JPS58491B2 - ジソクミツドノタカイムホウコウセイデンキテツパンノ セイゾウホウホウ - Google Patents
ジソクミツドノタカイムホウコウセイデンキテツパンノ セイゾウホウホウInfo
- Publication number
- JPS58491B2 JPS58491B2 JP50026162A JP2616275A JPS58491B2 JP S58491 B2 JPS58491 B2 JP S58491B2 JP 50026162 A JP50026162 A JP 50026162A JP 2616275 A JP2616275 A JP 2616275A JP S58491 B2 JPS58491 B2 JP S58491B2
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- long time
- magnetic flux
- flux density
- hot
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は無方向性電気鉄板、特に磁束密度の高い無方向
性電気鉄板の製造方法に関するものである。
性電気鉄板の製造方法に関するものである。
冷間圧延無方向性電気鉄板の製造方法は、一般に鋼スラ
ブ→熱間圧延→冷間圧延→焼鈍(含脱炭焼鈍)→絶縁皮
膜塗布(冷延、焼鈍を2回繰返す場合もある)の工程に
よって製造されている。
ブ→熱間圧延→冷間圧延→焼鈍(含脱炭焼鈍)→絶縁皮
膜塗布(冷延、焼鈍を2回繰返す場合もある)の工程に
よって製造されている。
本発明者らはこのような製造工程にて製造される冷間圧
延無方向性電気鉄板の特に磁束密度を向上せしめる方法
について検討した。
延無方向性電気鉄板の特に磁束密度を向上せしめる方法
について検討した。
その結果この工程中の熱延板において炭化物(鉄炭化物
)の形状および分布状態を適正にし、かつ冷間圧延後の
焼鈍時の急速加熱することが、高磁束密度化に大きく寄
与することを見い出し、本発明を完成せしめた。
)の形状および分布状態を適正にし、かつ冷間圧延後の
焼鈍時の急速加熱することが、高磁束密度化に大きく寄
与することを見い出し、本発明を完成せしめた。
すなわち本発明は、C0,01〜0.1%、S13.5
%以下を含む鋼スラブを熱間圧延したのち、冷間圧延、
焼鈍して無方向性電気鉄板を製造するにあだって、熱間
圧延後の巻取温度を500℃以下とするか、あるいは熱
間圧延後急冷しその後300〜500℃に保持して炭化
物を析出せしめ、さらに焼鈍の際の加熱速度を100℃
/分以上とすることを特徴とする磁束密度の高い無方向
性電気鉄板の製造方法;である。
%以下を含む鋼スラブを熱間圧延したのち、冷間圧延、
焼鈍して無方向性電気鉄板を製造するにあだって、熱間
圧延後の巻取温度を500℃以下とするか、あるいは熱
間圧延後急冷しその後300〜500℃に保持して炭化
物を析出せしめ、さらに焼鈍の際の加熱速度を100℃
/分以上とすることを特徴とする磁束密度の高い無方向
性電気鉄板の製造方法;である。
熱延板における炭化物の形状、分布等は冷間圧延の際の
変形挙動に影響を与え、再結晶集合組織を変化させるの
と同時に、焼鈍による再結晶の際の炭素の再固溶に影響
をおよぼし、これによっても再結晶集合組織を変化させ
、ひいては磁束密度を変化させる。
変形挙動に影響を与え、再結晶集合組織を変化させるの
と同時に、焼鈍による再結晶の際の炭素の再固溶に影響
をおよぼし、これによっても再結晶集合組織を変化させ
、ひいては磁束密度を変化させる。
しだがって熱延板段階での炭化物の形状、分布を適正に
することが必要となる。
することが必要となる。
この熱延板段階で適正な炭化物の状態をつくり出すため
には、熱延板中の過飽和の炭素を500℃以下の温度で
析出させたものが最も望ましいことが知られた。
には、熱延板中の過飽和の炭素を500℃以下の温度で
析出させたものが最も望ましいことが知られた。
そこで本発明ではこの手段として、熱延板を500℃以
下で巻取るか、あるいは熱延板を急冷した後300〜5
00℃に保持(望ましくは5分以上)して、炭化物を析
出せしめる手段を採用した。
下で巻取るか、あるいは熱延板を急冷した後300〜5
00℃に保持(望ましくは5分以上)して、炭化物を析
出せしめる手段を採用した。
なお、急冷後析出処理をする場合には、処理前650℃
以上に加熱して炭素の溶体化処理することも出来る。
以上に加熱して炭素の溶体化処理することも出来る。
このようにして処理された熱延板は、酸洗いの後冷間圧
延されて所要の厚みとされるが、本発明ではこの冷延後
の焼鈍時の加熱速度が重要な意味をもつ。
延されて所要の厚みとされるが、本発明ではこの冷延後
の焼鈍時の加熱速度が重要な意味をもつ。
すなわち連続焼鈍等により加熱速度をはやめることによ
り、炭化物と再固溶と、回復および再結晶とが競合し、
最終的に高い磁束密度の無方向性電気鉄板が得られるの
である。
り、炭化物と再固溶と、回復および再結晶とが競合し、
最終的に高い磁束密度の無方向性電気鉄板が得られるの
である。
このだめの加熱速度は少なくとも100℃/分以上でな
ければならない。
ければならない。
このような加熱速度で700〜900℃に昇温され、焼
鈍が行なわれる。
鈍が行なわれる。
このような本発明の方法に用いられる鋼は、C0101
〜0.1%、Si3.5%以下であることが必要である
。
〜0.1%、Si3.5%以下であることが必要である
。
Cは粒内および粒界の炭化物のコントロールという本発
明方法において重要な役割をはだすものであり、少なく
とも0.01%以上含有せしめる必要があるが、一方0
.1%を越えると、焼鈍時の脱炭が困難となり、製品の
磁気的性質に悪影響をおよぼすことになる。
明方法において重要な役割をはだすものであり、少なく
とも0.01%以上含有せしめる必要があるが、一方0
.1%を越えると、焼鈍時の脱炭が困難となり、製品の
磁気的性質に悪影響をおよぼすことになる。
またSiは3.5%を越えると冷間圧廷が著しく困難に
なるため、3.5%以下含有させる。
なるため、3.5%以下含有させる。
なお必要に応じて0.1〜0.5%のAIが添加される
が、この程度のAIの添加はさしつかえない。
が、この程度のAIの添加はさしつかえない。
次に本発明の実施例を比較例と共に示す。
実施例1゜
C0,038%、Si0.4%を含む鋼スラブを仕上温
度880℃で熱延したのち急冷した。
度880℃で熱延したのち急冷した。
これを分割し、それぞれ、300℃X3hr。
400℃X2hr、500℃X1hr、600℃X1h
rp700℃X1hrの熱延板析出処理を行ない、徐冷
した。
rp700℃X1hrの熱延板析出処理を行ない、徐冷
した。
これらを75%冷延したのち、800℃にて脱炭焼鈍を
行なった。
行なった。
焼鈍の際の加熱速度は6.5℃/min及び850℃/
minとした。
minとした。
脱炭焼鈍板から、エプスタイン試験片を採取し、JIS
に定められた方法で磁束密度を測定した。
に定められた方法で磁束密度を測定した。
結果を第1図に示す。
磁束密度は析出処理温度が500℃以下の場合に高くな
り、それより高い場合には低下する、500℃の場合が
最も高い磁束密度を示している。
り、それより高い場合には低下する、500℃の場合が
最も高い磁束密度を示している。
この傾向は加熱速度にかゝわらず同様であるが、急熱し
た場合には熱延板析出処理による変化は、一層効果的に
あられれ、500℃以下で析出させた場合には磁束密度
の増加が、非常に顕著である。
た場合には熱延板析出処理による変化は、一層効果的に
あられれ、500℃以下で析出させた場合には磁束密度
の増加が、非常に顕著である。
実施例2゜
C:0.045%、Si:1.01%、Al:0.19
%を含む鋼スラブを仕上温度860℃で熱延したのち、
急冷した。
%を含む鋼スラブを仕上温度860℃で熱延したのち、
急冷した。
これらを5分割し、実施例1.と同じ処理を行なった。
結果を第2図に示す。この場合にも実施例1に述べたこ
とと同様の結果か得られ、500℃以下の析出処理の場
合に磁束密度の増加が見られ、さらに急熱することによ
って、この増加は、一層顕著になる。
とと同様の結果か得られ、500℃以下の析出処理の場
合に磁束密度の増加が見られ、さらに急熱することによ
って、この増加は、一層顕著になる。
実施例3゜
C:0.040%、Si:3.10%、Al:0.38
%を含む鋼スラブを仕上温度840℃で熱延したのち急
冷した。
%を含む鋼スラブを仕上温度840℃で熱延したのち急
冷した。
これらを5分割し、実施例1.と同じ処理を行なった。
結果を第3図に示す。この場合にも実施例11、実施例
2.と同様の結果が得られ、500℃以下の析出処理の
場合に磁束密度の増加が見られ、さらに急熱することに
よってこの増加は、一層顕著になる。
2.と同様の結果が得られ、500℃以下の析出処理の
場合に磁束密度の増加が見られ、さらに急熱することに
よってこの増加は、一層顕著になる。
実施例4
熱間圧延後の巻取温度を500℃以下とする実施例とし
て、前記実施例1〜3とほぼ同一組成の3種類の鋼スラ
ブを分割し、それぞれ、下記第1表に示す熱延仕上温度
および熱延巻取温度で各々熱延、巻取後、75%冷延し
たのち、800℃にて脱炭焼鈍を行なった。
て、前記実施例1〜3とほぼ同一組成の3種類の鋼スラ
ブを分割し、それぞれ、下記第1表に示す熱延仕上温度
および熱延巻取温度で各々熱延、巻取後、75%冷延し
たのち、800℃にて脱炭焼鈍を行なった。
焼鈍の際の加熱速度は6.5℃/min及び850℃m
inとした。
inとした。
脱炭焼鈍板からエプスタイン試験片を採取し、JISに
定められた方法で磁束密度を測定した。
定められた方法で磁束密度を測定した。
結果を第4〜6図に示す。
これらの図から明らかなとおり、熱延巻取温度を500
℃以下とする場合、熱延後急冷その後300℃〜500
℃に5分以上保持する場合と同様に、磁束密度が増加し
、さらに會暁鈍時急熱することにより高い値が得られる
。
℃以下とする場合、熱延後急冷その後300℃〜500
℃に5分以上保持する場合と同様に、磁束密度が増加し
、さらに會暁鈍時急熱することにより高い値が得られる
。
以上述べて来たように、本発明の方法によれば、磁束密
度の増加は、第1図に示されているごとく0.4%Si
鋼では0.04〜0.06wb/m2程度にもなり、こ
れはJIS規格に示されている最低級種と最高級様の磁
束密度の差が0.1wb/m2であることを考えると磁
束密度の飛躍的な増加である。
度の増加は、第1図に示されているごとく0.4%Si
鋼では0.04〜0.06wb/m2程度にもなり、こ
れはJIS規格に示されている最低級種と最高級様の磁
束密度の差が0.1wb/m2であることを考えると磁
束密度の飛躍的な増加である。
さらに、第1〜第6図に示されているように、本発明の
効果は低Si鋼はど著るしいが、無方向性電気鉄板では
一般に低Si鋼(低級品種)はど高い磁束密度が要求さ
れるだめ、この点でも本発明は非常に有効である。
効果は低Si鋼はど著るしいが、無方向性電気鉄板では
一般に低Si鋼(低級品種)はど高い磁束密度が要求さ
れるだめ、この点でも本発明は非常に有効である。
第1〜6図はそれぞれ0.4係Si、1係Si。
3%Si鋼について本発明の方法とその他の方法とによ
り無方向性電気鉄板を製造したときの析出処理温度と磁
束密度との関係を示すグラフである。
り無方向性電気鉄板を製造したときの析出処理温度と磁
束密度との関係を示すグラフである。
Claims (1)
- IC0,01〜0.1%、813.5%以下を含む鋼ス
ラブを熱間圧延したのち、冷間圧延、焼鈍して無方向性
電気鉄板を製造するにあたって、熱間圧延後の巻取温度
を500℃以下とするか、あるいは熱間圧延後急冷しそ
の後300〜500℃に保持して、炭化物を析出せしめ
、さらに焼鈍の際の加熱速度を、100℃/分以上とす
ることを特徴とする磁束密度の高い無方向性鉄板の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50026162A JPS58491B2 (ja) | 1975-03-03 | 1975-03-03 | ジソクミツドノタカイムホウコウセイデンキテツパンノ セイゾウホウホウ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50026162A JPS58491B2 (ja) | 1975-03-03 | 1975-03-03 | ジソクミツドノタカイムホウコウセイデンキテツパンノ セイゾウホウホウ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS51100926A JPS51100926A (ja) | 1976-09-06 |
JPS58491B2 true JPS58491B2 (ja) | 1983-01-06 |
Family
ID=12185847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50026162A Expired JPS58491B2 (ja) | 1975-03-03 | 1975-03-03 | ジソクミツドノタカイムホウコウセイデンキテツパンノ セイゾウホウホウ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58491B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02118381A (ja) * | 1988-10-27 | 1990-05-02 | Sanden Corp | ブライン冷却システム |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5716121A (en) * | 1980-06-30 | 1982-01-27 | Kobe Steel Ltd | Manufacture of nonoriented electric iron plate |
JPS5845352A (ja) * | 1981-09-11 | 1983-03-16 | Kawasaki Steel Corp | 打抜性の優れたセミプロセス電磁鋼板とその製造方法 |
-
1975
- 1975-03-03 JP JP50026162A patent/JPS58491B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02118381A (ja) * | 1988-10-27 | 1990-05-02 | Sanden Corp | ブライン冷却システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS51100926A (ja) | 1976-09-06 |
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