL)の出力
ラインには夫々加算器15および16が接続されている
この加算器15および16の他方入力端には前記変換回
路13の出力信号EX2がボリュームR2を介して加わ
り、上記アタックタイム制御信号およびアタックレベル
制御信号に加算されるようになっている。
これによりVCF用のエンベロープ波形発生回路7から
発生されるエンベロープ波形EV1はエクスプレッショ
ン操作子23の操作量が小さいほどアタックレベルAL
が大きくなる。
従って、エクスプレッション操作子23の操作量が小さ
いほどVCF 3のカットオフ周波数は発生される音の
基本周波数に対して相対的に高域に移行しくすなわち高
周波成分が多く含まれるようになり)、また上記アタッ
クタイムATが短くなり、これによってカットオフ周波
数の変動が急激になり、その結果ペダル鍵装置の立ち上
がりが強調されて聞き取りやすくなる。
前記設定器10から出力されるアタックタイム制御信号
およびアタックレベル制御信号の出力ラインにも同様に
加算器17および18が接続されている。
この加算器17および18の他方入力端には前記変換回
路13の出力信号EX2がボリュームR2を介して加わ
り、上記アタックタイム制御信号、アタックレベル制御
信号に加算されるようになっている。
これにより、エクスプレッション操作子23の操作量が
小さいほどアタック時において最大値が大きく、シかも
その変化が急峻なエンベロープがペダル鍵盤の楽音信号
に付与される。
従って、エクスプレッション操作子23の操作量が小さ
いほどアタック時において音量が大きく、シかも音の立
ち上がりが急峻になり、その結果低い音でも明瞭に聞き
取れるようになる。
この場合、具体的には、エンベロープ波形発生回路7,
8の制御入力に比例してその出力が発生するものにあっ
ては加算器15,16,17.18の出力レベルを反転
エクスプレッション信号EXに応じて増加するようにし
てもよく、前記制御入力に逆比例してその出力が発生す
るものにあっては加算器15,16,17.18の出力
レベルを反転エクスプレッション信号EXに応じて減少
するようにするかまたは前記出力レベルをエクスプレッ
ション信号EXに応じて増加するようにしてもよい。
要は、エクスプレッション信号に応じてVCF3゜VC
A4を制御するためのエンベロープ波形を決定するアタ
ックタイムATおよびアタックレベルALをそれぞれ減
少および増加するように加算器15.16,17.18
の出力レベルを変化させるようにすればよいものである
以上のようにこの考案においてはペダル鍵盤押鍵当初の
フィルタのカットオフ周波数やアンプのゲインをエクス
プレッション操作子23の操作量にほぼ逆比例して変化
させるようにして、楽音全体の音量が小さいときでもペ
ダル鍵装置は明瞭に聞きとれるようにしている。
ところで、変換回路12は上記の方法による効果に更に
別の方法による効果を加えてよりペダル鍵盤の音が明瞭
に聞きとれるようにするために設けられたものである。
すなわち変換回路12は前記反転信号EXを例えば第3
図に一点鎖線で示すような特性に変換し、その変換信号
EX、をボリュームR1を介して前記VCF 3の制御
入力に加える。
これは前述の場合のようにエンベロープ波形の一部(ア
タック)を強調するものではなく、エンベロープ波形全
体にわたって強調しようとするものであるが、この点に
ついてはここでは特に説明しない。
尚、上記実施例においてはアタックタイム制御信号およ
びアタックレベル制御信号に変換回路13の出力信号を
加算するようにしていたが、これに限らず乗算するよう
にしてもよい。
更に、加算または乗算だけに限らず、エクスプレッショ
ン信号EXを反転せずにそのまま用いて減算または除算
するようにしても結果的には同様のエンベロープ波形を
得ることができる。
以上説明したようにこの考案によれば、エクスプレッシ
ョン操作子の操作量にほぼ逆比例してエンベロープ波形
のアタックタイムを短くし、またアタックレベルを大き
くするようにしたので、該エクスプレッション操作子の
操作量が小さい(音量が小さい)場合でも楽音の立ち上
がりが強調され明瞭に聞き取ることができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示すブロック図、第2図
はエンベロープ波形の一例を示すグラフ、第3図は、第
1図の実施例に示した変換回路の特性の一例を示すグラ
フである。 1・・・・・・ペダル鍵盤、2・・・・・・VCO13
・・・・・・VCF、4゜5・・・・・・VCA、7.
8・・・・・・エンベロープ波形発生回路、9.10・
・・・・・設定器、11・・・・・・インバータ、12
,13.14・・・・・・変換回路、15〜18・・・
・・・加算回路、23・・・・・・エクスプレッション
操作子。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 押鍵に対応してエンベロープ波形を発生する回路を有す
    るとともに上記エンベロープ波形にもとづいて楽音信号
    の音色を制御する電圧制御型フィルタと上記エンベロー
    プ波形にもとづいて楽音信号の振幅を制御する電圧制御
    型増幅器との少くとも一方を有し、更にエクスプレッシ
    ョン操作子の操作量に応じて楽音の音量を制御する回路
    を有する電子楽器において、前記エクスプレッション操
    作子の操作量が小さいほど前記エンベロープ波形のアタ
    ックタイムを短くするかまたは前記エンベロープ波形の
    アタックレベルを大きくするように前記エンベロープ波
    形を前記エクスプレッション操作子の操作量に応じて制
    御する制御手段を設けたことを特徴とする電子楽器。
JP1978041287U 1978-03-30 1978-03-30 電子楽器 Expired JPS5850386Y2 (ja)

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JPS54145131U JPS54145131U (ja) 1979-10-08
JPS5850386Y2 true JPS5850386Y2 (ja) 1983-11-16

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49106867A (ja) * 1973-02-12 1974-10-09

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