JPS5847707B2 - ジヨウヨゲンゾウエキジヨキヨ ロ−ラ−クリ−ニングホウホウ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、湿式現像方式の電子複写装置において、現像
部を通過した感光体表面の剰余現像液を除去する剰余現
像液除去ローラー（以下、単にローラーと称する。

）に付着するトナーを、ローラー表面から除去する方法
に関するものである。

第１図は、湿式現像で、可視像の転写を行なう方式の電
子複写装置の１例を、その要部のみ略図的に示すもので
ある。

即ち、第１図において、符号１は感光体、符号２はチャ
ージャー、符号３は露光光学系、符号４は現像装置、符
号５は、本発明による方法によりクリーニングを行なう
べきローラー、符号６は転写チャージャー、符号７はシ
ートガイド、符号８はクリーニングローラー、符号９は
ブレードをそれぞれ示している。

感光体１はドラム状に形成され矢印方向へ回動可能であ
り、これを回動させることにより、その表面を循環させ
、チャージャー２のコロナ放電により、上記表面を帯電
し、原稿を光走査しながら、被走査部の像を露光光学系
により上記表面に投影する所謂スリット露光により、静
電潜像が形成される。

形威された静電潜像が、感光体１０回動に伴い移動して
、現像部即ち、現像皿４３と感光体１０表面とが相対向
する部分にいたると、現像装置４の、現像液タンク４１
中に貯えられた現像液４２は、図示されないポンプによ
り、現像部へ汲み上られ、現像部を通過する感光体１０
表面に供給され、現像液中に分散しているトナー粒子は
、これと逆極性の静電潜像に引かれて電気泳動し、静電
潜像に付着してこれを可視像化する。

現像部を通過した感光体１０表面には、現像液４２が過
剰に付着しているが、この剰余の現像液を上記表面から
除去するのがローラー５である。

即ち、ローラー５は、その軸方向を感光体１の軸方向と
平向にして、周而の一部が、感光体１０表面に極く近接
するように現像部の出口部近傍に配設され、矢印方向即
ち感光体１０表面の循環方向と同方向へ高速回動する。

これにより、ローラー５０周面と、感光体１０表面とは
、その近接部において互いに逆方向へ移動し、これら両
者の間隙部における剰余現像液中に、互いに逆方向の流
速域が生じ、感光体１上の現像液は少量を残して上記表
面から除去される。

感光体１０表面に形威された可視像が、転写部即ち、転
写チャージャ−６に対向する部分に到達すると、可視像
の移動にあわせて搬送されてくる記録シ一トＳが、シー
トガイド７に案内されて、転写部へ侵入し、可視像に重
ね合せられる。

このとき、転写チャージャー６はコロナ放電して、記録
シ一トＳの背面に、トナーと逆極性の電荷を付与し、こ
の電荷の電気力により可視像は記録シートＳ上へ転写さ
れる。

その後可視像を転写された記録シ一トＳは分離ローラー
６１により感光体１の表面から分離し被線で示す矢印方
向へ搬送され、必要な処理を施されたのち複写装置外へ
排出される。

可視像の転写後、感光体１０表面に残留するトナーは、
クリーニングローラー８およびブレード９により、上記
表面より除去される。

さて、ローラー５の使用には、転写プロセスにおける記
録シートの地汚れや、現像液による湿潤を軽減し、転写
効立を適正化する効果が知られているが、ローラー５の
周面ば、感光体１０表面に極く近接し、両者の間隙は、
わずかに５０μ扉程度であるから、上記周面にトナーが
付着した場合、これが固化すると、均一な剰余現像液除
去効果が得られなくなることはもちろん、これを放置す
れば固化トナーが感光体１０周面に接触するようになる
ことが考えられ、光導電層の損傷や可視像の乱れをひき
おこす原因となる。

また、ローラー５に、トナーと逆極性の電位を誘起させ
、または強制的に印加して、剰余現像液の除去と同時に
、現像効果の向上をはかる方法が提案され、実施されて
いるが、このような場合に上記周面に付着するトナーは
、そのような補助的な機能を減殺する。

そこで、ローラー５に付着するトナーを除去する方法と
して、マイラーなど薄い弾性板をフレード５１として、
その端縁部をローラー５の周面に圧接し、上記周面を摺
擦したり、スポンジ状のクリーニング部材を上記周面に
圧接し、上記周面を摺擦して、付着トナーを払拭する方
法などが提案されているが、なお且十分な効果が得られ
ない状態であり、付着トナーの完全除去が問題となって
いる。

特に、ローラー５に、トナーと逆極性の電圧を印加する
場合には、トナーはより付着しやすいから、問題はーそ
う深刻である。

本発明の目的は、従来のローラークリーニング方法を改
良し、ブレードなどクリーニング部材のクリーニング能
力を助長しうる、剰余現像液除去ローラークリーニング
方法を提供することである。

以下、本発明を説明する。

第２図は、本発明を実施するための装置の１例をその要
部のみ略図的に示したものである。

即ち、ローラー５には、スイッチＳＷを介し、直流電圧
電源Ｅから、トナーと同極性の電圧が印加されるように
なっており、スイッチＳＷの開閉即ち上記電圧の印加は
公知の任意のタイミング回路１０によって制御される。

ローラー５に、トナーと同極性の電圧が印加されるのは
、ローラー５と感光体１との間隙に可視像が介在しない
ときである。

即ち、感光体１が空転しているか、静止している状態で
、ローラー５が回動していれば、任意に上記電圧をロー
ラー５に印加して良いし、複写プロセスが連続して行な
われているときであれば、感光体１の画像部の後端が、
ローラー５の近接している位置を通過したのち、新たな
画像の先端が同位置へ到達するまでの間、印加を行って
よい。

場合によっては、上記後端部通過の直後、画像先端の到
着の直前の短時間のみ、電圧印加を行ってもよい。

ローラー５の径は比較的小さく（一般に２乃至５ｃｒｒ
Ｌ程度）、かつ、回転の角速度は大きいので、比較的短
時間の、電圧印加で、所期の効果をあげることができる
。

このようにして、ローラー５に、トナーと同極性の電圧
を印加することにより、静電反発力により、トナーのロ
ーラー５への付着力が弱まり、ローラー５０周面を摺擦
するクリーニング部材のクリーニング効果が向上するの
である。

なお、複写プロセスが連続して行なわれる場合上記電圧
の印加は、■プロセスごとに行なうことが望ましいけれ
ども、必要に応じて複数プロセスごとに一回の割合で行
っても良い。

また、ローラー５に、現像電極としての効果を付与する
のに、ローラー５にトナーと逆極性のバイアス電圧を印
加する方式においては、上記バイアス電圧の印加と、ク
リーニング用の電圧の印加の切換をスイッチＳＷによっ
て行って良いことはいうまでもない。

該例においては、スイッチＳＷの開閉は、公知のタイミ
ング回路により行なっているが、これをカム機構など機
械的な手段によって行っても良いことはいうまでもない
。

ローラー５にトナーと同極性の電圧を印加する方法も任
意であり、ローラー５の構造や素材に応じて適当な方法
を選択すればよい。

たとえば、アルミローラーの表面をハードアルマイト処
理したローラー５を用いる場合には、コロナ放電により
、上記アルマイト処理した表面を帯電させることにより
電圧を印加してもよい。

また、クリーニング部材としても、第２図に示すブレー
ド５１のほか、スポンジの如きものを圧接しても良く、
ブレード５１と、スポンジの如きものを並用しても良い
。

このようにして、本発明によれば、剰余現像液除去ロー
ラーの表面に付着するトナーを有効に除去でき、上記ロ
ーラーの機能を長期的に安定化しうる剰余現像液除去ロ
ーラークリーニング方法を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、剰余現像液除去ローラーを用いる電子複写装
置のｌ例を、その要部のみ略図的に示す一部断面側面図
、第２図は、本発明を実施するための装置の１例を、そ
の要部のみ略図的に示すものである。 １・・・・・・感光体、４・・・・・・現像装置、５・
・・・・・剰余現像液除去ローラー ５１・・・・・・
ブレード、Ｅ・・・・・・直流電圧電源。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ドラム状若しくはベルト状に形成された感光体に静
   電潜像を形成し、上記静電潜像を現像液により現像して
   可視像を得、上記可視像を記録シート上へ転写するプロ
   セスを上記感光体の表面を一方へ循環させながら行なう
   電子複写方式において、現像部通過後の感光体表面上の
   剰余現像液を除去すべく、上記現像部近傍において、そ
   の周面を上記感光体の表面に極く近接して配設され、回
   動する剰余現像液除去ローラーに付着するトナーを除去
   する方法であって、クリーニング部材を上記剰余現像液
   除去ローラーに圧接して、上記周面を摺擦するとともに
   、上記剰余現像液除去ローラーと上記感光体の表面との
   間隙に可視像が介在しない時間のうちの所定時間、上記
   剰余現像液除去ローラーに、トナーと同極性の電圧を印
   加することを特徴とする剰余現像液除去ローラークリー
   ニング方法。