JPS5848990B2 - アルカリ蓄電池用カドミウム陰極板の製法 - Google Patents
アルカリ蓄電池用カドミウム陰極板の製法Info
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- JPS5848990B2 JPS5848990B2 JP52051472A JP5147277A JPS5848990B2 JP S5848990 B2 JPS5848990 B2 JP S5848990B2 JP 52051472 A JP52051472 A JP 52051472A JP 5147277 A JP5147277 A JP 5147277A JP S5848990 B2 JPS5848990 B2 JP S5848990B2
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はアルカリ蓄電池用ペースト式カドミウム陰極板
の製法に関するものである。
の製法に関するものである。
ペースト式カドミウム陰極板を製造するに際してその出
発物質としては金属カドミウム、水酸化カドミウム、及
び酸化カドミウムが考えられるが、金属カドミウムは粒
度が大きく不活性であるため、そのままでは使用不可能
である。
発物質としては金属カドミウム、水酸化カドミウム、及
び酸化カドミウムが考えられるが、金属カドミウムは粒
度が大きく不活性であるため、そのままでは使用不可能
である。
又水酸化カドミウムはその密度が小さく極板体積当りの
エネルギー密度を十分に大きくできないという不都合が
ある。
エネルギー密度を十分に大きくできないという不都合が
ある。
そのためペースト式カドミウム陰極板の製法においては
酸化カドミウムを出発物質とするのが一般的である。
酸化カドミウムを出発物質とするのが一般的である。
この場合、酸化カドミウムをペースト状にするために粘
着剤を用いるがその溶剤としては活物質及び粘着剤に対
して不活性な有機溶剤或いは水が使用されている。
着剤を用いるがその溶剤としては活物質及び粘着剤に対
して不活性な有機溶剤或いは水が使用されている。
而るに溶剤として水を用いた場合には酸化カドミウムが
水酸化カドミウムに変換してペーストを速やかに硬化さ
せるため作業性が著しく低下すると共に酸化カドミウム
が水酸化カドミウムに変換することにより、活物質の単
位体積当りの充填密度が低下（酸化カドミウムの密度：
８． １ ５ ｔ ／ｃｒｔｌ，水酸化カドミウムの
密度： ４．７ ９ ？／ｃｒｌ）するため極板単位体
積当りのエネルギー密度を大きくできず、且つ極板の電
導度が下がり活物質の利用率が低下するという不都合が
ある。
水酸化カドミウムに変換してペーストを速やかに硬化さ
せるため作業性が著しく低下すると共に酸化カドミウム
が水酸化カドミウムに変換することにより、活物質の単
位体積当りの充填密度が低下（酸化カドミウムの密度：
８． １ ５ ｔ ／ｃｒｔｌ，水酸化カドミウムの
密度： ４．７ ９ ？／ｃｒｌ）するため極板単位体
積当りのエネルギー密度を大きくできず、且つ極板の電
導度が下がり活物質の利用率が低下するという不都合が
ある。
これに対してメタノール、エタノール等の有機溶剤を用
いれば酸化カドミウムは水酸化カドミウムに変換するこ
とがないので体積効率、活物質の利用率、充電効率等の
極板性能を著しく向上しうると共に機械的強度大なる極
板を得ることができるものである。
いれば酸化カドミウムは水酸化カドミウムに変換するこ
とがないので体積効率、活物質の利用率、充電効率等の
極板性能を著しく向上しうると共に機械的強度大なる極
板を得ることができるものである。
このように極板性能に着目すれば有機溶剤を用いるのが
有利であるが、反面有機溶剤はコストが高く、且つ除去
する条件が厳しく制限されるため製造工程が、煩雑とな
る不都合を有するものである。
有利であるが、反面有機溶剤はコストが高く、且つ除去
する条件が厳しく制限されるため製造工程が、煩雑とな
る不都合を有するものである。
本発明者は斯る点に鑑み種々実験検討したところ溶剤に
水を用いてペーストを形戒する際にリン酸塩、ケイ酸塩
、ヒ酸塩又はクロム酸塩のうち少くと粘つの酸素酸塩を
添加すれば溶剤として有機溶剤を用いた場合と同様に酸
化カドミウムが水酸化カドミウムに変換するのを抑制す
る効果及び活物質粒子同志が相互に結着してペーストを
硬化するのを抑制する効果があることを見い出した。
水を用いてペーストを形戒する際にリン酸塩、ケイ酸塩
、ヒ酸塩又はクロム酸塩のうち少くと粘つの酸素酸塩を
添加すれば溶剤として有機溶剤を用いた場合と同様に酸
化カドミウムが水酸化カドミウムに変換するのを抑制す
る効果及び活物質粒子同志が相互に結着してペーストを
硬化するのを抑制する効果があることを見い出した。
本発明は上記せる事実に基づいてなされたものであり、
酸化カドミウム、又は酸化カドミウムと金属カドミウム
とを混合せる活物質粉末と、ポリビニールアルコール、
メチルセルロース或いはカルボキシメチルセルロースな
どの粘着剤と、溶剤としての水と、リン酸塩、ケイ酸塩
、ヒ酸塩又はクロム酸塩のうち少くとも一つの酸素酸塩
とを練合してペースト状とし、このペーストをニッケル
網或いはニッケルメッキを施した多孔性鉄板よりなる支
持芯体に塗着・乾燥して極板とすることを特徴とするペ
ースト式カドミウム陰極板の製法を提供するものである
。
酸化カドミウム、又は酸化カドミウムと金属カドミウム
とを混合せる活物質粉末と、ポリビニールアルコール、
メチルセルロース或いはカルボキシメチルセルロースな
どの粘着剤と、溶剤としての水と、リン酸塩、ケイ酸塩
、ヒ酸塩又はクロム酸塩のうち少くとも一つの酸素酸塩
とを練合してペースト状とし、このペーストをニッケル
網或いはニッケルメッキを施した多孔性鉄板よりなる支
持芯体に塗着・乾燥して極板とすることを特徴とするペ
ースト式カドミウム陰極板の製法を提供するものである
。
尚、添加剤としてリン酸ナトリウムを利用する場合、そ
の添加量は活物質重量に対して０．２〜２．０％で効果
が認められ、これより過剰に添加した場合には粘着剤の
塩析をもたらし、又これ以下ではペーストの硬化が比較
的速やかに始まりその効果が得られなかった。
の添加量は活物質重量に対して０．２〜２．０％で効果
が認められ、これより過剰に添加した場合には粘着剤の
塩析をもたらし、又これ以下ではペーストの硬化が比較
的速やかに始まりその効果が得られなかった。
以下本発明法の実施例を詳述する。
実施例 １
酸化カドミウム（活物質）１００部と、メチルセルロー
ス（糊料）１．５部と、リン酸ニナトリウム０．５部と
、水（溶剤）７５部とを練合してペースト状とし、この
ペーストをニッケルメッキを施した多孔性鉄板よりなる
支持芯体に所定の厚さに塗着する。
ス（糊料）１．５部と、リン酸ニナトリウム０．５部と
、水（溶剤）７５部とを練合してペースト状とし、この
ペーストをニッケルメッキを施した多孔性鉄板よりなる
支持芯体に所定の厚さに塗着する。
ついで塗着したペースト表面に薄いナイロン不織布を貼
付し１００℃で３０分乾燥する。
付し１００℃で３０分乾燥する。
しかる後活物質の充填密度が３．０？／ｔ＊になるよう
に圧延レベラーを通して加圧し極板とする。
に圧延レベラーを通して加圧し極板とする。
実施例 ２
実施例１におけるリン酸ニナトリウムに代えてリン酸二
カリウムを０．２５部添加することを除いて他に実施例
１と同様の方法で極板を得る。
カリウムを０．２５部添加することを除いて他に実施例
１と同様の方法で極板を得る。
上記実施例１により得た極板Ａと、実施例２により得た
極板Ａ１と、比較のためにリン酸ニナトＩＪウムの添加
を除いて上記実施例１と同法によって得た極板Ｂとを作
成してその性能を比較したところ次表の結果を得た。
極板Ａ１と、比較のためにリン酸ニナトＩＪウムの添加
を除いて上記実施例１と同法によって得た極板Ｂとを作
成してその性能を比較したところ次表の結果を得た。
又、図は上記Ａ，Ｈの陰極板を夫々用いた電池の放電特
性比較図を示し、極板寸法は５ ０Ｘ３ ３胴対極は大
容量の焼結式ニッケル陽極板、放電電流は２ ０ ０
ｍＡ，電解液は比重１．２５の苛性カリ水溶液の条件で
行なった。
性比較図を示し、極板寸法は５ ０Ｘ３ ３胴対極は大
容量の焼結式ニッケル陽極板、放電電流は２ ０ ０
ｍＡ，電解液は比重１．２５の苛性カリ水溶液の条件で
行なった。
」一記表及び図より本発明法により得た陰極板によれば
体積効率、活物質の利用率が著しく改善されることが判
る。
体積効率、活物質の利用率が著しく改善されることが判
る。
尚、添加剤としては実施例で示したリン酸ニナトリウム
、リン酸二カリウムの他にピロリン酸ナトリウム、ヘキ
サメタリン酸ナトリウム、オルトケイ酸ナトリウム、メ
クケイ酸ナトリウム、ヒ酸ナトリウム、クロム酸ナトリ
ウム、重クロム酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ヒ酸カ
リウム、クロム酸カリウム等が挙げられその効果を確認
した。
、リン酸二カリウムの他にピロリン酸ナトリウム、ヘキ
サメタリン酸ナトリウム、オルトケイ酸ナトリウム、メ
クケイ酸ナトリウム、ヒ酸ナトリウム、クロム酸ナトリ
ウム、重クロム酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ヒ酸カ
リウム、クロム酸カリウム等が挙げられその効果を確認
した。
このリン酸塩、ケイ酸塩、ヒ酸塩又はクロム酸塩の如き
酸素酸塩が前述せる効果をもつ理由は詳かでないが、酸
素酸塩の添加により酸化カドミウム表面に酸素酸カドミ
ウム薄膜が形成され、この薄膜により酸化カドミウムと
水との反応が抑制されるためであると考えられる。
酸素酸塩が前述せる効果をもつ理由は詳かでないが、酸
素酸塩の添加により酸化カドミウム表面に酸素酸カドミ
ウム薄膜が形成され、この薄膜により酸化カドミウムと
水との反応が抑制されるためであると考えられる。
又、このリン酸塩、ケイ酸塩、ヒ酸塩又はクロム酸塩の
如き酸素酸塩を含有せる極板を電池内に組込んでも、電
池性能に何ら悪影響をもたらさないことを実験により確
認した。
如き酸素酸塩を含有せる極板を電池内に組込んでも、電
池性能に何ら悪影響をもたらさないことを実験により確
認した。
］一述した如く、本発明は酸化カドミウムを主体とする
活物質粉末に粘着剤及び水を加えて練合せるペースト中
にリン酸塩、ケイ酸塩、ヒ酸塩又はクロム酸塩の如き酸
素酸塩を添加することにより、酸化カドミウムが水酸化
カドミウムに変換するのを抑制して充填密度を高め体積
効率の向上が計れると共に電導度の低下を抑え活物質の
利用率を高めることができ、且つペースト中の活物質粒
子同士が相互に結着してペーストが硬化するのを抑制で
きペーストを支持芯体に塗着する際の作業性の改善を計
れる等の特長を有するものであり、溶剤として水を用い
るペースト式カドミウム陰極板の製法においてその工業
的価値は極めて犬なるものである。
活物質粉末に粘着剤及び水を加えて練合せるペースト中
にリン酸塩、ケイ酸塩、ヒ酸塩又はクロム酸塩の如き酸
素酸塩を添加することにより、酸化カドミウムが水酸化
カドミウムに変換するのを抑制して充填密度を高め体積
効率の向上が計れると共に電導度の低下を抑え活物質の
利用率を高めることができ、且つペースト中の活物質粒
子同士が相互に結着してペーストが硬化するのを抑制で
きペーストを支持芯体に塗着する際の作業性の改善を計
れる等の特長を有するものであり、溶剤として水を用い
るペースト式カドミウム陰極板の製法においてその工業
的価値は極めて犬なるものである。
図は本発明法により得た陰極板と従来法により得た陰極
板とを夫々組込んだ電池の放電特性比較図である。
板とを夫々組込んだ電池の放電特性比較図である。
Claims (1)
- １ 酸化カドミウムを主体とする活物質粉末に粘着剤及
び水を混合してペースト状とし、該ペーストを支持芯体
に塗着、乾燥するものにおいて、前記ペースト中にリン
酸塩、ケイ酸塩、ヒ酸塩又はクロム酸塩のうち少くとも
一つの酸素酸塩を添加することを特徴とするアルカリ蓄
電池用カドミウム陰極板の製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP52051472A JPS5848990B2 (ja) | 1977-05-04 | 1977-05-04 | アルカリ蓄電池用カドミウム陰極板の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP52051472A JPS5848990B2 (ja) | 1977-05-04 | 1977-05-04 | アルカリ蓄電池用カドミウム陰極板の製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS53136634A JPS53136634A (en) | 1978-11-29 |
| JPS5848990B2 true JPS5848990B2 (ja) | 1983-11-01 |
Family
ID=12887880
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP52051472A Expired JPS5848990B2 (ja) | 1977-05-04 | 1977-05-04 | アルカリ蓄電池用カドミウム陰極板の製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5848990B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60240055A (ja) * | 1984-05-14 | 1985-11-28 | Sanyo Electric Co Ltd | ニツケル−カドミウム蓄電池用の陰極材料 |
| JPH0679484B2 (ja) * | 1984-06-06 | 1994-10-05 | 松下電器産業株式会社 | 密閉形ニツケル−カドミウム蓄電池 |
| DE3817827C1 (ja) * | 1988-05-26 | 1989-11-09 | Deutsche Automobilgesellschaft Mbh, 3000 Hannover, De |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4986834A (ja) * | 1972-12-25 | 1974-08-20 |
-
1977
- 1977-05-04 JP JP52051472A patent/JPS5848990B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4986834A (ja) * | 1972-12-25 | 1974-08-20 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS53136634A (en) | 1978-11-29 |
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