JPS5848188Y2 - 自動車用シガレツトライタ−の取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動車用シガレットライターの取付構造に関
する。

周知のように、自動車用シガレットライターはインスト
ルメントパネルに取付けるようになっている。

そして従来て般に採用されている取付構造は次の如くで
ある。

すなわち、シガレットライターのソケットをパネルの前
面からパネルの取付孔に挿入して、ソケットの上端外周
に設けた鍔を上記取付孔の周囲に当接させるとともに、
ソケットの大部分をパネルの背面側に突出せしめ、その
突出部に、パネルの背面側において、円筒状ケースを被
せるとともに、ソケットのねじ状底部とケースのねじ状
底部とを螺合して締付け、ソケットの上記鍔とケースの
上端周囲とでパネルの取付孔周囲を挾持するようになっ
ている。

従来の取付構造は上記の如くであるから、取付作業をパ
ネルの前面からのみ行うことができず、作業能率が悪い
という欠点がある。

本考案は、このような従来の欠点に鑑みてなしたもので
、シガレットライターのパネルに対する取付作業すべて
をパネルの前面から行って、作業能率を向上させること
のできる新規な取付構造を提供するものである。

以下に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

シガレットライター保持用ホルダー１は、筒状本体２と
締付リング３により構成している。

上記筒状本体２釦よび締付リング３は共に合成樹脂材で
作ることが好會しい。

筒状本体２は、上端外周に鍔４を有する一方、その筒面
外周の上記鍔４の下方に複数個の突出部５を有しまた、
内周下部に複数個の突起１５を有している。

上記突出部５０箇数は３ケが好ましｈオた筒面は一塊上
のスリット６を設け、筒面が径方向内外に撓めるように
している。

上記鍔４の下周面には、傾斜面Ｔと垂直面８とで形成さ
れる鋸歯９を円周方向沿いに縦列させている。

一方締付リングは、断面矩形で、その内径が筒状本体２
の筒面の外径より若干大きく、その外径が筒状本体２の
鍔４の外径に略等し。

そしてその上周面ば、上記筒状本体２の鍔４の鋸歯状下
周面に対応して、傾斜面１０と垂直面１１とで形成され
る鋸歯１２を円周方向沿いに縦列させている。

との鋸歯１２は上記筒状本体２の鍔４の鋸歯９と同一形
状である。

締付リング３は第２図に示すように、筒状本体２の筒面
外周にその下方より嵌め込んで、筒状本体２の鍔４の鋸
歯９の各傾斜ｉ７および各垂直面８に、締付リング３の
鋸歯１２の傾斜面１０と垂直面１１に当接させる。

このとき、締付リング３０下周面と突出部５の上部間距
離ｔ１は最大でかつこのホルダー１が取付けられるとこ
ろのパネル１３の厚みより大きい。

尚締付リング３を筒状本体２に嵌め込ム際、突出部５が
邪魔になるが、筒状本体２の筒面は径方向内側に撓むこ
とができるので、伺ら旬章がない。

上記のように締付リング３を嵌め込んだ筒状本体２ば、
第２図に示すように、パネル１３に予め穿孔した円孔１
４内にその前面から差し込オれて、締付リング３の下周
面がパネル１３の円孔１４の周囲上面に当接する一方、
突出部５の上部が円孔１４の周囲下面の下方に位置する
。

上記円孔１４の内径は、筒状本体２の筒面の外径より僅
かに大きい程度で、その差し込み時、突出部５が邪魔に
なるが、上記と同様、筒状本体２の筒面ば径方向内側に
撓むことができるので、何ら支障がない。

第２図に示すように、パネル１３の厚みに応じて、パネ
ル１３の円孔１４の周囲下面と筒状本体２の突出部５の
上部間に隙間ｔ２ができる。

次いで、締付リング３をパネル１３上に静止させて、筒
状本体２を矢印×方向に回転させる。

力・あるいは、筒状本体２を静止させて締付リングを矢
印×と逆の方向に回転させる。

そうすれば、筒状本体２の鍔４の下周面の傾斜面７は、
締付リング３の上周面の傾斜面１０に接しながら上昇す
る。

そうすれば、筒状本体２は全体的に締付リング３釦よび
パネル１３に対して上昇し、突出部５の上部がパネル１
３の円孔１４の周囲下面に接触する。

そこでさらに筒状本体２を回転させ、パネル１３の円孔
１４の周囲を締付リング３の下面と筒状本体２の突出部
５の上部とで強く挾持する。

締付リング３に対して矢印×方向に回転させた筒状本体
２は、その傾斜面７と締付リング３の傾斜面の接触抵抗
によって緩みが阻止される。

次いで、第１図に示すようにシガレットライターのソケ
ット１６を筒状本体２の貫通孔１γべ差し込む。

このソケット１６は円筒状で、その上端外周に鍔１８を
有するとともに、その周面に複数個の窓１９を有してい
る。

ソケット１６の外径は、筒状本体２０貫通孔１γの内径
より僅かに小さく構成している。

したがって、ソケット１６の差し込みの際、筒状本体２
の突起１５が邪魔になる力＼筒状本体２の筒面は径方向
外側に撓むことができるので、ソケット１６は支障なく
筒状本体２の貫通孔１７内に差し込！へ差し込みが終了
すると、筒状本体２の突起１５がソケット１６の窓１９
に入り込み、筒状本体２は元の位置に戻る。

ソケット１６の鍔１８は、筒状本体２の鍔４の上面に当
接するので、ソケット１６はそれ以上深く差し込まれな
い。

また、ソケット１６から図示しないプラグを引き出すと
きには、ソケット１６を筒状本体２の貫通孔１γから抜
き出す方向に力がかかるが、筒状本体２の突起１５がソ
ケット１６の窓１９の周囲を係止するので、ソケット１
６が筒状本体２から抜は出ることはない。

以上詳述したように本考案に係る自動車用シガレットラ
イターの増灯構造は、従来のンケツｌ［併用ケースに代
えて、パネルの前面からパネルの摩付穴に挿入できるホ
ルダーを採用したので、シガレットライターの取付作業
が非常に楽になる。

昔た、上記ホルダーは筒状本体と締付リングの二つの簡
単な部材により構成し、筒状本体の鍔の下周面に傾斜面
を設けるとともに締付リングの上周面に上記傾斜面に対
応する傾斜面を設けることにより、簡単かつ確実にパネ
ルに固定し得るとともに、自動車の車種によって相違す
るパネル厚に対しても、筒状本体の締付リングに対する
回転量を変更するだけで容易に対処できる利Ｘがある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図はシガレ
ットライターのソケットを取付けたホルダーをパネルの
周孔に取付けた状態を示す断面図、第２図は筒状本体に
締付リングを増り付けるとともに筒状本体をパネルの周
孔に差し込んだ初期状態を示すホルダーの正面図、第３
図は第２図における筒状本体を回転して締め付けた状態
を示すホルダーの正面図である。 １・・・・・・ホルダー ２・・・・・・筒状本体、３
・・・・・・締付リング、４・・・・・・鍔、５・・・
・・・突出部、６・・・・・・スリット、Ｔ・・・・・
・傾斜面、８・・・・・垂直面、９・・・・・・鋸歯、
１０・・・・・・傾斜面、１１・・・・・・垂直面、１
２・・・・・・鋸歯、１３・・・・・・パネル、１４・
・・・・・円孔、１５・・・・・・突起、１６・・・・
・・ンケット、１７・・・・・・貫通孔、１８・・・・
・・鍔、１９・・・・・・窓。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 シガレットライター保持用ホルダーは、筒面が径方向に
   撓むことのできる筒状本体と、締付リングとからなり、
   上記筒状本体は、その上端外周に鍔を有する一方、その
   筒面外周の上記鍔の下方に複数個の突出部を有し、普た
   上記鍔の下周面は、鋸歯状の如く、円周方向沿いに縦列
   する複数個の傾斜面を有し、一方、締付リングは、その
   上周面が、上記筒状本体の鍔Ｏ鋸歯状下周面に対応して
   、鋸歯状の如く、円周方向沿いに縦列する複数個の傾斜
   面を有し、 上記筒状本体の筒面外周に上記締付リングを下方より嵌
   め込んで、筒状本体の鍔の鋸歯状下周面の各傾斜面に締
   付リングの鋸歯状上周面の各傾斜面を当接させ、次いで
   筒状本体をパネルに穿孔した円孔に差し込んで上記突出
   部をパネルの円孔周囲下面に位置さぺる一方、締付リン
   グの下周面をパネルの円孔周囲上面に当接させ、次いで
   、筒状本体を締付リングに対して、筒状本体の鍔の下周
   面の各傾斜面が締付リングの上周面の各傾斜面に対して
   乗り上げる方向に相対回転させ、筒状本体の突出部と締
   付リングの下周面とでパネルの円孔周囲を挾持する一方
   、シガレットライターのソケットを筒状本体の筒内に挿
   入かつ固定してなることを特徴とする自動車用シガレッ
   トライターの取付構造。