JPS5846227Y2 - 戸袋付サツシ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、アルミニウムの押出し形材を使用した戸袋
付のサツシに関するものである。

この種のサツシは、サツシ下枠と戸袋下枠を連結する関
係上、その突合せ部が段違いになることがあり、戸袋へ
の雨戸の出し入れの際に、段違い部分に雨戸が引っ掛か
り操作が面倒になる欠点があった。

この考案は、サツシ下枠に形成された雨戸走行溝の室内
側壁と戸袋下枠に形威された皿板の室内側端起立壁とに
段違いが生じていても、雨戸の出し入れに支障がないよ
うにすることを目的としたものである。

以下、この考案の実施例を図面にもとすいて説明する。

サツシ下枠Ａと戸袋下枠Ｂを連結し、サツシ下枠Ａの雨
戸走行溝１を戸袋下枠Ｂの皿板２に開口させ、雨戸走行
溝１の室内側壁３と皿板２の室内側端起立壁４を一列に
並べである。

その室内側壁３と起立壁４には室外側へ向って雨戸案内
片５，６を突設し、雨戸案内片５，６を先端部片５ａ、
５ａが下向きの断面逆り字形に形成し、両案内片５，６
の突合せ端に基部片５ｂ、６ｂの切欠部７，８を設け、
先端部片５ ａ 、５ ａの突合せ端に切欠部７，８へ
の屈曲部９，１０を形成しである。

また、サツシ下枠Ａと戸袋下枠Ｂとの連結については、
皿板２の上面よりも走行溝１の底壁１１上面を下位にし
て段差をつけ、走行溝１のレール１２を皿板２上面より
高くしてあって、雨戸Ｃの戸車ａがレール１２から皿板
２上に降りる際やレール１２に上る際に衝撃が加わらな
いように、走行溝１の端にレール１２を切欠き、皿板２
への接続片１３を取付けてあり、接続片１３は、走行溝
１の底壁１１にビス１４で個着して皿板２の上面と面一
になる基板１５にレール１２の切欠き端部に差し込む保
合部１６を設け、上面にレール１２の補足片１７を突設
し、補足片１７を皿板２方向へ低く傾斜させ、更に、基
板１５のレール１２延長方向端に走行溝１の底壁１１に
向って低く傾斜する曲面１９を形威しである。

この考案による戸袋付のサツシは上記の構造であって、
雨戸走行溝１の室内側壁３と皿板２の起立壁４に案内片
５，６が突設しであるので、雨戸Ｃは前記室内側壁３や
起立壁４とは常に間隔を隔てており、仮に両壁３，４に
段違いが生じていてもその段違い部分に雨戸Ｃが引っ掛
かることがない。

また、両案内片５，６の突合せ端に先端部片５ａ、６ａ
が切欠部７，８に折り込まれた屈曲部９，１０が形成し
であるため、雨戸Ｃが屈曲部９，１０に突き当っても引
っ掛かることがない。

更に、屈曲部９，１０は、断面り字形の先端部片５ａ、
５ａを折り曲げたものであるから、基部片５ｂ、６ｂに
切欠部７，８が設けてあっても強度はあまり失わず安定
性があり、雨戸Ｃが突き当ってもその衝撃に耐え得るも
のである。

然も案内片５，６は先端部片５ ａ 、５ ａが下向き
の断面逆り字形に形成しであるため、風雨の吹き上げを
防止するのにも適する。

なお屈曲部９，１０を形成するには、第３図の如く切欠
部７，８を設け、第４図の如く先端部片５ａ、５ａを折
り曲げるだけであるからその作業は至って簡単である。

以上のように、この考案による戸袋性のサツシは、サツ
シ下枠と戸袋下枠との連結の結果、仮に雨戸走行溝の室
内側壁と皿板の起立壁とに段違いが生じていても、それ
が戸袋への雨戸の出し入れに支障にならないものであり
、然も雨戸の引っ揚がりを防止する屈曲部の形成が容易
でその安定性がある等の顕著な効果を奏するものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の要部を示す戸袋付サツシの一部斜視
図、第２図はサツシ下枠の雨戸走行溝部分の断面図、第
３図、第４図は屈曲部の形成順序を示す戸袋下枠の一部
平面図である。 Ａ・・・・・・サツシ下枠、Ｂ・・・・・・戸袋下枠、
１・・・・・・雨戸走行溝、２・・・・・・皿板、３・
・・・・・雨戸走行溝の室内側壁、４・・・・・・皿板
の起立壁、５，６・・・・・・案内片、５ａ、６ａ・・
・・・・案内片の先端部片、５ ｂ 、６ ｂ・・・・
・・基部片、７，８・・・・・・切欠部、９，１０・・
・・・・屈曲部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. サツシ下枠Ａの雨戸走行溝１の室内側壁３と戸袋下枠Ｂ
   の皿板２の室内側端起立壁４とにそれぞれ雨戸案内片５
   ，６を突設し、案内片を先端部片５ａ、５ａが下向きの
   断面逆り字形に形成し、両方の案内片の突合せ端に基部
   片５ｂ、６ｂの切欠部７，８を設け、先端部片に切欠部
   に折り込まれた屈曲部９．１０を形威した戸袋付サツシ
   。