JPS584414Y2 - コンバインにおける排わら束の落下位置規制装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、コンバインの後部に、排わらを、コンバイ
ンの進行方向に対する横向き姿勢のまへ、結束部へと導
入する結束機を取りつけて、排わらを結束して後方へと
放出せしめるようにしたものにおける、排わら束の落下
位置規制装置に関し、上記のようにして結束された排わ
ら束をそのま＼圃場へと放出すると、それがコンバイン
の進行方向に対して横向き姿勢のま＼圃場に落下されて
、次回の刈取回行時の邪魔になり易いので、この考案は
、排わら束の重心が株元よりにあることを利用して、排
わら束を株元側から落下させることにより、穂先寄りの
位置で、圃場へとコンバインの進行方向に沿った向きに
、つまり縦方向に並べて落下せしめることを提案するも
のである。

すなわち、この考案に係る排わら束の落下位置規制装置
は、上記のような結束機の排わら未放出経路の適所に、
放出排わら束の穂先側に作用するじゃま杆またはじゃま
板を配設すると共に、該じゃま杆またはじゃま板の下端
部を、その先端が前向きの１字状に彎曲せしめであるこ
と、を要旨とするものであるが、一実施例を図について
説明すると、図において、１はコンバイン、２はこのコ
ンバイン１の後方に取付けられた結束機で、この結束機
２は、ニードル３バツカー４及びドア５等を有するケー
ス２ａと、ひも案内板６及び放出アーム７等をカバーせ
しめたケース２ｂとの間に、結束空間８が形成されてい
て、この結束空間８へは、コンバインの進行方向に対す
る横向き姿勢をなしてコンバイン１側のフィードチェー
ン９の後端部へと排出された排わらが、横向き姿勢のま
５、排わらの導入通路１０を経て導入され、そこで結束
された上、後下方へと放出されるようになっているので
あるが、この考案にしたがった排わら束の落下位置規制
装置は、結束機２の前記ケース２ａの適所から横向きに
支持杆１１を突設し、この支持杆１１へと、間隔をあけ
て二本のじやま杆１２１・１２２の基端部を固着せるパ
イプ１３を嵌着し、それを支持杆１１上の適所に押しね
じ１４で固定し、二本のじやま杆１２１・１２２を、前
記結束空間８から放出される排わら束Ａの落下放出経路
において、排わら束Ａの重心よりも欅先寄りの位置に作
用させる如く配して構成されているのであるが、これら
のじやま杆１２．−１２２の各下端部は、図示しである
如く、何れも、その前端が前向きの１字状に彎曲せしめ
てあって、じゃま杆二本１２．・１２２としたこの実施
例のものにおいては、放出排わら束Ａの穂先寄りの部分
に作用するじやま杆１２、は、その彎曲部が、放出排わ
ら束Ａに対して高い位置で作用して、その落下をじゃま
するように配置され、じやま杆１２１よりも株元寄りの
部分に作用するじやま杆１２２は、その彎曲部が、放出
排わら束Ａに対して低い位置で作用して、その落下をじ
ゃまするように配置されている。

したがって、この考案に係る排わら束の落下位置規制装
置によれば、前記横向き姿勢をなして放出される排わら
束Ａは、それが、その放出経路において、その重心より
も穂先寄りの部分に作用するじやま杆１２１・１２□に
よってその落下をじゃまされることにより、株元側から
落下せしめられ、穂先寄りの位置で、圃場へと、コンバ
インの進行方向に沿った向きにつまり縦一列に並んで、
落下せしめられることになるのであるが、上記実施例の
ように、じゃま杆を複数個とし、少くとも三本のじゃま
杆１２１・１２□の排わら束Ａに対する作用位置を、上
記の如く上下二位置となした場合には、より円滑に排わ
ら束Ａを回転させて、その姿勢を縦一列に落下せしめつ
るものであり、上記実施例のように、じやま杆１２．−
１２□を取付けたパイプ１３を結束機２のケース２ａか
ら突設された支持杆１１へと摺動自在に嵌挿して、じや
ま杆１２１１２２の結束機２に対する相対的な取付位置
を、結束位置の排わら束に沿った方向において調節可能
に構成しておくときは、例えば排わらに対する結束位置
を変更せしめるため結束機２をコンバイン１に対して異
った横方向位置に付は変えたときのように排わら束の重
心位置が変った場合等において、じやま杆１２．・１２
□の放出排わら束Ａに対する作用位置を、最適位置へと
自由に調節し得て非常に好都合である。

また上記実施例においては、棒状のじゃま杆を排わら束
に作用せしめるようにしたが、このじゃま杆は、適当な
作用面を有する板であってもよいのであって、じゃま板
１２′の一例を第３図に示しである。

すなわちこのじゃま板１２′は、放出排わら束Ａの方向
へと向いた面を、放出排わら束Ａの穂先寄りの部分の後
下方に位置している面が高く、前者よりも株元寄りの部
分の後下方に位置している面が低い、シュート状に形成
してあって、このようなじゃま板１２′によっても、前
記じやま杆１２１・１２□同様に排わら束の落下位置を
規制できるものであるっ 以上、この考案を実施例について説明したが、上記せる
ところからも容易に理解されるように、この考案に従え
ば、結束機の排わら束放出経路の適所に、放出排わら束
の重心よりも穂先側に作用するじゃま杆又はじゃま板を
配設すると共に、該じゃま杆または板の下端部を、その
先端が前向きの１字状に彎曲せしめであるだけであるか
ら、その構造が極めて簡単であるにも拘らず、上記位置
に配設されたじゃま杆又はじゃま板の存在は、放出排わ
ら束の落下姿勢を有効に規制して、それをはゾ縦−列の
状態となして圃場へと落下せしめつるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例に係る排わら束の落下位置
規制装置を備えた結束機の背面図、第２図は同側面図、
第３図は他の実施例の要部を示した結束機の背面図であ
る。 １・・・・・・コンバイン、２・・・・・・結束機、１
２１．１２２ ・・・・・・じゃま杆、 １２′・・・・・・じゃま板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．コンバインの後部に、排わらをコンバインの進行方
   向に対する横向き姿勢のままで結束部へと導入する結束
   機を取付けたものにおいて、この結束機の排わら未放出
   経路の適所に、放出排わら束の重心よりも穂先側に作用
   するじゃま杆またはじゃま板を配設すると共に、該じゃ
   ま杆またはじゃま板の下端部を、その先端が前向きの３
   字状に彎曲せしめであること、を特徴としてなるコンバ
   インにおける排わら束の落下位置規制装置。 ２、前記じゃま杆が、少くとも高い位置でその彎曲部が
   放出排わら束の穂先寄りの部分に作用するじゃま杆と、
   低い位置でその彎曲部が前者よりは株元寄りの部分に作
   用するじゃま杆とでもって構成されている、実用新案登
   録請求の範囲第１０項に記載のコンバインにおける排わ
   ら束の落下位置規制装置。 ３、前記じゃま板の下端部の彎曲面が、穂先寄りの部分
   の後下方に位置している直が高く、前者よりは株元寄り
   の部分の後下方に位置している面が低いシュート状に形
   成されている、実用新案登録請求の範囲第１９項に記載
   のコンバインにおける排わら束の落下位置規制装置。 ４、前記じゃま杆またはじゃま板の結束機に対する取付
   位置が、結束位置の排わら束に沿った方向において調節
   可能に構成されている、実用新案登録請求の範囲第１１
   項に記載のコンバインにおける排わら束の落下位置規制
   装置。