JPS5847221B2 - 生コンクリ−トから分離した砂の排出装置および方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は余り生コンクリートに注水して砂を分離抽出し
て再利用することを目的とした公害処理に関する砂の排
出装置および方法である。

近時業界では水平円筒形ドラムの内側にバケツ状の仕切
りを配置し、ドラムの回転によるバケツの傾斜を利用し
て砂ドラム内に放出し、受シユートによりドラム外に取
出すという方法を採用している。

しかしながらこの方法ではドラム内壁かバケツの一部を
なしているため砂のみならずコロイド状の汚濁液も同時
にすくい込み、そのため砂の洗滌効果が悪く、さらに取
出した砂が多くの水と共に排出されるので機外に設けた
ベルトコンベアで移送する際、砂が水と共に流れ出たり
あるいは小角度の傾斜でも移送ができないことがあった
。

またこのようにして回収された砂は洗滌が不完全である
ため砂の表面にセメントが付着しており、後で砂が固ま
ってしまう欠点があった。

本発明は上記のような欠点を除去し、良く洗滌された砂
から水分を充分に取除き、その後これを機外に迅速に排
出させる装置及び方法を提供せんとするものである。

つぎに図面の実施例について説明すると、本発明は一端
を砂溜槽１に形成した攪拌槽２内に水平軸３を中心・に
回動するフルイ４ａ付きのドラム４を装架し、前記砂溜
槽内で砂５をすくい上げるパケット６をドラムに一体的
に取付け、該ドラムの回転方向にパケットの開口部６ａ
を向け、前記パケットの底面７で水平軸に近い位置に小
孔８を穿設し、わずかな隙間９を存して先端が水切槽内
周■に至る滑走板１０を前記小孔端に延設したことを特
徴とする生コンクリートから分離した砂の排出装置及び
水１１を充たした攪拌槽２内の一端に砂溜槽１を形成し
、前記攪拌槽内を回動するフルイ４ａ付きりドラム４に
一体的に取付けたパケット６で砂溜槽下底に堆積した砂
５をすくい上げ、パケットの回転による角度変化にてパ
ケットの小孔８より砂の水切りをなし、ついで該小孔よ
り砂を滑走板１０上に落とし、この砂を滑走板を経て砂
溜槽より排出させることを特徴とする生コンクリートか
ら分離した砂の排出方法である。

さらに詳細に述べると、基台１２上に鋼板製攪拌槽２を
載置し、その上方に水平軸３を有する回転ドラム４を設
ける。

流入シュート１３よりドラム内へ流し込まれた生コンク
リートはドラムのフルイ４ａにて砂のみを攪拌槽底面に
落とし、砂利はドラムの内周面に設けた螺旋羽根（図示
せず）にてドラムの開口端４ｂより機外に排出される。

つぎにフルイで選別された攪拌槽底面に堆積されたＰ５
はドラムの外周面に設けられた外羽根１４により攪拌槽
の傾斜部２ａに押上げられてから半円筒形の砂溜槽１へ
落下する。

ドラム端部に放射状に取付けられたパケット６はドラム
の回転方向に開口部６ａを向けているため砂溜槽内の砂
を良くすくうことができる。

ついでドラムの回転につれてパケットが攪拌槽の水面よ
り上へ出ると（第２図Ｂ、Ｃ参照）、まずパケット内の
砂に含まれた水だけが小孔８より砂溜槽内へ落下しくこ
のとき砂はパケットの底面に留まっている）、さらにパ
ケットが回転すると水が完全に切れた砂が底面Ｔより転
がって小孔の位置へくる。

したがってこの砂は小孔を通過し滑走板１０を通って排
出口１５より機外へ排出される（第２図Ｃ参照）。

本発明は上記の構成にかかるので、他の同種装置と比較
して砂の水切りが高い位置で行われ、かつ砂の反転落下
が装置の中心より高い空中で行われるので攪拌槽内の水
位を高く保つ事ができ、その結果砂の洗滌が完全になる
特徴がある。

また攪拌槽底面から攪拌槽の傾斜部へ外羽根にて押上げ
られる砂は、攪拌槽と外羽根の隙間９において戻りと押
上げの干渉によりねじれ摩擦を起し、砂の表面に付着し
たセメントが完全に除去される利点があり、従来の回収
砂よりも品質の良いものが得られることになる。

さらに本発明は砂溜槽の水没局面を滑走板が摺動する際
にも、滑走板の先端と砂溜槽との間で砂のねじれ摩擦が
行われるのでセメント質は完全に分離される。

本発明は攪拌槽及び砂溜槽の水位を高く保つことができ
るので装置の水没部分が犬となり、このため騒音公害が
発生しない等のすぐれた特徴がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の正面図、第２図Ｃ参照。 Ｃはパケットと砂溜槽の関係を表わした説明図、第３図
はパケットであり、Ａは同平面図、Ｂは同正面図、Ｃは
同側面図である。 １・・・・・・砂溜槽、２・・・・・・攪拌槽、３・・
・・・・水平軸、４・・・・・・ドラム、４ａ・・・・
・・フルイ、５・・・・・・砂、６・・・・・・パケッ
ト、６ａ・・・・・・開口部、７・・・・・・底面、８
・・・・・・小孔、９・・・・・・隙間、１０・・・・
・・滑走板、１１・・・・・・水。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 一端を砂溜槽１に形成した攪拌槽２内に水平軸３を
   中心に回動するフルイ４ａ付きのドラム４を装架し、前
   記砂溜槽内で砂５をすくい上げるパケット６をドラムに
   一体的に取付け、該ドラムの回転方向にパケットの開口
   部６ａを向け、前記パケットの底面７で水平軸に近い位
   置に小孔８を穿設し、わずかな隙間９を存して先端が水
   切槽内局面に至る滑走板１０を前記小孔端に延設したこ
   とを特徴とする生コンクリートから分離した砂の排出装
   置。 ２ 水１１を充たした攪拌槽２内の一端１こ砂溜槽１を
   形成し、前記攪拌槽内を回動するフルイ４ａ付きのドラ
   ム４に一体的に取付けたパケット６で砂溜槽下底に堆積
   した砂５をすくい上げ、パケットの回転による角度変化
   にてパケットの小孔８より砂の水切りをなし、ついで該
   小孔より砂を滑走板１０上に落とし、この砂を滑走板を
   経て砂溜槽より排出させることを特徴とする生コンクリ
   ートから分離した砂の排出方法。