JPS5849341B2 - 回転鍛造機の下型位置調整装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は転造圧縮カロエにより部品を製造する回転鍛造
機の下型位置調整装置に関する。

適寸に切断した素材を下型で保持し、この下型を所定の
位置１で上昇させ、上型のすりこぎ運動により素材を局
部的にカロ圧し、これを徐々に変形させて所望形状の部
品を製造する回転鍛造機では、多種多様の部品に対応す
るため、所望部品の長さに応じて下型の位置を調整する
装置が要望されている。

本発明は上記要望に応えて創案されたものであり、以下
実施例を図面について説明する。

第１図ないし第４図にむいて、１は回転鍛造機の機台で
あり、その両側に一定間隔をむいて対のコラム２が直立
して固定されている。

このコラム２の上端にはヨーク３がタイロツド４により
固定され、このヨーク３にブラケット５を介して駆動源
６が取付けられている。

駆動源６の回転はベルト機構７を介して前記ヨーク３の
中心位置に配置された主軸８に伝達されている。

又、この主軸８の下端には揺動軸（図示せず）が主軸８
の回転に作ってその軸心の周りを回転するように連結さ
れ、揺動軸の曲端にはボルスタ１０が保持されている。

前記ボルスタ１０は突出端が円錐形の上型１１を保持し
、上型１１の頂点が主軸８の軸心と一致するように配置
されてあ・り、駆動源６の回転を受けて上型１１はすり
こぎ運動を行うように構或されている。

前記コラム２にはその直立する方向に４本の昇降ガイド
１２が取付けられ、この昇降ガイド１２は上下に配置さ
れた内方向に作用する第１ボルト１３と外方向に作用す
る第２ボルト１４とにより昇降ガイド１２の直立する方
向と直交する方向に調整可能に構或されている。

この昇降ガイド１２にはその直立する方向に延びる凹溝
１５が穿設され、この凹溝１５にはガイドロツド１６が
眠合されて昇降ガイド１２とともに移動できるよう取付
けられている。

さらに、前記ガイドロッド１６にはガイドプレート１７
がガイドロッド１６の軸心に対して回転自在となるよう
に昇降ガイド１２と適当な間隙をおいて配置されている
。

前記ガイドプレート１７にはそのガイド面と面接触する
滑動面を有するウエッジ１８を介してスライタ゛１９が
案内されている。

前記ウエッジ１８はスライダ１９の軸心を囲む４ケ所に
取付けられ、同一コラム２に沿う２個のウエッジ１８．
１８の滑動面により水平断面が略■字状をなすガイド溝
２０が形成されている。

又、このウエッジ１８は前記昇降ガイド１２と同様に上
下に配置されて内方向に作用する第１ポル｝１３ａと外
方向に作用する第２ボルト１４ａとによりスライダ１９
に対してその昇降する方向と直交する方向に位置調整可
能なように取付けられている。

前記スライダ１９の上面には冷却器取付装置２１を介し
て下側ボルスタ２２が取付けられている。

この下側ボルスタ２２の下面には環状溝２３が刻設され
、この環状溝２３に連通して冷却液供給口２４及び冷却
液排出口２５が穿設されて冷却器２６が構戊されでいる
。

又、前記下側ボルスタ２２の上部には下型２７が取付け
られ、この下型２７の中心位置に後記するノックアウト
ピン２８を貫通させる貫通穴２９が穿設されている。

さらにノックアウトピン２８の上端は下型２７の一部を
構成している。

次に本発明の要部について説明する。

第５図にお・いて、機台１には二段ストロークンリンダ
３０が取付けられ、第１シリング系と第２シリンダ系と
を有している。

第１シリンダ系は第１シリンタ”肖３１と第１ラム３２
とからなり、第１ラム３２は第２シリング系の第２シリ
ング肖を兼用している。

第ｌラム３２は第２ラム３３を有し、この第２ラム３３
は下型２７内で製造された部品の排出を行うノックアウ
トピン２８と連結されている。

また、前記第１ラム３２の上端部の外周には雄ねじ部が
設けられ、これにギヤ付ナット３４が螺合されている。

このギヤ付ナット３４は上面に段付部３５を有し、この
段付部３５でンリンダ継手３６を回転可能に保持してい
る。

このシリンタ゛継手３６は前記スライダ１９に固定され
ており、スライタ゛１９ぱ二段ストロークシリンダ３０
の第１ラム３２の昇降により昇降するように構威されて
いる。

又、前記ギヤ付ナット３４のギヤにはシリンダ継手３６
に取付けられたギヤ台３７により保持された第１ギャ３
８が噛合し、さらにこの第１ギャ３８と同軸上で一体に
回転するウオームギャ３９が保持されている。

このウオームギャ３９にぱウオーム４０が噛合しており
、このウオーム４０の軸４１は前記スライタ」９の外部
に突出し、これに・・ンドル４２が連結されている。

上記回転鍛造機において、部品の製造を行う前に、スラ
イタ“１９の外部に突出する・・ンドル４２を回転させ
、この・・ンドル４２の回転によりウオーム４０、ウオ
ームギャ３９及び第１ギャ３８を介してギヤ付ナット３
４が回転する。

ギヤ付ナット３４は第１ラム３２に対して相対移動する
。

このスライダ１９の移動により第１ラム３２が第１シリ
ンタ゛筒３１の上端に達する時の下型の位置が所望部品
の形状即ち、長さに応じて選択される。

その後、すりこぎ運動を行う上型１１に対して下型２７
に保持された素材が二段ストロークシリンタ゛３０の第
１シリンダ系の動作により部品の長さに応じた所定の位
置に達し、その位置で上型１１により局部的に刀口圧さ
れ、徐々に変形されて所望長さの部品が製造される。

以上訣明したように、本発明はスライダの外部からシリ
ンタ”の第１ラム３２に取付けた下型の位置を調整する
ように構戊しているため、所望部品の長さが多種多様と
なってもその長さに応じた下型上昇位置の調整が簡単に
でき、極めて汎用性の高い回転鍛造機を提供できる利点
がある。

１た、この下型の上昇位置を適宜変更することができる
ため可変ストロークンリンダ等を使用しなくても下型の
上昇位置か任意に調整できるから構造簡単且つ安価にな
る利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の正面図、第２図は第１図のＡＡ線に沿
った拡大断面図、第３図は第１図の要部拡大縦断面図、
第４図は第２図の便部拡犬斜視図、第５図は本発明の一
部を切欠いた要部拡大斜視図である。 １・・・機台、２・・・コラム、３・・・ヨーク、４・
・・タイロツド、５・・・ブラケット、６・・・駆動源
、７・・・ベルト機構、８・・・主軸、１０・・・ボル
スタ、１１・・・上型、１２・・・昇降ガイド、１３．
１３ａ・・・第１ボルト、１４．１４ａ・・・第２ボル
ト、１５・・・凹溝、１６・・・ガイドロツド、１７・
・・ガイドプレート、１８・・・ウエッジ、１９・・・
スライダ、２０・・・ガイド溝、２１・・・冷却器取付
装置、２２・・・下側ボルスタ、２３・・・環状溝、２
４・・・冷却液供給口、２５・・・冷却液排出口、２６
・・・冷却器、２７・・・下型、２８・・・ノックアウ
トピン、２９・・・貫通穴、３０・・・二段ストローク
シリンタ”、３１・・・第１ンリング尚、３２・・・第
１ラム、３３・・・第２ラム、３４・・・ギヤ付ナット
、３５・・・段付部、３６・・・シリング継手、３７・
・・ギヤ台、３８・・・第１ギヤ、３９・・・ウオーム
ギャ、４０・・・ウオーム、４１・・・軸、４２・・・
・・ンドル。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 駆動源６からの回転を受け、すりこぎ運動を行う上
   型１１と、これに対応して配置された下型２７とを有し
   、下型２７をスライダ１９でこれと一体移動するように
   保持し、このスライタ」９をシリンダにより昇降させて
   スライダ１９の昇降により下型２７を上型１１に対して
   昇降させ、部品の製造を行う回転鍛造機において、 シリングのラムに雄ねじ部を形成し、この雄ねじ部にギ
   ヤ付ナット３４を螺人し、このギヤ付ナット３４ととも
   に一体に移動するスライグ１９を配置する一方、 スライダ１９の適当位置に・・ンドル４２を回転自在に
   取付けるとともにこの・・ンドル４２の回転をギヤ機構
   を介して前記ギヤ付ナット３４に伝達するように構戊し
   、前記シリンタ”に対してスライダ１９が相対移動する
   ようにしたことを特徴とする下型位置調整装置。