JPS5849397A - S−アデノシル−l−メチオニン含有組成物およびその製造法 - Google Patents
S−アデノシル−l−メチオニン含有組成物およびその製造法Info
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- JPS5849397A JPS5849397A JP14810381A JP14810381A JPS5849397A JP S5849397 A JPS5849397 A JP S5849397A JP 14810381 A JP14810381 A JP 14810381A JP 14810381 A JP14810381 A JP 14810381A JP S5849397 A JPS5849397 A JP S5849397A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、第1成分としてS−アデノシル−L−メチオ
ニン(以下SAMと略称する)もしくはその塩、第2成
分として直鎖脂肪酸、第3成分として塩化マグネシウム
及び/又は硫酸マグネシウムとから成るSAM含有組成
物及びその製造法に関するものであり、その目的は工業
的生産性、化学的安定性、生体への吸収性及び生体に対
する安全性に優れた新規なSAM含有組成物を提供する
ところにある。
ニン(以下SAMと略称する)もしくはその塩、第2成
分として直鎖脂肪酸、第3成分として塩化マグネシウム
及び/又は硫酸マグネシウムとから成るSAM含有組成
物及びその製造法に関するものであり、その目的は工業
的生産性、化学的安定性、生体への吸収性及び生体に対
する安全性に優れた新規なSAM含有組成物を提供する
ところにある。
SAMは生体内でのメチル基転移反応において、メチル
基供与体として重要な生理活性を有する生体成分であり
、すでに脂肪肝症、高脂血症、動脈硬化症、変性関節炎
、不眠症などに対する治療効果が報告されている。
基供与体として重要な生理活性を有する生体成分であり
、すでに脂肪肝症、高脂血症、動脈硬化症、変性関節炎
、不眠症などに対する治療効果が報告されている。
しかしながら通常得られるSAM塩酸塩、SAMu酸塩
などは、通常の室温以上において極めて化学的に不安定
である。そこで近年SAMの化学的安定化に関する研究
が重要視されてきており、′例えばSAMと硫酸及びp
−1−ルエンスルホン酸との複塩(ドイツ特開No、2
4’80999 )、5AyL硫酸根及びリボヌクレオ
シドモノ研、酸エステルから成る組成物(特開昭54−
109998)、SAM、硫酸根及び糖硫酸エステルか
ら成る組成物(特開昭55−105700)などが報告
されている。しかしこれら既知のSAMの塩あるいは組
成物においては、その水溶液がpHO〜2と強酸性で、
そのまま投与すれば極めて重大な損傷を生体に与えるに
も拘わらず、製造方法が繁雑だったり化学的安定性が満
足できるものでなかったりする。また、これら既知のS
AMの塩あるいは組成物を中和すれば生体への損傷を軽
減できるものの、たとえ乾燥状態においてもSAMの化
学的安定性は著−しく低下し、経消化管系からのSAM
の吸収性も悪くなる。そこでこれらより医薬に適したS
AM組成物の開発が望まれている。
などは、通常の室温以上において極めて化学的に不安定
である。そこで近年SAMの化学的安定化に関する研究
が重要視されてきており、′例えばSAMと硫酸及びp
−1−ルエンスルホン酸との複塩(ドイツ特開No、2
4’80999 )、5AyL硫酸根及びリボヌクレオ
シドモノ研、酸エステルから成る組成物(特開昭54−
109998)、SAM、硫酸根及び糖硫酸エステルか
ら成る組成物(特開昭55−105700)などが報告
されている。しかしこれら既知のSAMの塩あるいは組
成物においては、その水溶液がpHO〜2と強酸性で、
そのまま投与すれば極めて重大な損傷を生体に与えるに
も拘わらず、製造方法が繁雑だったり化学的安定性が満
足できるものでなかったりする。また、これら既知のS
AMの塩あるいは組成物を中和すれば生体への損傷を軽
減できるものの、たとえ乾燥状態においてもSAMの化
学的安定性は著−しく低下し、経消化管系からのSAM
の吸収性も悪くなる。そこでこれらより医薬に適したS
AM組成物の開発が望まれている。
本発明者らは工業的生産性、化学的安定性、生体への吸
収性及び生体に対する安全性に優れたSAMを含む各形
態に関し種々検討した結果、SAMと脂肪酸とを共存さ
せると消化管系からの吸収性が改善され、更に塩化マグ
ネシウムあるいは硫酸マグネシウムを共存させると化学
的安定性が著しく改良されることを見い出した。
収性及び生体に対する安全性に優れたSAMを含む各形
態に関し種々検討した結果、SAMと脂肪酸とを共存さ
せると消化管系からの吸収性が改善され、更に塩化マグ
ネシウムあるいは硫酸マグネシウムを共存させると化学
的安定性が著しく改良されることを見い出した。
表−1に本発明のSAM含有組成物(以下、本発明組成
物と称する)及び比較組成物の100m1i’S A
M/mj? の濃度に溶解した時の水溶液のpI(、
安定性試験としてゴム栓を施したバイアル中に40℃、
75 %RHの条件下、30日間放置した後のSAM残
存率を高速液体クロマトグラフィー法で求め、吸収性試
験としてWistar系ラットに100mV S A
M/me /に9を経十二指腸投与し、5分、10分及
び20分後に肛門脈から採血し、PCAで脱蛋白した血
漿中のSAM濃度を高速液体クロマトグラフィー法で測
定し、急性毒性試験としてICRマウスに経口投与し、
7日間観察してSAM換算のL D 5Q値を求めた結
果を示す。
物と称する)及び比較組成物の100m1i’S A
M/mj? の濃度に溶解した時の水溶液のpI(、
安定性試験としてゴム栓を施したバイアル中に40℃、
75 %RHの条件下、30日間放置した後のSAM残
存率を高速液体クロマトグラフィー法で求め、吸収性試
験としてWistar系ラットに100mV S A
M/me /に9を経十二指腸投与し、5分、10分及
び20分後に肛門脈から採血し、PCAで脱蛋白した血
漿中のSAM濃度を高速液体クロマトグラフィー法で測
定し、急性毒性試験としてICRマウスに経口投与し、
7日間観察してSAM換算のL D 5Q値を求めた結
果を示す。
即ち、表1に示したように、極めて化学的に不安定で生
体への吸収性も非常に悪いSAMi酸塩あるいはSAM
塩酸塩に硫酸マグネシウムあるいは塩化マグネシウムを
配合するとSAMの化学的安定性が著しく向上するが、
生体へ殆んど吸収されなかった。しかし、SAMに脂肪
酸を配合すると意外にも腸管からのSAMの吸収性が著
しく増大することを見い出した。ところが、これらSA
Mに脂肪酸を配合しただけではSAMの化学的安定性が
極めて悪いので、更に塩化マグネシウムあるいは硫、酸
マグネシウムをも配合したところ腸管からのSAMの吸
収性が改善され、SAMの化学的安定性が極めて良好に
なることを見い出したのである。更に上記条件を満足す
る最適形態に関し鋭意研究した結果、本発明を莞成した
。
体への吸収性も非常に悪いSAMi酸塩あるいはSAM
塩酸塩に硫酸マグネシウムあるいは塩化マグネシウムを
配合するとSAMの化学的安定性が著しく向上するが、
生体へ殆んど吸収されなかった。しかし、SAMに脂肪
酸を配合すると意外にも腸管からのSAMの吸収性が著
しく増大することを見い出した。ところが、これらSA
Mに脂肪酸を配合しただけではSAMの化学的安定性が
極めて悪いので、更に塩化マグネシウムあるいは硫、酸
マグネシウムをも配合したところ腸管からのSAMの吸
収性が改善され、SAMの化学的安定性が極めて良好に
なることを見い出したのである。更に上記条件を満足す
る最適形態に関し鋭意研究した結果、本発明を莞成した
。
本発明組成物は、第1成分としてSAMもしくはその塩
、第2成分として直鎖脂肪酸、第8成分として塩化マグ
ネシウム及び/又は硫酸マグネシウムを組成分として含
有し、各成分のモル比が好ましくは1:0.1以上:0
.1以上、更に好ましくは1:0.2〜5:2〜10の
組成を示す。
、第2成分として直鎖脂肪酸、第8成分として塩化マグ
ネシウム及び/又は硫酸マグネシウムを組成分として含
有し、各成分のモル比が好ましくは1:0.1以上:0
.1以上、更に好ましくは1:0.2〜5:2〜10の
組成を示す。
本発明組成物は、本発明組成物の各成分を含有する水性
溶液あるいは水性混合液から水性溶媒を蒸散する方法で
簡単に製造できるので工業的生産性に優れ、水分3%、
好ましくは1%以下の乾燥状態においてSAMは化学的
に安定で通常の室温においても長期間保存可能である上
に生体消化管系からの吸収性が良好、且つ生体に対する
安全性が高い。以下、本発明の詳細な説明する。
溶液あるいは水性混合液から水性溶媒を蒸散する方法で
簡単に製造できるので工業的生産性に優れ、水分3%、
好ましくは1%以下の乾燥状態においてSAMは化学的
に安定で通常の室温においても長期間保存可能である上
に生体消化管系からの吸収性が良好、且つ生体に対する
安全性が高い。以下、本発明の詳細な説明する。
(1)SAMの生産
本発明組成物に用いるSAMの製法は特に限定されるも
のではなく、どのように・して得たものでもよく、たと
えば次のような方法が採用される。
のではなく、どのように・して得たものでもよく、たと
えば次のような方法が採用される。
■サツカロミセス(Saccharomyces) 、
キャンデイダ(Candida) 、 ハンゼヌラ(H
ansenula) +ピキア(Pichia) +ク
リプトコツカス(Crypto−coccus) 、ロ
ドトルラ(Rhodotorula) 、 )リコス
ボロン(Tr 1chosporon) +クロエケラ
(Kloeckera) 、 )ルロプシス(Toru
’l ops is) +ハンゼニアスボラ(Hans
eniaspora) 、 スポロボロミセス(Sp
o″robolomyces) 、リポミセス(Lip
omyces)、 )ルラ(Torula)、 アスペ
ルギルス(Aspergi 11us) 、ペニシリウ
ム(Penici−1] ium) +ムコール(Mu
cor) +リゾープス(Rhi−zopus)などの
各属に属する微生物をメチオニン含有培地で培養し、菌
体内及び/又は菌体外にSAMを生産せしめ、過塩素酸
、塩酸、硫酸、ギ酸、酢酸、ギ酸エステルなどの抽出剤
の1種あるいは2種以上を用いて抽出してSAM含有液
を得て以下の精製工程に供する。
キャンデイダ(Candida) 、 ハンゼヌラ(H
ansenula) +ピキア(Pichia) +ク
リプトコツカス(Crypto−coccus) 、ロ
ドトルラ(Rhodotorula) 、 )リコス
ボロン(Tr 1chosporon) +クロエケラ
(Kloeckera) 、 )ルロプシス(Toru
’l ops is) +ハンゼニアスボラ(Hans
eniaspora) 、 スポロボロミセス(Sp
o″robolomyces) 、リポミセス(Lip
omyces)、 )ルラ(Torula)、 アスペ
ルギルス(Aspergi 11us) 、ペニシリウ
ム(Penici−1] ium) +ムコール(Mu
cor) +リゾープス(Rhi−zopus)などの
各属に属する微生物をメチオニン含有培地で培養し、菌
体内及び/又は菌体外にSAMを生産せしめ、過塩素酸
、塩酸、硫酸、ギ酸、酢酸、ギ酸エステルなどの抽出剤
の1種あるいは2種以上を用いて抽出してSAM含有液
を得て以下の精製工程に供する。
■アデノシン三リン酸とメチオニンとをメチオニン・ア
デノシルトランスフェラーゼのn右下に酵素反応せしめ
SAM含有液を得て以下の精製工程に供する。
デノシルトランスフェラーゼのn右下に酵素反応せしめ
SAM含有液を得て以下の精製工程に供する。
(2)SAMの精製
SAM含有液中のSAMの精製方法は特に限定されるも
のでなく、いかなる方法を用いてもよい。例えば■SA
M含有液中のSAMを強酸性カチオン交換クロマトグラ
フィーで精製する方法■SAM含有液にライネ゛?ケ塩
、ピクリン酸、リンタングステン酸、ビクロロン酸など
を添加してSAMを沈殿させて精製する方法、■SAM
含有液中のSAMを弱酸性カチオン交換クロマトグラフ
ィーで精製する方法、■SAM含有液に硼酸を添加して
弱アルカリ性にてアニオン交換クロマトグラクイ−でS
AMを精製する方法、■SAM含有液中のSAMを活性
炭クロマトグラフィーで精製する方法、■SAM含有液
中のSAMをキレート樹脂を用いたクロマトグラフィー
で精製する方法、■SAM含有液にこれと混和する有機
溶媒とを接触させてSAMを分別沈殿させる方法、など
の1種あるいJま2種以上を組合わせた方法を用いるこ
とができる。
のでなく、いかなる方法を用いてもよい。例えば■SA
M含有液中のSAMを強酸性カチオン交換クロマトグラ
フィーで精製する方法■SAM含有液にライネ゛?ケ塩
、ピクリン酸、リンタングステン酸、ビクロロン酸など
を添加してSAMを沈殿させて精製する方法、■SAM
含有液中のSAMを弱酸性カチオン交換クロマトグラフ
ィーで精製する方法、■SAM含有液に硼酸を添加して
弱アルカリ性にてアニオン交換クロマトグラクイ−でS
AMを精製する方法、■SAM含有液中のSAMを活性
炭クロマトグラフィーで精製する方法、■SAM含有液
中のSAMをキレート樹脂を用いたクロマトグラフィー
で精製する方法、■SAM含有液にこれと混和する有機
溶媒とを接触させてSAMを分別沈殿させる方法、など
の1種あるいJま2種以上を組合わせた方法を用いるこ
とができる。
(3)本発明組成物の製造
本発明組成物の第1の成分であるSAMは前記(2)に
記載の方法などで精製されたSAMを用いることができ
るが、遊離型のSAMは室温以下でも不安定であるので
通常塩型として用いるのが適しており、特に塩酸塩、硫
酸塩、p−)ルエンスルホン酸塩、本発明組成物の第2
の成分である直鎖脂肪酸との塩及びこれらの複塩が本発
明において好ましい。これらSAMの塩のSAMと酸部
分とのモル比は、″常温で固体である限り特に限定され
ないが、好ましくはSAM:酸部分=1:0.1〜5、
更に好ましくは1:0.2〜1.0であることが本発明
には適している。
記載の方法などで精製されたSAMを用いることができ
るが、遊離型のSAMは室温以下でも不安定であるので
通常塩型として用いるのが適しており、特に塩酸塩、硫
酸塩、p−)ルエンスルホン酸塩、本発明組成物の第2
の成分である直鎖脂肪酸との塩及びこれらの複塩が本発
明において好ましい。これらSAMの塩のSAMと酸部
分とのモル比は、″常温で固体である限り特に限定され
ないが、好ましくはSAM:酸部分=1:0.1〜5、
更に好ましくは1:0.2〜1.0であることが本発明
には適している。
又、本発明組成物に含まれる第1成分のモル比とはSA
Mのモル比を示す。 一本発明組成物の第2成分
、直鎖脂肪酸とは、側鎖のない直鎖の脂肪酸であり、好
ましくは式C)T3(CI(2)nCOOI(C式中、
n = O〜18 )で表わぎれる直鎖飽和脂肪酸、更
に好ましくはn=0〜3の直鎖飽和脂肪酸を云う。具体
例を挙げれば酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプ
ロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリル酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、リノール酸など
である。又、本発明組成物に含まれる第2成分のモル比
とは、本発明組成物中に存在する酸型及び塩型すべての
直鎖脂肪酸のモル比を示す。
Mのモル比を示す。 一本発明組成物の第2成分
、直鎖脂肪酸とは、側鎖のない直鎖の脂肪酸であり、好
ましくは式C)T3(CI(2)nCOOI(C式中、
n = O〜18 )で表わぎれる直鎖飽和脂肪酸、更
に好ましくはn=0〜3の直鎖飽和脂肪酸を云う。具体
例を挙げれば酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプ
ロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリル酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、リノール酸など
である。又、本発明組成物に含まれる第2成分のモル比
とは、本発明組成物中に存在する酸型及び塩型すべての
直鎖脂肪酸のモル比を示す。
本発明組成物の第3成分、塩化マグネシウム及び/又は
硫酸マグネシウムとは、本発明組成物中に含まれるすべ
ての塩化マグネシウム及び硫酸マグネシウムを示す。
硫酸マグネシウムとは、本発明組成物中に含まれるすべ
ての塩化マグネシウム及び硫酸マグネシウムを示す。
本発明組成物を得るには上記の3成分を含有する水性溶
液もしくは水性混合液を調製するのであるが、各成分を
溶解もしくは混合する順序は特には限定されるものでは
ない。これら3成分を溶解もしくは混合させる際、第2
の成分である直鎖脂肪酸が水性溶媒に溶解しない場合は
例えば超音波処理、あるいは激−しく撹拌するなどして
均一に分散させることが好ましい。
液もしくは水性混合液を調製するのであるが、各成分を
溶解もしくは混合する順序は特には限定されるものでは
ない。これら3成分を溶解もしくは混合させる際、第2
の成分である直鎖脂肪酸が水性溶媒に溶解しない場合は
例えば超音波処理、あるいは激−しく撹拌するなどして
均一に分散させることが好ましい。
本発明組成物の各成分のモル比は特に限定されるもので
はないが、SAMもしくはその塩:直鎖脂肪酸:塩化マ
グネシウム及び/又は硫酸マグネシウムのモル比が好ま
しくは1:0.1以上二0.1以上、更に好ましくは1
:0.2〜5:2〜10が本発明では適している。また
、以上のようにして調製された本発明組成物の3成分を
含有する水性溶液もしくは水性混合液は100mグSA
M/mlの濃度においてpH1,0〜7.0を示すのが
好ましく、更に好ましくはpHa、o〜6.0である。
はないが、SAMもしくはその塩:直鎖脂肪酸:塩化マ
グネシウム及び/又は硫酸マグネシウムのモル比が好ま
しくは1:0.1以上二0.1以上、更に好ましくは1
:0.2〜5:2〜10が本発明では適している。また
、以上のようにして調製された本発明組成物の3成分を
含有する水性溶液もしくは水性混合液は100mグSA
M/mlの濃度においてpH1,0〜7.0を示すのが
好ましく、更に好ましくはpHa、o〜6.0である。
゛ かくして得られた本発明組成物の3成分を含有する
水1溶液もしくは水性混合液から本発明組成物を得る方
法は特に限定されるものではないが、凍結乾燥法あるい
は真空乾燥法などの該水性溶液もしくは水性混合液から
水性溶媒を蒸散させる方法が適している。
水1溶液もしくは水性混合液から本発明組成物を得る方
法は特に限定されるものではないが、凍結乾燥法あるい
は真空乾燥法などの該水性溶液もしくは水性混合液から
水性溶媒を蒸散させる方法が適している。
以上の各工程はSAMの分解を避けるため通常50°C
以下、好ましくは35°C以下で実施すべきである。
以下、好ましくは35°C以下で実施すべきである。
以上のようにして得られた本発明組成物は白色固形体で
あり、水分3%以下、好ましくは水分1%以下の範燥状
態においては通常の室温においても長期間安定である上
に生体消化管系から生体への吸収がきわめて良好であり
、例えば平削あるいは腸溶性経口製剤などの剤形の医薬
に適している。勿論採用する剤形に応じて賦形製など適
当な添加剤を加えて製剤することもJきる。
あり、水分3%以下、好ましくは水分1%以下の範燥状
態においては通常の室温においても長期間安定である上
に生体消化管系から生体への吸収がきわめて良好であり
、例えば平削あるいは腸溶性経口製剤などの剤形の医薬
に適している。勿論採用する剤形に応じて賦形製など適
当な添加剤を加えて製剤することもJきる。
以上、本発明によれば直鎖脂肪酸及び塩化マグネシウム
あるいは硫酸マグネシウムを用いて工業的生産性、化学
的安定性、生体への吸収性及び生体に対する安全性に優
れ、特に医薬に適したSAM含有組成物を供することが
できる。
あるいは硫酸マグネシウムを用いて工業的生産性、化学
的安定性、生体への吸収性及び生体に対する安全性に優
れ、特に医薬に適したSAM含有組成物を供することが
できる。
以下、本発明組成物およびその製造法を実施例により具
体的に説明する。
体的に説明する。
実施例1
シュレンクの培地CJ 、Biol 、Chem、 、
229 。
229 。
1037 (1957)参照〕 で培養してSAMを蓄
積させた市販パン酵母(鐘淵化学工業(株)製) 86
09から1.5N過塩素酸1.81を用いて室温1時間
で抽出し、菌体残渣を泥過除去して得た抽出液2、Ol
をIN硫酸で平衡化した強酸性陽イオン交換樹脂ダウエ
ックス5(lWX8r−H型〕(商品名、ダウ・ケミカ
ル社製)1/を含むカラムに通して5All吸着させた
。3N硫酸3.61で洗浄後、6P−J 硫、酸を流し
SAM両分2.81を集め、クロマト用活性炭(和光純
薬(株)製)11を詰めたカラムに通しSAMを吸着さ
せた。0.5N硫酸5.3fで洗浄後、IN砧、酸/メ
タノール(1/1・v/v)の混合溶媒を流しSAM両
分41を集め減圧下40°Cにて400−まで濃縮し、
該濃縮液に一10°Cに冷却したメタノール3.61を
注ぎ、生成した白色沈殿を湿過分離して集めた。該沈殿
を室温にて一晩真空乾燥してSAMTil、酸塩の白色
粉末4.89を得た。
積させた市販パン酵母(鐘淵化学工業(株)製) 86
09から1.5N過塩素酸1.81を用いて室温1時間
で抽出し、菌体残渣を泥過除去して得た抽出液2、Ol
をIN硫酸で平衡化した強酸性陽イオン交換樹脂ダウエ
ックス5(lWX8r−H型〕(商品名、ダウ・ケミカ
ル社製)1/を含むカラムに通して5All吸着させた
。3N硫酸3.61で洗浄後、6P−J 硫、酸を流し
SAM両分2.81を集め、クロマト用活性炭(和光純
薬(株)製)11を詰めたカラムに通しSAMを吸着さ
せた。0.5N硫酸5.3fで洗浄後、IN砧、酸/メ
タノール(1/1・v/v)の混合溶媒を流しSAM両
分41を集め減圧下40°Cにて400−まで濃縮し、
該濃縮液に一10°Cに冷却したメタノール3.61を
注ぎ、生成した白色沈殿を湿過分離して集めた。該沈殿
を室温にて一晩真空乾燥してSAMTil、酸塩の白色
粉末4.89を得た。
このSAM′EM、酸塩3グを80mJの蒸留水に溶解
し、強塩基性陰イオン交換樹脂アンバーライトIRA−
400[酢酸型〕(商品名、ロームアンドハース社製)
100ml!を詰めたカラムに通し素通り区分及び水洗
区分合わせて60m1!のSAM画分を得た。このSA
M両分に4.42の硫酸マグネシウム7水塩を添加溶解
した溶M(pH3,5)を凍結乾燥(品温30°C9真
空度0.05 Torr 。
し、強塩基性陰イオン交換樹脂アンバーライトIRA−
400[酢酸型〕(商品名、ロームアンドハース社製)
100ml!を詰めたカラムに通し素通り区分及び水洗
区分合わせて60m1!のSAM画分を得た。このSA
M両分に4.42の硫酸マグネシウム7水塩を添加溶解
した溶M(pH3,5)を凍結乾燥(品温30°C9真
空度0.05 Torr 。
32時間)して本発明組成物5.17を得た。この−組
成物の組成(モル比)は、SAM研、酸塩(SAM:硫
酸=lO,4):酢酸:硫、酸マグネシウム=1 :
2.2 : 4.0であった。
成物の組成(モル比)は、SAM研、酸塩(SAM:硫
酸=lO,4):酢酸:硫、酸マグネシウム=1 :
2.2 : 4.0であった。
実施例2
実施例1と同様にして得たS A M 研、酸塩3グを
80m1!の蒸留水に溶解し、弱塩基性陰イオン交換樹
脂アンバーライトIR−45(OH型〕(商品名、ロー
ムアンドハース社製)12mJを添加し、20分間撹拌
後、濾過して2emlのP液を得た。該涙液に4.8!
i2の硫酸マグネシウム7水塩を添加溶解し、更に0.
38m1の醋酸を添加溶解した溶液(pH4,2)を実
施例1と同様に凍結乾燥して本発明組成物6.67を得
た。
80m1!の蒸留水に溶解し、弱塩基性陰イオン交換樹
脂アンバーライトIR−45(OH型〕(商品名、ロー
ムアンドハース社製)12mJを添加し、20分間撹拌
後、濾過して2emlのP液を得た。該涙液に4.8!
i2の硫酸マグネシウム7水塩を添加溶解し、更に0.
38m1の醋酸を添加溶解した溶液(pH4,2)を実
施例1と同様に凍結乾燥して本発明組成物6.67を得
た。
この組成物の組成(モル比)はSAMTA酸塩(SAM
:硫酸=1:0.6):酪酸:硫酸マグネシウム=1:
1:5であった。
:硫酸=1:0.6):酪酸:硫酸マグネシウム=1:
1:5であった。
実施例3
実施例1と同様にして得たSAM硫酸塩3りを80m1
の蒸留水に溶解した溶液に2.19のステアリン酸ナト
リウムと4.47の砧、酸マグネシウムを添加して混合
し超音波娠理を5分間行なって得た混合液(pH4,0
)を実施例1と同様に凍結乾燥して本発明組成物7.3
9を得た。この組成物−の組成(モル比)はSAM硫酸
塩(SAM:硫酸=1=1)ニステアリン酸:硫酸マグ
ネシウム=1:1.5:4であった。
の蒸留水に溶解した溶液に2.19のステアリン酸ナト
リウムと4.47の砧、酸マグネシウムを添加して混合
し超音波娠理を5分間行なって得た混合液(pH4,0
)を実施例1と同様に凍結乾燥して本発明組成物7.3
9を得た。この組成物−の組成(モル比)はSAM硫酸
塩(SAM:硫酸=1=1)ニステアリン酸:硫酸マグ
ネシウム=1:1.5:4であった。
実施例4
活性炭カラムからのSAMの溶出にINi酸/メタノー
ル(1/1・■/v)を用いる代りにIN塩酸/メタノ
ール(1/1・v/v)を用いた以外は実施例1と同様
にしてSAM塩酸塩3.77を得た。このSAM塩酸塩
3gを蒸留水30m7に溶解しアンバーライトIR−4
5[OH−型〕10rrLeを添加し20分間撹拌後、
涙過して26m1!のp液を得た。該涙液に5.27の
塩化マグネシウム6水塩と0、8 tn/:のカプロン
酸を添加し混合して得た混合液(pH4,0) 80
mj’を撹拌しつつ減圧下に濃縮乾固しそ本発明組成物
6.02を得た。この組成物の組成(モル比)はSAM
塩酸塩(SAM:塩酸=1:0.5):カプロン酸:塩
化マグネシウム=1:1:4であった。
ル(1/1・■/v)を用いる代りにIN塩酸/メタノ
ール(1/1・v/v)を用いた以外は実施例1と同様
にしてSAM塩酸塩3.77を得た。このSAM塩酸塩
3gを蒸留水30m7に溶解しアンバーライトIR−4
5[OH−型〕10rrLeを添加し20分間撹拌後、
涙過して26m1!のp液を得た。該涙液に5.27の
塩化マグネシウム6水塩と0、8 tn/:のカプロン
酸を添加し混合して得た混合液(pH4,0) 80
mj’を撹拌しつつ減圧下に濃縮乾固しそ本発明組成物
6.02を得た。この組成物の組成(モル比)はSAM
塩酸塩(SAM:塩酸=1:0.5):カプロン酸:塩
化マグネシウム=1:1:4であった。
Claims (9)
- (1)第1成分としてS−アデノシル−し−メチオニン
もしくはその塩、 第2成分として直鎖脂肪酸、 第3成分として塩化マグネシウム及び/又は硫酸マグネ
シウム を組成分として含有することを特徴とするS−アデノシ
ル−し一メチオニン含有組成物。 - (2)S−アデノシル−し−メチオニンの塩が、塩酸、
硫酸及びp−)ルエンスルホン酸から成る群より選ばれ
る1種又は2種以上の酸とS−アデノシル−し−メチオ
ニンとの塩である特許請求の範囲第1項記戴のS−アデ
ノシル−L−メチオニン含有組成物。 - (3)S−アデノシル−し−メチオニンの塩が、モル比
としてS−アデノシル−し−メチオニン1部と酸0.1
〜5部とから成る塩である特許請求の範囲第1項または
第2項記載のS−アデノシル−し−メチオニン含有組成
物。 - (4)S−アデノシル−し−メチオニンの塩が、モル比
としてS−アデノシル−し−メチオニン1部と酸0.2
〜1.0部とから成る塩である特許請求の範囲第3項記
戴のS−アデノシル−L−メチオニン含有組成物。 - (5)直鎖脂肪酸が、式CH3(CH2)nC00H(
式中、n=0〜18)で表わされる直鎖飽和脂肪酸であ
る特許請求の範囲第1項記戴のS−アデノシル−し−メ
チオニン含有組成物。 - (6)直鎖脂肪酸が、式CH3(CH2)nC00H(
式中、n=0〜6)で表わされる直鎖飽和脂肪酸である
特許請求の範囲第5項記戴のS−アデノシル−し−メチ
オニン含有組成物。 - (7)第1成分、第2成分及び第3成分を1:0.1以
上=0.1以上のモル比で含有する特許請求 □の
範囲第1項乃至第6項の何れかの項記載のS−アデノシ
ル−L−メチオニン含有組成物。 - (8)第1成分、第2成分及び第3成分を1=0.2〜
5:2〜10のモル比で含有する特許請求の範囲第7項
記戴のS−アデノシル−し−メチオニン含有組成物。 - (9)11成分としてS−アデノシル−L−メチオニン
もしくはその塩、第2成分として直鎖脂肪酸及び第3成
分として塩化マグネシウム及び/又は硫酸マグネシウム
を含有する水性溶液あるいは水性混合液から水性溶媒を
蒸散してS−アデノシル−し−メチオニン含有組成物を
得ることを特徴とするS−アデノシル−L−メチオニン
含有組成物の製造法。 00 水性溶綾あるいは水性混合液のl)Hが1、θ
〜7.0である特許請求の範囲第9項記戴の製造法。 0D 水性溶液あるいは水性混合液のpHが3.0〜
6,0である特許請求の範囲第10項記戴の製造法。 αの 水性溶液あるいは水性混合液から水性溶媒を蒸散
する手段が凍結乾燥法又は真空乾燥法である特許請求の
範囲第9項記載の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14810381A JPS5849397A (ja) | 1981-09-18 | 1981-09-18 | S−アデノシル−l−メチオニン含有組成物およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14810381A JPS5849397A (ja) | 1981-09-18 | 1981-09-18 | S−アデノシル−l−メチオニン含有組成物およびその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5849397A true JPS5849397A (ja) | 1983-03-23 |
Family
ID=15445304
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14810381A Pending JPS5849397A (ja) | 1981-09-18 | 1981-09-18 | S−アデノシル−l−メチオニン含有組成物およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5849397A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010533165A (ja) * | 2007-07-10 | 2010-10-21 | グノーシス ソシエタ ペル アチオニ | S−アデノシルメチオニンの安定な塩およびその調製のための方法 |
-
1981
- 1981-09-18 JP JP14810381A patent/JPS5849397A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010533165A (ja) * | 2007-07-10 | 2010-10-21 | グノーシス ソシエタ ペル アチオニ | S−アデノシルメチオニンの安定な塩およびその調製のための方法 |
JP2015028043A (ja) * | 2007-07-10 | 2015-02-12 | グノーシス ソシエタ ペル アチオニ | S−アデノシルメチオニンの安定な塩およびその調製のための方法 |
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