JPS584950Y2 - 衣料用芯地 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は衣料用芯地に関する毛のであり、芯地に必要な
腰の強さ及びベルト等比使用するために必要な長手方向
の伸縮性を有し、かつ耳端が柔軟性をもつ衣料用芯地を
提供せｉＬするものである。

従来衣料用特に、ベルト等に使用する芯地の殆んどが織
成によるものであり、経糸として合繊糸例えばナイロン
等の加工糸を、又伸縮性糸としてはポリウレタン等のナ
イロンカバーリング糸を配列してなり、緯糸には非伸縮
性モノフィラメント糸を用いて構成を行なっているが、
非伸縮性モノフィラメント糸が太デニールのため非常に
忌が強く織成の性質上緯糸は必らず連続して耳端にて往
復されるため、折り返し先端が生地より突出するので耳
端をとじ編により突出部を被覆していたが、洗濯後には
ナイロン等の加工糸が収縮して非伸縮性モノフィラメン
ト糸が生地端より突出し、使用中にこすれて折り返し端
が分離したりすることがあり、特にベルト用芯地にあっ
ては腰部に間接的に接触して動作の度毎にすれて、ちく
ちくと肌を刺激しひどいものにあっては炎症をおこすこ
ともあった。

本考案はこのような従来の欠点を解消し衣料用芯地にお
ける耳部に非伸縮性モノフィラメント糸による突出部分
をなくし、柔軟性のある耳部をもつ衣料用芯地な提供す
るものである。

次に本考案を図示により詳しく説明すると、第１図は従
来の織成による衣料用芯地の耳部の拡大図であり、１は
経糸でありナイロン等の加工糸とポリウレタン等の伸縮
性系が配置されてなり、これに対し２は緯糸であ°つて
１１００デニールの非伸縮性モノフィラメント糸が編地
に対し往復挿入されてなる。

３は編目形成糸でありナイロン等の加工糸を使用し緯糸
２の生地端突出部Ａを被覆している。

これに対し第２図に示すのは本考案の一実施例衣料用芯
地の一部断面を表わす斜視図であり、長手方向に伸びる
編目形成糸３に対してそのウエール間に経糸１としてポ
リウレタン等の伸縮性糸とナイロン等加工糸が併用して
用いられ、更に編目形成糸３に対し直角方向に緯糸２と
して非伸縮性モノフィラメント糸が両耳部の１ウエール
を分離されて挿入され、耳部には柔軟性のある挿入糸４
がウエール間に挿入されてなり衣料用芯地５を構成して
なる。

次に本考案の衣料用芯地について更にその構造を説明す
るためにその編成組織について述べると、まず第３図が
本考案の衣料用芯地の編成に使用する経編機のガイドバ
ー配列図である。

６はニードルであってこれに対し機械前方よりガイドバ
ー７ツ８．９，１０，１１．１２，１３，１４の８枚が
配列されてなり、ガイドバー１０．１２にはパイプガイ
ド１５が設置されている。

次に第４図、第５図、第６図が実施例の芯地編成組織図
であり、まず第４図において３は編目形成糸であり両耳
部の編目形成糸３を他のウエールよりｌウエール分離し
、ガイドバーＴにより毎コース鎖編をしてなり、２は緯
糸であって非伸縮性モノフィラメント糸をガイドバー１
０に取り付げたパイプガイド１５に通糸する。

パイプガイド１５は緯糸２によるアンダーラッピングの
際の目はずれを防止するためにニードル６に対し下部に
作用させるために使用するものである。

ここで緯糸２は両耳部のｌウエールな分離しその他のウ
エール間に緯方向に往復挿入してなる。

４は耳部の挿入糸であり柔軟性のある糸例えば、ナイロ
ン等の加工糸が用いられガイドバー９及び１３に通糸な
行い分離されたシエール間に折り返し挿入することによ
り耳部ウエールを連結する。

又４′は生地中央を連結するための挿入糸であって柔軟
性のある糸例えば、ナイロン等の加工糸を用いガイドバ
ー８，１．４に総硝にて通糸し各ウエールを連結する。

但しガイドバー８と１４及び９と１３は同一ラッピング
であるので統一図示−、である。

１は経糸であり伸縮性糸をガイドバー１１に通糸してな
り、ウエール間に挿入糸４，４又は挿入糸４’、４’に
上下を挾まれて経方向に挿入されてなる。

第５図は別実施例の編成組織図であって、編目形成糸３
はガイドバー７に通糸し、１コース目を閉じ目の鎖編み
、２コース目を開き目の鎖編みを行いこの連続によりウ
エールを形成し、これに対し２ａ 、２ｂは緯糸であり
、緯糸２ａはガイドバー１０に、緯糸２ｂはガイドバー
１２に各々１本ずつ通糸し交互にウエール列に対し両耳
部の１ウエールを分離して挿入してなり、４は耳部の挿
入糸であり柔軟性のある糸をガイドバー９及び１４に通
糸し分離されたウエール間に折返し挿入することにより
耳部ウエールを連結する。

４′は生地中央部連結のため？挿入糸であり、ガイドバ
ー１３に１本抜きにて通糸し各々ウエールを連結する。

又４“は耳部の別の挿入糸であり、ガイドバー８に通糸
し３コースに１回つエールに絡ませ、他の部分はウエー
ルと分離し生地に対し浮いた状態にしておき耳のボリュ
ームをもたせる。

次に１は経糸であり伸縮性糸をガイドバー１１に通糸し
、３コースに１回つエールに挿通しその他はウエール間
に経方向に挿入されてなる。

第６図に示すのは更に別の実施例の編成組織図であり、
編目形成糸３を前例同様ガイドバー７に通糸し開き目の
鎖編み閉じ目の鎖編みを行ない、この連続によりウエー
ルを形成し緯糸２ａ ｔ ２ｂをガイドバー１０，１２
に通糸しウエール列に対し、交互に両耳部のｌウエール
を分離して挿入してなり、４は耳部の挿入糸であって柔
軟性のある糸をガイドバー９及び１３に通糸して分離さ
れたウエール間に折り返し挿入することにより耳部ウエ
ールを連結する。

４′は生地中央部連結のための挿入糸であり、ガイドバ
ー１４に総語にて通糸し各ウエールを連結する。

４“は耳部のボリュームを出すための挿入糸で耳部２ウ
エールに作用している。

１は経糸であり伸縮性糸をガイドバー１１に通糸し４コ
ースに１回つエールに挿通し、その他はウエール間に経
方向に挿入されてなる。

以上が本考案の衣料用芯地の実施例編成組織の例である
がこの他にも種々の編組織にて編成可能であるが、ここ
では省略する。

第１図に示すのは以上述べてきた編成組織により編成さ
れた衣料用芯地の耳部基本構造の拡大図であって、ここ
ではウエール連結のための挿入糸の一部は省略しである
。

図示のように緯糸２は太デニールの非伸縮性モノフィラ
メント糸であるため突出部Ａが耳より突出しているが、
これを耳端の編目形成糸３によるウエールと柔軟性のあ
る糸例えば、ナイロン等の加工糸を挿入することにより
突出部Ａは被覆されてなる。

このように衣料用特にベルト用芯地に必要な長手方向の
伸縮性を有し、かつ全体の腰の強さを維持するとともに
耳部においては非伸縮性モノフィラメント糸による屈曲
部の突出を柔軟性のある糸例えば、ナイロン等の加工糸
などによって被覆されているので、使用時において耳部
の肌に対しての刺激がないので、非常に着用感が良いな
どベルト等の芯地には好適なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の織成による衣料用芯地の耳部の拡大図で
あり、第２図は本考案の衣料用芯地の実施例生地の一部
を切り欠いた斜視図であり、第３図は本考案の衣料用芯
地の実施例生地編成のための経編機のガイドバー配列図
であり、第４図、第５図、第６図は本考案の衣料用芯地
の実施例生地の編成組織図であり、第１図は本考案の衣
料用芯地の耳部の基本構造の拡大図である。 図中、１・・・経糸、２・・・緯糸、３・・・編目形成
糸、４．４’、４“・・・挿入糸、５・・・衣料用芯地
、Ａ・・・突出部である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 編目形成糸３及び挿入糸４により形成された基布に対し
   、非伸縮性モノフィラメント糸からなる緯糸２が編幅の
   両耳部に於ける少な（とも１ウエールずつ分離した他の
   ウエールに対し緯方向に往復挿入され、ポリウレタン等
   □の伸縮性糸およびナイロン等の加工糸１が上下を緯□
   方向の挿入糸４′。 ４′又は挿入糸４，４により挾まれて、ウエール間又は
   ウエールに挿入されてな□す、かつ分離されたウエール
   間に少なくとも折返し挿入されてなる柔軟性のある挿入
   糸４により緯糸２の耳端の突出部Ａが被覆されて両耳部
   が形成されていることを特徴とする衣料用芯地。