JPS5845556Y2 - 電動式小枝切り器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は果樹栽培における摘果作業などの用に適した
電動式小枝切り器に関するものである。

この種小枝切り器として、刃カバー装着用ベースより突
出した回転軸体の先端に刃体を固定し、この刃体の回転
で小枝を衝撃的にあて切りするようにしたものが実施化
されつつある。

ところで、このような小枝切り器においては、小枝切断
時に飛散する樹液が刃体と上記ベースに取り付けられた
刃カバーとの間に粘着し、これを放置すると刃体が回転
しなくなるから、上記刃カハーナどを頻繁に清浄する必
要があり、このため上記刃カバーを刃カバー装着用ベー
スから容易に着脱できることが要望されている。

しかし、従来のものは刃カバーを複数のねじ体を用いて
刃カバー装着用ベースに固定していたから、刃カバーの
着脱が面倒である。

このため、刃カバーを容易に着脱できろ構造として、一
般に上記ベースと刃カバーとに螺子部を形成して両者を
螺合させる手段が考えられるが、この手段では刃体で小
枝を衝撃的に切断した際に上記刃体の回転方向に刃カバ
ーが回転力を受は刃カバーの螺合状態がきつくなり過ぎ
て上記ベースからとりはずしにくくなるおそれがある。

したがって、この考案は刃カバー装着用ベースの外周面
に形成した溝部に嵌入する係止片をカバーの周縁に形成
し、上記刃カバーを１本のねじ体のみで上記ベースに堅
固に取り付けられるようにして、着脱操作の容易な電動
式小枝切り器を提供することを目的とする。

以下、この考案の一実施例を図面にしたがって説明する
。

第１図、第２図において、１は電池（図示せ−０やモー
タ２を収納する本体ケースで、下端開口は電池押えキャ
ップ３で閉塞され、上端部４側は果実などに当たるのを
避けるために小径に形成されている。

５は上記小径上端部４の頂面に固着された刃カバー装着
用ベースである。

このベース５には軸受体６を介して回転軸体７が支承さ
れており、この軸体７の上端にはねじ体８などによって
矩形状の刃体９が固定され、また下端はモータ２の駆動
軸１０にネオプレンゴムやスプリング等の弾力性を有す
る連結軸体１１を介して連結されていて、刃体９に加わ
る衝撃力がモータ２に直接加わるのを防止している。

上記本体１の外壁面に装着されたスイッチ釦１ａの操作
で刃体９が回転駆動されるようになっている。

上記刃体９として矩形状のものを使用したが、これは枝
に対して衝撃的にあて切りさせるためであり、この矩形
刃にこだわらない。

１２は上記刃体９の上面側に配設された刃カバーであり
、この刃カバー１２０前端部には、小枝挿入用のくし刃
部１３が形成され、さらにこの刃カバー１２の外縁部に
は複数個、たとえば１対の係止片１４（１４ａ 、１４
ｂ ）と、ねじ体挿通孔１５をもった突片１６とが垂設
されている。

１７は刃カバー装着用ベース５の外周面に穿設された環
状の溝部で、この溝部１７は上記係合片１４の各係合部
１８（１８ａ、１８ｂ）が嵌入されるもので、上記係合
部１８を嵌入させるために前端部１７ａが開放されてい
る。

上記ベース５は切断時の衝撃などに耐えられるように金
属製とするのが好ましく、その場合、溝部１７が環状で
あるので、切削加工で容易に形成できる。

１９は上記ベース５の外周面に形成されたねじ孔であり
、ねじ体挿通孔１５に挿通されたねじ体２０に螺合され
るものである。

なお、２１はカバー１２に回動自在に枝着された邪魔板
部材である。

上記構成において、係止片１４ａの係合部１８ａを第３
ａ図のように溝部１７に嵌合させるとともに、他方の係
止片１４ｂの係合部１８ｂを刃カバー装着用ベース５の
前方に位置させた状態で、刃カバー１２をたとえば矢印
ａ方向に回動させて溝部１７の開放端部１７ａから上記
他方の係合部１８ｂも上記溝部１７に嵌入すれば、第３
ｂ図のように刃カバー１２が上記ベース５に係着され、
ついで突片１６のねじ体挿通孔１５に挿通したねじ体２
０をねじ孔１９にねじ込むことにより、堅固に取り付け
られる。

上記ねじ孔１９からねじ体２０をはずしたのち、刃カバ
ー１２を逆方向に回動させれば、刃カバー１２は刃カバ
ー装着用ベース５から取りはずされろ。

このように、係止片１４を介して刃カバー１２がベース
５に係着されるため、１本のねじ体２０をねじ込みもし
くはねじ外し操作するだけで、刃カバー１２をベース５
に容易に着脱することがでさ、しかも刃体９のあて切り
によって刃カバー１２が刃体９の回転方向（矢印ａ方向
）に回転力をうけても、上記ねじ体２０によって刃カバ
ー１２０回動が阻止されるから、刃カバーとベースを螺
合させる手段のように刃カバーがはずしにくくなるおそ
れもない。

第４図は他の実施例を示し、上記突片１６に、ねじ体挿
通孔１５から刃体９の回転方向に向って開口した切欠部
２２を形成したもので、この場合にはねじ体２０をねじ
孔１９に螺合した状態でも刃カバー１２をベース５から
とりはずすことができ、刃カバー１２の着脱操作が一層
簡易になる。

以上詳述したように、この考案は１本のねじ体を用いる
簡単な構成で刃カバーを刃カバー装着用ベースに堅固に
取りつげることができ、しかもその着脱操作が容易な電
動式小枝切り器を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る電動式小枝切り器の一例を示す
破断側面図、第２図は同分解斜視図、第３ａ図および第
３ｂ図は刃カバーの取り付は方法の説明図、第４図は他
の実施例を示す要部斜視図である。 ５・・・・・・刃カバー装着用ベース、９・・・・・・
刃体、１２・・・・・・刃カバー、１５・・・・・・ね
じ体挿通孔、１６・・・・・・突片、１７・・・・・・
溝部、１８・・・・・・係合部、１９・・・・・・ねじ
孔、２０・・・・・・ねじ体、２２・・・・・・切欠部
。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）刃カバー１２の外周縁部にねじ体挿通孔１５をも
   った突片１６と複数個の係止片１４とを垂設し、刃カバ
   ー装着用ベース５の外周面に一端を開放した環状の溝部
   １７とねじ孔１９を形成して、上記係止片１４の各係合
   部１８を上記溝部１７に嵌入するとともに、ねじ体挿入
   孔１５に挿入したねじ体２０を上記ねじ孔１９に螺合し
   て上記刃カバー１２を刃カバー装着用ベース５に固定し
   た電動式小枝切り器。
2. （２）上記ねじ体挿通孔１５から刃体９の回転方向に向
   って開口する切欠部２２を上記突片１６に形成してなる
   電動式小枝切り器。