JPS5846540Y2 - 非常用照明器具端子台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は非常用照明器具に使用される端子台の構造に係
るものであって、端子台絶縁カバーに短絡線を設け、電
源線の結線への対応をより簡単にすることを目的として
いる。

従来の非常用照明器具端子台においては、非常用照明器
具が電池内蔵型の場合常用点灯を点滅できるようにする
しかないかで電源線の結線が２本あるいは３本となり、
常用点灯を点滅できるようにしない時、すなわち電源線
の結線が２本の時は２端子間を短絡線で短絡し、常用点
灯を点滅できるようにする時、すなわち電源線の結線が
３本の時は、短絡線をとって結線していた。

また、非常用照明器具が電源別置型の場合、非常用回路
と常用回路を兼用するかしないかで電源線の結線が２本
あるいは４本となり、非常用回路と常用回路を兼用する
とき、すなわち電源線の結線が２本の時は、２端子間ど
うしをそれぞれ短絡線で短絡し、非常用回路と常用回路
が別々のとき、すなわち電源線の結線が４本の時は、短
絡線をとって結線していた。

そのため、このような状況では使いわけが複雑であり、
結線工事の間違いも発生するといった欠点があった。

本考案は、かかる上記の欠点に鑑みて為されたものであ
って、端子台本体に絶縁カバーを嵌めることにより電源
線の組線の違いに簡単に対応出来るようにしたものであ
る。

以下、本考案を電池内蔵型非常用照明器具に使用される
第１図及び第２図に示す実施例に基づき説明する。

第１図は本考案の実施例を示す斜視図であって、１は端
子台本体であり、両側面には電線挿通用の開口部２を形
成し、両側面の開口部２，２に両端がそれぞれ面した３
個の端子板３が取り付けられ、一端近傍に電源端子ねじ
４を螺合した前記端子板３どうしの間を区切るセパレー
ト部５を形成している。

端子板３は半田付は端子である器具側端子位置よりにあ
るリベット６により端子台本体１に固定されると共に、
端子板３の中程の片側に切欠き７を設け、後述する短絡
線８の嵌着用としている。

９は断面路コの字型の絶縁カバーであって、背面１０の
両側の折り曲げ部１２どうじの距離を端子台本体１の寸
法より大きく形成されており、背面１０の両側の折り曲
げ部１２近傍には電源端子ねじ４をねじ締めするための
ドライバー貫通用孔１１を一方には２個他方には３個形
成すると共に、両側の折り曲げ部１２には横長形の電線
貫通用孔１３をドライバー貫通用孔１１に対応させて一
方には２個他方には３個設けている。

又絶縁カバー９の背面１０の裏面には、端子台本体１の
セパレート部５に形成せられた嵌着孔１４に嵌着するカ
バー止め突起片１５を中央の電源端子ねじ４に対応する
両側のドライバー貫通用孔１１の両側にそれぞれ突設す
ると共に、２個のドライバー貫通用孔１１が設けられた
側のカバー止め突起片１５を嵌着孔１４に嵌着した場合
前記切欠き７に嵌着して端子板３と電気的に接続する導
電性の短絡線８を固着させている。

一方、当該短絡線８と３個の電源貫通用孔１３の設けら
れた折り曲げ部１２との間の距離は、３個のドライバー
貫通用孔１１が設けられた側のカバー止め突起片１５を
嵌着孔１４に嵌着した場合に、短絡線８が端子台本体１
外となるようにされている。

第２図の４９口は２線配線時と３線配線時との端子台本
体と絶縁カバーとの嵌合様式を示している組立て斜視図
であり、イは点滅スイッチなし配線の時の２線配線の場
合でって、絶縁カバー９はドライバー貫通用孔１１が２
個になっている側で端子台本体１に嵌着され、カバー止
め突起片１５は端子台本体１の嵌着孔１４に嵌着され、
短絡線８は切欠き孔７に嵌着して端子板３に接続され隣
接端子間を短絡している。

口は点滅スイッチ付配線の時の３線配線の場合であって
、絶縁カバー９はドライバー貫通用孔１１が３個になっ
ている側で端子台本体１に嵌着され、カバー止め突起片
１５は端子台本体１の嵌着孔１４に嵌着され、短絡線８
は遊んでいる状態となっている。

この非常用照明器具端子台では、絶縁カバー９の取付は
方向を変えるだけで、２線配線と３線配線に簡単に対応
でき、電線貫通用孔１３を２線配線、３線配線それぞれ
対応して設けており結線の誤りが生じず、電源端子ねじ
４に接続されるのが電源線だけで従来のような短絡線が
不要であり電源線の接続がしやすく短絡線により接続端
子部がふさがれることがなく送り配線も可能である。

第３図のイは非常用照明器具が電源別置型である場合の
本考案の異なる実施例の斜視図であって、電源別置型非
常用照明器具の電源線の配線が２線又は４線の時も前述
の実施例と略同様の構造である。

９は断面略コの字型の絶縁カバーであり、両側の折り曲
げ部１２の片方は端部より２個の横長型の電線貫通用孔
１３を形成し、他方は４個の横長型の電線貫通用孔１３
を形成すると共に、背面１０の裏面においては２個の電
線貫通用孔１３を形成した折り曲げ部１２よりの位置に
端子台本体の端子板の一方の最側部の端子板と１個にお
いて隣りの端子板とを短絡するために短絡線１６と、反
対側の最側部の端子板と１個において隣りの端子板とを
短絡するための短絡片１７とを固着している。

第３図の口、ハは４線式配線と２線式配線の簡易配線図
を示しているものであって、口は非常用回路、常用回路
が別々の場合であり、器具へは、各々のＡＣ１００Ｖ
、ＤＣ１００Ｖ電源よりとっている。

そして、この場合には、絶縁カバー９は電線貫通用（Ｌ
１３が４個になっている側で端子台本体に嵌着され、短
絡線１６．１７は端子台本体の外となり遊んでいる状態
となっている。

ハは非常用回路と常用回路兼用の場合であって、ＤＣ１
００Ｖ電源より２標をとって器具で短絡配線している。

この場合には、絶縁カバー９は電線貫通用孔１３が２個
になっている側で端子台本体に嵌着され、短絡線１６．
１７はそれぞれ１個おいて２個ずつ互いに異なる端子間
を短絡している。

この非常用照明器具端子台でも、絶縁カバー９の取付は
方向を変えるだけで、２線配線と４線配線に簡単に対応
でき、電線貫通用孔１３を２線配線、４線配線それぞれ
に対応して設けており結線の誤りが生じず、従来のよう
な電源端子で互いに接続する短絡線が不要で短絡線によ
り接続端子部がふさがれることがなく、電源線の接続が
しやすく送り配線も可能である。

このように、本考案によれば、一端に電源線端子、他端
に器具側端子を有する端子板を少なくと３個有する端子
台本体に、前記端子板を覆う絶縁カバーを固定した非常
用照明器具端子台において、複数の端子板を相互に電気
接続する短絡線を少なくとも１個絶縁カバーの端子板対
向面に設け、前記絶縁カバーを短絡線が複数の端子板相
互を短絡した位置と短絡を回避した位置とで選択的に端
子台本体に取付けており、絶縁カバーをはめる方向を違
えることにより、電源線の結線の違いに簡単に対応可能
であり、短絡線によって接続端子部がふさがれることが
ないので送り配線も可能である。

【図面の簡単な説明】

第゛１図及び第２図は本考案の実施例を示すものであり
、第１図は斜視図、第２図の４９口は本考案の実施例の
組立て斜視図である。 第３図のイは本考案の異なる実施例を示す斜視図であり
、ロバはその簡易配線図を示している。 １・・・・・・端子台本体、２・・・・・・開口部、３
・・・・・・端子板、４・・・・・・電源端子ねじ、５
・・・・・・セパレート部、６・・・・・・リベット、
７・・・・・・切欠き、８・・・・・・短絡線、９・・
・・・・絶縁カバー、１０・・・・・・背面、１１・・
・・・・ドライバー貫通用孔、１２・・・・・・折り曲
げ部、１３・・・・・・電線貫通用孔、１４・・・・・
・嵌着孔、１５・・・・・・カバー止め突起片、１６・
・・・・・短絡線、１７・・・・・・短絡線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端に電源線端子、他端に器具側端子を有する端子板を
   少なくとも３個有する端子台本体に、前記端子板を覆う
   絶縁カバーを固定した非常用照明器具端子台において、
   複数の端子板を相互に電気接続する短絡線を少なくとも
   １個絶縁カバーの端子板対向面に設け、前記絶縁カバー
   を短絡線が複数の端子板相互を短絡した位置と短絡を回
   避した位置とで選択的に端子台本体に取付けたことを特
   徴とする非常用照明器具端子台。