JPS584953Y2 - テ−ブル型刺しゆう機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 複数の刺しゅうユニットと、之等に付属し共通の横桁に
支持され横送り往復台によってテーブル天板上を移動す
ることの出来る刺しゅう枠とを有する公知のテーブル型
刺しゅう機では、刺しゅうユニットは個々に機械台のテ
ーブル天板に、テーブル天板及び針板の上側が一平面に
なるように据付けられている。

刺しゅうユニットとして通常の布地載置板滑り板は、針
板及びチーフル天板と同じ高さに置かれるので、当該刺
しゅうユニットを若干持上げても、たとえばルーパーを
露出させるために上記滑り板は僅かしか開くことが出来
ない。

しかし、刺しゅうユニットの糸掛けや針棒の如き同じ組
立はそれぞれ全刺しゅうユニット共通の貫通した軸で駆
動されるので単独の刺しゅうユニットを持上げることは
そう簡単には出来ない。

つまり、刺しゅうユニットは駆動軸によって互いに結合
されている。

したがって下部の縫目形成器及びその他の装置に手を届
かせるには、テーブル天板の操作側部分の下に手を差し
込まねばならない。

ボビンの交換のためにも、この不便はやはり免れないで
あろう。

そこで、例えばルーバー、糸切り装置又はルーバー糸自
動制御器の調整作業の実施の場合は、使い勝手の悪さの
ために作業時間が必然的に増加する結果となる。

それに伴うかなり長い生産減によって、多大のコストア
ップを招くことになる。

実用新案登録請求の範囲第１項に記載の解決策は、上記
欠点を除去するため、刺しゅうユニット下部組立を保守
目的と調整作業のために容易に手が届くようにする課題
に対するものである。

本考案の更に別の有利な構成は、実用新案登録請求の範
囲第２項以下に記載されている。

以下、本考案の実施例を添付の図面にもとすいて詳細に
説明する。

チーフル型刺しゅう機の台１は、横桁４，５により結合
された側柱２，３を有する。

一方の横桁５には複数の軸受ブラケット６が固定されて
おり、それらは操作側に配設されたテーブル天板Ｉの取
付けの役目を果している。

テーブル天板７の下側には複数の支持アーム９が固定さ
れており、それらは水平ピン８を介して、前記軸受ブラ
ケット６に旋回自在に配設されている。

チーフル天板７を第２図に実線で示したその作動位置に
固定するために、各支持アーム９及び付属する軸受ブラ
ケット６に対して把手付きねじ１０が設げられている。

これらは支持アーム９に設けられた一方の開いた円弧状
スリット１１を貫通し、軸受ブラケット６にねじ込まれ
ている。

各支持アーム９には、調整ねじ１３を有する突出部１２
が設けられている。

調整ねじ１３は対応する軸受ブラケット６に当接しテー
ブル天板７の水平軸８のまわりの調整を可能にしている
。

それによって、チーフル天板Ｉは、詳しくは図示しない
公知の方法で機械台１に配設され、鎖線で輪廓のみを示
した共通に駆動される刺しゅうユニット１５０針板１４
に平行に調整されることができる。

したがって機械的又は電気的に制御される横送り往復台
に固定されかつ刺しゅうユニットに付設された刺しゅう
枠１６が、刺しゅう過程で共に作り出さるべき刺しゅう
画に対応して互に垂直な２つの方向に変位される一つの
水平面上に載置されることになる。

各刺しゅうユニット１５の針板１４の下に、ルーパー１
８を有するルーパー軸受台１Ｔ及びその他の図示しない
装置、例えば糸切装置、ルーパー糸自動制御器等が配設
されている。

テーブル天板下側には、複数の軸受けＬ形部材１９が固
定されており、それにテーブル天板Ｔの全長にわたって
伸びているスイッチ開閉軸２０が軸方向に移動可能に軸
支されている。

この軸２０は、該軸に固定された調整リング２２と、Ｌ
形部材１９の一つとの間に配設された戻しばね２１の作
用下にある。

スイッチ開閉軸２０の横方向のストロークは、２個の調
整リング２３．２４によって限定されている。

スイッチ開閉軸２０によって、テーブル天板７の下側に
固定されたＬ形部材２６に配設された刺しゅう機制御ス
イッチ２５は操作される。

制御スイッチ２５からは可撓電線２γが図示せぬスイッ
チボックスへと導設されている。

スイッチ開閉軸２０がテーブル天板γの全長に及んでい
ることにより、刺しゅう機はいかなる位置からでもスイ
ッチを開閉することが可能となる。

テーブル天板Ｉ又は針板１４の下部に配設された組立て
に対する調整作業又は保守作業を実施しようとする場合
は、この組立へのアクセスは、把手付きねじ１０をゆる
めた後、テーブル天板１を水平ピン８のまわりの実線で
示す作動位置から、支持アーム９が軸受ブラケット６に
設けられたストッパ２８に当接する図中に鎖線で示す保
守整備位置に倒すことによって、いとも簡単に達成する
ことができる。

刺しゅうユニット１５の下部組立の下方に、かつこれら
の組立から前方に距離をおいて軸８を位置せしめること
によって、テーブル天板７は上記の下部組立から十分遠
く離れて旋回するので、これらを手入れするのに、都合
がよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のテーブル型刺しゅう機の著しく簡略化
した正面図、第２図はそのテーブル部の拡大側面図であ
る。 Ｉ・・・テーブル天板、８・・・旋回水平軸、１５・・
・刺しゅう・ユニット、１６・・・刺しゅう枠、２０・
・・スイッチ開閉軸。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）複数の刺しゅうユニットと、之等に付属し共通の
   横桁に支持され横送り往復台によってテーブル天板上を
   移動することのできる刺しゅう枠とを有するテーブル型
   刺しゅう機において、テーブル天板γがその作動位置で
   ロックすることができるとともに、刺しゅうユニット１
   ５の下部組立の露出のために、刺しゅうユニット１５の
   下部組立の下部の水平面内で、これらの前方に距離を置
   いて配設されている水平軸８のまわりに保守位置へ旋回
   可能となっていることを特徴とするテーブル型刺しゅう
   機。
2. （２）上記テーブル天板７が作動位置で、旋回軸８のま
   わりに微調整可能とされていることを特徴とする実用新
   案登録請求の範囲第１項に記載のテーブル型刺しゅう機
   。