JPS5848887Y2 - 自動車に使用されるリ−フ・スプリングの取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、自動車に使用されるリーフ・スプリングの
取付構造の改良に関する。

述来、この種の自動車に使用されるリーフ・スプリング
をボディに取り付ける場合、リース・スプリングの＝端
における目玉をボディ側に固定されたブラケットに、ス
プリング・ピンによって取り付けられ、また、このリー
フ・スプリングの他端には、そのスプリングの撓みによ
るスパンの変化を逃がすため、シャックルｌたはスライ
ディング・プレートが設けられている。

しかし、このようにしてリーフ・スプリングをブラケッ
トに取り付けるためのスプリング・ピンは、その防振効
果およびメンテナンス・フリーを図るため、その外周面
にラバー・ブツシュを焼付け、さらに、このラバー・ブ
ツシュの上面に外筒を圧入した構造をとるものが一般的
である。

従って、この種の構造をとるスプリング・ピンによって
、リーフ・スプリングをボディ側に固定されたブラケッ
トに取り付ける場合、ジヤツキ・アップされたボディに
おいて、そのリーフ・スプリングを、荷重が作用してい
ない状態で、そのリーフ・スプリングの目玉にスプリン
グ・ピンを嵌め込んでブラケットに取り付けるため、そ
の取り付は後、リーフ・スプリングにボディの荷重が加
わった際、そのリーフ・スプリングの変形に伴って、ラ
バー・ブツシュが捩られ、このようにラバー・ブツシュ
が捩られた状態で通常使用されることになり、その結果
として、ラバー・ブツシュの耐久性を低下させ、筐た、
この耐久性に関する対策として、ラバー・フッシュの肉
厚を厚くシテ形成しなければならなかった。

この考案の目的は、外周にラバー・ブツシュを焼付けた
スプリング・ピンによって、リーフ・スプリングをボデ
ィ側に固定されたブラケットに取り付ける際、そのリー
フ・スプリングにボディの荷重が加わった状態における
、ラバー・ブツシュの捩れを防止し、そのラバー・ブツ
シュの耐久性を向上させることができる自動車に使用さ
れるリーフ・スプリングの取付構造の提供にある。

そのために、この考案の自動車に使用されるリーフ・ス
プリングの取付構造は、一部に平面を形成したスプリン
グ・ピン溝を有するブラケットと、そのスプリング・ピ
ン溝に嵌め合わされるよう少なくとも一端をそのスプリ
ング・ピン溝に適合スる形状になし、中央部分にラバー
・ブツシュを固着し、その両端がそのスプリング・ピン
溝に嵌め合わされるとき、そのラバー・ブツシュをプレ
・トーション下に置くようにリーフ・スプリングの目玉
にそのラバー・ブツシュを圧入してそのリーフ・スプリ
ングを支持するスプリング・ピンと、そのスプリング・
ピンをそのブラケットに固定する留め具とを含んでいる
。

以下、この考案に係る自動車に使用されるリーフ・スプ
リングの取付構造の車重しい具体例について、図面を参
照して説明する。

第１乃至３図は、この考案の自動車に使用されるリーフ
・スプリングの取付構造の具体例１０を示している。

この自動車に使用されるリーフ・スプリングの取付構造
１０は、リーフ・スプリング１１を支持するためにボデ
ィ側に固定され、方形状のスプリング・ピン溝１２を有
し、かつ、このピン溝１２の頂壁１３にはボルト穴１４
を備えるブラケット１５と、そのスプリング・ピン溝１
２に嵌め込渣れるように両端を方形状に形成し、かつ、
その両端の上下方向に挿通孔１６を有するスプリング・
ピン１７と、そのスプリング・ピン１７の外周面に焼付
は若しくは接着されたラバー・ブツシュ１８と、リーフ
・スプリング１１の目玉１９に嵌めるように、そのラバ
ー・ブツシュ１８上に圧入された金属製アウタ・ブツシ
ュ２０と、そのスプリング・ピン１７の両端に形成され
た挿通孔１６に通され、その先端をブラケット１５のピ
ン溝１２における頂壁１３に形成されたボルト穴１４に
締め付けられる留め具としての複数のボルト２１とから
構成されている。

すなわち、このブラケット１５は、鋳鋼筐たは可鍛鋳鉄
からなり、下向きの方形状に形成されたスプリング・ピ
ン溝１２を有し、かつ、このピン溝１２の頂壁１３ｒｃ
Ｉｒｉボルト穴１４が設けられている。

スプリング・ピン１７は、ブラケット１５のピン溝１２
に嵌められるようその両端をそれぞれ方形状に形成され
、また、この両端における上下方向には挿通孔１６がそ
れぞれ設けられている。

このスプリング・ピン１７の両端を残した外周には、天
然ゴム系のラバー・ブツシュ１８が焼付は若しくは接着
されている。

さらに、このスプリング・ピン１７に焼付ケ若しくは接
着されたラバー・ブツシュ１８の外周には、金属製アウ
タ・ブツシュ２０が圧入される。

勿論、上述のブラケット１５Ｉｒｉシヤツクルでも良く
、さらに、スプリング・ピン１７の両端を方形状に形成
する以外多角形状に形成したり、また、それらをスプリ
ング・ピン１７の一端のみに形成することも可能である
。

次に、このようにして構成される自動車に使用されるリ
ーフ・スプリングの取付構造１０の取り付は方法につい
て説明′する。

先ず、リーフ・スプリング１１の目玉１９に、その外周
にラバー・ブツシュ１８およびアウタ・ブツシュ２０を
取り付けたスプリング・ピン１７を、その方形状の両端
が僅かに後方寄りに傾斜して位置されるように嵌め込む
。

この状態で、スプリング・ピン１７の方形状に形成され
た端部にその形状に適合するスパナ等の治具３０を当て
、この状態から、ラバー・ブツシュ１８の弾性に抗して
、そのスプリング・ピン１７の方形状の端部が、ブラケ
ット１５の方形状のスプリング・ピン溝１２内に嵌めら
れるように捩って、そのピン溝１２内に収める。

次に、このようにしてブラケット１５のスプリング・ピ
ン溝１２内に収められたスプリング・ピン１７両端の挿
通孔１６には、それぞれ留め具としてのボルト２１が通
され、このボルト２１の先端を、ピン溝１２の頂壁１３
に形成されたボルト穴１４に締め付けて固定する。

この状態では、スプリング・ピン１７に焼付けられたラ
バー・ブツシュ１８が、取り付は後に、リーフ・スプリ
ング１１にボディの荷重が作用して捩れる分だけ、その
捩れと同一の方向に予め捩られた状態にされている。

従って、このリーフ・スプリング１１の取り付は後、ボ
ディの荷重がリーフ・スプリング１１に加わると、この
リーフ・スプリング１１が変形シて、その目玉１９が、
予め捩られたラバー・ブツシュ１８の捩り方向に回転し
て、ラバー・ブツシュ１８の捩れは元の状態に戻る。

このようにすることによって、自動車を通常に使用する
場合、すなわち、ボディの通常の荷重を受けた状態では
、ラバー・ブツシュ１８の捩れは解消される。

勿論、この取り付は時におけるスプリング・ピン１７の
捩られる角度は、その自動車のボディの重量および、ラ
バー・ブツシュ１８の捩れニ対スる弾性に応じて設定さ
れる。

筐た、このようにして取り付けられるリーフ・スフ”
ＩＪソング１の他端ニハ、そのスプリングの撓みによる
スパンの変化を逃がすため、シャックル（図示せず）ま
たはスライディング・プレート（図示せず）が勿論設け
られている。

如上のこの考案によれば、スプリング・ピンの少なくと
も一端をブラケットに釦いて一部に平面を形成したスプ
リング・ピン溝に適合する形状になし、リーフ・スプリ
ングを取り付ける際、スプリング・ピンに固着されたラ
バー・ブツシュに予め捩れを与えて訟き、そのリーフ・
スプリングにボディの荷重が加わった時にラバー・ブツ
シュが、元の状態に戻るように構成しているため、自動
車の使用時におけるラバー・ブツシュの無理な捩れを防
止し、その耐久性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る自動車に使用されるリーフ・ス
プリングの取付構造の分解した状態を示す構成図、第２
図はこの考案に係る自動車に使用されるリーフ・スプリ
ングの取付構造の取付状態を示す概説図、第３図は第１
図における■−■線に沿った断面図である。 ｉｏ、、、・・・自動車に使用されるリーフ・スプリン
グの取付構造、１１・・・・・・リーフ・スプリング、
１２・・・・・・スプリング・ピン溝、１３・・・・・
・頂壁、１４・・・・・・ボルト穴、１５・・・・・・
ブラケット、１６・・・・・・挿通孔、１７・・・・・
・スプリング・ピン、１８・・・・・・ラバー・フ゛ツ
シュ １９・・・・・・目玉、２１・・・・・・ボルト
。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 一部に平面を形成したスプリング・ピン溝を有するブラ
   ケットと、 そのスプリング・ピン溝に嵌め合わされるよう少なくと
   もテ端をそのスプリング・ピン溝に適合する形状になし
   、中央部分にラバー・ブツシュを固着し、その両端がそ
   のスプリング・ピン溝に嵌め合わされるとき、そのラバ
   ー・ブツシュをプレトーション下に置くようにリーフ・
   スプリングの目玉にそのラバー・ブツシュを圧入してそ
   のリーフ・スプリングを支持するスプリング・ピンと、
   そのスプリング・ピンをそのブラケットに固定する留め
   具、 とを含む自動車に使用されるリーフ・スプリングの取付
   構造。