JPH063662Y2 - パチンコ機の遊戯盤 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、パチンコ機の遊戯盤に関する。

従来の技術 パチンコ機の遊戯盤には各種の検出スイッチやランプお
よび役物装置を駆動するソレノイド等様々な電気部品が
至る所に配設されており、従来、これらの電気部品と遊
戯盤外に設けられた外部装置、たとえば、制御装置や電
源等との間はそれぞれ長大なリード線によって接続され
ていた。

考案が解決しようとする課題 したがって、前記従来技術では、遊戯盤に配設する電気
部品と遊戯盤外に設けられた外部装置との間に介在する
長大かつ多数のリード線を収納するスペースを、遊戯盤
裏面に確保しなければならずパチンコ機の薄型化が困難
であり、また、長大なリード線が複雑に交錯するため配
線作業が繁雑なものとなっていた。

本考案の目的は、電気部品と外部装置との接続のために
無駄なスペースを必要とすることなく、しかも、配線作
業の容易なパチンコ機の遊戯盤を提供することにある。

課題を解決するための手段 本考案のパチンコ機の遊戯盤は、遊戯盤に配設する電気
部品と外部装置との間に形成すべき電気回路の導電パタ
ーンを遊戯盤裏面に一体的に貼設したことを特徴とする
構成を有する。

前記目的を確実に達成するため、更に、導電パターンに
おける電気部品側端部に各々の電気部品と連絡するコネ
クタを設けると共に、該導電パターンにおける外部装置
側端部を集合させ、前記外部装置と連絡する単一のコネ
クタを形成する。

実施例 以下、図面に基づいて本考案の一実施例を説明する。

第１図はパチンコ機の遊戯盤の一部を裏面側から示す斜
視図、第２図は同遊戯盤の要部を示す裏面図である。

第１図および第２図に示されるように、遊戯盤１の裏面
には、遊戯盤１に配設する電気部品と遊戯盤１外に設け
られた外部装置との間に形成すべき電気回路の導電パタ
ーンを電着した絶縁基板２が貼着され、遊戯盤１裏面と
一体的に導電パターンが貼設されている。

第１図においては、遊戯盤１に配設される様々な電気部
品の内、遊戯盤１外に設けられた外部装置、即ち、パチ
ンコ機本体側の制御装置と接続するランプ３の配設状態
が示されており、ランプ３と制御装置との間に形成すべ
き電気回路である導電パターン４が絶縁基板２上に電着
され、導電パターン４の電気部品側端部、即ち、ランプ
３側の端部４ａには、ランプ３と連絡するコネクタ５が
設けられている。装飾灯となるランプ３は、絶縁基板２
と遊戯盤１とを貫通する孔６に嵌入されて遊戯盤１の前
面に突出して配設され、捩子７によって遊戯盤１に固定
されると共に、該ランプ３に接続したリード線８のプラ
グ９を前記コネクタ５に嵌合して導電パターン４の電気
部品側端部４ａに連絡される。

第２図では絶縁基板２の導電パターンの全容が示され、
該絶縁基板２には、ランプ３と制御装置とを接続する回
路としての導電パターン４の他、遊戯盤１に配設された
別のランプ１０と制御装置との間に形成すべき電気回路
である導電パターン１１、遊戯盤１に配設された第１の
開閉入賞装置の入賞検出スイッチ１２，１３と制御装置
との間に形成すべき電気回路である導電パターン１４，
１５、遊戯盤１に配設された第２の開閉入賞装置を駆動
するソレノイド１６，１７と制御装置との間に形成すべ
き電気回路である導電パターン１８，１９、遊戯盤１に
配設されたセンター入賞装置の羽根を駆動するソレノイ
ド２０，２１と制御装置との間に形成すべき電気回路で
ある導電パターン２２，２３、センター入賞装置への入
賞を検出する入賞検出スイッチ２４と制御装置との間に
形成すべき電気回路である導電パターン２５等が電着さ
れ、各導電パターンにおける電気部品側端部１１ａ，１
４ａ，１５ａ，１８ａ，１９ａ，２２ａ，２３ａ，２５
ａには各々の電気部品と連絡するコネクタ２６〜３３が
設けられている。

なお、遊戯盤１に配設されたランプ１０、第１の開閉入
賞装置の入賞検出スイッチ１２，１３、第２の開閉入賞
装置を駆動するソレノイド１６，１７、センター入賞装
置の羽根を駆動するソレノイド２０，２１、センター入
賞装置への入賞を検出する入賞検出スイッチ２４等の電
気部品は、前述したランプ３の場合と同様、絶縁基板２
と遊戯盤１とを貫通する孔に嵌入されて遊戯盤１の前面
に突出して配設され、捩子等によって遊戯盤１に固定さ
れると共に、各電気部品に接続したリード線のプラグを
介して、各電気部品に対応する導電パターンの電気部品
側端部に設けられたコネクタ２６〜３３の各々に連絡さ
れている。

一方、各導電パターン４，１１，１４，１５，１８，１
９，２２，２３，２５における外部装置側端部、即ち、
制御装置と連絡する側の端部４ｂ，１１ｂ，１４ｂ，１
５ｂ，１８ｂ，１９ｂ，２２ｂ，２３ｂ，２５ｂは、絶
縁基板２の右上部に集合され、該位置に形成された単一
のコネクタ３４に連絡されている。コネクタ３４はこれ
らの導電パターンに対応する多数の接続端子群を備え、
外部装置である制御装置との接続は、制御装置側から伸
びる接続コードに設けられたソケットを嵌合することに
より行う。

本実施例によれば、遊戯盤１に配設する電気部品とパチ
ンコ機本体側に配設された制御装置との間に形成すべき
電気部品の導電パターンが、遊戯盤１に貼着された絶縁
基板２の裏面に一体的に貼設されるため、遊戯盤１上の
各種電気部品と制御装置とをリード線によって直接接続
する従来品のように長大かつ多数のリード線が必要とさ
れることはなく、リード線収容のためのスペースを遊戯
盤１裏面にわざわざ設ける必要がないので、パチンコ機
の薄型化が容易であり、しかも、導電パターンが絶縁基
板２に整然と形設されて回路構成が一目瞭然となるた
め、各種電気部品と制御装置との間の配線作業を円滑か
つ容易に行うことができる。

また、導電パターンの電気部品側端部に設けられたコネ
クタ５，２６〜３３と、導電パターンの制御装置側端部
を集合して形成した単一のコネクタ３４とにより、遊戯
盤１に配設された各種の電気部品と導電パターンとの間
の接続および導電パターンと制御装置との間の接続作業
が一層円滑化され、しかも、電気部品と制御装置との間
に形成すべき回路は予め絶縁基板２の導電パターンとし
て形設されているので、結線作業に臨んで特別な電気的
知識を必要とされることはなく、素人であっても簡単，
確実に電気部品と制御装置との間の配線作業を行うこと
ができる。

更に、本実施例では絶縁基板２において、導電パターン
を電着した側の表面を第１図に示されるような絶縁被膜
３５でコーティングしており、導電パターン間に短絡や
腐食等が発生するのを防止することができる。

第１図および第２図においては、絶縁基板２の片面側に
のみ導電パターンを電着した場合について示している
が、遊戯盤１に配設する電気部品の点数が多い場合や配
線状態が繁雑となる場合には、絶縁基板の両面に導電パ
ターンを電着することもある。

第３図では、絶縁基板２′の表面に導電パターン群Ａ、
裏面に導電パターン群Ｂを電着した例を示しており、導
電パターン群Ａの外部装置側端部が絶縁基板２′の表面
右上部に集合される一方、導電パターン群Ｂの外部装置
側端部は絶縁基板２′の裏面右上部に集合され、共に絶
縁基板２′の右上部に形成された単一のコネクタ３４′
に連絡されている。コネクタ３４′にはこれらの導電パ
ターンに対応する多数の接続端子群が絶縁基板２′の表
裏に重合して設けられ、外部装置との接続は、外部装置
側から伸びる接続コードに設けられたソケットを嵌合す
ることによって行われる。絶縁基板２′の両面に導電パ
ターンを電着する場合には、コネクタ３４′における接
続端子群を絶縁基板２′の表裏に重合して設けることに
より、片面にのみ導電パターンを貼着した場合に比べ、
同様の面積で２倍の導電パターンを貼着することがで
き、また、外部装置と連絡する単一のコネクタ３４′の
横幅も1/2程度で済ませることができる。

考案の効果 本考案のパチンコ機の遊戯盤においては、遊戯盤に配設
する電気部品と外部装置との間に形成すべき電気回路の
導電パターンが該遊戯盤裏面に一体的に貼設されるた
め、遊戯盤に配設された電気部品と外部装置との接続に
従来のように長大かつ多数のリード線が必要とされるこ
とはなく、リード線収容のためのスペースが省かれるの
でパチンコ機の薄型化が容易であり、しかも、導電パタ
ーンが遊戯盤裏面に整然と形設されて回路構成が一目瞭
然となるため、遊戯盤に配設された電気部品と外部装置
との間の配線作業を円滑かつ容易に行うことができる。

更に、導電パターンの電気部品側端部に設けられたコネ
クタと導電パターンの外部装置側端部を集合して形成し
た単一のコネクタとにより、遊戯盤に配設された電気部
品と導電パターンとの間の接続および導電パターンと外
部装置との間の接続作業が一層円滑化され、しかも、電
気部品と外部装置との間に形成すべき回路は予め遊戯盤
裏面と一体の導電パターンとして形設されているので、
結線作業に臨んで特別な電気的知識を必要とされること
はなく、素人であっても簡単，確実に電気部品と外部装
置との間の配線作業を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例におけるパチンコ機の遊戯盤
の一部を裏面側から示す斜視図、第２図は同実施例の遊
戯盤の要部を示す裏面図、第３図は表裏に導電パターン
を電着した絶縁基板の一部を示す図である。 １…遊戯盤、２，２′…絶縁基板、３…ランプ、４…導
電パターン、４ａ…電気部品側端部、 ４ｂ…外部装置側端部、５…コネクタ、６…孔、７…捩
子、８…リード線、９…プラグ、１０…ランプ、１１…
導電パターン、１１ａ…電気部品側端部、１１ｂ…外部
装置側端部、１２，１３…入賞検出スイッチ、１４…導
電パターン、 １４ａ…電気部品側端部、１４ｂ…外部装置側端部、１
５…導電パターン、１５ａ…電気部品側端部、１５ｂ…
外部装置側端部、１６，１７…ソレノイド、１８…導電
パターン、１８ａ…電気部品側端部、１８ｂ…外部装置
側端部、１９…導電パターン、１９ａ，電気部品側端
部、１９ｂ…外部装置側端部、２０，２１…ソレノイ
ド、 ２２…導電パターン、２２ａ…電気部品側端部、２２ｂ
…外部装置側端部、２３…導電パターン、２３ａ…電気
部品側端部、２３ｂ…外部装置側端部、２４…入賞検出
スイッチ、２５…導電パターン、２５ａ…電気部品側端
部、２５ｂ…外部装置側端部、２６〜３３…コネクタ、 ３４，３４′…コネクタ、３５…絶縁被膜、 Ａ，Ｂ…導電パターン群。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】遊戯盤に配設する電気部品と外部装置との
   間に形成すべき電気回路の導電パターンを遊戯盤裏面に
   一体的に貼設したことを特徴とするパチンコ機の遊戯
   盤。
2. 【請求項２】前記導電パターンにおける電気部品側端部
   に各々の電気部品と連絡するコネクタを設けると共に、
   該導電パターンにおける外部装置側端部を集合させ、前
   記外部装置と連絡する単一のコネクタを形成したことを
   特徴とする請求項１記載のパチンコ機の遊戯盤。