JP2019133769A - 亜鉛電極用電極材及びその製造方法、並びに、亜鉛電池の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(正極)2NiOOH+2H2O+2e− → 2Ni(OH)2+2OH−
(負極)Zn+2OH− → Zn(OH)2+2e−
本実施形態の電極材は、亜鉛電極に用いられる電極材(亜鉛電極用電極材)であり、酸化亜鉛を含む第1の粒子と、亜鉛以外の他の金属の酸化物を含む第2の粒子と、を含有し、第1の粒子の平均粒子径が0.60μm未満であり、第2の粒子の平均粒子径が0.32μm未満である。この電極材によれば、優れたサイクル寿命性能を有する亜鉛電池を得ることができる。以下、電極材の詳細について説明する。
第1の粒子は、電極材において電極活物質(例えば負極活物質)として機能する。すなわち、第1の粒子は電極活物質である。
第2の粒子に含まれる亜鉛以外の他の金属の酸化物は、特に限定されないが、サイクル寿命性能をより向上させる観点では、好ましくは、亜鉛よりも酸化還元電位が貴な金属の酸化物である。亜鉛よりも酸化還元電位が貴な金属としては、例えば、ビスマス(Bi)、インジウム(In)、鉛(Pb)、カドミウム(Cd)、タリウム(Tl)及びスズ(Sn)が挙げられる。これらの中でも、ビスマス、インジウム、タリウム及びスズからなる群より選択される少なくとも一種が好ましく、ビスマス及びインジウムからなる群より選択される少なくとも一種がより好ましい。第2の粒子がこれらの金属の酸化物を含む場合、自己放電の抑制効果、電解液の減液の抑制効果等が得られやすく、サイクル寿命性能をより向上させることができる。亜鉛以外の他の金属の酸化物としては、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素等の、湿潤性の高い金属酸化物;酸化カルシウムなどを用いてもよい。
電極材は、第1の粒子及び第2の粒子以外の他の成分を含有していてよい。他の成分としては、例えば、分散剤、結着剤、第1の粒子及び第2の粒子以外の金属粒子、溶媒成分(水等)などが挙げられる。
上述した電極材が用いられる亜鉛電極を備える亜鉛電池(例えば亜鉛二次電池)としては、ニッケル亜鉛電池、空気亜鉛電池、銀亜鉛電池等が挙げられる。本実施形態の亜鉛電池の基本構成としては、従来の亜鉛電池と同様の構成を用いることができる。以下では、亜鉛電池の一例として、ニッケル亜鉛電池について説明する。
厚さ1.6mmのスポンジ状ニッケル金属多孔体(多孔度95%)をロールプレスにより1.2mmまで調厚し、集電体を得た。また、コバルトで被覆された水酸化ニッケル粉末(平均粒子径:20μm)88質量部と、添加剤として、コバルト粉末8質量部、酸化コバルト2質量部、酸化亜鉛2質量部及びカルボキシメチルセルロースの2質量%水溶液30質量部と、を混合してニッケル電極用電極材ペースト(正極材ペースト)を作製した。上記で得られた集電体に、上記で得られたペーストを充填した。その後、80℃で60分間乾燥し、ロールプレスにて0.4mmまで加圧成形した。これにより、未化成の電極材(正極材)を備えるニッケル電極(正極)を得た。
[亜鉛電極(負極)の作製]
第1の粒子として、平均粒子径0.55μmの酸化亜鉛粉末(堺化学工業株式会社、商品名日本薬局方)を用い、第2の粒子として、平均粒子径0.30μmの酸化ビスマス粒子(コアフロント社製、商品名4115CB)を用いて、亜鉛電極用電極材及び亜鉛電極を作製した。具体的な作製方法を以下に示す。
まず、第1の粒子82質量部、亜鉛粉末10質量部、及び第2の粒子5質量部を混合し、混合粉末を得た。得られた混合粉末に、PTFEを60質量%含有するPTFEディスパージョン(三井デュポンフロロケミカル社製商品名:テフロン31−JR(テフロンは登録商標))5質量部、及び水10質量部を加えて、乳鉢で剪断応力を加えながら15分間混練して混練物を得た。得られた混練物に水40質量部を加えて、さらに15分間混練して亜鉛電極用電極材ペースト(負極材ペースト)を得た。このペーストをローラで圧延して厚さ1.0mmのシートを得た。得られたシートを所定寸法に切り取り2枚のシートとし、集電体であるスズメッキされた銅製のパンチングメタル(厚さ:0.1mm)の両面に配した。その後、さらにロールプレスにて厚さ0.4mmまで加圧成形して乾燥した。これにより未化成の電極材(負極材)を備える亜鉛電極を得た。
上記により得られたニッケル電極を袋状に加工したポリプロピレン製微多孔膜中に挿入し、さらにその外周をセルロース系不織布で包んだ。次いで、上記により得られた亜鉛電極も同様に、袋状に加工した微多孔膜中に挿入した。これらを交互にスタックした後、同極性の極板同士をストラップで連結させた。これによりニッケル極/亜鉛極=12枚/13枚の極板群を作製した。この極板群を電槽内に配置して未化成のニッケル亜鉛二次電池とし、これに電解液として水酸化リチウム1質量%を添加した水酸化カリウム30質量%水溶液を注入した後、14時間放置した。その後、0.8A、15時間の条件で充電(化成処理)を行い、公称容量が8.5Ahのニッケル亜鉛二次電池を作製した。得られた亜鉛電池において、亜鉛電極中の電極材を取り出し、酸化亜鉛粒子の平均粒子径及び酸化ビスマス粒子の平均粒子径を測定したところ、酸化亜鉛粒子の平均粒子径は0.55μmであり、酸化ビスマス粒子の平均粒子径は0.30μmであった。
亜鉛電極の作製において、表1及び表2に示すように、第1の粒子の種類又は第2の粒子の種類を変更した又は第2の粒子を用いなかったことを除き、実施例1と同様にして、実施例2〜4及び比較例1〜6の亜鉛電極を作製し、実施例1と同様にしてニッケル亜鉛二次電池を得た。実施例2、実施例4及び比較例2では、第2の粒子として、平均粒子径0.30μmの酸化ビスマス粒子に代えて平均粒子径0.27μmの酸化インジウム粒子(シグマアルドリッチ社製、商品名:Indium(III)oxide nanopowder)を用いた。実施例3及び実施例4では、第1の粒子として、平均粒子径0.55μmの酸化亜鉛粉末に代えて平均粒子径0.27μmの酸化亜鉛粉末(三井金属社製、商品名:一般品)を用いた。比較例1及び比較例2では、第1の粒子として、平均粒子径0.55μmの酸化亜鉛粉末に代えて平均粒子径0.60μmの酸化亜鉛粉末(堺化学工業株式会社、商品名:1種)を用いた。比較例3では、第2の粒子として、平均粒子径0.30μmの酸化ビスマス粒子に代えて平均粒子径0.33μmの酸化ビスマス粒子(シグマアルドリッチ社製、商品名:Bismuth(III) oxide nanopowder)を用いた。比較例4では、第2の粒子として、平均粒子径0.30μmの酸化ビスマス粒子に代えて平均粒子径0.32μmの酸化インジウム粒子(コアフロント社製、商品名:4115CB)を用いた。
(サイクル寿命性能評価)
実施例及び比較例のニッケル亜鉛二次電池を用い、サイクルテストを行った。サイクルテストでは、2Aで4.6時間充電し、休止を1時間挟んだ後、直ちに2Aで電池電圧が1.1Vに達するまで放電するという充放電サイクルを1サイクルとし、該充放電サイクルを繰返し行った。そして、電池放電容量が公称容量の60%以下になった時点をサイクル寿命とし、サイクル寿命までのサイクル数を比較することにより、実施例及び比較例のサイクル寿命性能を評価した。結果を表1及び表2に示す。なお、表中、サイクル寿命(相対比)とは、実施例1の二次電池におけるサイクル寿命を100%としたときの比率である。
Claims (7)
- 酸化亜鉛を含む第1の粒子と、
亜鉛以外の他の金属の酸化物を含む第2の粒子と、を含有し、
前記第1の粒子の平均粒子径が0.60μm未満であり、
前記第2の粒子の平均粒子径が0.32μm未満である、亜鉛電極用電極材。 - 前記他の金属が、亜鉛よりも酸化還元電位が貴な金属である、請求項1に記載の亜鉛電極用電極材。
- 前記亜鉛よりも酸化還元電位が貴な金属が、ビスマス及びインジウムからなる群より選択される少なくとも一種である、請求項2に記載の電極材。
- 酸化亜鉛を含む第1の粒子と、
亜鉛以外の他の金属の酸化物を含む第2の粒子と、を混合する工程を備え、
前記第1の粒子の平均粒子径が0.60μm未満であり、
前記第2の粒子の平均粒子径が0.32μm未満である、亜鉛電極用電極材の製造方法。 - 前記他の金属が、亜鉛よりも酸化還元電位が貴な金属である、請求項4に記載の電極材の製造方法。
- 前記亜鉛よりも酸化還元電位が貴な金属が、ビスマス及びインジウムからなる群より選択される少なくとも一種である、請求項5に記載の電極材の製造方法。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電極材又は請求項4〜6のいずれか一項に記載の製造方法により得られる電極材を用いて亜鉛電極を得る工程を備える、亜鉛電池の製造方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114566608A (zh) * | 2022-03-14 | 2022-05-31 | 郑州大学 | 一种以锌片为基底的银锌合金涂层及其制备方法 |
WO2023181477A1 (ja) * | 2022-03-23 | 2023-09-28 | 日本碍子株式会社 | 負極及び亜鉛二次電池 |
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JP2014167910A (ja) * | 2013-02-01 | 2014-09-11 | Nippon Shokubai Co Ltd | 亜鉛負極及び電池 |
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