JPS584406Y2 - ハシユソウチノトコツチキヨウキユウソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、育苗箱に床上を充填して播種育苗する播種
装置の床上供給装置に関する。

箱コンベアにのせて移送する育苗箱に床上や覆土を供給
する播種形態では、床上を揚送する床上コンベアから、
これら床上供給装置や覆土装置へ供給された床上を、育
苗箱内へ正確に供給すればよいが、普通は、育苗箱内の
床上が溢れ出たり、育苗箱外に直接落下して箱コンベア
の下方に堆積することが多い。

また、床上供給装置及び覆土装置では、床上の育苗箱へ
の繰出量よりも床上コンベアからの供給を受ける量を多
くするのが普通であるため、長時間の運転中では各装置
の床上が一杯になればこの各装置に供給する床上コンベ
アを停止して床上供給量を調節する必要がある。

しかし、上記溢れ出した床上を床上供給装置又は覆土装
置へ各々直接還元するのは構成が複雑となり、また、比
較的大きい負荷を有する揚送用の床上コンベアを間歇的
に回転と停止とを繰り返えすことは、負荷変動を大きく
してよくない。

このため、この考案は、次のような技術的手段を講じた
。

即ち、この播種装置の床土供給装置は、次の各事項 （１）育苗箱をのせて移送する箱コンベア。

（２）この箱コンベア上を移送される育苗箱に床上を供
給充填する床上供給装置及び播種後に覆土する覆土装置
。

（３）床上供給ホッパーから供給される床上を該床上供
給装置へ供給する床上コンベア。

（４）床上供給ホッパーから供給される床上を覆土装置
へ供給する床上コンベア及び覆土供給コンベア。

（５）前記箱コンベア上の育苗箱から溢下した床土を受
けて該床上コンベアへ還元させる床上還元装置。

（６）前記床上供給装置及び覆土装置における床上供給
状態により該床上供給ホッパーから上記床上コンベアへ
の新たな床上の供給を規制し床上供給装置及び覆土装置
への床上供給を規制する制御装置 の構成とする。

この考案は、上記のような構成であるから、次のような
技術的効果を有する。

即ち、床上供給ホッパーから供給された床上は、常時回
転する床上コンベアで上方へ移送されて床上供給装置及
び覆土装置へ供給されて、下側の箱コンベア上を移送中
の育苗箱に供給されるが、このときこの育苗箱から溢れ
出して箱コンベア下に落下した床上は、還元装置により
常時回転中の床上コンベアへ還元され、床上供給ホッパ
ーから供給される床上と同行程で再び床上供給装置及び
覆土装置へ供給されこのような床上供給作用中で、床上
供給装置及び覆土装置が床上で満杯になれば、床上供給
ホッパーからの供給が停止又は減少されて、各装置への
床上供給量を調節するもので、育苗箱から溢れ出した床
上は床上コンベアを利用して還元供給されるため、この
床上コンベアは床上供給ホッパーからの床上の供給停止
時においても常時回転して効率的に利用され、還元され
る床上をも加味した全体としての床上供給制御を行わし
めうるものである。

なお、図例において、箱コンベア２は育苗箱１をのせて
移送しうるよう水平状に設けられ、この上部には始端側
から、育苗箱１を１箱毎繰り出すことのできる育苗箱繰
出装置（図示せず）、床上ホッパー４を有する床上供給
装置７、育苗箱１内に充填された床上上面をブラシ等を
回転させて均平にする均平装置８、この均平された床上
上面に播種する播種装置９、覆土ホッパー５を有する覆
土装置１０、及びこの播種覆土された上面に潅水する潅
水装置１１等をこの順序に配設し、移送される育苗箱１
に一連の播種作用を行わせる構成である。

なお、潅水装置１１を設ける箱コンベア２′はこの前行
程の箱コンベア２とは独立の構成とし、潅水中に降りか
かった水が箱コンベア２側に移行し得ないものとする。

床面１２に凹部１３を設け、床上コンベア３はパケット
形態として下部をこの凹部１３に置き、かつ、床上供給
ホッパー１４及びこの床上供給ホッパー１４から床上を
供給されるベルトコンベア１５等をもこの凹部１３内に
設け、ベルトコンベア１５の先端を床上コンベア３の上
端部における供給口１６にのぞまずでいる。

床土供給ホッパー１４にはパイブレーク−１７を設けて
、この床上供給ホッパー１４の床上の繰り出しを円滑な
らしめている。

床上ホッパー４の上方には粗細１８と細網１９とを上下
に配設し揺動すべく構成し、この粗細１８の上側には前
記床上コンベア３上端の排出口２０をのぞませ、粗細１
８の下端は床上ホッパー４外側の排出樋２１にのぞませ
て、土塊等を排除しうるものとし細網１９の下端は床上
ホッパー４内にのぞませて、この細網１９上を流下する
比較的粗目の土を床上ホッパー４の一側上から供給し、
この細網１９を漏下した細土を直接床上ホッパー４の中
央部へ供給しうる構成としている。

覆土供給コンベア６は枠体に平ベルトを回転連動可能に
して張設し、モーターにより駆動しうるもので、この覆
土供給コンベア６は床上ホッパー４と覆土ホッパー５と
の間に渡って前後方向移動可能に設け、床上ホッパー４
側へ移動させたときはこの覆土供給コンベア６の始端部
が細網１９の下側にのぞみこの細網１９を漏下する細土
を受けて覆土ホッパー５側へ移送供給しうる関係にあり
、また覆土ホッパー５側へ移送したときは覆土供給コン
ベア６の始端部が細網１９の下側から離れた位置にあっ
て、細土を受は得ない関係に設定されている。

２２は原生還元装置をなす還元コンベアで、上面に床上
供給装置７及び均平装置８下の漏斗２３、覆土装置１０
下の漏斗２４をのぞませ、この還元コンベア２２の終端
を前記床上コンベア３の供給漏斗２５にのぞませている
。

これら漏斗２３．２４は上側の床上供給装置７、均平装
置８、及び覆土装置１０等で処理された残土を受けるも
ので、これを還元コンベア２２で床上コンベア３へ還元
させるものである。

漏斗２４と還元コンベア２２との間には、種子と土とを
篩い分ける揺動網２６を設け、覆土装置１０で残土と一
緒に降下する種子を取り除き、土だけを還元させるもの
である。

床上コンベア３のパケットはモーター２７で常時回転状
態に設けられている。

床上ホッパー４には床上の供給量の上限、下限を感知す
るセンサー２８を、又覆土ホッパー５には覆土の供給量
の上限、下限を感知するセンサー２９を設け、センサー
２９が覆土を満したことを感知すれば、覆土供給コンベ
ア６を覆土ホッパー５側へ移動してこの覆土供給コンベ
ア６自体の回転をも停止し、また逆に、覆土が減少した
ことを感知すれば、覆土供給コンベア６を床土ホッパー
４側へ移動させてこの覆土供給コンベア６自体をも回転
せしめ、細網１９から漏下する細土を覆土ホッパー５側
へ移送しうるよう運動する。

また、床上供給を制御する制御装置について、センサー
２８及び２９が上限に達したことを感知すると、ベルト
コンベア１５の回転を停止し、いずれかが下限を感知す
ると回転しうる関係に連動構成している。

また、これらセンサー２８，２９は手動操作をも可能に
設けている。

箱コンベア２及び還元コンベア２２は常時回転するよう
連動構成している。

なお、ベルトコンベア１５の回転速度を高低に変速した
り、床上供給ホッパー１４の出口の開度を変更して、床
上の供給量を制御しうる構成とするもよい。

次に、上側の作用を説明する。

箱コンベア２を回転させて育苗箱１を移送させ、床上供
給ホッパー１４に床上を供給すれば、床上は床上供給ホ
ッパー１４の振動によって下側のコンベアベルト１５に
落下し、供給口１６、床上コンベア３を経て、排出口２
０から粗細１８上に供給される。

粗編１８の揺動によって篩い分けられた土塊等は排出樋
２１を経て外方に取り出されるが、この粗編１８を漏下
する床上は更に下側の細網１９により篩い分けられ、比
較的粗い床上はこの細網１９の下端から流下し細土は細
網１９を漏下して共に床上ホッパー４に供給される。

この床上ホッパー４に供給された床上は下方の箱コンベ
ア２上を移送される育苗箱１内に供給され、この床上の
供給量が多くなれば床上はこの床上ホッパー４内に堆積
することになり、この床上の増減をセンサー２８が感知
するものである。

覆土ホッパー５における覆土が少いときはセンサー２９
によって覆土供給コンベア６は床上ホッパー４側へ移動
しているため、始端部が細網１９の下側にのぞみ、細網
１９から漏下する細土がこの覆土供給コンベア６上を移
送され覆土ホッパー５に供給される。

この覆土ホッパー５が一杯になるとセンサー２９が感知
してこの覆土供給コンベア６を覆土ホッパー５側へ移動
して、細土を移送せず、細網１９から漏下する細土は再
び床上ホッパー４内へ供給する。

床土ホッパー４及び覆土ホッパー５が一杯になるとベル
トコンベア１５の回転が停止されるため、これら各ホッ
パー４，５への床上供給は停止するか又は著しく減少す
る。

両ホッパー４，５のうちいずれかのホッパーの土が減少
して、センサー２８又は２９が感知すれば、ベルトコン
ベア１５を回転する。

箱コンベア２上を移送される育苗箱１は、床上供給装置
７により床上の供給を受けて、均平装置８による均平作
用を受ける。

このとき育苗箱１外に溢れ出たり、飛散して落下する床
上は、下側の還元コンベア２２上に落下する。

均平された育苗箱１の床上上面には播種装置９による播
種作用を受け、更に覆土装置１０により覆土を受けて、
潅水装置１１により潅水を受けることとなる。

この覆土装置１０で育苗箱１外に溢れた土は、播種行程
において育苗箱１の外周上縁や箱コンベア２の上面にの
せられて移送されてきた種子、更にほこの覆土作用中に
育苗箱１外へ飛散した種子などと共に、下側の揺動網２
６上に落下され、この揺動網２６を流下する種子は外方
に取り出されるが、網目を漏下した土は還元コンベア２
２上にのせられて、上記床土浴出部分と共に供給漏斗２
５へ供給され、床土コ゛／べ了３を経て再び排出口２０
から供給される。

この還元コ゛／ベア２２、床土コンベア３等は常時回転
されているため、ベルトコンベア１５が停止していても
還元供給を行うものである。

潅水装置１１の箱コンベア２′は、箱コンベア２とは別
個に設けているため、潅水装置１１で耐着された箱コン
ベア２′上の水滴が、土を耐着しながら回転する箱コン
ベア２や、漏斗２４上に落ることかなく、還元コンベア
２２上の土はそのま＼の乾燥状態で、還元させて使用で
きるものである。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は正面図
、第２図は側面図、第３図は平面図である。 図中、記号１は育苗箱、２は箱コンベア、３は床上コン
ベア、７は床上供給装置、１０は覆土装置、１４は床上
供給ホッパー １５はベルトコンベア、 ２２は還元コンベア、 ２８゜ ２９はセンサ ーを示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 次の（１）〜（６）の各事項からなる播種装置の床上供
   給装置。 （１）育苗箱をのせて移送する箱コンベア。 （２）この箱コンベア上を移送される育苗箱に床上を供
   給充填する床上供給装置及び播種後に覆土する覆土装置
   。 （３）床上供給ホッパーから供給される床上を該床上供
   給装置へ供給する床上コンベア。 （４）床上供給ホッパーから供給される床上を該覆土装
   置へ供給する床上コンベア及び覆土供給コンベア。 （５）前記箱コンベア上の育苗箱から溢下した床上を受
   けて該床上コンベアへ還元させる床上還元装置。 （６）前記床上供給装置及び覆土装置における床上供給
   状態により該床上供給ホッパーから上記床上コンベアへ
   の新たな床土の供給を規制し床上供給装置及び覆土装置
   への床土供給を規制する制御装置。