JPS5845414B2 - 精p−アミノフエノ−ルの製造方法 - Google Patents

精p−アミノフエノ−ルの製造方法

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JPS5845414B2
JPS5845414B2 JP13779677A JP13779677A JPS5845414B2 JP S5845414 B2 JPS5845414 B2 JP S5845414B2 JP 13779677 A JP13779677 A JP 13779677A JP 13779677 A JP13779677 A JP 13779677A JP S5845414 B2 JPS5845414 B2 JP S5845414B2
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aromatic amine
amine
pap
aminophenol
aqueous
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輝幸 永田
耕介 山本
隆一 山本
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、硫酸酸性溶媒中でニトロベンゼンの接触還元
によって得られるp−アミノフェノール(以下PAPと
略記)の精製法に関し、特に医薬原料としてすぐれた高
品質のPAPを得るための製造方法に関する。
PAPは従来染料、医薬、酸化防止剤または写真現像薬
などの中間体として使用されていたが、近年解熱鎮痛剤
のアミノピリンやツェナセチンの副作用が問題となり、
これに代って安全なアセトアミノフェンの需要が急速に
伸びつつありPAPはその中間体として大量に使用され
るようになった。
PAPは従来p−ニトロクロルベンゼンを原料として製
造されているが、この方法はニトロベンゼンを硫酸酸性
溶媒下接触還元する方法に比べ競争力を失ないつつある
このニトロベンゼンを接触還元する方法で(i、例えば
フランス特許第1564882号明細書にも記載されて
いるようにPAPの外にアニリン、0−アミノフェノー
ル、4・4′−ジアミノジフェニルエーテル(以下DA
DPEと略記)その他の副生成物を生じるため目的によ
ってはその除去が必要であるが十分な方法がない。
例えばフランス特許第1564882号および第202
9142号明細書には、硫酸酸性でニトロベンゼンの接
触還元により得られる粗PAPを水に不溶性の脂肪族、
脂環族または芳香族ケトン類と接触し不純物の抽出除去
方法につき記載されている。
また英国特許第1028078号明細書には粗PAPを
脂肪族アルコールで洗浄する方法が記載されている。
しかしながらこの種の溶媒は前記不純物と同時にPAP
も溶解するのでこれら不純物を完全に除去しようとすれ
ばPAPの損失も太きい。
この改良法としてこの特開昭46−411号公報明細書
では、p、H4,8〜5.8の水性酸性媒中のPAPに
、水に不溶性でPAPに対し不純物を選択的に溶解する
非酸素化溶媒と接触して、不純物を除去する方法が記載
されている。
しかしながらこの方法でもその詳細な説明に記載されて
いるように使用する溶媒に対する不純物のDADPEの
溶解度も非常に少なくかかる不純物を完全に除去するに
は多量の溶媒で多数回の抽出を行なう必要がある。
従ってDADPEなとの不純物を選択的に溶解する溶媒
といえども多量使用すればPAPの損失は無視できずか
つ抽出を多数回行なう必要があるなど工業的実施におい
ては不利である。
本発明者等は従来の精製法を改良すべ(色々の実験を行
なった結果、次の事実を発見した。
すなわち硫酸酸性媒体中でのニトロベンゼンの接触還元
反応生成物をアルカリで中和するとpH3,8付近より
懸濁し始めタール状副生成物が析出し、次にpH4付近
よりPAPおよびDADPEなどの不純が析出し始める
のでpH4,0〜5,8ではある程度副生成物を溶媒で
抽出できるが除去不十分である。
かかる副生成物を完全に除去しようと望むならば、pH
7付近まで完全に中和したのち多量の溶媒を用いても溶
解抽出するか再結晶しなげれば効果が少ないが、この場
合PAPの損失も太きい。
ところが例えばDADPEは中和点のpHは約4付近に
あり、PAPは約7付近に存在するので、DADPEな
どの弱い塩基度を有する不純物アミンが主に遊離アミン
となっているpH3,5〜5.0の反応液中に、抽出溶
媒として不純物アミンより塩基度の大きい特定の芳香族
アミンを過剰量添加すれば、溶媒アミンは反応液中に生
成する硫酸塩の飽和溶解度まで水層に溶解し、DADP
Eなどの弱い塩基度を有する不純物アミンから遊離した
結合硫酸イオンと、選択的に結合され水層中で造塩する
ので、DADPEなどの遊離したアミンは硫酸イオンと
の再結合力がなくなり、析出と同時に、系中に過剰量存
在している溶媒アミン層へ溶解移行し抽出される。
一方PAPは硫酸塩のまま水溶液に残り選択的に副生成
物だけを抽出除去できることを発見した。
さらに抽出溶媒中には少量のPAPを溶解するが、必要
ならば水酸化カリウムまたはナトリウムなどの強アルカ
リ水で抽出すればPAPは容易にPAPのソーダ塩また
はカリウム塩となって、アルカリ水溶液に抽出回収する
ことができる。
このアルカリ水溶液は前記の接触還元生成物の部分中和
に使用できここで回収される芳香アミンは循環使用する
ことができる。
芳香族アミン層を分離した水層はさらにアルカリ例えば
アンモニアまたはカセイソーダでpH7〜7.5に中和
し析出したPAPを濾過することにより高品位のPAP
を得ることができる。
本発明に使用できる芳香族アミンは不活性で水に難容性
であり塩基度定数(KB)が2×10−10以上2X1
0−9以下のものであればよいが、抽出操作上から融点
は50℃以下のものがよい。
芳香族アミンのKBが2×10−10以下のものでは、
DADPEおよびその他側生成物の結合硫酸の置換が不
十分になり、2X10−9以上のものではPAPの結合
硫酸までも置換されてPAPが析出し好ましくない。
適当な芳香族アミンの例は、アニリンCKB4.6X
10−10)、o−トルイジン[:KB3.5X1 (
) −10)、m−)ルイジン〔KB6.0X10″0
〕、p−トルイジン(KB 2.IX 10−10)、
混合トルイジン、ジメチルアニリン〔KB 2.4X1
0−10)および前記の2種またはそれ以上の混合物で
ある。
アニリンは常温液体で水に対する溶解度も小さくかつD
ADPEおよびその他の副生成物の溶解性もよく特にす
ぐれている。
アミン抽出操作の温度は、室温から反応液の沸点まで可
能だが好ましくは20〜80°cであり30分以上かき
まぜればよい。
芳香族アミンによる抽出は、通常1回で十分であるが2
〜3回行なう方がよ(、その使用量は、添加される芳香
族アミンにより生成する水層の硫酸塩の飽和溶解度以上
あればよく、PAPの含有量の1゜5倍量で十分である
抽出分液後、分離した芳香族アミンは、少量のPAPを
溶解しているので必要ならば5〜30%好ましくは10
〜20%のカセイソーダ水で抽出しPAPを回収するこ
とができる。
このカセイソーダ水は、次の反応液のpH3,5〜5の
調節用に使用することができる。
本発明方法においては、反応液を部分中和してpH3,
5〜5に調節したのち芳香族アミンは添加されるが、そ
の場合pHは若干塩基側に移動する。
例えば、芳香族アミンにアニリンを用いて、pH3,5
付近で添加すれば、アニリンの=部は水層に移行し、水
層中で造塩されるアニリン硫酸塩の飽和溶解度まで溶解
され、最終的pH5付近まで達する。
また、pH4,5付近でアニリンを添加した場合でも、
硫酸塩の造塩率は小さくなるのでその分pH移動も小さ
いが、最終的には同じ<pH5付近に達する。
このpH移動は系中の遊離アニリンとアニリン硫酸塩の
活量変化で説明できる。
したがって、部分中和後のpHを3.5〜5という管理
容易な広い許容範囲において芳香族アミンを添加処理し
ても、DADPEなどの副生成物の除去効果にはほとん
ど違いはなく、自動的にpH6以上といったPAPが多
量に析出するpHになる事を避ける事ができPAPの損
失の面からも極めて工業的に有利な方法である。
以下本発明方法を実施例により説明する。
実施例 1 特公昭45−29811号明細書の実施例1に記載され
ていると同様の方法、すなわちかきまぜ機バッフル付5
1のガラス製オートクレーブを用いて次のものを挿入し
た。
三トロベンゼン 271 L?(2,2モル)98
%硫酸 205 グ(2,05モル)蒸留
水 1700 P 50%炭素担体白 □、4゜ 金触媒 ドデシルトリメチ ルアンニウムクロ 1.4グ ライド 還元は82〜86℃で350〜400 rpm の速度
でかきまぜながら水銀柱20〜30關の微圧で水素を加
え反応を行なった。
約360分で95リツトルの水素が吸収されるまでニト
ロベンゼンの還元を続げた。
その反応混合物は数分間静置させた後、懸濁した触媒を
含む未反応ニトロベンゼンの下層を分離した。
下層は重量で271(触媒を除く)でありこれは挿入ニ
トロベンゼンの10%に相当した。
前記上層の反応液は45%のカセイソーダでpH4,5
に調節し、アニリン150′?を加え50℃で30分間
かきまぜたのち静置分液し、さらにアニリン150tを
加え同じ操作を行なった。
下層の水溶液は45%カセイソーダでpH7,2に調節
し、20℃まで冷却して1過した。
1塊のPAPは、50m1のトルエンで2回洗浄したの
ち窒素雰囲気下80℃で乾燥した。
得られたPAPは白色で分析の結果、純度99.2%、
融点186〜191℃、灰分0.6%、水分0.2%で
アニリン、0−アミノフェノール、DADPEその他の
不純物は検出されなかった。
前記PAPの重量は142.6Pであったが、これは反
応ニトロベンゼン基準で66%の収率である。
なお前記上層の抽出アニリン2631は、ハイドロサル
ファイド2、CIを添加した20%カセイソーダ水50
グを加え窒素雰囲気下室温で10分かきまぜたのち静置
分液し下層のアルカリ溶液は、硫酸でpH7,2に調整
したのち15℃に冷却し1過した。
1塊は、乾燥し分析したところ純度99,0%のPAP
でその重量は6.91であった。
これは、反応ニトロベンゼン基準で3.2%である。
なおこのアニリン洗浄液のアルカリ溶液は、次の反応液
のpH調整用に使用した場合PAP収率68〜70%、
得られたPAPは白色で分析結果、前記と同等の品質で
あった。
また排水および回収アニリンにつき分析したところ、排
水中には、12、、lのp−アミノフェノールが含まれ
ていたが回収アニリン中にはp−アミノフェノールは含
まれていなかった。
実施例 2〜4 実施例1と同様にして得られた反応液を45%のカセイ
ソーダでpH4,5に調整し実施例1のアニリンの代り
に表に示した各種芳香族アミンで抽出したのち同様の操
作によりPAPを得た。
PAPの収率は、抽出アミンからの回収PAPを加えれ
ば68〜70%で、 その品質は、表のとお りである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 硫酸酸性水性媒体中でニトロベンゼンの接触還元に
    よってp−アミノフェノールを製造する方法において、
    粗p−アミノフェノール硫酸塩水溶液を含有する接触還
    元反応液を、アルカリで部分中和してpH3,5〜5に
    調節したのち、この反応液水層への飽和溶解度以上の過
    剰量の芳香族アミンを加えて、水層中の4・4′−ジア
    ミノジフェニルエーテルその他の不純物の結合硫酸を、
    芳香族アミンに選択的に置換して芳香族アミン硫酸塩と
    なし、4・4′−ジアミノフェニルエーテルなどの遊離
    する不純物を、過剰量存在する芳香族アミンで抽出して
    芳香族アミン溶液となして分液除去することを特徴とす
    る精p−アミンフェノールの製造方法。 (ただし芳香族アミンは非水溶性不活性で塩基度定数K
    Bが2X10”〜2X10 ’のものである)。 2 硫酸酸性水性媒体中でニトロベンゼンの接触還元に
    よってp−アミノフェノールを製造する方法において、
    粗p−アミノフェノール硫酸塩水溶液を含有する接触還
    元反応液を、アルカリで部分中和してpH3,5〜5に
    調節したのち、この反応液水層への飽和溶解度以上の過
    剰量の芳香族アミンを加えて、水層中の4・4′−ジア
    ミノジフェニルエーテルその他の不純物の結合硫酸を、
    芳香族アミンに選択的に置換して芳香族アミン硫酸塩と
    なし、4・4′−ジアミノジフェニルエーテルなどの遊
    離する不純物を、過剰量存在する芳香族アミンで抽出し
    て芳香族アミン溶液となして分液除去し、回収芳香族ア
    ミン層はアルカリ水溶液で洗浄して循環使用し、アルカ
    リ水溶液は前記部分中和に使用することを特徴とする精
    p−アミンフェノールの製造方法。 (ただし芳香族アミンは非水溶性不活性で塩基度定数K
    Bが2X10−10〜2×10−9のものである)。
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