JP2000201572A - 曳網状態制御装置およびこれを用いたトロ―ル漁法 - Google Patents

曳網状態制御装置およびこれを用いたトロ―ル漁法

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JP2000201572A JP11008360A JP836099A JP2000201572A JP 2000201572 A JP2000201572 A JP 2000201572A JP 11008360 A JP11008360 A JP 11008360A JP 836099 A JP836099 A JP 836099A JP 2000201572 A JP2000201572 A JP 2000201572A
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trawl net
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Kazuo Yabuki
一夫 矢吹
Tsutomu Honda
勤 本田
Yasuo Kumazawa
泰生 熊沢
Noriaki Matsubayashi
典明 松林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トロール網の開口部の形状を曳網条件が変化
する場合においてもほぼ一定に保持することができ、資
源調査の精度を上げることができたり、漁獲率を向上さ
せることができたり、ワープに異常な張力が作用したと
きにも迅速かつ適正に対処することのできる曳網状態制
御装置およびこれを用いたトロール漁法を提供するこ
と。 【解決手段】 トロール網4の左右のワープ5L、5R
の繰出し巻上げを独立的に行なうトロールウインチ3
と、前記各ワープ5L、5Rの動作状態を検出するワー
プセンサと、このワープセンサによって検出された各ワ
ープ5L、5Rの動作状態情報に応じて前記トロール網
4の曳網状態を所定の設定状態に制御するように前記ト
ロールウインチ3に対して各ワープ5L、5Rの繰出し
巻上げを指令するウインチ制御器とを有することを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、曳網状態制御装置
およびこれを用いたトロール漁法に係り、特にトロール
網の開口の形状を安定させることに好適な曳網状態制御
装置およびこれを用いたトロール漁法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】一般に、
トロール漁法は漁船から繰出した左右のワープに直接ま
たは拡網器具を介してトロール網の左右前端部を接続し
た状態で、漁船を所定速度で航行させてトロール網を曳
網することにより行われている。
【0003】近年においては、トロール漁法は単なる魚
の漁獲目的のみならず、水産資源調査目的の魚類等の採
取のためにも使用されている。この水産資源調査におい
ては、魚類等の定量採取を行って採取データの精度の向
上を図ることが要望されている。そのためには、トロー
ル網の開口部の形状(開口面積)を一定にして曳網する
ことが必要である。これは漁獲を目的とした通常のトロ
ール漁法の操業における漁獲率の向上のためにも有効で
ある。
【0004】しかしながら、従来のトロール漁法におい
ては、漁船が魚群の変化に応じて曳網方向を変更しよう
とすると、トロール網の開口部の形状が変化して開口面
積が減少してしまい、魚類等の定量採取が不可能となり
採取データの精度が劣るものとなったり、漁獲率が低下
するという不都合があった。これは漁船が旋回する時
に、旋回方向のワープの張力が他方のワープの張力より
低下することにより、トロール網に作用する左右の張力
のバランスが不均一となり、トロール網の開口部の形状
が変化するためである。また、潮流が変化したり、船速
が変化したり、種々の曳網条件が複合的に変化する場合
にもトロール網の開口部の形状が変更する。
【0005】更に、トロール網を海底に接して曳網する
場合において、トロール網が海底部に引っかかるを等の
何らかの原因によりワープに異常な張力が作用した場合
に、これらの異常を検知して迅速かつ適正に対処するこ
とが難しかった。
【0006】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、トロール網の開口部の形状を曳網条件が変化す
る場合においてもほぼ一定に保持することができ、資源
調査の精度を上げることができたり、漁獲率を向上させ
ることができたり、ワープに異常な張力が作用したとき
にも迅速かつ適正に対処することのできる曳網状態制御
装置およびこれを用いたトロール漁法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の曳網状態制御装置は、トロール網の左右のワ
ープの繰出し巻上げを独立的に行なうトロールウインチ
と、前記各ワープの動作状態を検出するワープセンサ
と、このワープセンサによって検出された各ワープの動
作状態情報に応じて前記トロール網の曳網状態を所定の
設定状態に制御するように前記トロールウインチに対し
て各ワープの繰出し巻上げを指令するウインチ制御器と
を有することを特徴とする。本発明によれば、ウインチ
制御器がワープセンサによって検出された各ワープの動
作状態情報に応じて前記トロール網の曳網状態を設定状
態に制御するように前記トロールウインチに対して各ワ
ープの繰出し巻上げを指令し、この指令内容に応じて前
記トロールウインチが左右のワープの繰出し巻上げを所
定量行うことにより、トロール網の曳網状態が所定の設
定状態に保持される。これによりトロール網の開口部の
形状が一定に保持される。
【0008】また、請求項2に記載の曳網状態制御装置
は、前記請求項1において、ウインチ制御器が前記トロ
ールウインチに対して左右のワープの張力をほぼ同等に
かつほぼ一定に保持させるように指令することを特徴と
する。本発明によれば、左右のワープの張力が常にほぼ
同等とされることにより一層トロール網の開口部の形状
が一定に保持される。
【0009】請求項3に記載の本発明のトロール漁法
は、トロール網の左右のワープの繰出し巻上げを独立的
に行なうトロールウインチと、前記各ワープの動作状態
を検出するワープセンサと、このワープセンサによって
検出された各ワープの動作状態情報に応じて前記トロー
ル網の曳網状態を所定の設定状態に制御するように前記
トロールウインチに対して各ワープの繰出し巻上げを指
令するウインチ制御器とを有する曳網状態制御装置を用
いて前記トロール網を曳網するトロール漁法において、
前記ウインチ制御器により前記トロール網の曳網状態を
所定の設定状態に保持させる指令を行ってトロール網を
曳網することを特徴とする。本発明によれば、請求項1
と同様にトロール網の曳網状態が所定の設定状態に確実
に保持され、トロール網の開口部の形状が一定に保持さ
れる。
【0010】また、請求項4に記載のトロール漁法によ
れば、ウインチ制御器により前記トロールウインチに対
して左右のワープの張力をほぼ同等にかつほぼ一定に保
持させるように指令を行ってトロール網を曳網すること
を特徴とする。本発明によれば、請求項2と同様に、左
右のワープの張力が常にほぼ同等とされることにより一
層トロール網の開口部の形状が一定に保持されることと
なる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
から図3について説明する。
【0012】図1から図3は本発明の1実施形態を示し
ている。
【0013】図1は本発明を漁船1に適用した例を示し
ており、甲板2上にはトロールウインチ3が設置されて
いる。このトロールウインチ3は、トロール網4の左右
前端部に拡網器具(本例ではオッターボード)15L、
15Rおよび手網4’L、4’Rを介して接続されてい
る左右のワープ5L、5Rの繰出し巻上げを行う左右の
ドラム6L、6Rを同軸的に備えており、同調クラッチ
7をONにすると左右のドラム6L、6Rが一体的に一
緒に回転させられ、同調クラッチ7をOFFにすると左
右のドラム6L、6Rが独立的に回転させられるように
形成されている。本実施形態におけるトロールウインチ
3は駆動源である油圧ポンプ8L、8Rから油圧流路9
L、9Rを通して各ドラム6L、6R供給される油圧を
もって駆動されるように形成されている。各油圧ポンプ
8L、8Rは、本実施例では同一の電動機10により回
転駆動されるようになっており、各油圧流路9L、9R
には各ドラム6L、6Rに付与される油圧量を調整する
電磁リリーフ弁11L、11Rと、各油圧流路9L、9
Rを開閉するための1個もしくは複数個の電磁弁12
L、12Rと、ブレーキ弁13L、13Rとが設置され
ている。前記各ワープ5L、5Rは船尾に設けられてい
るトップローラ14L、14Rを通して導出されてお
り、トロール網4との接続部には拡網器具としてのオッ
ターボード15L、15Rが設けられている。また、本
実施形態においては、各ワープ5L、5Rの動作状態を
検出するワープセンサとして、各トップローラ14L、
14Rに各ワープの5L、5Rの大まかな張力を検出す
るロードセルからなる張力センサ16L、16Rと各ワ
ープの5L、5Rの繰出し線長および繰出し線速を検出
する回転センサ17L、17Rとが内蔵されており、各
油圧ポンプ8L、8Rの負荷圧力を各油圧流路9L、9
R部分において検出する圧力センサ18L、18Rと、
各ドラム6L、6Rの微量回転の有無を検出するドラム
回転センサ19L、19Rとが設けられている。これら
のセンサは図2に示すようにそれぞれウインチ制御器2
0に検出データを出力するようにされている。このウイ
ンチ制御器20は、各センサによって検出された各ワー
プ5L、5Rの動作状態情報に応じて前記トロール網4
の曳網状態を所定の設定状態に制御するように前記トロ
ールウインチ3に対して各ワープ5L、5Rの繰出し巻
上げを指令するように形成されている。具体的には、ウ
インチ制御器20から各油圧ポンプ8L、8R、各電磁
リリーフ弁11L、11Rおよび各ブレーキ弁13L、
13Rに指令が送られる。また、ウインチ制御器20に
は表示器21が接続されており、各種の情報が表示され
るように形成されている。本実施形態においては、図2
に示すように、ウインチ制御器20からは張力表示、線
長表示、線速表示、基準曳網張力表示、異常警報表示、
異常警報ブザーが発せられ、これを受けた表示器21が
各内容を表示するようにされている。また、ウインチ制
御器20には図示しない曳網スタート押釦、運転切り替
え釦、キーボード等の各種の外部入力手段により指令が
入力可能に形成されている。
【0014】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0015】本実施形態におけるトロール漁法の原理
は、左右のワープ5L、5Rに作用する張力をほぼ同等
に保持することによりトロール網4の開口部の形状を変
化させないように制御する。この左右のワープ5L、5
Rに作用する張力をほぼ同等に保持するために、本実施
形態においては、ワープセンサが検出する情報に基づい
て左右のワープ5L、5Rに作用する張力の現在の状態
を検出し、ウインチ制御器20によってトロールウイン
チ3の運転状態を調整して左右のワープ5L、5Rに作
用する張力をほぼ同等に保持するようにさせる。具体的
には、トロール網4を海中に投入し、1つの設定状態と
しての基準ワープ長さ、基準ワープ張力でトロール網4
を曳網し、この時の基準ワープ張力を保持するように運
転状態を制御する。そして、本実施形態においては、ワ
ープ張力の保持はトロールウインチ3に供給する油圧力
をほぼ一定に保持することにより行われるので、前記基
準ワープ長さを得た時の基準油圧力を保持を電磁リリー
フ弁11L、11Rの圧力の増減調節によって行うよう
にされている。また、圧力を基準としてワープ張力を保
持する場合には、ワープ長さが変化することになるが、
その変化を全く自由にさせることはできないので、ワー
プ長さを監視して、ワープ長さを許容範囲に保持するよ
うにする。
【0016】次に、本実施形態によるトロール漁法を図
3により説明する。
【0017】図3においては、左から右方向に時間が進
行し、上半部にワープ張力を、下半部にワープ放出量
(繰出し長さ、ワープ長さ)を線図として示している。
【0018】1 トロール網4の投入(t0 時より前
の動作) 最初に、トロール網4を海中に投入して基準状態とさせ
る。
【0019】具体的には、トロールウインチ3の同調ク
ラッチ7をONとさせた状態でトロール網4を投入して
両ワープ5L、5Rを基準ワープ長さまで繰出させる。
その後、ブレーキ弁13L、13RはONとされて両ド
ラム6L、6Rを停止させて、ワープ張力がほぼ基準張
力となるように操船する。
【0020】2 準備運転(t0 時より前の動作) 次に、同調クラッチ7をOFFとし、必要な場合に左右
のワープ長さの微調整を行う。そして、電動機10を稼
働させて両油圧ポンプ8L、8Rの運転を開始させる。
【0021】3 自動曳網運転 t0時に自動曳網押釦がONされて、自動曳網運転が開
始され、t1時までに基準ワープ張力、基準油圧力およ
びワープ長さが、ワープセンサである張力センサ16
L、16R圧力センサ18L、18Rおよび回転センサ
17L、17Rにより検出され、ウインチ制御器20に
出力され記憶される。これらの基準データは微妙に変化
するので、所定サンプリング時間内の平均値として計測
される。自動曳網押釦がONされると、ブレーキ弁1
3、L13Rが自動的にOFFとされ、電磁弁12L、
12RがONされ、両電磁リリーフ弁11L、11Rが
最大流量とされて、各油圧流路9L、9Rを通して各ド
ラム6L、6R部に油圧が供給され両ドラム6L、6R
によって両ワープ5L、5Rを若干ずつ巻上げながら前
記基準値が検出され、記憶される。
【0022】t1時以後の自動曳網運転 基準値の記憶終了後は、ウインチ制御器20が各ウイン
チセンサからの現在値の入力を監視し、ワープ張力が許
容値の範囲に保持されるように各電磁リリーフ弁11
L、11Rの指令を発することにより、各ワープ5L、
5Rの張力をほぼ同等にかつ均一となるように制御す
る。
【0023】例えば、ワープ張力が許容範囲に保持され
ている場合であるt1〜t2、t3〜t4、t5〜t
6、t7〜t8、t9以降においては、両ワープ5L、
5Rの繰出し長さは不変とするようにされる。また、ワ
ープ張力が増大する方向に変化する場合であるt2〜t
3、t8〜t9においては、ワープ張力が増大している
ワープ側(一方の場合と、両方の場合がある)のドラム
を弛めてワープを繰出していってワープ張力を許容値に
保持させる。また、ワープ張力が減少する方向に変化す
る場合であるt6〜t7においては、ワープ張力が減少
しているワープ側(一方の場合と、両方の場合がある)
のドラムを巻き上げてワープをまきあげていってワープ
張力を許容値に保持させる。
【0024】これにより両ワープ5L、5Rの張力が常
に許容値に保持されることとなり、トロール網4の開口
部の形状を曳網条件が変化する場合においてもほぼ一定
に保持することができ、資源調査の精度を上げることが
できたり、漁獲率を向上させることができる。
【0025】前記のようにワープ張力が許容範囲を外れ
ようとする場合としては、漁船が右もしくは左に旋回す
る時や、潮流が変化したり、船速が変化したり、種々の
曳網条件が複合的に変化する場合であるが、どのような
場合においても本発明によれば、トロール網4の開口部
の形状をほぼ一定に保持することができる。特に、トロ
ール網4を曳網する海中の層が中層と底層においては、
トロール網4に作用する抵抗力が相違するので、前記の
許容範囲の大きさや、ワープの繰出し速度および巻上げ
速度等の制御内容をそれぞれに合わせて適正な値に設定
して、作業させるとよい。
【0026】前記のようにワープ張力を調整した後や自
動曳網開始後などにおいて、曳網途中の左右のワープ5
L、5Rのワープ張力はほぼ同等であるが、ワープ長さ
にずれがある場合には、次のように操作するとよい。即
ち、両ワープ5L、5Rとも張力が設定基準の±5%以
内であって、ワープ長さも変化せずに3分以上経過した
場合には、曳網開始時のワープ長から離れた側のワープ
を他方のワープの長さに強制同調させたり、また、ワー
プ長さの差が2m以内の場合にはそのままの状態で曳網
を継続させる。
【0027】t9時以後において自動曳網運転を終了さ
せる場合には、自動曳網押釦をOFFとする。これによ
りブレーキ弁13L、13Rが自動的にOFFとなり、
電動機10も自動的にOFFとなり、両油圧ポンプ8
L、8Rも停止し、同調クラッチ7がONとなり、別に
設置されている巻き上げ用駆動源によって両ドラム6
L、が6R駆動されて両ワープ5L、5Rおよびトロー
ル網4が巻き上げられる。
【0028】また、次の場合には自動曳網運転が一時中
断される。
【0029】例えば、第1に曳網開始位置からワープ5
L、5Rが50m以上ずれた時や、第2に左右のワープ
5L、5Rの互いのずれが20mとなった時である。こ
れらの場合自動曳網運転を一時中斬し、設定値のワープ
張力以内においてワープ5L、5Rを曳網開始位置まで
戻し、再び自動曳網を開始する。
【0030】また、これらの場合、自動で補正を行う場
合には、左右のワープ5L、5Rのうち曳網開始時のワ
ープ長さからより大きく離れている方のワープを補正対
象とし、巻上げ補正か、繰出し補正かを選択する。巻き
上げ補正の場合には、電磁リリーフ弁の流量を上げてワ
ープの巻上げを行い、両ワープ5L、5Rの長さがそろ
ったところで巻上げを停止して、自動曳網に復帰する。
繰出し補正の場合には、電磁リリーフ弁の流量を記憶流
量以下にしてワープの繰出しを行い、両ワープ5L、5
Rの長さがそろったところで繰出しを停止して、自動曳
網に復帰する。その他の自動補正方法としては、いずれ
かのワープ長さを基準として、前記のt0〜t9までの
自動曳網設定方法を再度行うとよい。
【0031】また、これらの補正を手動で行う場合に
は、一時中断押釦をONとし、両電磁弁12L、12R
をOFFとさせ、両ブレーキ弁13L、13RをONと
させ、両電磁リリーフ弁11L、11Rの流量を記憶流
量以下にして両ワープ5L、5Rを曳網開始ワープ長さ
まで戻し、その後曳網続行押釦をONとし、両ブレーキ
弁13L、13RをOFFとさせ、両電磁弁12L、1
2RをONとさせて、自動曳網運転を再開させる。
【0032】また、次の場合には自動曳網運転が停止さ
れる。
【0033】例えば、手動または自動投揚網で、ワープ
の繰出し長さを変えた時や、ワープずれ量が初期設定値
を越えた時である。
【0034】また、ワープの張力が異常張力の大きさに
なった場合には、自動曳網がただちに解除される。例え
ば、トロール網4が海底の障害物等に引っかけた場合に
は張力センサ16L、16Rや圧力センサ18L、18
Rがこれを検知する。そして、本実施形態においては、
異常張力(設定荷重以上)が10秒以上、またはワープの
繰出し線速20m/分となった時に警報が発せられ、船
速を停止し、自動曳網解除押釦が自動的にまたは人手に
よりONとされる。その後、異常張力の原因を取り除く
ことにより、ワープ5L、5Rに異常な張力が作用した
ときにも迅速かつ適正に対処することができ、トロール
網4の破損等を防止することができる。
【0035】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、必要に応じて変更することができる。
【0036】
【発明の効果】このように本発明の曳網状態制御装置お
よびこれを用いたトロール漁法は構成されかつ作用する
ものであるから、トロール網の開口部の形状を曳網条件
が変化する場合においてもほぼ一定に保持することがで
き、資源調査の精度を上げることができたり、漁獲率を
向上させることができたり、ワープに異常な張力が作用
したときにも迅速かつ適正に対処することのできる等の
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の曳網状態制御装置の1実施形態を示
す斜視図
【図2】 本発明のウインチ制御器の1例を示す正面図
【図3】 本発明のトロール漁法の1例を示すタイムチ
ャート図
【符号の説明】
1 漁船 3 トロールウインチ 4 トロール網 5L、5R ワープ 6L、6R ドラム 8L、8R 油圧ポンプ 11L、11R 電磁リリーフ弁 16L、16R 張力センサ 17L、17R 回転センサ 18L、18R 圧力センサ 19L、19R ドラム回転センサ
フロントページの続き (72)発明者 熊沢 泰生 東京都千代田区大手町2丁目6番2号 ニ チモウ株式会社内 (72)発明者 松林 典明 山口県下関市長府扇町8−46 住吉重工業 株式会社内 Fターム(参考) 2B106 CA01 EA09 MA01 PA01 PA16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トロール網の左右のワープの繰出し巻上
    げを独立的に行なうトロールウインチと、前記各ワープ
    の動作状態を検出するワープセンサと、このワープセン
    サによって検出された各ワープの動作状態情報に応じて
    前記トロール網の曳網状態を所定の設定状態に制御する
    ように前記トロールウインチに対して各ワープの繰出し
    巻上げを指令するウインチ制御器とを有することを特徴
    とする曳網状態制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ウインチ制御器は、前記トロールウ
    インチに対して左右のワープの張力をほぼ同等にかつほ
    ぼ一定に保持させるように指令することを特徴とする請
    求項1に記載の曳網状態制御装置。
  3. 【請求項3】 トロール網の左右のワープの繰出し巻上
    げを独立的に行なうトロールウインチと、前記各ワープ
    の動作状態を検出するワープセンサと、このワープセン
    サによって検出された各ワープの動作状態情報に応じて
    前記トロール網の曳網状態を設定状態に制御するように
    前記トロールウインチに対して各ワープの繰出し巻上げ
    を指令するウインチ制御器とを有する曳網状態制御装置
    を用いて前記トロール網を曳網するトロール漁法におい
    て、前記ウインチ制御器により前記トロール網の曳網状
    態を設定状態に保持させる指令を行ってトロール網を曳
    網することを特徴とするトロール漁法。
  4. 【請求項4】 前記ウインチ制御器により前記トロール
    ウインチに対して左右のワープの張力をほぼ同等にかつ
    ほぼ一定に保持させるように指令を行ってトロール網を
    曳網することを特徴とする請求項3に記載のトロール漁
    法。
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