JPS5847437Y2

JPS5847437Y2 - アラ−ム付電子時計ケ−ス

Info

Publication number: JPS5847437Y2
Application number: JP1977091439U
Authority: JP
Inventors: 覚福留
Original assignee: シチズン時計株式会社
Priority date: 1977-07-09
Filing date: 1977-07-09
Publication date: 1983-10-28
Also published as: JPS5419769U; US4206590A

Description

【考案の詳細な説明】本考案はアラーム付電子時計に関する。

時計側の底部に振動板を固定し、この振動板を圧電素子
により振動させて発音させるアラーム時計は広く知られ
ている。

この種のアラーム時計の構造は、第１図の如く、振動板
２を放音蓋１と胴５との間で保持し、該振動板２の内側
に圧電素子６を固着して、ムーブメント７からの電気的
信号により、振動板２を振動させて発音させるものであ
った。

しかし、この従来の構造においては電池８が振動板２の
内方に配置されており、このため、電池８の交換を行な
う毎に振動板２と放音蓋１を逐−胴５から取り外せねば
ならず、アフターサービス上問題のあるところとなる。

しかも、放音蓋１と振動板２とを胴５から分離してしま
うので、外部からのゴミ、糸くず等が容易にムーブメン
ト７に付着してしまい、ムーブメント７の故障の原因と
なっている。

一方、時計ケースのデザイン美を考えてみると、従来の
ものが電池８と振動板２とが上下に位置する構成となっ
ているから、ケース全体が厚くなりデザイン美を損なっ
てしまう。

本考案は上記従来の欠点に鑑みてなされたもので、アフ
ターサービスに於ける面倒な電池交換作業を簡便化する
とともに外部からのゴミ、糸くず等をムーブメントに付
着させないようにしてムーブメントの品質を維持し、更
には振動板と放音蓋とを一体化することにより、ムーブ
メントの着脱の際の取扱いを容易にすることを目的とす
る。

以下、本考案の実施例を図面により説明する。

第２図及び第３図において、１は放音蓋、２はチタン、
ステンレス等の薄板からなる振動板、３は固定リング、
４は電池蓋、５は胴である。

放音蓋１は胴５に喰付きにより着脱自在に取り付けられ
ており、底面には複数個の放音穴１ａが形成されており
、中央部には固定リング３を挿入固定するための貫通穴
１ｂが設けられている。

振動板２は平面形状が放音蓋１と略同−になしており、
放音蓋１の貫通穴１ｂより径小の穴２ａを有している。

この穴２ａの周縁部は折り曲げられており、穴２ａ側よ
りＯリング圧縮部とリング接合部とが設けられている。

また、振動板２の内側には圧電素子６が固着され、ムー
ブメント７と電気的に接続している。

固定リング３は振動板２を介して放音蓋１の貫通穴１ｂ
に挿入固定されており、内側には電池蓋４のバヨネット
爪４ａが係止するための係止部３ａが設けられ、上部に
は振動板２のリング接合部２Ｃと接合するための接合部
３ｂが設けられている。

固定リング３と振動板２とはリング接合部２Ｃと接合部
３ｂとをスポット溶接により一体固定されており、振動
板２外端部２ｄは放音蓋１の噴材部１Ｃでパツキン９を
介して胴５に固定されている。

電池蓋４はＯリング１０を介して固定リング３にバヨネ
ット固定しており、振動板２のＯリング圧縮部２Ｃは０
１Ｊング１０と放音蓋１の貫通穴１ｂとの間に位置して
おり、水の浸入をＯリング１０の両側面で防止している
。

従って、固定リング３と振動板２との接合条件は防水性
を考慮せず、固定力だけを勘案すれば良く、チタン材で
できている振動板２を固定リング３にロー付するという
必要もなくなり、製造上有利となる。

放音蓋１と振動板２と固定リング３とは前記した如く、
一体化されて一個の部品として取り扱われ、振動板２を
破損したときは固定リング３と放音蓋１と分解して行な
う。

電池８は従来の電池蓋付電子時計と同様に電池蓋４を放
音蓋１から取り去れば取り換えることができる。

また、ムーブメント７を取り出す場合は、従来の噴材裏
ブタと同様に行えば良い。

第４図は、本考案の他実施例で、前記の実施例の構造と
は、振動板２のＯＩＪング圧縮部２ｂの位置が異なるだ
けで、他の構成は第１の実施例と同様である。

このＯリング圧縮部２ｂは固定リング３とＯリング１０
との間に位置しており、外部がらの水の浸入をこれによ
り防止している。

尚、前記した本考案の実施例は胴の下部に放音蓋を取り
付けた場合のものであるが、バンドの下部や胴の上部、
側部に取り付ける場合についても同様に実施可能である
。

また、電池蓋４はバヨネット手段の他に噴材、ネジ等に
よって、固定リング３に取り付けられることも可能であ
る。

以上述べた如く、本考案はアフターサービスに於ける面
倒な電池交換を簡便化することができ、電池交換時にゴ
ミ等をムーブメントに付着させることもない。

また、振動板と放音蓋とを一体化することにより、ムー
ブメントの着脱の際の取り扱いを容易にすることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の実施例の断面図、第２図は本考案による
実施例の断面図、第３図は第２図の要部拡大断面図、第
４図は本考案による他の実施例の要部拡大断面図である
。１・・・・・・放音蓋、１ｂ・・・・・・貫通穴、２・
・・・・・振動板、２ａ・・・・・・穴、２ｂ・・・・
・・Ｏリング圧縮部、２Ｃ・・・・・・リング接合部、
３・・・・・・固定リング、３ｂ・・・・・・接合部、
４・・・・・・電池蓋、５・・・・・・胴、６・・・・
・・圧電素子、７・・・・・・ムーブメント、８・・・
・・・電池、１０・・・・・・Ｏリング。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

放音蓋に貫通穴を形成し、振動板に前記貫通穴より径小
の穴を形成すると共に、該穴の周縁部を折り曲げてＯリ
ング圧縮部とリング接合部とを形威し、内側に電池蓋と
係止する係止部と外側に該振動板のリング接合部と接合
する接合部とを有する固定リングの前記接合部を振動板
のリング接合部と接合するとともに、前記接合部をリン
グ接合部を介して振動板の穴に挿入固定し、電池蓋を固
定リングの係止部に係止することにより、Ｏリングを前
記振動板のＯＩＪング圧縮部と電池蓋とで圧縮すること
を特徴とするアラーム付電子時計ケース。