JPS5847118B2 - 音響変換器用複層振動板およびその製造法 - Google Patents

音響変換器用複層振動板およびその製造法

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JPS5847118B2
JPS5847118B2 JP13604977A JP13604977A JPS5847118B2 JP S5847118 B2 JPS5847118 B2 JP S5847118B2 JP 13604977 A JP13604977 A JP 13604977A JP 13604977 A JP13604977 A JP 13604977A JP S5847118 B2 JPS5847118 B2 JP S5847118B2
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vapor
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diaphragm
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JP13604977A
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隆之 新行内
英和 土井
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Mitsubishi Metal Corp
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Mitsubishi Metal Corp
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Publication date
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  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、スピーカー、マイクロホン、およびレコー
ド再生用ピックアップカートリッジのカンチレバーなど
の音響変換器に使用するのに適した複層振動板およびそ
の製造法に関するものである。
一般に、この種の音響変換器用振動板には、(a)軽量
であること、 ら)高剛性および高弾性をもっこと、 (C) 鋭い共振を発生しないこと、 などの物理的特性が要求され、特に高音スピーカー用振
動板には、これらの特性に加えて高周波域まで平滑な周
波数特性を具備することが要求される。
しかし、このような要求を満足させるためには、振動板
をヤング率Eが大きく、比重ρが小さい、すなわちE/
ρ値が犬きく、シかも内部摩擦が大きい材料で構成しな
ければならないが、これらの性質をすべて兼ね備えた材
料を開発することは至難のわざであり、例えば、通常金
属系スピーカー用振動板に使用されているAlやTi
などの金属材料はいずれもE/ρ値が比較的小さいも
のであって、上記の要求を満足するものではない。
一方、振動板E/ρ値の大きい材料で構成すると、鋭い
共振発生を避けることはできなくとも、かなりの高周波
域まで平滑な周波数特性を示すようになることから、近
年に至って大きいE/ρ値をもった振動板用材料の開発
研究が行なわれるようになってきた。
このようなことから、最近、音響変換器の振動板用とし
てE/ρ値がきわめて大きいBeが注目されるようにな
り、使用に供され始めているが、周知のように、特にB
eの溶解鋳造に際して発生するBe蒸気およびBe化合
物は有毒なので、その取扱いは難しく、公害防止設備の
設置が不可欠であることなどから、その製造コストは高
くならざるを得ない。
本発明者等は、上述のような観点から、軽量にして、大
きいE/ρ値、すなわち高剛性および高弾性をもった音
響変換器用振動板をコスト安く得るべく、E/ρ値の比
較的大きい炭化硅素(以下SiCで示す)に着目し研究
を行なった結果、SiC自体は脆く、振動板として使用
される薄層とした場合強度が不足するので、SiC単独
で製造された薄層を、特に大人力用スピーカーの振動板
として使用することはきわめて困難であるが、このSi
C薄層、特に物理蒸着法(以下PVDと略記する)によ
り形成されたSiCの蒸着薄層の両側面のそれぞれに、
同じ<PVD[よりTi またはAlからなる蒸着薄層
を積層させると、前記Ti またはA7蒸着薄層のもつ
すぐれた靭性によってSiC蒸着薄層の強度不足が解消
されるようになると共に、軽量にして、SiC自体のも
つ大きいE/ρ値が確保され、音響変換器用振動板とし
て使用するのに適したものとなるという知見を得たので
ある。
この発明は、上記知見にもとづいてなされたものであっ
て、主要工程を、所定の表面形状をもつ下地金属または
熱可塑性樹脂基体の表面に、まずTi またはAlか
らなる蒸着薄層を、ついでSiCからなる蒸着薄層を、
さらにTiまたはAAからなる蒸着薄層を、いずれもP
VD法にて順次積層形成し、引続いて前記下地金属また
は熱可塑性樹脂基体を溶解または加熱除去することから
横取することによって、 SiCからなる平均層厚15〜25μmの蒸着薄層と、
中間層としとの前記SiC蒸着薄層の両側面のそれぞれ
に形成した、Ti またはAlからなる平均層厚5〜2
0μmとの3重層で構成した振動板を製造することに特
徴を有するものである。
つぎに、この発明の振動板において、それぞれの蒸着薄
層の平均層厚を上記の通りに限定した理由を説明する。
(a)TiおよびAl蒸着薄層 その平均層厚か5μm未満では、所望の靭性を確保する
ことができず、一方20μmを越えた平均層厚すると複
層振動板全体のヤング率Eが低下するようになることか
ら、その平均層厚を5〜20μmと定めた。
ら)SiC蒸着薄層 その平均層厚が15μm未満では振動板として必要な充
分大きいE/ρ値を確保することができず、したがって
SiC蒸着薄層の層厚はできるだけ厚くした方がよいが
、25μ流を越えた平均層厚にすると軽量化がはかれな
くなることから、その平均層を15〜25μmと定めた
つぎに、この発明を実施例により具体的に説明する。
実施例 この発明の音響変換器用複層振動板を製造するVC際し
ては、公知の高周波励起方式のイオンブレーティング装
置と本質的に変らない図示の装置を使用した。
図示の装置において、蒸発源(陽極を兼用)1には、蒸
発金属Ti またはAlとSiを被蒸発物質2として置
き、陰極3と陽極1との間の距離を30(11771と
し、この間には直流電源8より負のlK■の直流電圧を
印加し、また高周波コイル4としては、コイル直径が8
crf1、捲数が8回、高さが8cmのAl製ワイヤー
を用い、高周波電源7よりコイ/I/4に印加するR、
F電圧をIK■、R,F、を力を200Wとし、さらに
下地金属の蒸着下地5の大きさを50mmX 8mmx
1 mrnとした。
また、図面において、6は熱電対、9はコイラメ/)を
源、10は真空ダクト、11はアセチレン導入ダクト(
ガス導入口)、12はアルゴン導入ダクトを示す。
まず、上記構造の装置内を1X10 ’torr以下
の真空度に排気し、ついでTi またはA7の蒸発をE
B法により5×10″ torr のアルゴンガス圧
で行ない、前記TiまたはAA蒸気を高周波励起により
イオン化し、@流電圧電界により加速して温度300℃
に保持した下地5の表面に付着せしめた。
付着Ti またはA7の平均層厚がそれぞれ5,7.1
0および20μmになった時点で、TiまたはAl蒸発
をSi蒸発に変えるためのEB電源を切り替え、Si蒸
発を5X10−’torr のアルゴンガス圧で行ない
、この結果のSi蒸気を高周波励起によりイオン化する
と共にアセチレンガスをガス導入口11より7X10
’torr の圧力になるまで導入することによって
Si蒸気の炭化反応を同時に起させ、さらに直流電圧電
界によって加速して、3000Cに保持された下層とし
ての前記TiまたはAA蒸着薄層の表面にSiC蒸着薄
層をそれぞれ15.20および25μmの層厚で形成し
た。
ついで前記装置内をI X 10 ’ torrの真
空度に排気した後、上記下層としてのTi またはAA
蒸着薄層形成の場合と同一の条件で、前記中間層として
のSiC蒸着薄層の表面に、上層としてのTi または
A7蒸着薄層をそれぞれ5.7、10、および15μm
の平均層厚で形成し、つぎに前記下地金属を溶解除去し
て、本発明複層振動板1〜9を製造した。
この結果得られた本発明複層振動板1〜9の蒸着薄層の
構成および平均層厚、並びにその特性を第1表に示した
また比較の目的で金属TiおよびAl製振動板(以下従
来振動板1,2という)の特性も合せて示した。
第1表に示される結果から明らかなように、本発明複層
振動板1〜9はいずれも従来振動板1゜2に比して大き
いE/ρ値をもち、すぐれた振動板特性をもつことが明
白である。
上述のように、この発明によれば、軽量にして、大きな
E/ρ値、すなわち高剛性と高弾性をもち、音響変換器
用振動板として使用した場合に、かなりの高周波域まで
平滑な周波数特性を示す複層振動板を、きわめて簡単な
工程で、コスト安く製造することができるのである。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の音響変換器用複層振動板を製造するの
に使用した高周波励起方式のイオンブレーティング装置
の概略図である。 図面において、1・・・・・・蒸発源(陽極兼用)、2
・・・・・・被蒸発物質、3・・・・・・陰極、4・・
・・・・高周波コイル、5・・・・・・蒸着下地。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 炭化硅素からなる平均層厚15〜25μmの蒸着薄
    層と、中間層としての前記炭化硅素蒸着薄層の両側面の
    それぞれに形成した、TiまたはAlからなる平均層厚
    5〜20μ扉の蒸着薄層との3重層で構成したことを特
    徴とする音響変換器用複層振動板。 2 所定の表面形状をもった下地金属または熱可塑性樹
    脂基体の表面に、TiまたはAlからなる平均層厚5〜
    20μ扉の蒸着薄層を、ついで炭化硅素からなる平均層
    厚10〜25μ扉の蒸着薄層を、さらにTi またはA
    Aからなる平均層厚5〜20μmの蒸着薄層を、いずれ
    も物理蒸着法によって順次積層形成した後、前記下地金
    属または熱可塑性樹脂基体を溶解または加熱除去するこ
    とを特徴とする音響変換器用複層振動板の製造法。
JP13604977A 1977-11-12 1977-11-12 音響変換器用複層振動板およびその製造法 Expired JPS5847118B2 (ja)

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JPS5469425A JPS5469425A (en) 1979-06-04
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JPS5666195U (ja) * 1979-10-23 1981-06-02
JPS5671399A (en) * 1979-11-14 1981-06-13 Mitsubishi Metal Corp Composite layer diaphragm plate for sound converter and its manufacture
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JPS60186195A (ja) * 1984-03-05 1985-09-21 Onkyo Corp 電気音響変換器用振動板の製造方法

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