JPS5931907Y2

JPS5931907Y2 - 面格子付きサツシ

Info

Publication number: JPS5931907Y2
Application number: JP17944578U
Authority: JP
Inventors: 浩一郎山下
Original assignee: 新日軽株式会社
Priority date: 1978-12-28
Filing date: 1978-12-28
Publication date: 1984-09-07
Also published as: JPS5597077U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は面格子を一体状に備えたサツシに関するもの
である。

面格子付きサツシにおいて、面格子の下端部と窓枠の下
枠との間に、適当な隙間を設けて、その隙間から下枠上
面よりのごみ、塵埃の排除を容易にできるとともに、サ
ツシに建付ける網戸の網戸の出し入れを屋外側で容易に
できるようにしたものは、既に紹介されている。

しかし、この種の面格子付きサツシにおいては、前記隙
間を形成するため、面格子の下部が確実に支持されてい
ないので、面格子取付は状態が強固でない。

また、面格子下部を固定部材で下枠に連結固定したもの
も知られているが、従来品は、固定作業に手間がかかる
とともに、面格子下端と下枠との間に高さのずれ（面格
子下部横桟のたわみや、製作寸法誤差によるずれ）が生
じると、連結固定が著しく困難になる欠点があった。

この考案は、上記の点に鑑み、面格子の取付けが容易で
、しかも、強固な取付けができ、なおかつ、面格子下部
横桟と下枠との間に高さのずれが生じても、これに影響
されずに、連結固定ができるようにした面格子付きサツ
シを提供することを目的とする。

次に、図面に基いてこの考案の一実施例を説明する。

この考案に係るサツシは引違い障子ｄ１゜ｄ２及び網戸
ｄ３を摺動自在に保持する窓枠部Ａとこの窓枠部の室外
側面に一体に設けられた面格子保持部Ｂとから成ってい
る。

面格子保持部Ｂは窓枠部と別体に成形して、ビス、リベ
ット等によって実質的に一体に窓枠部Ａに接続すること
も可能であるが、以下においては、窓枠部Ａと面格子保
持部Ｂが一体に成形された好ましい実施例についてのみ
説明する。

窓枠部Ａは従来の面格子を取付けない形式の窓枠とほぼ
同一の構造を有する。

すなわち、窓枠部は障子ｄ０．ｄ２の上端部を摺動自在
に嵌合する案内溝１，２及び網戸ｄ３の上端部に摺動自
在に嵌入する案内レール３を有して、鍔状の取付縁４を
まさぐる５の室外側面に当接して釘６で固着される上枠
Ｈと、前記障子ｄ１．ｄ２の下端部に設けである図示さ
れていない戸車を載せるレール７．８及び網戸ｄ３の下
端部に設けである図示されていない戸車を載せるレール
９を有し、前記取付縁４と共通の垂直面上に設けである
取付縁１０を窓台１１の室外側面に当接して釘１２で固
着される下枠Ｓと、前記各障子の戸当り部１３．１４及
び網戸の戸当り部１５を有し、前記二つの取付縁４゜１
０とともに共通の垂直面において矩形に連続する取付縁
１６，１６’を柱１７，１Ｂの室外側面に当接して釘１
９．２０で固着される縦枠Ｊ１．Ｊ２とからなっている
。

そして、前記面格子保持部Ｂは上枠Ｈの前記取付縁４か
ら室外方向に下り傾斜して延長して、雨の流れを容易に
した天板２１と、下枠Ｓの網戸用レール９の下端部から
室外方向に下り傾斜して延長する連結板２２と、両縦枠
Ｊ１．Ｊ２の基板２３゜２３′の室外側端部から一体状
に室外方向に延長する側板２４，２４’とからなってい
る。

天板２１は室外側端部において垂下する係止縁２５を有
する。

その係止縁２５の下端部は室外側において上方に折曲さ
れて、上方に開口する係止溝２６を形成している。

また、連結板２２は下枠Ｓよりわずかしか延出されてお
らず、下枠の基板２７とともに、室外方向に順次低くな
る降段状となっており、かつ、各レール７．８．９の長
手方向両端部を切欠することにより、下枠上面に降った
雨、又は掃除のために流した水が、下枠の基板の上面及
び連結板２２の上面を室外方向に流れ易くしである。

そして、連結板２２の室外側端部に垂下する水切縁２８
が一体に成形してあり、この水切縁２８と前記取付縁１
０との間に形成された溝２９が外装材又は外壁３０の見
切りとして用いられる。

３１はコーキング材である。

こうして、下枠Ｓ、連結板２２上を流れる水に対して充
分な雨仕舞いの効果が得られる。

さらに、前記側板２４．２４’は室外側端部に前記天板
２１の係止溝２６とほぼ共通の垂直面上において互いに
対向し、かつ、上下方向に延長する固着縁３２，３２’
を有している。

上述のような構成を有するサツシに取付けられる面格子
Ｇは、上下の平行な横桟３３．３４に多数の縦格子３５
を平行に配置してその縦格子の背面を横桟に当接し、各
縦格子と各横桟とをリベット３６で結合して、各縦格子
がそれぞれリベットを中心として横桟に対して回動自在
となっている。

従って、面格子は第３図イに示すように折り畳んで運搬
時の容積を小さくすることができ、サツシに取付けると
きは第３図口に示すように、縦格子と横桟が直角になる
ように開くことができる。

上部横桟３３は第１図に示すように、上部に当接縁３６
を、下部に係合縁３７を有し、面格子を取付ける際は、
横桟３３を水平状態にして前記サツシの天板２１の係止
縁２５よりもわずかに高く持上げ、係合縁３７を係止縁
２５の室外側面に当接し、その係止縁２５を案内面とし
て面格子を自重により降下させることにより係合縁３７
を係止溝２６内に係止させる。

係合縁が係止溝に入り込むと、当接縁３６が係止縁２５
に当接して横桟を室外方向にわずかに移動させるため、
係合縁３７がしっかりと係止溝２６に嵌合係止される。

下部横桟３５は中空部３８とその中空部の室外側面から
上方に立上る又は下方に垂下する固定縁３９とを一体に
有し、その固定縁３９において各縦格子３５にリベット
３６で枢着されている。

そして、中空部３８には横桟３４の長手方向両端近傍の
２ケ所、又は長手方向中央よりもいずれか一方の端部に
わずかに寄った位置の一ケ所において、上面部３８ａの
室外側面寄りの位置に、挿入孔４０が設けられている。

そして、短冊状の金属板の一端を折曲して形成された固
定部材４１の垂下片４２を前記挿入孔４０に差し込み、
他端部を前記連結縁２２に載置し、その他端部にあらか
じめ設けである孔にねじ４３を挿通するとともに、その
ねじを連結縁２２にあらかじめ設けであるねじ孔にねじ
込むことにより、下部横桟３４を固定部材４１を介して
連結縁２２すなわち下枠Ｓに固定している。

これにより、下部横桟３４は長手方向に対して直角な方
向にわわむことなく支持されている。

下部横桟を中空状にしたことにより、耐屈曲強度が格段
に補強されている。

さらに、面格子の縦格子のうち、左右両端の縦格子３５
ａ、３５ｂは第２図に示されているように、面格子保持
部の左右両側の側板２４、２４’の先端部に設けであ
る前記固着縁３２，３２’の室外側面に当接され、その
固着縁の室内側からねじ込まれるねじ４４．４４’によ
り一体的に固着されている。

従って、面格子Ｇは上部横桟３３と左右両側の縦格子３
５ａ、３５ｂとにおいて荷重が支持されている。

なお、固定部材４１は垂下片４２を連結縁２２に設けた
挿入孔に差込み、他端部を中空部３８の上面にねじ止め
するとか、他の連結構造を採用してもよい。

上述のような構成であるから、同格子Ｇをサツシに取付
けるには、面格子Ｇを持上げてまず、上部横桟３３の係
合縁３７を天板２１の係止縁２５に当てて下降させて係
止溝２６に係止するとともに、室内側より固定部材４１
の垂下片４２を下部横桟３４の挿入孔４０に挿入して、
固定部材の他端部を連結縁２２にねじ−４３で固定し、
さらに、両側板の固着縁３２，３２からねじ４４，４４
’を左右両側の縦格子３５ａ、３５ｂにねじ込めばよ
いので、面格子の取付けを比較的容易に行なうことがで
き、かつ、取付は後はきわめて堅牢であり。

とくに、ねじ４４，４４’は室内側からしか緩めること
ができないので、防犯性にも優れている。

そして、窓枠部の上枠と下枠間の距離に製作上の寸法誤
差、又は同格子の上下の横桟間の距離にも寸法誤差が生
じたり、あるいは、下部横桟のたわみなどにより、下部
横桟と、下枠の連結縁２２との高さにずれが生じても、
固定部材は垂下片を下部横桟の挿入孔に挿入し、他端を
連結縁に上側からねじ止めしであるから、上記高さのず
れに応じて容易に調整して取付けることができ、ずれの
影響を受けずに、確実に、面格子下部を下枠に固定する
ことができる。

また、連結縁２２と下部横桟３４との間には下枠Ｓの長
手方向に沿って延びる隙間４５が形成されるので、下枠
Ｓの上面に堆積し、又は落ちた塵埃やごみを、その隙間
から容易に掃き出すことができ、従来の面格子付きサツ
シにおけるように、ごみ等が下部横桟と縦格子の間の微
小隙間に挾まり込んで取れなくなったり、箒を縦格子に
ぶつけて掃出しにくかったり、騒音を発生し、又は箒を
毀損することもない。

下枠Ｓの上面に水を流して洗浄する場合にも、ごみ、塵
等が円滑に前記隙間４５から排除することができる。

そして、連結縁２２は水切縁２８を一体に有しているか
ら、下枠上面に降った雨水、又は掃除水の排除性が良く
、外装材等３０に対する雨仕舞いが確実である。

さらに、連結縁２２と下部横桟３４との間の隙間４５を
、網戸ｄ３の幅及び厚みよりもやや大きい長さと幅のも
のにした場合は、網戸ｄ３の取外し、又は建付けをする
場合は、隙間４５から網戸の搬出・搬入を行なうことが
でき、従来のように、その都度一旦室内を運ぶ必要がな
くなるから、運搬中に家具等に網戸をぶつけて破損させ
るおそれが解消する。

以上のように、この考案による面格子付きサツシは、面
格子の取付けが容易に、かつ、堅牢に行なうことができ
るとともに、サツシ内側のごみ、塵埃の迅速完全な排除
が容易にでき、下枠上面に降った雨水、又は掃除水に対
して充分な雨仕舞いがされ、なおかつ、必要ならば網戸
の建付け、取外しのための網戸の搬入、搬出を室外側で
のみ行なうことが可能である。

さらに、面格子の下部横桟と下枠との間に、高さのずれ
が生じても、これに影響されずに、面格子の下枠への連
結固定ができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すものであり、第１図は
縦断面図、第２図は横断品図、第３図イ及び口は面格子
をそれぞれ折り畳んだ状態、拡開した状態における正面
図である。Ａ・・・・・・窓枠部、Ｈ・・・・・・上枠、Ｓ・・・
・・・下枠、Ｊｌ。Ｊ２・・・・・・縦枠、ｄｌ、ｄ２・・・・・・障子、
ｄ３・・・・・・網戸、Ｂ・・・・・・面格子保持部、
２１・・・・・・天板、２２・・・・・・連結板、２４
、２４’・・・・・・側板、２６・・・・・・係止溝
、２８・・・・・・水切縁、３２，３７・・・・・・固
着縁、Ｇ・・・・・・面格子、３３・・・・・・上部横
桟、３４・・・・・・下部横桟、３５・・・・・・縦格
子、３５ａ、３５ｂ・・・・・・左右両側端の縦格子、
３７・・・・・・係合縁、３８・・・・・・中空部、４
０・・・・・・挿入孔、４１・・・・・・固定部材、４
５・・・・・・隙間。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】窓枠部の室外側に面格子保持部を一体状に設け、その面
格子保持部に予め組立てた面格子を取付けてなる面格子
付きサツシにおいて、（イ）面格子保持部は、窓枠部の上枠と等しい長さを有
するとともに、上枠より室外方向に延出し、かつ、室外
側端部において上方開口の係止溝を有する天板と、下枠
よりわずかに室外方向に延出する連結縁と、左右両縦枠
より前記天板とほぼ等しい長さをもって室外方向に延び
、室外側端部において左右相対向して突出する固着縁を
有する側板とからなり、（ロ）一方、筒路子は、前記天板の係止溝に係止される
係合縁を有する上部横桟と、中空部及びその中空部の室
外側面から上方又は下方に延びる固着縁を有する下部横
桟とに、多数の縦格子を各横桟の室外側面において固着
してなり、（ハ）前記上部横桟の係合縁を前記天板の係
止溝に係止し、左右両側端の縦格子を前記両側板の固着
縁にねじ止めし、かつ、下部横桟の上面に設けた挿入孔
に固定部材の垂下片を挿入するとともに、その固定部材
の他端を下枠の前記連結縁に上側からねじ止めして、面
格子が面格子保持部に固定されていることを特徴とする
面格子付きサツシ。