JPS5847673Y2 - デンシレンジ ノ カイトウソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はマグネトロンを断続動作させて冷凍食品などを
解凍する電子レンジの解凍装置に関するものである。

従来における電子レンジにおける解凍装置としては、マ
グネトロンを断続動作させるために、発振回路とサイリ
スタを組合せた断続装置やサーマルタイマーを使用して
行っている。

ところが、以上のような構成では、半導体や感熱部品を
使用しているため、信頼性に乏しく、動作が不安定とな
り、目的とする均一解凍ができなかったり、コストの点
で不利になるといった欠点があった。

本考案は以上のような従来の欠点を除去するものである
。

以下、本考案を一実施例の図面により説明する。

まず、第１図に解凍装置を備えた電子レンジの電気回路
を示す。

交流電源１にフユーズ２，３を介し、かつ、メインスイ
ッチ４を介してスタラーモータ５を接続し、このスタラ
ーモータ５と並列に調理スイッチ６とリレー７の直列回
路を接続し、さらにリレースイッチ８と上記スタラーモ
ータ５と連動してＯＮ。

ＯＦＦするマイクロスイッチ９を介して高圧トランス１
０の１次巻線Ｎ１を接続しである。

そして高圧トランス１０の２次側の高圧コイルＮ２は平
滑と整流を計るコンデ゛ンサ１１とダイオード１２を介
してマグネトロン１３に接続し、さらにヒータコイルＮ
３もこのマグネトロン１３に接続されている。

このような構成において、冷凍食品をレンジ−に収納し
、メインスイッチ４をＯＮにし、調理スイッチ６をＯＮ
にすると、リレー７に電流が流れてリレースイッチ８が
ＯＮとなり、スタラーモータ５に連動するマイクロスイ
ッチ９がＯＮになれば高圧トランスに電流が供給されて
マグネトロン１３が動作し、冷凍食品に電磁波を与えて
凍結部分を解凍し、少し解凍した時点でマイクロスイッ
チ９がＯＦＦになり、多少の時間経過後再びＯＮとして
解凍するというサイクルを繰返す。

そして、完全に解凍が終了すると、リレースイッチ８が
タイマーなどの作用でＯＦＦとなり、高圧トランス１０
への電流の供給は完全に停止される。

なお、マグネトロン１３を断続動作させるのは、連続動
作であると、電磁波の供給分布の多い個所や解凍しやす
い個所が液化し、その液化部分の温度上昇が激しくなっ
て均一な解凍が行なえなくなるのを阻止するためで、液
化した部分をマグネトロン１３の不動作時に周囲の凍結
部分に作用させ、均一な解凍を計るためである。

また、上記マイクロスイッチ９とスタラーモー夕５との
連動は、第２図に示すように、スタラーモータ５の回転
軸１４に電磁波を均等化するためのスタラー１５を取付
けるとともに、カム板１６を設け、このカム板１６にマ
イクロスイッチ９のアクチュエータ１７を当接させるこ
とによって行なえる。

また、上記実施例において解凍装置を利用しない場合は
、マイクロスイッチ９の両端を短絡させる別のスイッチ
を設けることで解決できる。

以上のように本考案の電子レンジの解凍装置は、構成さ
れるため、カム体とマイクロスイッチのみで構成できる
ため、コストの点で著しく有利となり、かつ、機構部品
を機械的に制御するため、故障などが発生しに＜＜、信
頼性の高いものとなり、かつ、スタラーの回転軸と同期
してＯＮ、ＯＦＦ制御するため、比較的短かい周期でマ
グネトロンは発振を断続し、均一な冷凍作用を得ること
ができるとともに、マグネトロンの制御も安定すること
になり、品質面での向上と経済上での向上が計れ実用的
価値の大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の電子レンジの解凍装置の一実施例を示
す電気的回路図、第２図は同装置の要部の斜視図である
。 ９・・・・・・マイクロスイッチ、１３・・・・・・マ
グネトロン、１４・・・・・・回転軸、１６・・・・・
・カム板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 電磁波散乱用スタラーの回転軸にカム体を設け、マグネ
   トロンに高電圧を供給する高圧トランスへの電力供給部
   に上記カム体によってＯＮ。 ＯＦＦ制御されるマイクロスイッチを配置し、マグネト
   ロンを断続動作させるように構成した電子レンジの解凍
   装置。