JPS5846838Y2 - テニスラケツト - Google Patents

テニスラケツト

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JPS5846838Y2
JPS5846838Y2 JP1978131314U JP13131478U JPS5846838Y2 JP S5846838 Y2 JPS5846838 Y2 JP S5846838Y2 JP 1978131314 U JP1978131314 U JP 1978131314U JP 13131478 U JP13131478 U JP 13131478U JP S5846838 Y2 JPS5846838 Y2 JP S5846838Y2
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center
ball
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ハワ−ド・ヘツド
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プリンス・マニユフアクチヤリング・インコ−ポレイテツド
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテニスラケットに関する。
今日一般に使用されているテニスラケットはそのほとん
どすべてが、プラスの効果があることが実証されている
いくつがの特徴と、マイナス効果の認められる他の特徴
と、そのいずれでもない中立的な効果と考えられるよう
な他の特徴とを有している。
すなわち、まず寸法についていえば、今日実用に供され
ているテニスラケットは、全長66.0〜71.1cm
(26〜28in)、重量340〜425g(12〜1
5oz)、網面が約452 cm2(701n2)のも
のがほとんどである。
大抵の場合、その頭部は楕円形で、網面は長軸が約26
.7cm(10−4in)、短軸が約21.6 cm
(8−4in)である。
この従来のラケットの比較的小さい網面ば、一般のテニ
スプレーヤにとっては、以下に述べるようないろいろな
点で不利であると考えられる。
第1に、打撃中心について述べる。
打撃中心とは、一般にスィートスポット(快適点)とも
称され、ラケットの網面のうちボールが当ったときプレ
ーヤの手に強い反動や衝撃がニないような部位をいう。
従来のテニスラケットの第1の欠点は、網面の打撃中心
がラケットの幾何学的中心と一致していないことである
(網面の幾何学的中心とは、網面の全体形状の中心のこ
とであり、以下単に網面の中心とも称することとする。
例えば、網面が完全な楕円形である場合は、楕円の長軸
と短軸との交点が幾何学的中心である。
変型楕円などの場合は、楕円の中心縦軸線のほぼ沖点を
幾何学的中心という。
)一般のテニスプレーヤや、はじめてテニスをする人は
、はとんど例外なく本能的にラケットの網面の幾何学的
中心でボールを打とうとする。
しかるに、従来のラケットの構成(ラケットの全長、全
重量、ラケツI・の縦軸に沿っての重量の分布、網面の
長さと柄の長さとの比率)では、後述する計算式から算
出されるように、どうしてもラケットの打撃中心が幾何
的中心から4cm前後も柄の方に片寄って位置すること
になる。
従って、ボールを網面の幾何学的中心で打とうとするこ
とは論理的であると考えられるにも拘らず、実際に網面
の中心で打った場合、ベストショットが得られない。
従来のラケットでは、瞬間的なラケット操作などにおい
て打球すべき網面位置の位置感覚を把握することが困難
で゛あるため、ミスショットをすることが多く、適確に
打撃中心にボールを当てることを体得するには相当な練
習時間と、プレーヤの感覚的に優れた素質を必要とする
一般的なプレーヤは、従来のラケットではラケットの打
撃中心が網面の幾何学的中心に位置していないことに気
がついていない人が多く、ボールを網面の中心に当ても
手に衝撃を受けるので快適感が得られず、失望し、上達
を遅らせる結果となる。
本考案は、この欠点に鑑み、普通の人がボールを当てよ
うとする網面の幾何学的中心が、即ち、そのラケットの
ほぼ打撃中心となるように、従来の両者の位置関係を変
えて両者を完全に、あるいはほぼ一致させることを企図
したものである。
幾何学的中心と打撃中心とを一致させることを試みた従
来技術は皆無であったわけではない。
例えば、米国特許第1539019号は、打撃中心を網
面の柄寄り位置から幾何学的中心へ近づけるために網面
の先端に隣接するラケットの枠におもりを付けることを
教示している。
しかしながら、先端におもりを付けたラケットでは、全
重量が重くなるばかりでなく、頭部寄りに重心が移動し
てしまうので、ラケット全体のバランスが悪くなり、ラ
ケットをスムーズにスイングし迅速に操作することが困
難であり、プレーヤの腕や肘に無理がかかる。
このような従来の思考では、ラケットの網面の幾何学的
中心は、動かすことのできない固定的なものであるとい
う観念があり、従って、この固定の網面中心と、打撃中
心との隔りをなくすためには、打撃中心の方を網面中心
の方に近づけるように移動させる以外にはないと考えら
れ、従って、上記のようにラケットの頭部先端におもり
を付けることに結びついていったのである。
これに対して、本考案者は、ラケットをスイングしたと
き在来のラケットと同じようなスイング感覚を得るよう
にするためには、ラケットの全長、全重量およびバラン
スが在来のものと同じでなければならないと考えた。
ラケットの全長が長すぎると、迅速にスイングすること
ができない。
ラケットが短かすぎたので、遠いボールを把えることが
できない。
ラケットが軽すぎると、力強いショットをすることがで
きず、ラケットとじての十分な強度も得られない。
しかしながら、ラケットの全長、全重量およびバランス
(ラケットの縦軸方向の重量分布)を変更させないとす
れば、後述する打撃中心算出式から分るように、打撃中
心を移動させることは困難であることに思い至った。
そこで、従来の思考とは全く逆に、むしろ打撃中心を動
かし難い固定的なものとして把え、網面の幾何的中心の
方を移動させて打撃中心に近づけることに着目した。
この目的のために、本考案者は、ラケットの全長、全重
量、および重心位置(従って重量分布)従来のものと同
様の範囲に維持したままで、網面の長さを柄の方に向っ
て延長させ、それに伴って網面の面積をも拡大させるこ
とを企図した。
このように網面の長さを柄の方に延長させ、網面の面積
を拡大させることにより、ラケットの全長、全重量およ
びバランスを従来のものから変更させることなく、網面
の幾何学的中心を移動させてラケットの打撃中心上に、
またはその近くに位置させることが可能であることが見
出された。
本考案のラケットを使用すれば、プレーヤはボールをラ
ケットの網面の中心で打ちさえすれば、ボールはおのず
から打撃中心(スィートスポット)に命中することにな
るので、ラケット枠の中心、つまり、網面の中心で打球
しようとする一般的プレーヤの本能的意識と完全に一致
する。
従って、プレーヤにとって打球位置を理解するのが容易
であり、瞬間的場面においてもボールを適確に打撃中心
に当てることが容易になる。
第2に、反発係数について述べる。
反発係数とは、振ろうとするラケットに向って飛んでく
るボールの相対速度と、打返されて飛んでいくボールの
速度との比 である。
プレーヤはラケットで普通に打った場合それが最大反発
係数の部位にあたるようにラケツ1・が設計されている
ことを好む。
これはラケッI・を激して振ってコントロールと正確度
を失うおそれなしに、打ち返してできるだけ早く返球速
度を得るためである。
一般に、反発係数が高ければ高いほど、ラケットは強力
になる。
即ち、高い反発係数を有するラケットを用いれば、プレ
ーヤは、反発係数の低いラケツl〜を用いた場合と同じ
力で振っても、ボールをより強く打つことか゛できる。
本考案のラケツI・では、網面をラケットの柄の方へ延
長させ、網面面積を拡大させた結果として、従来のラケ
ットと同等の高い反発係数の帯域を大幅に拡大されたば
かりでなく、従来のラケットには存在しなかった0、6
以上の高反発係数帯域が得られた。
このような高反発係数帯域の創生および拡大が、網面を
柄の方に向って延長させ、それに応じて網面の幅も拡大
することによって達成されることは、論理的には解明さ
れていないが、後述するように実験テ゛−夕から事実と
して立証された。
高反発係数の帯域の拡大は、単にラケットの柄を長くす
ることによってラケットの全長を長くしたり、あるいは
網面をラケットの先端より先の方へ延長させることによ
って網面の長さを長くしたのでは得られない。
本考案においては、網面の高反発係数帯域を拡大するこ
とができたので、ラケットの打撃中心から上下左右に有
効打球面が拡大されたことになり、網面の打球点に上下
左右に少々のバラツキが生じたとしても、従来のラケッ
トのようにミスショットになることが少く、均一的な良
好な返球が可能である。
特に、従来のラケットは打撃中心が網面の中心から下方
に離れ、柄に比較的近いところにあるので打撃中心と柄
に近い枠部分との間の間隔が小さい故、打球点が打撃中
心より下方にずれたとき、枠や柄に当り易く、ミスショ
ットにつながる確率が高い。
これに対して、本考案のラケットでは、ラケットの打撃
中心から柄に近接した枠部分までの間隔が大きく、シが
ちそれらの間の網面の反発係数が高いので、ボールを柄
や枠に当てる確率も低く、打撃中心よりがなり下方の網
面に当てたとしても良好な返球が可能である。
このことは、プレーヤが長時間競技を続ける際において
も、プレーヤの体力の消耗を極力少くすることができ、
未熟な、あるいは非力なプレーヤにとっても高水準のプ
レーを展開することができ、従って、初心者、熟練者共
に扱い易いラケットを提供することを可能にする。
第3に、網面の巾について述べる。
従来のラケットの網面の巾は狭いので、ラケットの縦軸
線を中心とする慣性極モーメントが小さい。
従って、プレーヤが網面の中心縦軸線から左右に離れた
枠に近い部分でボールを打った場合、ラケットが回転し
易く、手がひねられてミスショツ1−になり易い。
これに対して本考案では、ラケットのバランス(重量分
布)を変えないようにして網面を柄の方に延長させ、網
面面積を拡大させる結果として必然的に網面中が拡大さ
れる。
この拡大された網面中の故に、慣性極モーメントが増大
されるので、ボールが網面の縦軸線から左右に離れたと
ころに当ったとしてもプレーヤは手に大きなひねり作用
を覚えることなく、ラケットをしっかりと握っているこ
とができる。
第4に、ラケットの耐久性の点では、現在一般に使用さ
れているテニスラケッI・の大部分の欠点は、それが木
製であると金属製であると問わず、破損しやすいことで
ある。
破損の最も生じやすいところは、ラケットの頭部のすぐ
下の柄部分、すなわち喉部のすぐ上の拡がり部分である
この点、本考案のラケットでは、打撃中心を包囲する高
い反発係数の帯域にボールが当る割合が従来のラケット
よりはるかに大きいので、ラケツl−が破損にいたるま
での打球回数が従来品の約2倍にも達するほどの耐久性
が得られる。
また、破損にはいたらない。
有効使用期間中においても、上記の事実から、ラケット
のいわゆるへたりが極めて少いので高度の反発力を保持
することができる。
糸についていえば゛、現在テニスラケットの糸として一
般に使用されている材料は二つだけ、すなわちナイロン
と動物のガツト(腸線)だけである。
これら二つの材料のうち、ナイロンはガツトに比べて原
価が約+で耐候性があす、2.3倍も耐久性があるとい
う利点を持っている。
他方、ガツトは、糸が比較的短いので最大限の弾力と弾
発性を必要とする在来のラケットの場合は、中級ないし
プロ級の実力を持つプレーヤなら間違いなくこの材料を
選ぶ。
従って、ナイロンや他の合成または複合材料の糸を用い
て、しかもラケットの使用時に動物のガツトとほぼ同様
−な感触が得られるようなラケットがながらく望れてい
た。
本考案によるテニスラケットは、柄に接続した頭部を有
する枠を備え、全長は従来のものと同じで約66.0〜
71.1 cm (26〜28in)、最適長さとして
は約68.6 cm (27in) 、重さも、従来の
ものと同じで約340〜425g(12〜15oz)で
ある。
網面を有する頭部の内周は約548〜839 cm2(
85〜1301n2)の面積を有している。
ラケットの縦軸方向に測った網面の長さは従来のものよ
り相当に長く、約30゜5〜38.1 cm (12〜
15 in)で、これはラケット全長の45〜58%に
あたる。
網面の最大横方向寸法、すなわち縦軸に対して直角の寸
法は、好ましくは約24、1〜29.2cm(9−+〜
1l−4in)で、やはり従来のものより相当に大きい
先端から柄にかけての縦軸方向の網面の長さが長くなっ
ているので、網面上に位置するラケツl−打撃中心は網
面の幾何学的中心に近接している。
本考案のラケットの好ましい実施例においては、網目は
均一ではない。
通常、枠に隣接し長手及び横断方向に延びている糸は本
考案においては除去される。
さらに、網面の幾何学中心に隣接する糸は、ラケットの
枠に最も近い糸同志の間隔に比べてもつと密集している
このように網目を不均一にすることにより、即ち、テニ
スのプレーにおいて使用されること−が最も少ない網面
部分では糸の間隔を広くし一番よく使う網面の中央では
糸を密集させることによって糸材料を節約することがで
きるだけでなく、予期せぬ有利な効果を挙げることがで
きる。
すなわち、一般に、枠側に近い糸は比較的短く、硬い感
じになり、一方、ラケットの幾何学的中心付近を横断す
る糸は最も長く、従って最もしなやかな感じになるが、
本考案によれば、短い糸の数を少くしラケットの中心部
で交差する長い糸を密集配置するという王台に糸間隔を
不均一にした結果、網面の全体にわたって糸の引張度の
感触が一層均一となる。
本考案のラケットに要する糸材料の全長は従来品に必要
な長さの25%増しに過ぎないが、好ましい実施例の網
面面積は従来ラケットのそれより約60%増しとなると
共に、長い糸を張ることにより、糸の素材が合成材料で
あっても、従来品に動物性ガツト(腸線)を張った場合
と同様の弾性が得られるのである。
斜上のように、本考案によるラケットは従来品の種々の
欠点を克服するとともに種々の望ましい結果をもたらす
網面の大きさ、特にラケットの先端から柄にかけての網
面の長さを増大させた結果、打撃中心を網面の幾何学的
中心に、又はその近くに位置させること、高い反発係数
を持つ区域を拡大すること、および縦軸を中心とする慣
性極モーメントを増大させることによりプレーヤが平均
して正確なショットを行うことができるようにする。
更に、本考案によれば、打ち返されるボールが糸と接触
している滞留時間(dwell time)を長くする
ことによってボールにスピンをかけ易く、ボールのコン
トロールを容易にするという効果も得られる。
これらの利点については以下に詳細に述べることにする
さきに述べた不均一な網目はこれらの利点を一層高める
ものである。
本考案の目的は、ラケットの網面の長さを柄の方に向け
て延長させ、かつ、網面の面積を拡大させるようにラケ
ットの各構成要素を構造的に相互に関連させることによ
って、ラケットの打撃中心が網面の幾何学的中心に近接
しており、かつ、拡大された高反発係数帯域を有する、
標準的な全長、全重量、およびバランスを持つテニスラ
ケットを提供することにある。
本考案を説明するため添付図面に好ましい実施例を示す
が、本考案は図示の実施例に限定されるものでないこと
を理解されたい。
第1図には、本考案の好ましい実施例によるテニスラケ
ットが総体的に符号10で示されている。
ラケツ) 10は、頭部12と柄14を備えており、好
ましくは高強度アルミ合金を押出成形した中空のPI3
を有する。
枠16は所望の輪郭に曲げられ、頭部12を画定するル
ープとグリップ18に固着された平行な端部とを有して
いる。
グリップ18はプラスチックのような軽量材料に皮革そ
の他適当な被覆材を巻いて作ったもので、いろいろなプ
レーヤの好みに合うように各種の寸法に作られる。
ラケツ1−10は喉部20を有する。
喉部20は枠16内に、全般的に楕円形の網面の下方を
適当にまとめるようにして固定されている。
喉部20には枠16の糸穴に対応する糸穴か゛設けてあ
り、網目模様を作る基礎を提供している。
喉部20は例えば高強度高分子プラスチック材料で形成
することができる。
網面区域における枠16の部分はすべて約7゜6〜25
.4cm(3〜10in)の曲率半径を有する。
ただし喉部の拡がり部における枠の小部分は別とする。
枠16の外周面に設けたみぞには、一体の係止用縁当2
4を有する係止用縁当付き帯片22を設ける。
縁当24は枠16に設けた電入に貫通させ、糸26を隣
接する縁当と縁当の間に挿通し、縁当付き帯片22の外
側縁まわりに挿通させることができるようにする(第3
図と第4図を参照)。
帯片22は好ましくは高強度の高分子プラスチック材料
で形成し、糸26に対する緩衝材となるに充分な弾性を
持ち、糸が枠の穴に挿通される時に切れないようにする
ことが望ましい。
全重量および全長 ラケツ1−10の重さは、従来のものと同じで約340
〜425 g (12−15oz)であり、全長は約6
6゜0〜71.1cm(26〜28 in )で、やは
り従来のものと同じである。
ラケット10の好ましい実施例では全長を約68.6
cm (27in)とする。
本考案のラケツ)−10は、その枠16の特殊構造に加
えて、ラケットの全長と重量は標準的ではあるが、先に
述べ、以下にも述べるように構造的に相互関係を持たせ
たラケットに固有の強度上の利点を合せ持つため、高い
強度を有する。
網面の面積 頭部12の内周によって画定される網面の面積は、従来
のラケットの網面の面積(4520m2)より大幅に増
大させ、約548〜839 cm” (85〜1301
n2)とする。
好ましい実施例における頭部12は、約723cm2(
1121n2) (長さ約34.29 cm(13−4
in)、巾約26.7cm(10−yin))の面積、
即ち、普通のラケットにおける平均面積を約60%上回
る面積の網面を画定する内周を有する。
本考案の最も重要な目的の1つは、従来のラケットの全
長および全重量を変えることなく、また、ラケットの重
量バランスを従来のラケツI・のものに比べて実質的に
変えることなく、網面の幾何学的中心をラケツI・の打
撃中心に一致させることにある。
この目的を達成するための必須の要件は、ラケットの全
長および全重量を従来のラケットの数値範囲内に維持し
、かつ、ラケットの重心を柄の末端から測ってラケット
の全長の45〜52%の範囲のところに位置するように
して、網面の縦軸方向の長さをラケットの全長の45〜
58%(30,5〜38.1cm)にまで延長すること
である。
同時に網面の面積も548.4〜838.7cm2に拡
大する。
網面の面積を拡大することは、上記目的を達成するため
の必須の要件ではないが、網面の面積を上記範囲に設定
することによりさらに追加の利益が得られる。
第1に本考案のラケットの網面の全体的形状も、従来か
ら見慣れた楕円形を維持することができる。
更に、網面面積の拡大は、次の利点をもたらす。
(イ)網面の面積を548.4cm2以上に拡大すると
網面の巾も拡大されてラケットの縦軸線に関する慣性極
モーメントを従来のラケットと同等以上に増大させるの
で、ボールが網面の縦軸線から左右に離れたところに当
ったとしてもプレーヤは手に大きなひねり作用を覚える
ことがなく、正確な返球が可能である。
また、網面中の増大は、ボールが網面中を横切って回転
する余地を大きくするので、ボールにスピンをかけるの
を容易にする。
(ロ)実験データによって証明されているように、網面
面積の拡大は、従来のラケットと同等の高い反発係数の
帯域を拡大させるばかりでなく、従来のラケットでは得
られなかったより高い反発係数の帯域を得られ、換言す
れば、良好な打撃面(スィートスポット)が拡大される
(ハ)拡大された高反発係数帯域にボールが当る確率が
従来のラケットより大きくなるので、網面の糸および枠
(フレーム)のいたみが少く、従ってラケットの耐久性
が向上する。
下限の548.4 cm2(851n2)の網面面積は
、それ以下では、網面の慣用の形状を維持することが困
難で′あり、また上記(イ)〜(ロ)の利点を十分に実
現することが困難である。
上限の838.7 cm2(1,30in2)の網面面
積は、それ以上では、網面の枠(フレーム)および糸の
量か“多くなることにより、ラケットの総重量を従来の
ラケットのそれと同程度になるように抑えることが困難
であること、柄の長さに比して網面が余りにも大きくな
り、全体形状のバランスが悪く、扱いにくいこと、およ
び、枠(フレーム)か゛大きすぎるため、曲がり易く、
打球時のショックに耐えるのに十分な強度を保てない。
網面の長さ 第1図に数字30 、32で示されるようにラケットの
縦軸方向に測った網面の長さは、従来のもの(約26.
7 crn=10−−j−in)より相当に長く、約3
0.5〜38゜1cm(12〜15in)とする。
これは、ラケットの全長の45〜58%に相当する。
網面28の長さはその巾より少くとも10%大きくする
べきである。
網面の巾 第1図に数字34.36によって示される網面28の最
大中は、従来のもの(約22cm)より大きく、約24
.1〜29.2cm(9−+〜1l−4in)とするの
が好ましい。
本考案の主眼は、網面の幾何学的中心を打撃中心に一致
もしくは近接させることにある。
そのための本考案の必須の要件は、打撃中心を実質的に
移動させることなく、幾何学的中心だけを打撃中心の方
へ移動させるために網面の長さを柄の方へ延長させ、そ
れに伴って網面の面積をも拡大させる。
この網面の延長および面積の拡大は、打撃中心を移動さ
せないように、従ってラケットの縦軸に沿っての重量分
布を変更させないような範囲で実施することが肝要であ
るが、拡大された網面の最大中は、以下に述べる打撃中
心算出式からも分るように、打撃中心を不動に維持する
ための必須要件ではないが、先に述べたように、また、
後述するように網面の最大中(網面の最も広いところの
巾)を拡大することによって慣性極モーメントの増大な
どの追加の利点が得られるので、また、網面の慣用の形
状を維持する上からも、網面の最大中を上記範囲内に拡
大することが望ましい。
網面の糸および網目 糸26は好ましく標準的な市販のナイロン材料または他
の合成または複合材料で作られたものである。
網用糸26としては、特にナイロンのような合成材料の
ものが、低コストで耐久力と耐候性があるという点から
も好ましく、又、本考案によれば網面が拡大されている
ので平均して長い糸を張ることになるため、糸の素材が
合成材料であっても、在米のラケットの短い網糸に使用
した場合の動物性ガツト(腸線)と同様の弾性が得られ
る。
もつとも、個々のプレーヤの好みによっては本考案のラ
ケットに従来の動物性ガツトを用いてもよい。
喉部20は枠16と協同して網面28を収容する総体的
に楕円形の面を画定する。
好ましい実施例においては、2本の主網糸26をラケッ
ト10の縦軸をはさんで該縦軸に対して対称的に、約1
.07 crn (0,42in)の中心間隔をおいて
配列する。
これら2本の中央糸26の両性側に7本づつ糸を加え、
それらの中心間隔は好ましくは次のように累進的に増大
させる。
すなわち、約1.12cm(0,44in)、1.17
cm(0,46in)、1.22 cm(0,48in
)、1.27 cm (0,50in)、1.35 c
m (0,53in)、1.45 cm(0,57in
) 、1.55 crn (0,61in)の間隔を置
く。
この配置によって枠16の両側には糸の張られていない
弓形部分が二つできる。
各弓形部分の巾は約3゜81 cm(1−4in)とす
る。
同様にして、横糸26も中心間隔を約1.07cm(0
゜42in)として中央に3本配置する。
その後、ラケット10の先端方向と喉部20方向とにそ
れぞれ8本づつの糸を好ましくは次のような累増的中心
間隔をおいて加える。
すなわち、最初に加える糸は中央の3本の糸26から約
1.12 cm (0,44in)隔て、次の糸は約1
.17cm(0,46in)、第3の糸は約1.22c
m(0,48in)、第4の糸は約1.27 cm (
0,50in)、第5の糸は約1.35 cm (0,
53in)、第6の糸は約1.45cm(0,57in
)、第7の糸は約1.55 cm (0,61in)、
第8の糸は約1.68 cm (0,66in)隔てる
第1図でわかるように、この配置によって先端部に高さ
3.81cm3゜ (1−+in)、喉部に約4.45 cm (1−7x
n)のそれぞれ弓形の糸を張っていない部分が残る。
寸法が細かいため第1図ではこの網目を正確に描いては
いない。
上述の好ましい網目は横に19本の糸、縦に16本の糸
を用いる。
この配置は、網上による網編成作業における糸の重なり
部分やぐず発生分を充分見込んで約12.2 m (4
0ft)の糸材料を要する。
このラケツ)10に要する糸材料の全長は普通ラケット
に必要なものの25%増しに過ぎないが、このラケツ)
10の好ましい実施例の網面面積は普通ラケットのそ
れより60%も広い。
このことは第8と10.12と14図の頭部の相対的大
きさを比較してみればわかる。
糸26の好ましい張力は約29゜5〜31.8kg(6
5〜70 lb)である。
以上の説明で明らかなように、網第28の幾何学的中心
に隣接する糸の間隔は枠16に最も近い糸の間隔よりも
狭い。
このような網目配列にすると、さきに説明した理由から
ラケット全面にわたってより一層一様な弾性の感触が得
られる。
ただし、所望ならば、従来通り均一な間隔で糸26を配
置してもよい。
網面の幾何学的中心と打撃中心の関係 網面28の幾何学的中心とは、先に述べた通り、網面の
全体形状の中心のことであり、例えば網面が完全な楕円
であるときは楕円の長軸と短軸の交点が幾何学的中心で
ある。
変型楕円などの場合は、楕円の中心縦軸線のほぼ中点が
幾何学的中心であると定義することができる。
ラケットの打撃中心とは、ラケット表面のうちボールを
打った時の全エネルギがボールの返送に向けられ、プレ
ーヤの手許への衝撃伝達によっていささかも無駄にされ
ないような個所をいう。
在来のラケットでは打撃中心は、喉部と網面の幾何学的
中心とのほぼ中間点か、あるいは、やや喉部よりにある
この欠点を修正するために先に述べたように頭部の先端
におもりを付けて打撃中心をラケット頭部の先端方向へ
移そうとする試みがいくつか行なわれている。
しかしそれらの設計も実用化には至っていない。
なぜなら、そのような設計ではラケットのバランス(重
量分布)が変り、テニス・プレーヤのいやがるいわゆる
頭部が重い感じを与えるからである。
本考案は、別の方法でこの問題を解決した。
すなわち、ラケットのバランスを良好に保つには、ラケ
ットの打撃中心CPを慣用のラケットの縦軸線上の一定
位置から実質的に移動させることなく、はぼそのままの
位置に固定しておくべきであることに着目し、本考案が
とった解決策は、幾何学的中心46(第10.14図)
の方を打撃中心cp(第7図)の方へ移動させ、幾何学
的中心が打撃中心上に、またはそれに近接したところに
位置するようにラケットを構成することである。
この目的のために、本考案は、ラケットの全長および全
重量、ならびにラケットの縦軸に沿っての重量分布(従
って重心)を実質的に変更させないことを前提とした。
ラケット10の重心CG(第7図)は、従来のラケット
の場合と実質的に変らず、柄14の末端(下端)から測
ってラケットの全長の45〜52%、好ましくは約48
%の距離のところに位置させ、喉部20またはその近く
に位置させる。
上記の要件を前提として、本考案によれば、網面28の
柄14の側の末端(下端)が上記変更できない打撃中心
CPから、該打撃中心とラケツ1〜の重心CGとの間の
間隔の少くとも80%の距離のところに位置するに至る
まで、換言すれば、網面の長さがラケットの全長の45
〜58%の長さく30.5〜38.1cm=12〜15
in)になるまで網面の長さをラケットの柄14の方に
向って延長させ、網面の最大中を24.1〜29.2
crn (9,5〜11.5in)に拡大し、かつ、網
面の面積を548〜839 cm2(85〜1301n
2)に拡大させ、それによって網面の幾何学的中心を打
撃中心上へ、またはそれに近接した位置へ移動させるこ
とに成功した。
この構成によって得られた本考案のラケット10の打撃
中心CPは、ラケットの縦軸上で柄14の末端から約4
8.3〜50.8cm(19〜20in)の個所にあり
、従来のラケットの打撃中心の位置とほとんど変らない
位置にあることが実験によって確認された。
一方、網面の幾何学的中心は、網面の下方への延長およ
び全体的な面積の拡大の結果として柄14の方へ変位さ
れ、打撃中心から約O〜2.54 cnn (0〜1i
n)のところにまで接近することが認められた。
本願明細書において、網面の幾何学的中心をラケットの
打撃中心上に、または打撃中心にほぼ隣接したところに
位置させるとは、網面の幾何学的中心をラケットの打撃
中心からO〜2.54cm(0〜1in)のところにま
で接近させることを意味するものとする。
ラケットの打撃中心は、下記の式によって求めることが
できる。
qr=k ”= I /m= t 2mgr/4 π2
m、”、 q=t 2g/4π2 ここで゛、 q−一回転中心ら打撃中心までの距離 ■=ニラケラト慣性モーメント m=質量 g−重力 r−一回転中心ら重心までの距離 に=回転半径 を一回転中心を中心としたラケットの振子運動の一抹復
時間 上記回転中心とは、プレーヤの握り手に対してラケット
が回転しようとする個所をいう。
本考案のラケットの打撃中心を算出する実験において、
回転中心は第7図にX−X線で示すように柄の末端から
約7.62 cm (3in)の個所にあると仮定した
また、プレーヤがどれほど強健であってもプレーヤの手
及び手首はラケットのどの部分よりも柔軟であると仮定
した。
ラケットを回転中心のところから吊して、垂直線から4
5°の角度のところに保持し、ラケットを放して振子運
動をさせ、10往復の振子運動に要した時間を測定し、
その値を10で割って1回の往復振子運動時間tを求め
た。
このテストを30回繰返してそれらを平均したところ時
間tは1.311秒であった。
これを上記式に当てはめて打撃中心を求めると、 Q = t 2X32.2X12÷39 、48= t
2X9.79 =1.3112X9.79 = 16.8”(42,67cm) 従って、柄の末端から打撃中心までの距離は、16.8
”+ 3”(回転中心から柄の末端までの距離)=19
.8”(50,29cm) ラケットの先端から打撃中心までの距離は、26.9”
(ラケットの全長) −19,8”=7.1”(18,
03cm)同様の実験に基いて、本考案のラケットの全
長とほぼ同じ全長(26,5”=67.31 cm)お
よび全重量を有する在来の標準的ラケットの打撃中心を
算出したところ、以下の通りであった。
q=1.301”X9.79=16.6”(42,16
cm)従って、柄の末端から打撃中心までの距離および
ラケットの先端から打撃中心までの距離は、それぞれ1
9.6”(49,78cm)および6.9”(17,5
3cm)であった。
以上の実験から明らかなように、本考案のラケットの打
撃中心は、標準的ラケットのそれとほぼ同じ位置にあり
、変位されていない。
これに対して、本考案のラケットの楕円形網面の幾何学
的中心(楕円の縦軸線のほぼ沖点)は、網面を柄の方へ
延長拡大した結果としてラケットの先端から7゜0”(
17,8cm)のところにあるから、打撃中心から0゜
25cmのところに近接して位置している。
一方、標準的ラケットの網面の幾何学的中心はラケット
の先端から5.5”(13,9cm)のところにあり、
打撃中心から1.4”(3,6cm)も離れている。
この距離は、テニスボールの大きさく1.25〜1.3
1”=3.18〜3.33cm)より大きいことからみ
ても相当に大きい距離であることが分る。
従って、標準的ラケットでは、網面の幾何学的中心でボ
ールを打ったのでは、打撃中心を相当大きくはずしたこ
とになるので手に衝撃を覚え、スI・ローフのパワーお
よび正確性ならびにコントロールが損われることになる
本考案のラケットでは、網面の幾何学的中心で打てば、
それが即ち打撃中心の位置であるから、手に衝撃を覚え
ることがなく、力のある、正確なショットができる。
このように、標準的ラケットと本考案のラケットの打撃
中心の絶対的位置は、はぼ同じであるが、本考案のラケ
ットは、網面の幾何学的中心が打撃中心に一致または近
接しているために、極めて優れた作用効果を生み出すの
である。
これらの作用効果については先に述べたが、以下に反発
係数、ボールの滞留時間、ボールの返球精度およびラケ
ットの耐久性などの作用効果について更に詳しく述べる
反発係数 さきに手短かに触れた反発係数の概念はテニスラケット
の設計の洗練化に当たって重要である。
テニスラケットの場合、反発係数とは、ラケットにぶつ
かってくるボールの相対速度に対して、打ち返された時
の返球速度の比をいう。
たとえば、もし約22.4 m7秒(50mph)で飛
ンテきタホールカ静止しているラケットに当たり、さら
に約22.4 m7秒(50mph)で返っていったと
すれば、そのラケットの反発係数は1.0ということに
なる。
もしやってくるボールの速度が約22.4 m7秒(5
0mph) テラケラトがこれに向って約4.5m/秒
(10mph)で動いているとすれば、ラケットの反発
係数がl。
0であるためには返球速度は約26.9m/秒(60m
ph)でなければならない、上記の例は説明のためのも
のにすぎない。
普通のテニスラケットで得られる反発係数の範囲は一般
に0.3ないし0.5程度である。
後述の通り、本考案のラケット10は普通ラケットより
も高い反発係数を生じる。
高い反発係数の部位が最大限に広いことがテニス・プレ
ーヤにとってきわめて好都合なことは明らかである。
その場合、同じ力でラケットを振っても打返しの速度は
早くなり、いいかえれば振りを遅くしてコントロールを
良くし、しかもなお満足のゆく打返し速度を得ることが
できる。
最適反発係数の帯域は重心と打撃中心との間の部分にあ
る。
本考案のラケツ)−10の好ましい実施例と同一材料で
作った普通ラケットの両者について、それぞれの網面の
約2.54 cm (1in)おきの個所で反発係数を
求めるための高速度撮影を行なった。
正しく目盛校正した空気圧式ボール投射機を用いてボー
ルをラケット面に対して約1.5m(5ft)離れたと
ころから打ち込んだ。
すべての実験において、本考案のラケットの好ましい実
施例と在来ラケットとは同一条件の下で比較実験され、
テ゛−夕をとった。
両ラケットについて反発係数が0.30以上、0゜40
以上、0.50以上の帯域線を画定した。
これらの実験は、コマ送り速度が毎秒約400コマのカ
メラを用いて行なわれ、その結果、ボールの進入速度が
その返球速度と比較して図表化された。
ボールの進入速度は約26.8m/秒(60mph)か
ら約13.4m7秒(30mph)にいたるまで種々変
えられた。
ボールの進入速度と返球速度とはこの高速度写真によっ
て容易に観察することができ、ボールのラケットに当た
る個所をその都度正確に測定することもできた。
ある実験では、ラケツI・をプレーヤの手に似せた万力
に垂直に取付けた。
この実験装置は均一性と再現性を保証するという固有の
特徴があるためきわめて広く使用された。
しかし、同じカメラ速度で、手で握ったラケット、およ
び回転中心の画定されないいわゆる自由空間条件を模し
たブロックに支持させたラケットについても実験が行な
われた。
すべての実験において、ラケットの有効打球面は(本考
案ラケットと普通ラケットのいずれを問わず)ラケット
枠の内方約3.2 cm (1−4−in)までの帯域
41.41′より内側にあると考えねばならないことが
確定された。
帯域41または41’においては、ボールはラケットの
枠または喉部にぶつかる。
撮影したフィルムは一コマつづ分析して返球速度測定さ
れた。
ボールの周面−面に粉末チョークを付着しておいてボー
ルが当った網面の部位が分るようにすることによって網
面上の約2.54cm(1in)おきの地点について測
った反発係数を図表化した。
反発係数に関する実験結果をまとめたものを第5図に示
す。
第5A図には、本考案のラケットの好ましい実施例につ
いての実験によって確定された各反発係数帯域を示す。
第5B図には、同じ実験条件の下で在来ラケットについ
て測定した同様の反発係数帯域を示す。
それぞれのラケットの各帯域は実用上の目的からラケッ
トの縦軸に対して左右対称になっていた。
第5A図において帯域33は本考案のラケットにおける
0、30以上の反発係数の帯域を表わし、第5B図に示
される在来のラケットの0,30以上の反発係数の範囲
を表わす帯域33′よりも相当広い(面積で約4倍)。
同様に、帯域35 、35’は0.40以上の反発係数
を示す。
本考案のラケットの帯域35は、約128.8 crn
2(201n2)であり、約32.2cm2(5in2
)Lかない在来ラケットの帯域35′の約4倍も大きい
同じ<、0.50以上の反発係数を表わす帯域37.3
7’についても在来ラケットに対する本考案のラケット
の同様な利点を示している。
本考案のラケットの各反発係数帯域の平均の大きさは在
来ラケットに比べて3.78倍に達することが判明した
この3.78倍もの大きさは、網面28が在来ラケット
のそれを60%上回るに過ぎないことを考えると相当な
ものである。
これらの帯域の大きさの拡大は、論理的には解明されて
いないが、網面の長さと巾の増加があいよった結果であ
ると考えられ、実験によって証明された。
0.60以上の高反発係数を示す帯域39は、本考案の
ラケット10では相当大きな面積となる。
即ち、ラケットとボールの無拘束速度が約17.2m/
秒(38,5mph)の場合で0.60以上の反発係数
を示す帯域の面積は、約25.8 cm2(41n2)
以上となり、球速が約26.8m/秒(60mph)に
増加した場合で約51.6 cm2(81n2)以上と
なる。
これに対して、在来ラケツ) 40ではそのような帯域
は全く存在しないことが判明した。
ラケット10では、0.4以上の望ましい反発係数帯域
は打撃中心部から重心部におけて延びていることが判明
した。
あらゆる場合において、実1@データに基すいて数学的
に展開された輪郭線はいずれもラケット枠からその内方
約3.2 cm (1−+in)にわたって位置する帯
域41.41’において突然終端していることがわかる
この事実から、本考案の上記の好ましい実施例のラケッ
トよりもさらに大きくすれば、望ましい反発係数の帯域
が一層床がるという点で在来のラケットよりさらに有利
であることが明らかであろう。
糸の張力は、プレーヤの好み、プレーヤのパワーおよび
技術などに応じて選択されるものであるが、本考案のラ
ケットの場合、網面の寸法が拡大されている関係上、在
来のラケットの糸張力より一般に高い張力が用いられる
先に述べたように、本考案のラケットの糸張力は、29
.5〜31.8kg(65〜701b)とするのが一般
には好ましいと考えられる。
糸張力は、反発係数にはそれ程影響を及ぼすものではな
いと考えられる。
ボールの滞留時間 テニス技術の指導と啓発にあたって周知の考え方の一つ
に、ボールを打つ時にラケツI・の網上のボールの滞留
時間をなるべく長くさせようという考え方がある。
在来ラケットでは、この滞留時間は、プレーヤがボール
を打つさいフォロースル(打球後ストロークを充分のば
しきる動作)をさせることによってしか延ばすことがで
きない。
すなわち、ボールとラケットの網との接触をなるべく長
く維持させ、それによって打返しの安定性と精度を増そ
うとするのである。
これに対して、本考案のラケット10の重要な利点の1
つはラケット10の固有の幾何学的構造(網面の拡大)
によって滞留時間が自動的に延長される点にあると考え
られる。
第8図において、ボールは矢印56(第9図)の方向に
飛びながら在来ラケット40の一点43の糸に当たると
仮定しよう。
第9図に示すように、糸54は一点43において数字5
8で表す距離だけたわむ。
第10図を参照して、同じボールが矢印56の方向に飛
びながら本考案のラケット10の糸26に一点46で当
たるものとする。
さらに、上記の点43゜46はそれぞれのラケットの網
面の幾何学的中心にあるとしよう。
第11図に示すように、本考案のラケットの点46のた
わみは距離60で表わされる。
この距離60は距離58よりも長く、従って本考案のラ
ケット10における滞留時間は約20%長いことになる
第8〜11図に関連して、両ラケットとも同一材料の糸
を同一張力で張ったものであり、同一速度で゛ボールが
やってきて同じ力で打たれるものとする。
さらに、糸26は糸26は糸54よりも20%長いもの
とする。
ラケツl−10,40において点43.46は網面の丁
度中心にあるが、前述と同様の原理はボールが中心から
外れて当たった場合にもあてはまることは明白であろう
正確な計測が困難であるため、滞留時間の増大を実証す
る具体的な実験は行なわれなかった。
しかし、実際にラケット10を用いてテニスをしての主
観的反応は、在来ラケッ) 40と比較して網面上のボ
ールの滞留時間が増してコントロールがしやすくなった
という感じをもたらしている。
ラケット10の特有の幾何学的構造によって、フォロー
スルーの技術にそれほど長じていないプレーヤでも正し
く打返せる機会がふえるという利点がある。
同時に、ストロークの技術を充分身につけた熟練テニス
・プレーヤが本考案のラケット10を用いた時、滞留時
間が増大することによってそれだけ打返しの精度を安定
化し増大させられるという利点がある。
ボールの返球精度 本考案のラケツ)10は、ボールが網面28の幾何学的
中心を外れて当たった場合にボールのたわみによるボー
ルの戻り角の固有の誤差を最少限に減らす。
在来ラケット40の欠点は、中心を外れて当たったボー
ルが、飛来してきた時の軌道とは著しく違った角度で打
返される傾向があることである。
この点は第13図と第16図を見れば明らかである。
第12図において、ボールが在来ラケツI・40の網面
の縦軸に沿ってはいるがその幾何学的中心から隔たって
いる点62に当たるものと仮定する。
第13図に示すように、矢印66で示す軌道を飛んでき
て点62に当たったボールは、点62から矢印68で示
す軌道に沿って返ってゆく。
矢印66.68によって画定される角度は説明の便宜上
やや誇張されている。
第14図の本考案のラケットにおいては、点62′はラ
ケットの縦軸上にあり、網面の中心から点62と等距離
はなれたところにある。
第15図に示すように、矢印66′の軌道を飛んできた
ボールは点62′に当たり、矢印68′に示す軌道で飛
び去る。
矢印66’、68’間の開き角度は矢印66.68間の
それよりも小さい。
従って、本考案のラケット10による打返しはラケット
40での打返しよりも正確である。
第12図において、ラケット40は縦軸上にない点64
を有する。
第14図ではラケツ) 10は同様の点64′を有して
いる。
これらの点64.64’とそれぞれのラケットの網面中
心との間隔は同じである。
第16図に示すように、ボールの飛来する軌道の矢印7
0と飛び去る軌道の矢印72との開き角度は第17図で
の飛来する軌道を示す矢印70′と飛び去る軌道の矢印
72′との対応角度よりも大である。
このように、本考案のラケット10は上述した理由によ
り在来ラケット40に比べて網面の幾何学的中心から隔
たった個所に当たったボールの返球精度が高い 返球角度に関して比較実験を行なった。
実験の大部分は人間の手を模した万力でラケットを水平
に保持しラケットの網面ば地面に対して垂直となるよう
にして行なわれた。
これらの万力保持実験には特有の信頼性と再現性がある
ため重点がおかれた。
しかし、参照のため、同じ性質の実験が人間の手で握っ
たラケットについても相当回数追加して行なわれた。
実験全体にわたって本考案のラケットの好ましい実施例
と在来ラケットとが比較された。
両ラケットに対する実験条件は同一であった。
ラケツ) 40は第5A、5B図にその結果を示す実験
に用いられたものと同じものであった。
返球角度の誤差に関する実験が、ボール速度を秒速約1
7.2mから27.8mまで(時速38.5−62.2
マイル)種々に変えて行なわれた。
それぞれのラケットについて返球角度の誤差が10°以
上と20°以上の帯域を図表化するに充分な計測点が得
られ、作用された。
種々の実験結果をまとめたこれらの帯域の平均を、本考
案のラケット10については第6A図に、対応する在来
ラケット40の帯域については第6B図に示す。
数字76.76’はそれぞれ返球角度の誤差が20°未
満の帯域を示す。
数字74.74’はそれぞれ二つのラケットについて返
球角度の誤差が10°未満の帯域を示す。
第6 A、6 B図を検討すれば、それぞれ返球角度誤
差に等しい帯域の面積はどの場合でも在来ラケットに比
べて本考案のラケットのほうが広いことが明らかであろ
う。
これらの平均面積は本考案のラケツ) 10では在来ラ
ケット40の対応する帯域の面積に比べて2.7倍も広
く、従ってそれだけボールが同じ精度で返球される率が
高くなる。
反発係数に関する実験デ゛−タの場合のように、有効作
動帯域はラケット枠の内方約3.2 cm(1−+in
)にわたって位置する部位41.41’の内側で終わる
ことが理解されよう。
本考案の範囲内で実施の態様をもつと大きい頭部を持つ
ものとすることによって平均返球精度をさらに一層向上
させることが期待できる。
一般に、熟練したプレーヤが意識的にラケットを操作し
てボールがラケットの網面に直角でない方向から当たる
ようにする場合が二つある。
一つはアンダーカットまたはチップでボールを相手側コ
ートにバックスピンをかけて球の勢を殺して落下させる
場合である。
もう一つの場合は熟練プレーヤがラケット面を振り上げ
てボールにトップスピンをかけながら打ち、ボールを前
向きにはずませて相手側コートに入れ、打返し難くさせ
るときである。
ラケット面が上昇させると、実際にはボールと網面との
間に直角でない衝撃が生じる。
どちらの場合にも、ボールが網面と接触したままでいる
滞留時間がのび、従って打返されるボールがより長い角
加速を得るための時間が増大され、その場合に応じてバ
ックスピンまたはトップスピンの量を増すことは明らか
である。
この効果は、網面の巾が広いという単純な事実によって
一層高められる。
なぜなら、網面の巾が広いとボールがラケットの糸26
を横切ってころがる横方向の余地が太きくなり、それだ
け余計にスピンがかかるからである。
経験を積んだプレーヤたちは本考案によるラケット10
で打返した場合に在来ラケットの狭い網面で打返した場
合と対照的にボールに強くスピンがかかると異口同音に
認めている。
同様にスピンが増大することは、経験の深いプレーヤが
フラットサーブでなくスライスサーブかオーバースピン
サーブをしようとする時にも予想でき、事実、観察され
た。
ラケットの耐久性 本考案のラケット10の驚くべき利点は実際に使用した
場合在来のラケット40よりも堅牢で耐久性があること
である。
テニス・ボール打球機を用いたラケット10の実験では
、あるラケット10は9万ストローク後に破損したが(
これは在来ラケットについて一般に容認されている打球
回数の2倍である)、別のラケット10は10万ストロ
ークで実験をやめた時もなお良好な状態であった。
このように本考案のラケット10は在来ラケット40に
比べて頭部が大きいにもかかわらずきわめて望ましい予
期せぬ強度増加が認められたのは、打撃中心を囲包する
高い反発係数の帯域にボールの当たる割合が在来ラケッ
トの場合よりも遥かに大きいからと思われ、この結果長
期間使用してもラケット枠16には振動が伝えられたり
疲労が蓄積されることは少い。
理由は何であれ、強度の増大そのものは実験と実際のプ
レー経験によって実証された事実であり、在来ラケット
の破損によって不便と出費とに悩まされてきたテニス愛
好者たちには大きな利点である。
テニスひじの解消 在来ラケット40に対する本考案のラケット10の最後
に挙げる利点は、ボールが中心を外れて打返された時の
ラケットのねしれとボールが打撃中心から隔たった個所
で打返された時のプレーヤの腕への衝撃とに起因するひ
し関節の炎症、すなわちテニスひしと一般にいわれてい
る、あらゆる階層のテニス・プレーヤに共通な痛みを著
しく和らげる点にあることが判明した。
この苦痛を著しく緩和することは本考案のラケット10
の原型を実験した様々なプレーヤによって認められてい
る。
この予期せぬ利点は、打撃中心部位に当たるボールが多
くてプレーヤの手に衝撃を伝えないことと、この広巾ラ
ケットの高い慣性極モーメントのためラケットの中心を
外れてボールが当たった時にラケットのねじれる傾向が
へるという事実とに由来するものと思われる。
従って、本考案者はこのラケットがテニスひしにかかつ
ているがまたはがかろうとしているプレーヤたちにとっ
て一つの福音になるの信じている。
要するに、本考案のラケットは在来のものと同じ標準的
な全長、重量、およびバランスを持つものであると同時
に、(a)網面は在来ラケットのそれよす20〜90%
も広く、(b)網面の幾何学中心に打撃中心がくるよう
に構成されている。
これらの望ましい特徴はおもりやぼねその他複雑なもの
を使用することなく、頭部の大きさを主としてラケット
の重心方向にのばすだけで得られたものである。
このように、本考案者は打撃中心を在来ラケットの幾何
学的中心のほうに移動させるよう試みる代りに網面をひ
ろげてその幾何学的中心をラケットの打撃中心のほうに
移したのである。
本考案のラケットの枠16は好ましくはアルミ押出成形
品であるが、木やファイバ強化プラスチックなど他の材
料で必要な強度、軽さ、および弾性を持った材料で作っ
た他の種類の枠を用いても差支えない。
たとえば縁当24を省略するなど他の種々の改変は当業
者の想到するところであろうし、本考案の範囲を逸脱す
ることなく行なうことができる。
グリップ18は好ましくは高分子プラスチック材料を枠
16の両端部に型込め成形したものであるが、枠16の
端部をグリップ18に接続するのに他の在来技法を利用
することもできる。
ラケット10に糸を張るには特殊な設備を必要とせず、
従って現在市販されているラケットでよく行なわれてい
るように、糸を張らないままでラケットを売ることもで
きる。
本願考案の特有の効果を要約すれば、以下の通りである
■ 網面の幾何学的中心を打撃中心に、又はその近くに
位置させてることによって、プレーヤが瞬間的返球動作
時において適確な打撃中心を容易にとらえることができ
る。
■ 網面の中心より柄に近い区域に従来ラケッI・にな
い0.6以上の高反発係数帯域が得られるばがりでなく
、比較的高い反発係数の帯域が拡大される。
従って、柄の握り手位置より近距離の網面でも弾装かつ
正確な返球を可能にすると共に従来より小さな力でも、
従来と同程度の威力の返球ができる。
■ 本考案のラケットは従来品と比較して網面が約60
%上回って増加するに過ぎないが、高い反発係数の帯域
は3.78倍に達すると共に返球角度誤差が10°未満
の帯域が従来品の2.7倍も広い。
従って平均して、より強力で正確な打ち返しショットが
可能である。
■ 打撃中心部位に当たるボールが多くなるので、プレ
ーヤの手に伝達される衝撃が減少し、また広巾ラケット
の高い慣性極モーメントのためにラケット中心を外れて
ボールが当った時でもラケットのねじれる傾向が減少す
ることにより、プレーヤがテニスひしになることを防止
する。
■ 打ち返されるボールが網面の糸と接触している滞留
時間は自動的に従来品より約20%延長されるのでフォ
ロースルー(打球後ストロークを十分のばしきる動作)
の技術に長じてないプレーヤでもボールのコントロール
を容易に行なうことができる。
■ 前記の滞留時間の延長と、ボールが網面巾方向に横
切って回転する余地が大きくなることによってボールに
スピンがかけ易くなる。
これによって更にスライスサーブやオーバースピンサー
ブを容易にする。
■ 打撃中心を包囲する高い反発係数の帯域にボールの
当たる割合が従来ラケットより遥かに大きいと思われる
ために、ラケットが破損にいたる打球回数は従来品の約
2倍にも達するが如き耐久性のあるラケットとなる。
また破損にいたらず使用できる段階においても、上記の
事実から、所謂ラケットのへたつが極めて少ないので高
度の反発力を保持することができる。
■ 本考案のラケットに要する糸材料の全長は従来品に
必要な長さの25%増しに過ぎないが、好ましい実施例
の網面面積は従来ラケットのそれより約60%増しとな
ると共に、長い糸を張ることにより、糸の素材が合成材
料であっても、従来品に動物性ガツト(腸線)を張った
場合と同様の弾性が得られるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案によるテニス用ラケットの平面図、第
2図は第1図のテニス用ラケットの側面図、第3図は第
2図の3−3線に沿う断面図、第4図は第3図の4−4
線に沿う断面図、第5 A、5 B図は本考案のラケッ
トと在来ラケットとの反発係数に関する実験結果の比較
図、第6 A、6 B図は本考案のラケットと在来ラケ
ットとの返球角度に関する実験結果の比較図、第7図は
手に持った場合の本考案のラケットの概略図、第8図と
第12図は在来ラケットの頭部の略平面図、第9図は第
8図の9−9線に沿って見た衝撃時の糸の概略図、第1
0図と第14図は本考案によるラケットの頭部の略平面
図、第11図は第10図の11−11線に沿って見た衝
撃時の糸の概略図、第13図は第12図の1313線に
沿って見た衝撃時の糸の概略図、第15図は第14図の
15−15線に沿って見た衝撃時の糸の概略図、第16
図は第12図の16−16線に沿って見た衝撃時の糸の
概略図、第17図は第14図の1717線に沿って見た
衝撃時の糸の概略図である。 本考案の主要構成は次の通りである。 10:本考案のラケット、12:頭部、14:柄、16
:枠、18ニゲリツプ、20:喉部、22:縁当付き条
片、24:縁当、26:糸、28:網面、30.32
:網面長さ、34.36 :網面中、40:在来ラケッ
ト、CP:打撃中心、CG:重心。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 柄に接続した頭部を有する枠を備え、66.0〜71゜
    1 cm (26〜28in)の全長と、340〜42
    5 g (12〜1502)の全重量を有するテニスラ
    ケットにおいて、前記頭部の網面の幾何学的中心をラケ
    ットの打撃中心」二に、または打撃中心にほぼ隣接した
    ところに位置させるようにするために、ラケットの前記
    全長および全重量を前記範囲内に維持し、がっ、ラケッ
    トの重心を柄の末端から測ってラケットの全長の45〜
    52%の範囲内に維持して、ラケットの縦軸方向の網面
    の長さをラケットの全長の45〜58%とし、網面の最
    大中を24.1〜29.2cm(9゜5〜11.5 i
    n)とし、網面の面積を548.4〜838.7cm2
    (85〜1301n2)としたことを特徴とするラケッ
    ト。
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