JPS5844690Y2 - フアクシミリ トランシ−バ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、送信原稿の自動給送手段として自動給紙装置
を用いるファクシミリトランシーバに関する。

最近の世界的なファクシミ通信網の発達に伴い昼夜の区
別なくファクシミリ通信が行なわれるようになり、した
がって、受信側からみると夜間の不在者受信が多くなっ
て来ている。

このため、不在者受信中に受信記録紙が無くなると、そ
れ以降は全く受信できなくなるという問題を有していた
。

また、オペレータがいるときでも連続受信中に記録紙が
無くなると、まず、送信側へ連絡した上で受信を中断し
、新しい記録紙をセットしなければならなかった。

本考案は、ファクシミリトランシーバの送信原稿用の自
動給紙装置が夜間の不在者受信者あるいは連続受信中に
は利用されないことに着目し、従来のファクシミリトラ
ンシーバに簡単な電気的回路を付加するだけで上記の欠
点を解決したファクシミリトランシーバを提供すること
を目的とする。

以下、本考案の一実施例を図面にもとづいて説明する。

図面は本考案によるファクシミリトランシーバの概略構
成図であり、１はロール状記録紙、２はその最終端を検
出してロール状記録紙１の有無を検出する検出器である
。

３，４．５は紙給送用駆動ローラであり、３′、４′、
５′はそれぞれのピンチローラで゛ある。

６はカッターで゛、回転刃６ａと固定刃６ｂとから構成
されており、ロール状記録紙を所定のサイズにカットす
るもので゛ある。

７は回転ドラムで、送信時および受信時に主走査回転を
行なう。

８は用紙の前端クランプバー、９は後端クランプバーで
あり、ここでは詳述しないが他の適当な手段により制御
されて、原稿あるいは記録紙を自動的にクランプもしく
は解放を行う。

１０および１１は送信あるいは受信が終了し、クランプ
バー８および９が図示のように解放されると直ちに回転
してドラム７に巻き付いている原稿あるいは記録紙を引
きはか゛し矢印Ａ方向に排出する排出ローラである。

１２はゴム等の高摩擦部材によって少なくともその周面
を形成した繰り出しローラであり、１３はこのローラ１
２にバネ板１４で押圧されているゴム等の高摩擦部材で
形成される舌状片である。

したがって、原稿あるいは記録紙が、このローラ１２と
舌状片１３の間に介在すると、これら相互間の摩擦係数
差によって順次１枚づつ選別されて自動的に給紙される
。

１５は原２稿あるいは記録紙１６の積載台である。

１７はドラム７の軸と平行に移動する副走査移動台であ
り、光学読取り系および記録系が載置されている。

１８はフィードスクリューである。

以上説明したものは、従来のファクシミリトランシーバ
の基本構成を示しており、送信時には積載台１５に積み
重ねられた多数の厚情が順次１枚づつ舌状片１３と繰り
出しローラ１２によって選別されてローラ５，５′を経
て、ドラム７のクランプバー８および９によって両端が
クランプされ、走査されるものである。

また、受信時には、ロール状記録紙１はローラ３，３’
、４．４’および５，５′で給送され、カッター６で所
定のサイズにカットされて前述と同様にドラム７に装着
されて走査される。

ここで１９は積載台１５の一部に設けられた透孔１５ａ
を通して積載台１５上の記録紙１６の有無を検出する検
出器で゛あり、その検出出力はフリップ・フロップ回路
（ＦＦ回路）２１のリセット端子に入力される。

また、ＦＦ回路２１のセット端子には単葉記録紙用スイ
ッチ２０の出力が印加される。

ＦＦ回路２１の出力は紙送り系ローラの駆動制御を行う
ローラ駆動制御回路２２の入力となる。

さらに、前述の記録紙１の有無検出器２の出力信号も前
記ローラ駆動制御回路２２に印加される。

なお、２３は単葉設録紙による記録を優先するか、ある
いはロール状記録紙による記録を優先するかを選択する
スイッチであり、その出力信号もまたローラ駆動制御回
路２２に入力される。

スイッチ２３は端子２４と接続されているときには単葉
記録紙による記録を優先し、端子２５と接続されている
ときにはロール状記録紙による記録を優先する。

いま、不在者受信の場合について説明する。

あらかじめ積載台１５に定尺にカットされた単葉記録紙
１６を複数枚セットして単葉記録紙用スイッチ２０を押
し、積載台１５にセットされたものが送信原稿ではなく
単葉記録紙１６であることを知らせる。

このとき、ＦＦ回路２１はセットされ、その出力信号は
バイレベルとなる。

同時に、前記ロール状記録紙１の有無検出器２の出力信
号もバイレベルとなる。

さらに、スイッチ２３が端子２５と接続していると、先
にロール状記録紙１を用いて、前述のような受信記録を
行い、そして、ロール状記録紙１の消費に応じて、ロー
ル状記録紙１に接触している検知器２に設けられたレバ
ーが回動し、レバーが一定角度に達すると検知器２が動
作して、検出器２の出力信号はローレベルとなり、単葉
記録紙１６を用いた受信記録に自動的に切り換わる。

つまり、ローラ駆動制御回路２２は受信時のローラ駆動
系であるローラ３と４を停止させて、繰り出しローラ１
２を駆動させる。

なお、ローラ５は送信時、受信時を問わず駆動している
ものである。

もし、スイッチ２３が端子２４と接続されているならば
、先に積載台１５上の単葉記録紙１６をローラ１２によ
り一枚ずつ給紙して受信記録を行う。

そして、積載台１５上の単葉記録紙１６が無くなると、
検出器１９が動作して、ＦＦ回路２１はリセットされ、
ＦＦ回路２１の出力信号はローレベルとなり、送信時の
ローラ駆動系を用いた受信記録から、本来の受信時のロ
ーラ駆動系を用いた受信記録に切り換わる。

したがって、あらかじめ、送信用の自動給紙装置に予備
の単葉記録紙をセットし、単葉記録紙用スイッチを押し
ておけば、先に受信記録を行っていたロール状記録紙が
無くなった場合には単葉記録紙による受信記録に自動的
に切り換わり、逆に先に受信記録を行っていた単葉記録
紙が無くなった場合には、自動的にロール状記録紙によ
る受信記録に切り換わることができる。

次に、不在者受信に限らずオペレータがいるときでも、
前述のように自動給紙装置に単葉記録紙をセットして単
葉記録紙用スイッチを押すだけで連続受信の場合でも途
中で中断することなく受信を行うことができる。

以上のように本考案は送信原稿用の自動給紙装置を備え
たファクシミリトランシーバにおいて、この自動給紙装
置にあらかじめ定尺にカットされた単葉記録紙を予備と
して複数枚セットしておけば、受信ローラ系と送信ロー
ラ系の切換えによって通常の記録紙と予備の記録紙の供
給を自動的に連続して行うことができる。

【図面の簡単な説明】 図面は本考案によるファクシミリトランシーバの一実施
例を示す概略構成図である。 １・・・・・・ロール状記録紙、２，１９・・・・・・
検出器、３．３’、４゜４’、５．５′・・・・・・紙
送りローラ、６・・・・・・カッター、７・・・・・・
回転ドラム、１２・・・・・・繰り出しローラ、１３・
・・・・・舌状片、１５・・・・・・積載台、１７・・
・・・・副走査台、２０・・・・・・スイッチ、２１・
・・・・・フリップフロップ回、路、２２・・・・・・
ローラ駆動制御回路、２３・・・・・・スイッチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 載置された単葉紙を読取部あるいは記録部に選択的に供
   給可能な第１の用紙供給手段と、前記第１の用紙供給手
   段における前記単葉紙の有無を検知する第１の検知手段
   と、受信記録紙を前記記録部に供給する第２の用紙供給
   手段と、前記第２の用紙供給手段における前記受信記録
   紙の残量を検知する第２の検知手段と、前記第１あるい
   は第２の用紙供給手段の一方を受信時に選択的に作動さ
   せる選択手段と、前記第１および第２の検知手段の出力
   を入力し前記第１の検知手段の出力が前記単葉紙が無く
   なった状態、あるいは前記第２の検知手段の出力が前記
   受信記録紙が所定残量以下である状態を示す場合には、
   前記選択手段によって選択的に作動されない他方の第２
   あるいは第１の用紙供給手段を受信時に作動させる制御
   手段とを具備するファクシミリトランシーバ。