JPS584836Y2 - 密封栓付液体定量注出容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は液体の定量注出器に係る。

液体の定量注出容器には、従来から種々の提案がなされ
ているが、一般的にその構造は複雑であって故障を生じ
易く、定量注出操作もまた面倒であるなどの不都合を有
していた。

また構造は簡単であるけれどもネジ等の構造であるがゆ
えｂｅ完全密封ができえず容器内に収容されている液体
が漏出することがある。

このように取扱い、搬送の点で制限があり、不便であっ
た。

本考案は簡易な二重栓構造を採用することにより上記欠
点を一掃した有益な密封栓付液体定量注出装置を提供す
ることを目的とする。

以下この考案に係わる定量注出容器の一実施例につき、
第１図ないし第３図を参照して詳細に説明する。

第１図はこの実施例による液体定量注出容器の半裁断面
を示している。

この第１図において弾性復元性のある材質よりなる容器
本体１は収容した液体を挾搾して押し出すことができる
ように可撓性胴部２とされ、その開口された容器口部３
の外周にはネジ部４．その上部には環状凹部５−が各々
形成されている。

計量部材６はその上端面７ａが開口された外側円筒部７
と、この外側円筒部７の底壁８ａ中央部に内側円筒部８
を一体に立設して形成されており、そして外側円筒、部
７の中間部からは該外側円筒部７との間で環状案内溝９
を形成するように４方に分岐周壁を垂設し、該分岐周壁
下端内面には前記環状凹部５に嵌合する環状突起５ａを
周設しており、該環状突起５ａを環状凹部５に嵌合する
ことにより、計量部材６は容器口部３に装着される。

また内側円筒部８上端部内縁には中栓部材１４と係合す
る環状凸部１２が設けである。

内側円筒部８の上端面は、外側円筒部７の上端面７ａよ
りも低い位置に設けられ、さらに中心部に注液口１０を
開口してあり、この注液口１０に連通する導液管１１を
下方に向けて吊設延長されている。

ここでこれら同円筒部７，８間には、前記各構成より明
らかなように底壁８ａから注液口１０の開口面に達する
計量空間１３が形成され、その容量が一度の注出液量と
なる。

次に中栓部材１４は第２図、第３図の如く断面傘状１５
の頭部、該頭部裏面がら垂設された断面Ｙ字状の脚１６
・・・・・・より構成されている。

この中栓部材１４の脚１６・・・・・・は、計量部材６
の内側円筒部８内へ、下端に付設させた突部１８ ａを
環状凸部１２へ保合させて嵌合させる。

又、脚１６・・・・・・間には液体流路としての間隙１
７・・・・・・が形成されていて、中栓部材１４が嵌合
状態であっても可撓性胴部２を挾搾すれば、各々の脚１
６・・・・・・の間隙１７・・・・・・より、内容液を
注出することが可能で、しがも、その時の圧力によって
中栓部材１４は容易に抜は落ちない。

２０は外向きフランジを持つ外枠部材で、その垂環部を
外側円筒部７の開口に嵌合すると共に、外向きフランジ
を上端面７ａに接合して密に閉栓している。

尚、１９は頂壁裏面にＶ型凸条２１ ａを周設し且つ周
壁の下部内面に前記容器口部３のネジ部４に螺合する螺
条２２を有するキャップである。

前述の構成に於てはキャップ１９．外枠部材２゜を順次
離脱して容器本体１の可撓性胴部２を挾搾するごとによ
り、内容液は導液管１１を通り中栓部材１４の間隙１７
・・・・・・を経て注液口１０より溢出し計量空間１３
に溜まる。

ここで溢出する液体面が外側円筒部７の上端面７ａの近
くに至ったことを見極めて、前記可撓性胴部２の挾搾を
解放するとその復元により内側円筒部８よりも上方にあ
る液体は注液口１０を経て容器内部へ戻り、がっ、計量
空間１３に残存している液量に対応する空気が吸い込ま
れて計量空間１３には定量の液体のみが残されることに
なる。

この様に、計量空間１３に残された定量の液体は容器体
１を傾斜させれば注出；される。

このとき容器内部の液体はあらためて容器胴部２を挾搾
しない限り溢出する圧力を得られず、又傾けても導液管
径が小さいため容器内部より流出することはない。

また使用後は外枠部材２０及びキャップ１９を容器口部
３に締嵌することにより、同キャップ１９の■型凸条２
１ ａにより外枠部材２０が外側円筒部７の上端面７ａ
に接圧されるために計量空間部分は完全密封されて全く
漏液しなくなる。

前記作用から明らかなように、定量注液操作は単に容器
胴部２を挾搾して、計量空間１３に液を、押し出した後
、この挾搾を解いて注ぎ出すだけの極めて簡単な操作だ
けで済み、この操作のみにより常に定量の液体を注液す
ることができるのである。

以上詳述したように、この考案によるときは可撓性胴部
を有する容器体、すなわち所謂スクイズ容器の容器口部
に、上端を開口した外側円筒部と、その開口よりも低い
位置に中心部の注液口を開口した内側円筒部とを有して
、これら両円筒部間に計量空間を形成した計量部材を嵌
着させ、かつ注液口に連通ずる導液管を容器内底部に臨
ませたものであるから、容器胴部の挾搾により常時計量
空間一杯の液量；すなわち定量の液体を押し出すこと力
呵能となり、かつ、この定量の液体を外部に注ぎ出すこ
とができると共に、また前記注液口には注出時のたびに
開栓しなくてすむ独自な中栓部材を設け、しかもこの中
栓部材によって注出時に多方向に飛散しないよう”、液
体に方向の指向性を与えるように工夫されている。

従って、常に正しい計量を行えるほが、キャッ□プによ
って外枠部材による計量空間部分のシニルド密封を行う
ため、漏液を阻止することができるなどの利点を有し、
そのうえ構成は計量部材と栓部材との組合せであるため
、極めて簡単がり容易に構成できて廉価に提供でき、併
せてその注出操作もまた簡単、明瞭であるなどの実用・
上における有′益な諸効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係わる密封栓付定量注出容器の一実
施例を示す半裁断面図、第２図はこの容器に用いられる
中栓部材の半裁断面図、第３図はその底面図である。 １・・・・・・容器本体、２・・・・・・可撓性胴部、
３・・・・・・容器口部、６・・・・・・計量部材、７
・・＝・・・外側円筒部、８・・・・・・内側円筒部、
１０・・・・・・注液口、１１、・・・・・・導液管、
１３・・・・・・計量空間、１４・・・・・・中栓部材
、１６・・・・・・脚、１９・・・・・・キャップ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上端を開口し且つ中途外周に下向きの環状案内溝９を形
   成した外側円筒部７と、この外側円筒部の底壁８ａ中央
   部に立設されその上端が前記外側円筒部開口よりも低い
   位置で注液口１・０を開口しているプ体の内側円筒部８
   とを有し、これら両円筒部間に底部から注液口番、こ達
   する計量空間１３を形成している計量部材６を、外側円
   筒部７を容器本体口部３に嵌挿させ且つ環状案内溝９を
   該口部３頂部に嵌合させて取付けた液体定量注出容器に
   於て、前記内側円筒部の上端に通液可能に装着され且つ
   抜は防止が形成しである傘状の中栓部１４、前記内側円
   筒部より下垂され容器底部に到る導液管１１．前記外側
   円筒部開口を閉栓して前記計量空間と注液口とを密封す
   る外枠部材２０、および前記容器本体口部３に嵌合装着
   されて前記外枠部材２０を上面から圧接保持するキャッ
   プ１９とを設けたことを特徴とする密封栓付液体定量注
   出容器。