JPS5848365B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JPS5848365B2
JPS5848365B2 JP54141087A JP14108779A JPS5848365B2 JP S5848365 B2 JPS5848365 B2 JP S5848365B2 JP 54141087 A JP54141087 A JP 54141087A JP 14108779 A JP14108779 A JP 14108779A JP S5848365 B2 JPS5848365 B2 JP S5848365B2
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reinforcing layer
cord
bead
cords
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紀典 佐々木
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は空気入りタイヤに関し、詳しくは、ラジアル方
向にテキスタイルコードを配置した複数枚のカーカス層
と、スチールコードからなる複数枚のベルト層とを有す
るトランクバス等用ラジアルタイヤのビード部付近の補
強構造を改善することにより、耐久性及び操縦安定性を
向上せしめた空気入りタイヤに関するものである。
一般にラジアルタイヤは、バイアスタイヤと比較してサ
イドウオール部の剛性が小さいため、負荷時におけるた
わみが大きく、この結果タイヤ谷部のひずみが大きくな
る。
従って負荷によるひずみが大きいビード部付近では、プ
ライ間のセパレレーションやカーカスの巻上げ端部から
のクラツク等故障が発生し易い。
そこで従来特に高荷重下で使用されるトランク、バス等
用ラジアルタイヤにおいては、ビード部付近に補強層を
追加する等種々の補強対策が講じられている。
しかしながら従来の補強手段では、補強層が追加されて
もビード部付近での全強力が不足するため、カーカス層
や補強層の補強コードが途中で切れるいわゆるコード切
れを起してしまうことがある。
また最近、前記補強層としてスチールコード補強層を使
用し、その上部先端を、折り返した端縁被覆繊維層でつ
つみ込むようにカバーしたり、前記先端を前記被覆繊維
層でサンドインチ状にカバーした構造の補強手段も提案
されているが、この補強構造は、スチールコード補強層
を単に追加しただけであるから、タイヤのサイドウォー
ル部がらビード部にかげての曲げ剛性の変化が、前記ス
チールコード補強層の先端付近で急激な変化を示すため
、負荷時において局部的に曲げひずみが大きくなり、か
えって逆効果となり、前述の谷故障が発生する原因とな
る等問題があるのが現状である。
本発明は上述した問題点を解消すべく実験し検討した結
果、導かれたものである。
従って本発明の目的は、テキスタイルコードからなる複
数枚のカーカス層の装架構造と、そのビード部付近の補
強構造を工夫することにより、コード切れを防止してビ
ード部付近の耐久性を著しく改善すると共に、操縦安定
性を向上し得るようにした優れた空気入りタイヤを提供
することにある。
すなわち本発明は、左右一対のビード部と、該ビード部
に連なる左右一対のサイドゥオール部と、該サイドウオ
ール部間に位置するトレッド部からなり、該左右一対の
ビード部間に、タイヤ周方向に対するコード配置角度が
ほぼ90°をなすテキスタイルコードからなる複数枚の
カーカス層が装架され、またトレッド部におけるカーカ
ス層上にスチールコードからなる複数枚のベルト層を配
置してなる空気入りタイヤにおいて、前記カーカス層は
、その両端末部を、前記ビード部に位置するビードワイ
ヤの周りにタイヤの内側から外側に向つて巻き上げたカ
ーカス層と、該巻き上げたカーカス層の外側にあって前
記ビードワイヤの周りにタイヤの外側から内側に向って
巻き下したカーカス層とを有し、該巻き下したカーカス
層の外側に、リム7ランジ対応部分に位置せしめてスチ
ールコード補強層を配置し、さらに、その外側にテキス
タイルコード補強層を配置し、前記ビードヮイヤの周り
にタイヤの内側から外側に向って巻き上げたカーカス層
のうちでビードベース部から最も高い位置にある端末部
の高さHcと、前記スチールコード補強層の端末部のビ
ードベース部からの高さHsと、前記テキスタイルコー
ド補強層端末部のビードベース部からの高さHTとの谷
相対的な位置関係をHT>Hs>Hoとすると共に、リ
ムフランジと接触する領域の前記カーカス層、前記スチ
ールコード補強層、前記テキスタイルコード補強層の強
力の総和を1 0 0 0 0kg/ 5CTL以上と
したことを特徴とする空気入りタイヤを、その要旨とす
るものである。
以下本発明を実施例により図面を参照して説明する。
本発明の実施例からなる空気入りタイヤは、第1図に示
すように、左右一対のビード部10と、このビード部1
0に連なる左右一対のサイドウォール部20と、このザ
イドウオール部20間に位置スるトレンド部30から構
成されており、この左右一対のビード部10間には、タ
イヤ周方向に対するコード配置角度がほぼ90°をなす
テキスタイルコードからなる複数枚のカーカス層1が装
架され、さらに前記トレッド部30におけるカーカス層
1上には、スチールコードからなる複数枚のベルト層3
が配置されている。
そして本発明において前記カーカス層1は、特に、その
両端末部を、前記ビード部1oに位置するビードワイヤ
20周りにタイヤの内側から外側に向って巻き上げたカ
ーカス層1aと、この巻き上げたカーカス層1aの外側
に位置せしめて前記ビードワイヤ20周りにタイヤの外
側から内側に向って巻き下したカーカス層1bとから構
或されている。
しかも本発明において、この巻き下したカーカス層1b
の外側でリムフランジ6と対応した部分ニハ、スチール
コード補強層4を配置すると共に、コノスチールコード
補強層4の外側に位置せしめてテキスタイルコード補強
層5が配置してある。
また本発明においては、前記ビードワイヤ20周りにタ
イヤの内側から外側に向って巻き上げたカーカス層1a
のうちでビードベース部Bから最も高い位置にある端末
部1cの高さHCと、前記スチールコード補強層4の端
末部4Sのビードベース部11からの高さHsと、前記
テキスタイルコード補強層5・の端末部5Tのビードベ
ース部Bからの高さHTとの各相対的な位置は、 の関係を満足するように配置すると共に、リムフランジ
と接触する領域の前記カーカス層1a及び1b、前記ス
チールコード補強層4、前記テキスタイルコード補強層
50強力の総和を10000kg/5cIrL以上とし
てある。
また上述したスチールコード補強層4は、後にその実験
結果を詳述するように、そのスチールコードをタイヤ周
方向に対して16°〜22°のコード配置角度とすると
共に、その打込み本数を23〜28本/5crILとし
、しかもこのスチールコードを被覆している被覆ゴムの
25%伸張時における弾性率を0.45〜0.55k9
7m4とすることが好ましく、さらに前記テキスタイル
コード補強層5は、そのテキスタイルコードをタイヤ周
方向に対して18°〜50°のコード配置角度とすると
共に、その打込み本数を34〜45本/5crILとし
、しかもこのテキスタイルコードを被覆している被覆ゴ
ムの25%伸張時における弾性率を0.32〜0. 5
0 k9/rru;tに設定することが好ましい。
つづいて本発明に至った経緯とテスト結果について詳述
する。
特に、高荷重で使用されるトラックバス用ラジアルタイ
ヤでは、ビード部に何らかの補強層を追加しているのが
通常であるが、本発明にあたって、これらの補強層の追
加により強度的な而からの補強の度合を正当に評価する
ために次のような方法で、谷部分について特に第1図に
示したサイドウオール部からビード部にかげてのA領域
に相当する部分について、色々な構造で全強力の分布を
計算して求めて見た。
第2図は、タイヤを構成しているカーカス層又は補強層
の周方向に対する角度αをもって配置されているコード
層の一部分をモデル的に表わした図である。
そこで、nをコード方向に垂直な面での巾5鼾当りのコ
ード打込み本数とし、fをコード1本当りの強力とし、
θをタイヤの回転周方向とし、φをラジアル断面方向と
し、ゴムの強力はコード強力に比べて非常に小さいので
これを無視し、コード層のみで強力を受け持つと考える
と、周方向の強力Fθと断面方向の強力Fカとは、次の
ように表わされる。
周方向強力Fθと断面方向強力Fφとの相を全強力Fと
して表わすと、 上式はコード層が一層の場合であるが、 N枚積層された場合には これが 従って、F=Fθ+Fφ一,Σ nifiと表わさ1−
1 れる。
尚、上式中、ni , fi 、αiは夫々i番目のコ
ード層の、巾5cTL当りのコード打込み本数と、コー
ド1本当りの強力と、周方向に対するコード配置角度を
示すものである。
これによって補強度合を評価して見た。
第3.4.5図は3種類の構造について第1図のA領域
に相当する部分を取り出し、夫々サイドウォール部から
ビード部にかげて、ラジアル方向断面φに垂直な面での
から[相]までの断面に分割した図である。
第3図は全く補強層を有せず、カーカスコード層のみか
ら戊っている構造を示し、1cはカーカスコード層の中
ビードワイヤまわりに巻き上げられる層1aの、巻き上
げ端末の中で最も高い位置に配置された端末を示す。
第4図はビード部の補強層として、テキスタイルコード
層5のみを2層追加した構造を示し、5a,5bは各テ
キスタイルコード補強層をそれぞれ示す。
第5図は補強層として、スチールコード補強層401層
とテキスタイルコード補強層501層とを追加した構造
を示し、本発明の実施例である第1図のA領域を取り出
した分割図である。
第6図に、テキスタイルコード補強層5として、ナイロ
ン1 2 6 0D/2、周方向に対する=1一ド配置
角30°、コード打込本数40本/ 5 cmを使用し
、スチールコード補強層4として7×3のスチールコー
ド、周方向に対するコード配置角20°、コード打込本
数26本/5cmを使用し、カーカス層1としてポリエ
ステルI.500D/2、周方向のコード配置角900
、コード打込本数53本/5CIrLを夫々使用した第
3.4.5図の構造におけるのから[相]までの各断面
での全強力Fの分布を計算した例が示してある。
縦軸には巾5crI′L当りの全強力を示し、横軸には
サイド部からビード部にかげての■から[相]までの各
断面位置を示してあり、ビード部に近づくにつれて次第
に全強力は増加して行く傾向にあるが、最終的にリムフ
ランジ部に接触する部分付近での強力が、第3図に示し
たような全く補強層を有していない構造では約6700
kg/5cm.であり、第4図のように補強層として、
テキスタイルコード層のみの構造では約8600kg/
5 cm位であり、第5図のように補強層としてスチ
ールコード補強層1層とテキスタイルコード補強層1層
とを有する構造ならば]. 0 2 0 o kg/5
crI′L位の強力を示すことがわかった。
一方、これらの構造を夫々、室内のドラム耐久テストを
実施した結果を第1表に示すと、 尚、ドラム耐久テストの試験条件は次のような条件であ
る。
上記の試験条件では、約12000h以上を走行出来れ
ば、実用上耐久性にほぼ問題ないレベルであるというこ
とが過去のデータよりわかっているので、耐久性上問題
なく走行するには、上記計算式による方法で、リムフラ
ンジ部に接触する領域での全強力が少くとも1. 0
0 0 0kg7 5cm以上必要であることがわかる
こ又において、全強力が10000kg/5CTIl以
上必要となると、補強層としてテキスタイルコード補強
層のみでは、2層でも約1400kg/5cIrLも不
足することになり、これを満たすためには、補強層の枚
数を更に増すか、打込数を増すか又はコード強力の高い
ものを使用するかのいずれかを選ハねばならないが、実
用的な範囲ではテキスタイルコード強力は通常は高々2
5kg位のものであり、それ程強力向上には寄与出来な
いし、又これ以上に打込本数を増すことはコードとコー
ドとの間隔がせまくなりゴム量が少くなり、逆に不利に
なって来るので、補強層の枚数を増す方法をとらざるを
得ないも しかし、この方法ではビード部の構造が繁雑
になり、又、重量も増え、生産性も悪くなりあまり得策
ではない。
従って本発明では、強度的にはスチールコード補強層1
層とテキスタイルコード補強層1層とがあれば補強層と
して十分な補強効果を有することがわかったので、この
構成を使って、更に曲げ剛性の分布を検討してみた。
そこで、カーカス層の巻き上げ端末部、スチールコード
補強層端末部、テキスタイルコード補強層端末部の夫々
の高さHC,Hs,HTの相対的な高さ関係の全ての組
合せを考えてみると、下記の如き配列組合せ以外にはあ
り得ない。
(a)HC>HS>HT (b)Hc>HT>HS (c)HS>HT>HC (d)Hs>Hc>HT (e) HT > HC >HS (f) HT >HS >Ho これをわかりやすくモデル的に図示したのが第1図であ
る。
しかしこの中で(a)、(e)、(d)の3つの構造は
、いずれもスチールコード補強層の端末が何のカバーも
されずに外側にむき出しの状態になっており、他のテキ
スタイル材料に比べ弾性率の圧倒的に高いスチールコー
ドの端末がゴム中にむき出しになっているため、端末で
の応力集中が大きく耐久性に対して不利であるというこ
とは広く知られている事実である。
従って本発明では、以後残された(b)、(e)、(f
)の3つの構造についてのみ着目して行くこととする。
第5図は、第γ図の(f)の構造を示したA領域の分割
図であり、HT>H8>HCの配列である。
第8図は、第γ図の(e)の構造を示したA領域の分割
図であり、HT>HC>HSの配列である。
第9図は、第7図の(b)の構造を示したA領域の分割
図であり、HC>HT>HSの配列である。
ところで、強度計算を行う際、コード層が1層の場合、
tan 2α一Fφ/Fθなる関係があることを前に示
したが、コード層がN枚積層された場合でも、個々のコ
ード配置角αiとは別個にtan2a eq =F φ
/ F 6なる関係にあるa eq なる値が定義され
ることがわかる。
すると、αeqはあたかも、N枚のコード層から或るバ
イアス構造タイヤの夫々の周方向に対するコード配置角
度と考えることが出来るので、これを等価角度と呼ぶこ
とにする。
この等価角度のサイド部からビード部にかげてのA領域
中の谷断面■〜[相]までの分布を、第7図の(b)、
(e)、(f)の各構造について計算した結果を第10
図に示す。
これによると、リムフランジ接触部分の領域に至るまで
(b)と(f)との構造は途中で変化することなく徐々
に角度が減少して来るが、(e)の構造のみは途中で一
時変化して一度増え、その後再び減少していることを示
している。
又、曲げ剛性を定性的でなく、定量的に表現するために
、本発明では次のような方法にてサイドウオール部から
ビード部にかげての各断面での曲げ剛性計算を行った。
第11図は、タイヤのラジアル方向断面の任意の一部分
を、単位巾のM枚の積層板より或るものとして、モデル
的に表わした図である。
ラジアル断面方向をφとし、φに垂直な軸をZ軸とし、
i番目の層のφ方向弾性定数を(Eφ)iとし、層の板
厚をti とすると、i番目の層の基準而z=Zo
に対するφ方向の曲げ剛性をDiとすればと考え、(E
I)φが最小となるように、d ( EI ) ,p/
dzO = Oとおき、ZQ を定め(EI)いを求
める。
このような考え方で、サイド部からビード部にかげての
A領域で■〜[相]までの各断面での曲げ剛性が、全く
補強層を有しない第3図の如き構造に対して(b)、(
e)、(f)の如き構造をとった場合に曲げ剛性が増加
する分(以下、曲げ剛性増加分と呼ぶ)を計算した分布
図が第12図である。
この結果、(b)、(e)の構造はザイド部からビード
部に移る途中で曲げ剛性増加分は大きく変化するのに対
し、(f)の構造のみはビード部にかげて単調増加傾向
を示している。
第10図及び第12図の計算例はスチールコード補強層
として、7×3のスチールコード、周方向に対するコー
ド配置角200、コード打込本数26本/5c1′rL
、被覆ゴムの25%伸長時の弾性率0. 5 2 kg
/ma,テキスタイルコード補強層として、ナイロン1
260D/2、周方向のコード配置角30°、コード打
込本数40本/ 5 crrt,被覆ゴムの25%伸長
時の弾性率0. 3 4 kg/maを夫々使用した例
であるが、これら補強層の、周方向に対するコード配置
角、コード打込本数、被覆ゴムのヤング率を色々な値に
変えて計算してみても、(b)、(e)、(f)の構造
の曲げ剛性増加分は、そのレベルは変化するものの第1
2図に示したような傾向は変わらず、サイド部からビー
ド部にかげて曲げ剛性増加分が単調増加傾向を示すのは
(f)の構造のみであった。
以上の如く、サイド部からビード部に至るまでの間、等
価角度αep の分布及び曲げ剛性増加分の分布の両者
から見て途中で急激な変化のない構造は、HT,HS,
HCの相対的な関係がHT >HS>Hc なる配置の
(f)の構造のみしか存在しないことが判明した。
前述したテスト条件による室内でのドラム耐久テストに
おいて(b)、(e)、(f)の構造をテストした結果
、第2表の如き結果であった。
* このテスト条件では12000k7n以上走行すれ
ば一応実用上は問題はないが、(f)の構造に比べると
(b)、(e)の構造は必らずしも高い耐久性レベルに
あるとは云えない。
すなわち、等価角度αepがリムフランジ部に至るまで
、漸減傾向を示し、曲げ剛性増加分はビード部に至るま
での間、単調増加傾向を有している構造の方が耐久性に
すぐれており、これを満たす構造はHT>HS>Hcの
配列関係にある(f)に示した構造のみであることが判
明した。
更に、サイドウオール部からビード部にかげての曲げ剛
性増加分の変化は単調増加傾向を示す(f)の構造をと
ったとしても第12図の如く@、0断而位置で比較的急
変し、高いレベルを保つ傾向を示すことがわかったので
、と00、0、[相]断面位置での曲げ剛性増加分のレ
ベルの異るタイヤを室内ドラム耐久テストと操縦性評価
テストとを行った結果を第3表に示す。
このように、曲げ剛性増加分がほぼ140ゆ・mi以上
になると増加分の変化が急になりすぎて、耐久性にとっ
ては逆効果となり、又、曲げ剛性増加分がほぼ120k
g・mA以下になると操縦安定性が悪くなってしまうこ
とがわかったので、(f)に示した構造で、スチールコ
ード補強層の周方向に対するコード配置角、及びコード
打込本数及びスチールコードの被覆ゴムの25%伸長時
の弾性率、及びテキスタイルコード補強層の周方向に対
するコード配置角、及びコード打込本数及びテキスタイ
ルコードの被覆ゴムの25%伸長時の弾性率の計6要因
について夫々4水準を選び、0、■、[相]断面の曲げ
剛性増加分を計算し、夫夫の要因効果分析を行った結果
、重相関係数0.99にて第13図から第18図までに
示すような結果となった。
第13図は、スチールコード補強層の周方向に対するコ
ード配置角度に対する推定効果図を示し、第14図は、
スチールコード補強層の巾5cIrL当りのコード打込
本数に対する推定効果図を示し、第15図は、スチール
コード補強層の被覆ゴムの25%伸長時の弾性率に対す
る推定効果図を示し、第16図はテキスタイルコード補
強層の周方向に対するコード配置角度に対する推定効果
図を示し、第17図はテキスタイルコード補強層の巾5
crrl当りのコード打込本数に対する推定効果図を示
し、第18図はテキスタイルコード補強層の被覆コムの
25%伸長時の弾性率に対する推定効果図を示す。
従って、第3表より0、0、0断面での曲げ剛性増加分
のレベルは120〜140kg・mrAの範囲内に人っ
ていれば、耐久性と同時に操縦性も満足出来ることがわ
かり、これを満足するには第13〜18図より、スチー
ルコード補強層の周方向に対するコード配置角は16°
から22°の範囲に、スチールコードの打込本数は23
から28本/5備の範囲に、スチールコードの被覆ゴム
の25%伸長時の弾性率は0.45から0.55kg/
maの範囲内にあり、かつテキスタイルコード補強層の
周方向に対するコード配置角は18°から500の範囲
に、テキスタイルコードの打込本数は34から45本/
5crILの範囲に、テキスタイルコードの被覆ゴムの
25%伸長時の弾性率は0.32から0. 5 0 k
g/crAの範囲内にあることが好ましいことがわかる
以上説明したように、ビード部の耐久性を確保するには
リム7ランジ接触部分での全強力は1 0 0 0 0
kg/ 5cm以上必要であり、これを確保するには、
ビード部の補強層として、テキスタイルコード補強層の
みでは少くとも3枚以上必要とし、生産性の面からも得
策でなくスチールコード補強層1層とテキスタイルコー
ド補強層1層とがあれば充分な補強効果を有することが
わかった。
又、このような構造においてカーカス巻上げ端末高さ、
スチールコード補強層端末高さ、及びテキスタイルコー
ド補強層端末高さを夫々Hc,H8、HTとし、サイド
ウオール部からビード部にかげての谷断面のラジアル断
面方向の曲げ剛性の、全く補強層を有しないカーカス層
のみの構造に対する曲げ剛性の増加分を計算してみると
、HT〉HS>HC なる配列の組合せのみが、サイド
部からビード部にかげて、曲げ剛性増加分が単調に増加
して行く傾向を示すと同時に、等価角度も単調減少する
傾向を示しており、室内耐久テストの結果からも、この
ような配置の構造が最もすぐれた耐久性を示しているこ
とが判明した。
又、このような配置の構造でも、0、0、[相]断而付
近での曲げ剛性増加分が140kg・my7t以上にな
ると室内耐久テストの結果から、逆に耐久性に対しては
逆効果となり、又120kg・一以下では操縦安定性が
悪くなってしまうことがわかる。
そこでこの曲げ剛性増加分が、120〜140kg・一
内におさまるためには、前記スチールコード補強層4の
スチールコードをタイヤ周方向に対して16°〜22°
のコード配置角度とすると共に、その打込み本数を23
〜2 8 本/ 5 cruトI,、さらにこのスチー
ルコードを被覆している被覆ゴムの25%伸長時におけ
る弾性率を0.45〜0.55k9/maに設定するこ
とが好ましく、さらに前記テキスタイルコード補強層5
は、そのテキスタイルコードをタイヤ周方向に対して1
8°〜50°のコード配置角度とすると共に、その打込
本数を34〜45本/5crrLとし、さらにこのテキ
スタイルコードを被覆している被覆ゴムの25%伸長時
における弾性率を0.32〜0.50k9/maに設定
することが好ましい。
本発明は上述したように構或したから、次のような効果
を奏する。
すなわち、(1)本発明において前記テキスタイルコー
ドかもなるカーカス層を、特にビードワイヤの周りにタ
イヤの内側から外側に向って巻き上げたカーカス層と、
この巻き上げたカーカス層の外側に位置せしめて前記ビ
ードワイヤの周りにタイヤの外側から内側に向って巻き
下したカーカス層の複数枚のカーカス層から構或し、し
かもこの巻き下したカーカス層の外側でリムフランジ対
応部分に、スチールコード補強層を配置すると共に、こ
のスチールコード補強層の外側にテキスタイルコード補
強層を配置し、さらに、前記内側から外側に向って巻き
上げたカーカス層のうちでビードベース部から最も高い
端末部の高さHcと、前記スチールコード補強層の端末
部のビードベース部からの高さHSと、前記テキスタイ
ルコード補強層の端末部のビードベース部11からの高
さHTとの谷相対的な位置を、の関係を満足するように
配置したから、サイドウオール部からビード部にかげて
の各断面のラジアル断面方向の曲げ剛性の、全く補強層
を有しないカーカス層のみの構造に対する曲げ剛性の増
加分を、単調増加せしめることができ、この結果、耐久
性を向上できると共に、操縦安定性をも向上でき、さら
にカーカス層の巻き上げ端末部の各補強層端末部でのセ
パレーションやクランクの発生を防止することができる
(2)さらに本発明は上述した構戒に加えて、リムフラ
ンジと接触する領域の前カーカス層、前記スチールコー
ド補強層及び前記テキスタイルコード補強層の強力の総
和を10000ゆ/5crrL以上としたから、タイヤ
のビード部付近で、カーカス層や前記各補強層の補強コ
ードが途中で切れるいわゆるコード切れを防止すること
ができ、一ヒ述した構成と相俟って、タイヤの耐久性を
大幅に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は、本発明
の一例を示す空気入りタイヤの断面図、第2図はタイヤ
を構威しているカーカス層または谷補強層の周方向に対
する角度α0をもって配置されているコード層の一部を
モデル的に表わした図、第3図は全く補強層を有してい
ないタイヤの第1図中のA領域に相当する部分の分割図
、第4図は補強層としてテキスタイルコード補強層を2
層有しているタイヤの第1図中のA領域に相当する部分
の分割図、第5図は補強層としてスチールコード補強層
1層と、テキスタイルコード補強層1層とを有する本発
明によるタイヤで、第1図中のA領域の分割図、第6図
は、サイド部からビード部にかげての全強力分布の計算
結果を示す図、第7図は、カーカスコード層の巻き上げ
高さと、スチールコード補強層端末高さと、テキスタイ
ルコード補強層端末高さとの相対的な高さの配列の全組
合せをモデル的に示した図、第8図は補強層として、ス
チールコード補強層とテキスタイルコード補強層とを夫
々1層づつ有しているが、補強層端末高さとカーカスコ
ード巻き上げ高さとの夫々の相対的な配列が第7図中の
(e)の構造のA領域に相当する部分の分割図、第9図
は、第7図中の(b)の構造のタイヤのA領域に相当す
る部分の分割図、第10図は、サイド部からビード部に
がげての、周方向に対する等価角度分布の計算結果を示
す図、第11図はタイヤのラジアル方向断面の任意の一
部分を単位巾で取り出したものを、厚さの異るM枚の層
からなる積層板としてモデル的に示した図、第12図は
全く補強層を有していない第3図の如き構造の曲げ剛性
に対する各構造の曲げ剛性増加分を、サイド部からビー
ド部にかけて計算した分布図、第13.14,15図は
、それぞれスチールコード補強層の夫々、周方向に対す
るコードの配置角度及び、コードの打込み本数(本/
5 cx )及び被覆ゴムの25%伸長時の弾性率に対
する要因効果推定計算の結果を示す図、第16,17.
18図は、それぞれテキスタイルコード補強層の夫々、
周方向に対するコードの配置角度及びコードの打込み本
数(本/ 5 cx )及び被覆ゴムの25%伸長時の
弾性率に対する要因効果推定計算の結果を示した図であ
る。 1・・・・・・カーカス層、2・・・・・・ビードヮイ
ヤ、3・・・・・・ベルト層、4・・・・・・スチール
コード補強層、5・・・・・・テキスタイルコード補強
層、B・・・・・・ビードベース部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 左右一対のビード部と、該ビード部に連なる左右一
    対のサイドウオール部と、該サイドウオール部間に位置
    するl・レッド部からなり、該左右一対のビード部間に
    、タイヤ周方向に対するコード配置角度がほぼ90°を
    なすテキスタイルコードかもなる複数枚のカーカス層が
    装架され、またl・レッド部におけるカーカス層上に、
    スチールコードからなる複数枚のベルト層を配置してな
    る空気入りタイヤにおいて、前記カーカス層は、その両
    端部を、前記ビート部に位置するビードワイヤの周りに
    タイヤの内側から外側に向って巻き上げたカーカス層と
    、該巻き上げたカーカス層の外側にあって前記ビードワ
    イヤの周りにタイヤの外側から内側に向って巻き下した
    カーカス層とを有し、該巻き下したカーカス層の外側に
    、リムフランジ対応部分に位置せしめてスチールコード
    補強層を配置し、さらにその外側にテキスタイルコード
    補強層を配置し、前記ビードワイヤの周りにタイヤの内
    側から外側に向って巻き上げたカーカス層のうちでビー
    ドベース部から最も高い位置にある端末部の高さHCと
    、前記スチールコード補強層の端末部のビードベース部
    からの高さHsと、前記テキスタイルコード補強層端末
    部のピードベース部からの高さHTとの谷相対的な位置
    関係をHT>HS>HCとすると共に、リムフランジと
    接触する領域の前記カーカス層、前記スチールコード補
    強層、前記テキス,タイルコード補強層の強力の総和を
    1 0 0 0 0k97 5cm以上としたことを特
    徴とする空気入りタイヤ。 2 スチールコード補強層は、このスチールコードをダ
    イヤ周方向に対して16°〜22°のコード配置角度と
    すると共に、その打込み本数を23〜28本7 5 c
    mとし、さらにこのスチールコードを被覆している被覆
    ゴムの25%伸張時における弾性率を0.45〜0.
    5 5 kg/mmとした特許請求の範囲第1項記載の
    空気入りタイヤ。 3 テキスタイルコード補強層は、そのテキスタイルコ
    ードをタイヤ周方向に対して18°〜500のコード配
    置角度とすると共に、その打込み本数を34〜45本/
    5cfrLとし、さらにこのテキスタイルコードを被覆
    している被覆ゴムの25%伸張時における弾性率を0.
    32〜0.50kg/miとした特許請求の範囲第1項
    記載の空気入りタイヤ。
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JPS62273069A (ja) * 1986-05-20 1987-11-27 シ−メンス、アクチエンゲゼルシヤフト 超音波振動子

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JP4583157B2 (ja) * 2004-01-15 2010-11-17 株式会社小松製作所 ダンプトラックの積載重量測定方法及び積載重量測定装置
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