JPS5844264Y2 - 空気調和機の通風構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、空気調和機における通風構造の改良に関する
もので、組立ての容易化をはかることを目的の一つとす
るもので゛ある。

従来、この種の空気調和機における通風構造は、第５図
に示すように、本体基板ａ上に室内熱交換器ｂ、通風路
側板Ｃを設け、Ｌ字形に曲げた支持金具ｄを、スポット
溶接等にて前記通風路側板Ｃに水平前後方向に取り付け
、室内吹出風の吹出方向を変化させる風向変更板ｅを周
期的に自動回動させる駆動機構ｆ、前記風向変更板ｅお
よび電源操作部ｇとが一体となった通風路底板りを、前
記支持金具ｄ上に挿入し、数本のねじｉにて前記支持金
具ｄおよび前記通風路側板Ｃに固定する構造であった。

ところが前記通風路底板りは、支持金具ｄ上に数個所ね
し止めされているだけであるため、振動等により騒音発
生の原因になっていた。

また、前記通風路底板りは、支持金具ｄおよび通風路側
板Ｃに数本のねじｉにより固定されることから組立工程
において作業性が非常に悪い等の欠点を有していた。

本考案は、上記従来の通風構造にみられる欠点を解消す
るもので、室内への通風路底板および通風路底板支持構
造を改善することにより、作業性の向上、コストの低減
化およびサービス性の向上をはかったものである。

以下、本考案をその一実施例を示す添付図面の第１図〜
第４図を参考に説明する。

同図において、１は空気調和機本体、２は前面グノル、
３は電源操作部、４は室内熱交換器、５は空気調和機の
基板である。

この空気調和機本体１内には、前記熱交換器４を具備し
た熱交換室とこの熱交換器にて熱交換された空気を送出
す送風機室と、この送風機室に連続した通風路Ａがそれ
ぞれ形成されている。

６は基板５上に室内への通風路Ａを形成する如く相対向
して設けられた通風路側板で、この相対向する通風路側
板６の下部には、水平前後方向に延び、かつ案内溝６ａ
を形成する一対のＬ字型切起し片が所定間隔あけて相対
向して設けられ、一種の案内レール７を形成している。

８は室内への通風路Ａを形成する通風路底板で、この下
面には室内吹出風の風向きを変化させる風向変更板９を
周期的に往復回動させる駆動用モータ１０および動力伝
達アーム１１等からなる風向変更駆動機構がユニット化
されて設けられている。

この通風路底板８は、前記風向変更駆動機構を具備した
駆動部８ａと平板部８ｂとよりなる。

１２は前記風向変更板９の下端軸を回動自在に支持する
孔で、前記通風路底板８の前部に設けられている。

１３は相対向する通風路側板６の出口部上部にて、風向
変更板９の上端軸を回動自在に支持する軸受である。

１４は通風路底板８を空気調和機本体１にその前面側よ
り着脱自在に固定するねじである。

上記構成において、通風路Ａの組立ては、左右通風路底
板６の下部に水平前後方向に延び、かつ案内溝６ａを有
する一対の案内レール７を相対向させて設け、通風路底
板８を空気調和機本体１の前面より一対の案内レール７
の案内溝６ａ内に挿入し、空気調和機本体１の基板５に
その前方よりねし１４等によって着脱自在に固定するこ
とにより糸冬了する。

したがって、通風路底板８を支持するために、従来の如
く支持金具等をスポット溶接等にて取り付ける必要がな
く、シかも通風路側板６と案内レール７を一体に形成し
、さらに通風路底板８を空気調和機本体１の前方より一
対のレール７の案内溝６ａ内に挿入し、本体基板５に前
面側よりねし１４等により着脱自在に固定するため、作
業性の向上がはかれるとともにコストの低減化がはかれ
る。

また、空気調和機本体１の前方より通風路底板８を着脱
自在に固定しているため、風向変更板９、駆動用モータ
１０および動力伝達アーム１１等のサービス性の向上が
はかれ、また作業性の向上、コストの低減化がはかれる
。

さらに風向変更駆動機構は、ユニット化されて通風路底
板８に設けられているため、交換作業も容易となる。

上記実施例より明らかなように、本考案における空気調
和機の通風構造は、空気調和機本体内に室内熱交換器を
具備した熱交換器室と、この熱交換器にて熱交換した空
気を送出す通風機室と、この送風機室と連続して送風機
室からの送風を室内に導く通風路をそれぞれ設け、この
通風路を形成する左右側板の下部に切起し加工により水
平前後方向に延び、かつ案内溝を形成する上下一対のレ
ールを所定間隔あけて相対向して設け、前記通風路の底
面を形成する通風路底板を、空気調和機本体の前方より
前記一対のレールの案内溝内に挿入するとともに、前記
空気調和機本体にその前面側よりねじ等により着脱自在
に固定し、前記通風路底板には、その前部に前記通風路
の出口部に設ける風向変更板の下端軸を回動自在に支持
する孔を形成したもので、通風路底板支持のための支持
金具等をスポット溶接等にて取り付ける必要がなく通風
路側板形成時に一体化でき、しかも通風路底板を空気調
和機本体の前方より、一対のレールの案内溝に挿入して
空気調和機本体の前面側よりねじ等により着脱自在に固
定できるため、コストの低減化および作業性の向上をは
かることができる。

また、通風路底板に、風向変更板を周期的に回動させ風
向きを変更する駆動機構を設けることにより駆動機構を
ユニット化することができ、組立て作業性の向上および
コストの低減化をはかるとともに風向変更板、駆動機構
のサービス性を向上させることができる等、種々の利点
を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における通風構造を具備した
空気調和機の一部切欠き斜視図、第２図は同空気調和機
の要部分解斜視図、第３図は同通風構造を構成する通風
路底板の分解斜視図、第４図は第２図のＡ−Ａ線による
底板の要部断面図、第５図は従来例を示す通風構造の分
解斜視図である。 １・・・・・・空気調和機本体、４・・・・・・室内熱
交換器、６ａ・・・・・・案内溝、６・・・・・・通風
路側板、７・・・・・ルール、８・・・・・・通風路底
板、９・・・・・・風向変更板、１０・・・・・・駆動
用モータ（駆動機構）、１１・・・・・・動力伝達アー
ム（駆動機構）、１２・・・・・・孔、Ａ・・・・・・
通風路。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）空気調和機本体内に、室内熱交換器を具備した熱
   交換器室と、この熱交換器にて熱交換した空気を送出す
   送風機室と、この送風機室と連続して送風機室からの送
   風を室内に導く通風路をそれぞれ設け、この通風路を形
   成する左右側板の下部に切起し加工により水平前後方向
   に延びかつ案内溝を形成する上下一対のレールを所定間
   隔あけて相対向して設け、前記通風路の底面を形成する
   通風路底板を、空気調和機本体の前方より前記一対のレ
   ールの案内溝内に挿入するとともに、前記空気調和機本
   体にその前面よりねじ等により着脱自在に固定し、前記
   通風路底板には、その前部に前記通風路の出口部に設け
   る風向変更板の下端軸を回動自在に支持する孔を形成し
   た空気調和機の通風構造。
2. （２）通風路底板に、風向変更板を同期的に回動させ風
   向きを変更する駆動機構を設けた実用新案登録請求の範
   囲第１項に記載の空気調和機の通風構造。