JPS5849100Y2 - 縄漁法における縄の捲上機構 - Google Patents
縄漁法における縄の捲上機構Info
- Publication number
- JPS5849100Y2 JPS5849100Y2 JP1977140948U JP14094877U JPS5849100Y2 JP S5849100 Y2 JPS5849100 Y2 JP S5849100Y2 JP 1977140948 U JP1977140948 U JP 1977140948U JP 14094877 U JP14094877 U JP 14094877U JP S5849100 Y2 JPS5849100 Y2 JP S5849100Y2
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- JP
- Japan
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- rope
- reel
- towline
- tuna
- fishing
- Prior art date
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- Expired
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- Mechanical Means For Catching Fish (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、マグロのトローリング機械などの縄漁法に
おいて、縄を海中に繰出したり、縄を海中から引上げた
りするために使用する縄捲上機の機構に関する。
おいて、縄を海中に繰出したり、縄を海中から引上げた
りするために使用する縄捲上機の機構に関する。
縄漁法は、例えばマグロのトローリング漁法の場合では
第1図に示す方法で行なわれる。
第1図に示す方法で行なわれる。
すなわち、船上からリール1に捲かれた縄(曳索、テト
ロンロープ)を張出しブーム2に沿ってその先端部から
海中に繰出す。
ロンロープ)を張出しブーム2に沿ってその先端部から
海中に繰出す。
曳索3の先端部には、潜水器4と餌5とがとりつけられ
ている。
ている。
曳索3は一定長さ繰出された後、張出しブーム2などに
例えば適当な引張り強さで切れる木綿糸などで固定され
る。
例えば適当な引張り強さで切れる木綿糸などで固定され
る。
従って餌5は潜水器4の性能と曳索3の長さおよび漁船
のトローリング速度によって定まる一定深度を保って曳
航される。
のトローリング速度によって定まる一定深度を保って曳
航される。
マグロが餌5に喰い付くと曳索3が強く引張られて張出
しブームがしなうのでマグロが餌にかかったことがわか
り、リール1で曳索3を捲上げてマグロを捕獲する。
しブームがしなうのでマグロが餌にかかったことがわか
り、リール1で曳索3を捲上げてマグロを捕獲する。
この場合、リール1による曳索3の繰出し、捲上げは正
逆転切替機構を有する電動機がリール1の軸に結合され
ていて、これによって行なわれる。
逆転切替機構を有する電動機がリール1の軸に結合され
ていて、これによって行なわれる。
ところが、マグロは餌に喰い付いて引っかかるとこれか
ら逃れようとしてあばれ回り、曳索3を強く引張る。
ら逃れようとしてあばれ回り、曳索3を強く引張る。
捲上中でも然りである。このため往々にして縄が切れた
り、餌を取付けた釣針が折れたり、またマグロの口がさ
けて釣針がはずれたりして折角かかったマグロを逃がし
てしまうことがある。
り、餌を取付けた釣針が折れたり、またマグロの口がさ
けて釣針がはずれたりして折角かかったマグロを逃がし
てしまうことがある。
このため、リール1に適当なブレーキをかけておき、マ
グロがかかって曳索3が強く引張られたときは前記した
曳索3の固定がはずれ、リール1にブレーキがかかった
状態にしておいて、マグロが曳索3を強く引張ったとき
は曳索3が自動的に繰出されるようにし、マグロが弱っ
た頃を見はからって曳索3を捲上げる方法などがとられ
ている。
グロがかかって曳索3が強く引張られたときは前記した
曳索3の固定がはずれ、リール1にブレーキがかかった
状態にしておいて、マグロが曳索3を強く引張ったとき
は曳索3が自動的に繰出されるようにし、マグロが弱っ
た頃を見はからって曳索3を捲上げる方法などがとられ
ている。
しかし、このような方法をとってもマグロが引上中にあ
ばれることがあるのでマグロを取逃すことは皆無にはな
らない。
ばれることがあるのでマグロを取逃すことは皆無にはな
らない。
このことは、マグロのトローリング漁法のは力〜サケマ
ス、スケソウの縄漁法においても同様である。
ス、スケソウの縄漁法においても同様である。
この考案は、リールの駆動源にスリップダンパ機構を付
属せしめて、曳索の捲上時にマグロの動作如何に拘らず
曳索の張力が一定になるようにして一度喰い付いた魚を
絶対に取り逃すことのないようにすることを目的として
いる。
属せしめて、曳索の捲上時にマグロの動作如何に拘らず
曳索の張力が一定になるようにして一度喰い付いた魚を
絶対に取り逃すことのないようにすることを目的として
いる。
以下、図面にもとづいてこの考案の実施例を説明する。
第2図は、リールの駆動源に電動機を使用し、電動機と
リールの間にスリップダンパを挿入した実施例である。
リールの間にスリップダンパを挿入した実施例である。
図に示すように、電動機6の回転軸はカップリング7に
よって連結器8の入力軸に結合され、連結器8の出力軸
にはスリップダンパ9のケース側が、またスリップダン
パ9のロータ軸はカップリング10によってリール1の
軸に結合されている。
よって連結器8の入力軸に結合され、連結器8の出力軸
にはスリップダンパ9のケース側が、またスリップダン
パ9のロータ軸はカップリング10によってリール1の
軸に結合されている。
リール1の他端の軸部にはリール1のブレーキ11が取
付けられている。
付けられている。
以上の構成において、連結器8は電動機6の回転を減速
してリール1に伝えるための減速機構とり−ル1の繰出
し、捲上げの回転方向を切替えるためのクラッチ機構を
内蔵したものである。
してリール1に伝えるための減速機構とり−ル1の繰出
し、捲上げの回転方向を切替えるためのクラッチ機構を
内蔵したものである。
この機構によると、いま曳索3を海中に繰出すときは、
連結器8のレバーを繰出し方向に倒してリール1を繰出
方向に回転させ、所定の長さだけ繰出した時点で連結器
8のレバーを中央のクラッチ脱の状態にてリール1を電
動機6と切離し、曳索を張出しブーム12に固定し、ブ
レーキ11のレバーをブレーキ側に倒してリール1にブ
レーキをかけておく。
連結器8のレバーを繰出し方向に倒してリール1を繰出
方向に回転させ、所定の長さだけ繰出した時点で連結器
8のレバーを中央のクラッチ脱の状態にてリール1を電
動機6と切離し、曳索を張出しブーム12に固定し、ブ
レーキ11のレバーをブレーキ側に倒してリール1にブ
レーキをかけておく。
この状態でトローリングが行なわれる。いま、マグロが
曳索先端の餌に喰い付いて引かかると、曳索が強く引張
られて曳索の固定がはずれ、曳索は強く引張られるたび
にブレーキ11の力に抗して自動的に繰出されて行く。
曳索先端の餌に喰い付いて引かかると、曳索が強く引張
られて曳索の固定がはずれ、曳索は強く引張られるたび
にブレーキ11の力に抗して自動的に繰出されて行く。
暫時この状態にしておいてマグロが弱った頃を見計らい
、ブレーキ11のレバーをブレーキ脱に切替え、連結器
8のレバーを捲上げ側に倒して曳索を捲上げる。
、ブレーキ11のレバーをブレーキ脱に切替え、連結器
8のレバーを捲上げ側に倒して曳索を捲上げる。
捲上げ中においても、マグロが時折あばれて曳索が強く
引張られるが、このときはスリップダンパ9の入力軸(
ケース側)と出力軸(ロータ側)とでスリップを生じて
リール1の回転が低下し、曳索の張力が常に一定に保た
れるので曳索が極端に強く引かれてマグ吊を取り逃すよ
うなことはない。
引張られるが、このときはスリップダンパ9の入力軸(
ケース側)と出力軸(ロータ側)とでスリップを生じて
リール1の回転が低下し、曳索の張力が常に一定に保た
れるので曳索が極端に強く引かれてマグ吊を取り逃すよ
うなことはない。
図のスリップダンパ9は、油圧のベーンモータを使用し
てその入力側の通路と出力側の通路とをIJ IJ−フ
弁などの調整弁で連結し、シリコンオイルを封入したも
ので、このような高粘度油が調整弁の絞りの前後に上記
油圧ベーンモータのケースまたはロータの回転開始や回
転速度の変化に伴って圧力差を生じ、前後方向に流動す
る。
てその入力側の通路と出力側の通路とをIJ IJ−フ
弁などの調整弁で連結し、シリコンオイルを封入したも
ので、このような高粘度油が調整弁の絞りの前後に上記
油圧ベーンモータのケースまたはロータの回転開始や回
転速度の変化に伴って圧力差を生じ、前後方向に流動す
る。
この流動によって生ずる高粘度油の摩擦力によって緩衝
作用を行うものである。
作用を行うものである。
従って曳索の張力は絞り弁またはIJ IJ−フ弁を調
整する調整ねじを廻すことによって任意に設定すること
ができる。
整する調整ねじを廻すことによって任意に設定すること
ができる。
なお、連結器8にスリップダンパ9のケース側の軸を固
定するポジションを追加したものを使用すればスリップ
ダンパ9にブレーキ機能をもたせることができ、ブレー
キ11を省略できる。
定するポジションを追加したものを使用すればスリップ
ダンパ9にブレーキ機能をもたせることができ、ブレー
キ11を省略できる。
第2図では、スリップダンパに油圧のベーンモータ利用
したもので示したが、これは勿論同機能の他のタイプの
ものとしてもよい。
したもので示したが、これは勿論同機能の他のタイプの
ものとしてもよい。
一般にマグロのトローリング漁法等、縄漁法に利用され
る油圧モータの容量は直径12077mf。
る油圧モータの容量は直径12077mf。
長さ200M程度の小形で十分で、この油圧モータがス
リップダンパ9として利用される。
リップダンパ9として利用される。
従ってこのスリップダンパ9は持上磯の軸カップリング
程度の小形で、既装備の持上機を改造することなく軸結
合が容易で、保守には外部からの配管による給油が不必
要なので保守費が少なく、スリップダンパ9に設けた調
整弁の調整ねじを廻すことによって小さな魚から大きな
マグロ程度の魚までの選択が速度に容易に実施できると
いう利点がある。
程度の小形で、既装備の持上機を改造することなく軸結
合が容易で、保守には外部からの配管による給油が不必
要なので保守費が少なく、スリップダンパ9に設けた調
整弁の調整ねじを廻すことによって小さな魚から大きな
マグロ程度の魚までの選択が速度に容易に実施できると
いう利点がある。
なお油圧モータのブレーキユニットには次のような回路
が周知で、緩衝用としても利用することができる。
が周知で、緩衝用としても利用することができる。
以上、説明したようにこの考案の縄の持上機構は、液上
用リールの駆動源にスリップダンパ機構を付属せしめる
ことにより、縄にかかったマグ吊などの魚を縄を捲上げ
て捕獲するとき魚の動き如何に拘らず縄の張力を一定に
保持するようにしたもので、これによりマグロのトロー
リング漁法、スケソウ、サケマスなどの縄漁法において
持上時に魚があばれて縄の張力が過大となり折角餌に喰
い付いて引っかかった魚を取り逃してしまうようなこと
のないようにした効果がある。
用リールの駆動源にスリップダンパ機構を付属せしめる
ことにより、縄にかかったマグ吊などの魚を縄を捲上げ
て捕獲するとき魚の動き如何に拘らず縄の張力を一定に
保持するようにしたもので、これによりマグロのトロー
リング漁法、スケソウ、サケマスなどの縄漁法において
持上時に魚があばれて縄の張力が過大となり折角餌に喰
い付いて引っかかった魚を取り逃してしまうようなこと
のないようにした効果がある。
第1図はマグ狛のトローリング漁法を示す図面、第2図
はリール駆動源に電動機を使用しこれにスリップダンパ
を付属せしめたこの考案の実施例の構造図、である。 1・・・リール、6・・・電動機、9・・・スリップダ
ンパ。
はリール駆動源に電動機を使用しこれにスリップダンパ
を付属せしめたこの考案の実施例の構造図、である。 1・・・リール、6・・・電動機、9・・・スリップダ
ンパ。
Claims (1)
- リールとこれを駆動するための駆動源とで構成される縄
漁法における縄の捲上機構において、入力側の通路と出
力側の通路とをIJ IJ−フ弁を、介して液体を充満
し液体密に結合した油圧モータのケース側を入力軸とじ
ロータ側を出力軸とするスリップダンパーを上記駆動源
と上記リールとの間に設けてそれぞれ軸結合して、前記
入力軸と出力軸とのスリップにより上記線の張力を一定
に保持するようにしたことを特徴とする縄漁法における
縄の捲上機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1977140948U JPS5849100Y2 (ja) | 1977-10-20 | 1977-10-20 | 縄漁法における縄の捲上機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1977140948U JPS5849100Y2 (ja) | 1977-10-20 | 1977-10-20 | 縄漁法における縄の捲上機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5465898U JPS5465898U (ja) | 1979-05-10 |
JPS5849100Y2 true JPS5849100Y2 (ja) | 1983-11-09 |
Family
ID=29116351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1977140948U Expired JPS5849100Y2 (ja) | 1977-10-20 | 1977-10-20 | 縄漁法における縄の捲上機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5849100Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4926354A (ja) * | 1972-07-06 | 1974-03-08 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51138596U (ja) * | 1975-05-01 | 1976-11-09 |
-
1977
- 1977-10-20 JP JP1977140948U patent/JPS5849100Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4926354A (ja) * | 1972-07-06 | 1974-03-08 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5465898U (ja) | 1979-05-10 |
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