JPS5842879B2 - ステロイドカルボン酸塩の製造法 - Google Patents
ステロイドカルボン酸塩の製造法Info
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- JPS5842879B2 JPS5842879B2 JP54058969A JP5896979A JPS5842879B2 JP S5842879 B2 JPS5842879 B2 JP S5842879B2 JP 54058969 A JP54058969 A JP 54058969A JP 5896979 A JP5896979 A JP 5896979A JP S5842879 B2 JPS5842879 B2 JP S5842879B2
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07J—STEROIDS
- C07J21/00—Normal steroids containing carbon, hydrogen, halogen or oxygen having an oxygen-containing hetero ring spiro-condensed with the cyclopenta(a)hydrophenanthrene skeleton
- C07J21/001—Lactones
- C07J21/003—Lactones at position 17
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07J—STEROIDS
- C07J51/00—Normal steroids with unmodified cyclopenta(a)hydrophenanthrene skeleton not provided for in groups C07J1/00 - C07J43/00
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- General Health & Medical Sciences (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明はステロイドカルボン酸塩の製造法に関するもの
である。
である。
詳しくは、3−(17β−ヒドロキシアンドロステン−
3−オン 3−アセタール−17α−イル)プロピオル
酸(以下RAPと略す)のアルカリ金属塩の製造法に関
するものである。
3−オン 3−アセタール−17α−イル)プロピオル
酸(以下RAPと略す)のアルカリ金属塩の製造法に関
するものである。
本発明方法で得られるHAPのアルカリ金属塩は、抗ア
ルドステロン性利尿剤および降圧剤として有用な3−(
3−オキソ−7α−アセチルチオ**−17β−ヒドロ
キシアンドロスト−4−エン17α−イル)プロピオラ
クトン(以下スピロノラクトンと略称する。
ルドステロン性利尿剤および降圧剤として有用な3−(
3−オキソ−7α−アセチルチオ**−17β−ヒドロ
キシアンドロスト−4−エン17α−イル)プロピオラ
クトン(以下スピロノラクトンと略称する。
)の中間体であり、HAPのアルカリ金属塩を原料とし
て、以下に示す方法によりスピロノラクトンを製造する
ことができる。
て、以下に示す方法によりスピロノラクトンを製造する
ことができる。
スピロノラクトンの製造法としては、3β−ヒドロキシ
アンドロスト−5−エン−17−オンを出発原料とする
方法が知られている。
アンドロスト−5−エン−17−オンを出発原料とする
方法が知られている。
この方法によれば3β−ヒドロキシアンドロスト−5−
エン17−オンをエチル化し、二酸化炭素と反応させて
プロピオル酸誘導体とし、ついで水素添加しアクリル酸
誘導体とする。
エン17−オンをエチル化し、二酸化炭素と反応させて
プロピオル酸誘導体とし、ついで水素添加しアクリル酸
誘導体とする。
アクリル酸誘導体をさらに酸処理により3−(3β・1
7β−ジヒドロキシアンドロスト−5−ニンー17α−
イル)アクリロラクトンとし、これを水素添加して飽和
ラクトンとし、引続きオツペナウアー酸化して3−(1
7β−ヒドロキシアンドロスト−4−エン−3−オン−
17α−イル)プロピオラクトンとする。
7β−ジヒドロキシアンドロスト−5−ニンー17α−
イル)アクリロラクトンとし、これを水素添加して飽和
ラクトンとし、引続きオツペナウアー酸化して3−(1
7β−ヒドロキシアンドロスト−4−エン−3−オン−
17α−イル)プロピオラクトンとする。
〔セラ(J、A、Ce1la)tブラウン(E、A。
Br□wn )とパートナ−(RoRlBurtner
) ;ジャーナル オンオーガニツク ケミストリー
(J。
) ;ジャーナル オンオーガニツク ケミストリー
(J。
Org 、Chem、)、24巻、743頁、1959
年、アメリカ国参照〕 さらに得られた3−(17β−ヒドロキシアンドロスト
−4−エン−3−オン−17α−イル)プロピオラクト
ンの6位、7位を脱水素し、これとチオ酢酸を反応させ
てスピロノラクトンを製造する。
年、アメリカ国参照〕 さらに得られた3−(17β−ヒドロキシアンドロスト
−4−エン−3−オン−17α−イル)プロピオラクト
ンの6位、7位を脱水素し、これとチオ酢酸を反応させ
てスピロノラクトンを製造する。
〔セラ(J、A、Ce1la )とトワイト(R。C,
Tweit ) ;ジャーナル オン オーガニックケ
ミストリー(J、Org、Chem、)、24巻、11
09頁、1959年、アメリカ国参照〕上記した方法の
欠点は出発原料に3β−ヒドロキシアンドロスト−5−
エン−17−オンヲ使用することおよび工程数がきわめ
て多く繁雑であることである。
Tweit ) ;ジャーナル オン オーガニックケ
ミストリー(J、Org、Chem、)、24巻、11
09頁、1959年、アメリカ国参照〕上記した方法の
欠点は出発原料に3β−ヒドロキシアンドロスト−5−
エン−17−オンヲ使用することおよび工程数がきわめ
て多く繁雑であることである。
とくに、3β−ヒドロキシアンドロスト−5エン−17
−オンはメキシコ山地に自生するジオスコレア(山いも
の一種)の根から抽出したジオスゲニンを原料とし、6
エ程の繁雑な工程を経由して製造されるものであり、山
いもの栽培が困難なこととあいまって、非常に高価なも
のになりつつある。
−オンはメキシコ山地に自生するジオスコレア(山いも
の一種)の根から抽出したジオスゲニンを原料とし、6
エ程の繁雑な工程を経由して製造されるものであり、山
いもの栽培が困難なこととあいまって、非常に高価なも
のになりつつある。
一方、近年羊毛の洗浄廃水中より多量に回収できるウー
ルグリースや魚油から得られるコレステロール等のステ
ロイド類の微生物酸化によりアンドロスト−4−エン−
3・17−ジオンを安価に製造する方法が開発されてい
る。
ルグリースや魚油から得られるコレステロール等のステ
ロイド類の微生物酸化によりアンドロスト−4−エン−
3・17−ジオンを安価に製造する方法が開発されてい
る。
本発明の目的は、高価な3β−ヒドロキシアンドロスト
−5−エン−17−オンにかえて、安価なアンドロスト
−4−エン−3・17−ジオンを原料としてスピロノラ
クトンの重要な中間体であるHAPのアルカリ金属塩の
より簡易な製造法を提供することにある。
−5−エン−17−オンにかえて、安価なアンドロスト
−4−エン−3・17−ジオンを原料としてスピロノラ
クトンの重要な中間体であるHAPのアルカリ金属塩の
より簡易な製造法を提供することにある。
アンドロスト−4−エン−3・17−ジオンから、HA
Pのアルカリ金属塩を製造する方法は、既に知られてい
る。
Pのアルカリ金属塩を製造する方法は、既に知られてい
る。
たとえば、特開昭53−28157号公報には、17β
−ヒトロキシプレグンー4−エンー20イン−3−オン
3−アセタールを有機リチウム化合物と反応させて1
7β−ヒドロキシプレダン−4−エン−20−イン−3
−オン 3−アセタールのリチウム塩とし、これと二酸
化炭素を反応させて3−(17β−ヒドロキシアンドロ
スト−4−エン−3−オン 3−アセタール−17α−
イル)プロピオル酸リチウムを得る方法が記載されてい
る。
−ヒトロキシプレグンー4−エンー20イン−3−オン
3−アセタールを有機リチウム化合物と反応させて1
7β−ヒドロキシプレダン−4−エン−20−イン−3
−オン 3−アセタールのリチウム塩とし、これと二酸
化炭素を反応させて3−(17β−ヒドロキシアンドロ
スト−4−エン−3−オン 3−アセタール−17α−
イル)プロピオル酸リチウムを得る方法が記載されてい
る。
この方法は、直接金属化出来る利点はあるが、金属化に
使用されているアルキルリチウムは取り扱いにくく、か
つ高価であるので改良が望まれている。
使用されているアルキルリチウムは取り扱いにくく、か
つ高価であるので改良が望まれている。
本発明者等は、これらの事情に鑑み鋭意研究した結果本
発明に到達した。
発明に到達した。
すなわち、本発明の要旨は、一般式(I)(式中、Zは
炭素数10以下のアルキレン基を表わし、A環およびB
環の点線は、4位または5位の二重結合を表わす。
炭素数10以下のアルキレン基を表わし、A環およびB
環の点線は、4位または5位の二重結合を表わす。
)で示される17β−ヒドロキシプレグネン−20−イ
ン−3−オン 3−アセタールおよび一般式() (式中、Mはアルカリ金属原子を表わす。
ン−3−オン 3−アセタールおよび一般式() (式中、Mはアルカリ金属原子を表わす。
)で示されるジムシルアルカリ金属を反応させて一般式
(III) (式中、Z、A環とB環の点線およびMはそれぞれ一般
式Iおよび■におげろと同義とする。
(III) (式中、Z、A環とB環の点線およびMはそれぞれ一般
式Iおよび■におげろと同義とする。
)で示される17β−ヒドロキシプレグネン−20イン
−3−オン 3−アセタールのアルカリ金属塩とし、こ
れと二酸化炭素を反応させ、次いで加水分解することに
より一般式(■) (式中、Z、A環とB環の点線およびMはそれぞれ一般
式Iおよび■におけると同義とする。
−3−オン 3−アセタールのアルカリ金属塩とし、こ
れと二酸化炭素を反応させ、次いで加水分解することに
より一般式(■) (式中、Z、A環とB環の点線およびMはそれぞれ一般
式Iおよび■におけると同義とする。
)で示される3−(17β−ヒドロキシアンドロステン
−3−オン 3−アセタール−17α−イル)プロピオ
ル酸のアルカリ金属塩とすることを特徴とするステロイ
ドカルボン酸塩の製造法に存する。
−3−オン 3−アセタール−17α−イル)プロピオ
ル酸のアルカリ金属塩とすることを特徴とするステロイ
ドカルボン酸塩の製造法に存する。
以下に本発明の詳細な説明する。
本発明方法の原料として用いられる17β−ヒドロキシ
プレグネン−20−イン−3−オン 3アセタールの一
般式(I)において、Zは炭素数10以下のアルキレン
基、好ましくは炭素数2〜3のアルキレン基である。
プレグネン−20−イン−3−オン 3アセタールの一
般式(I)において、Zは炭素数10以下のアルキレン
基、好ましくは炭素数2〜3のアルキレン基である。
17β−ヒドロキシプレグネン−20−イン−3−オン
3−アセタールとしては、例えば17β−ヒドロキン
ブレブナ−4−エン−20−イン−3−オン 3−エチ
レンアセタール、17β−ヒドロキシプレグナ4−エン
−20−イン−3−オン 3−グロピレンアセタール、
17β−ヒドロキシプレフナ−5エン−20−イン−3
−オン 3−エチレンアセタール等を挙げることができ
る。
3−アセタールとしては、例えば17β−ヒドロキン
ブレブナ−4−エン−20−イン−3−オン 3−エチ
レンアセタール、17β−ヒドロキシプレグナ4−エン
−20−イン−3−オン 3−グロピレンアセタール、
17β−ヒドロキシプレフナ−5エン−20−イン−3
−オン 3−エチレンアセタール等を挙げることができ
る。
また、ジムシルアルカリ金属の一般式(n)において、
Mはリチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属
原子である。
Mはリチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属
原子である。
ジムシルアルカリ金属としては、ジムシルリチウム、ジ
ムシルナトリウムおよびジムジルカリウム等が挙げられ
る。
ムシルナトリウムおよびジムジルカリウム等が挙げられ
る。
ジムシルアルカリ金属は、常法に従い、ジメチルスルフ
オキシドとアルカリ金属水素化物またはジメチルスルフ
オキシドとディスパージョン状のアルカリ金属を反応さ
せることにより製造できる。
オキシドとアルカリ金属水素化物またはジメチルスルフ
オキシドとディスパージョン状のアルカリ金属を反応さ
せることにより製造できる。
この反応は、例えばジメチルスルフオキシド、テトラヒ
ドロフラン、ジグライムまたはジオキサンの様な有機溶
媒中で行うことができる。
ドロフラン、ジグライムまたはジオキサンの様な有機溶
媒中で行うことができる。
17β−ヒドロキシプレグネン−20−イン3−オン
3−アセタールとジムシルアルカリ金属の量比は、17
β−ヒドロキシプレグネン20−イン−3−オン 3−
アセタール1モルに対し、ジムシルアルカリ金属を通常
2〜20モル、好ましくは3〜6モルとするのがよい。
3−アセタールとジムシルアルカリ金属の量比は、17
β−ヒドロキシプレグネン20−イン−3−オン 3−
アセタール1モルに対し、ジムシルアルカリ金属を通常
2〜20モル、好ましくは3〜6モルとするのがよい。
ジムシルアルカリ金属の量力沙なすぎれば17β−ヒド
ロキシプレグネン−20−イン−3−オン 3−アセタ
ールの金属化が不十分となり、次の炭酸化工程が十分に
進行しないし、またジムシルアルカリ金属の量が多すぎ
れば経済的に不利であるし、また炭酸化工程で、発熱量
の増大を招くこととなるので何れも好ましくない。
ロキシプレグネン−20−イン−3−オン 3−アセタ
ールの金属化が不十分となり、次の炭酸化工程が十分に
進行しないし、またジムシルアルカリ金属の量が多すぎ
れば経済的に不利であるし、また炭酸化工程で、発熱量
の増大を招くこととなるので何れも好ましくない。
反応温度は通常−20〜65°C1好ましくは20〜5
0°Cである。
0°Cである。
反応温度が低すぎると17β−ヒドロキシプレグネン−
20−イン−3オンの金属化が十分進行しないこととな
るし、また反応温度が高すぎると収率の低下を招き、ま
たジムシルアルカリ金属の分解を招くこととなるので何
れも好ましくない。
20−イン−3オンの金属化が十分進行しないこととな
るし、また反応温度が高すぎると収率の低下を招き、ま
たジムシルアルカリ金属の分解を招くこととなるので何
れも好ましくない。
反応時間は通常2〜4時間である。
また、17β−ヒドロキシプレグネン−20イン−3−
オンの金属化反応時に過大量のジメチルスルホキシドが
共存すると収率の低下を招くので、反応開始時のジメチ
ルスルホキシドの量は通常ジムシルアルカリ金属1モル
に対し、約6モル以下、好ましくは出来るだけ少量に抑
えることが必要である。
オンの金属化反応時に過大量のジメチルスルホキシドが
共存すると収率の低下を招くので、反応開始時のジメチ
ルスルホキシドの量は通常ジムシルアルカリ金属1モル
に対し、約6モル以下、好ましくは出来るだけ少量に抑
えることが必要である。
17β−ヒドロキシプレグネン−20−(ノー3−オン
3−アセタールとジムシルアルカリ金属の反応は、通
常テトラヒドロフラン、ジグライムまたはジオキサン等
の不活性溶媒中で行う。
3−アセタールとジムシルアルカリ金属の反応は、通
常テトラヒドロフラン、ジグライムまたはジオキサン等
の不活性溶媒中で行う。
このようにして17β−ヒドロキシプレグネン−20−
イン−3−オン 3−アセタールとジムシルアルカリ金
属を反応させると、前記一般式(III)で示される1
7β−ヒドロキシプレグネン20−イン−3−オン 3
−アセタールのアルカリ金属塩が得られる。
イン−3−オン 3−アセタールとジムシルアルカリ金
属を反応させると、前記一般式(III)で示される1
7β−ヒドロキシプレグネン20−イン−3−オン 3
−アセタールのアルカリ金属塩が得られる。
通常、反応生成物は単離することなく次の炭酸化工程に
用いる。
用いる。
17β−ヒドロキシプレグネン−20−イン3−オン
3−アセタールのアルカリ金属塩と二酸化炭素の反応は
、常法により(例えば特開昭53−28157号公報参
照)17β−ヒドロキシプレグネン−20−イン−3−
オン 3−アセタールのアルカリ金属塩の前に例示した
様な不活性溶媒の溶液または懸濁液に、気相の二酸化炭
素を接触させればよい。
3−アセタールのアルカリ金属塩と二酸化炭素の反応は
、常法により(例えば特開昭53−28157号公報参
照)17β−ヒドロキシプレグネン−20−イン−3−
オン 3−アセタールのアルカリ金属塩の前に例示した
様な不活性溶媒の溶液または懸濁液に、気相の二酸化炭
素を接触させればよい。
反応温度は通常−70〜50℃、好ましくは30〜20
℃である。
℃である。
反応圧は、反応温度に応じ大気圧以上の圧力も使用でき
る。
る。
17β−ヒドロキシプレグネン−20−イン−3−オン
3−アセタールのアルカリ金属塩と二酸化炭素を反応
させると、一般式(V) (式中、Z、A環とB環の点線およびMはそれぞれ一般
式Iおよび■におげろと同義とする。
3−アセタールのアルカリ金属塩と二酸化炭素を反応
させると、一般式(V) (式中、Z、A環とB環の点線およびMはそれぞれ一般
式Iおよび■におげろと同義とする。
)で示される3−(17β−アルカリ金属オキシアンド
ロステン−3−オン 3−アセタール−17α−イル)
プロピオル酸のアルカリ金属塩となる。
ロステン−3−オン 3−アセタール−17α−イル)
プロピオル酸のアルカリ金属塩となる。
3−(17β−アルカリ金属オキシアンドロステン−3
−オン 3−アセタール−17α−イル)プロピオル酸
のアルカリ金属塩の加水分解も常法により(例えば特開
昭53−28157号公報参照)行うことができる。
−オン 3−アセタール−17α−イル)プロピオル酸
のアルカリ金属塩の加水分解も常法により(例えば特開
昭53−28157号公報参照)行うことができる。
すなわち、例えば17βヒドロキシプレグネン−20−
イン−3−オン3−アセタールのアルカリ金属塩と二酸
化炭素の反応生成物に水を加えることにより、17β位
を選択的に加水分解することができる。
イン−3−オン3−アセタールのアルカリ金属塩と二酸
化炭素の反応生成物に水を加えることにより、17β位
を選択的に加水分解することができる。
加水分解後は、溶媒を留去すれば目的とする3(17β
−ヒドロキシアンドロステン−3−オン 3−アセター
ル−17α−イル)プロピオル酸のアルカリ金属塩が結
晶として得られるし、溶媒留去をせずに油層と水層を分
離すれば、3(17β−ヒドロキシアンドロステン−3
−オン3−アセタール−17α−イル)プロピオル酸の
アルカリ金属塩が溶液として得られる。
−ヒドロキシアンドロステン−3−オン 3−アセター
ル−17α−イル)プロピオル酸のアルカリ金属塩が結
晶として得られるし、溶媒留去をせずに油層と水層を分
離すれば、3(17β−ヒドロキシアンドロステン−3
−オン3−アセタール−17α−イル)プロピオル酸の
アルカリ金属塩が溶液として得られる。
3−(17β−ヒドロキシアンドロステン−3オン 3
−アセタール−17α−イル)プロピオル酸のアルカリ
金属塩は、前述した様に、常法により、水素添加、酸処
理、クロラニルによる酸化、チオ酢酸の付加を行うこと
により、目的とするスピロノラクトンが得られる。
−アセタール−17α−イル)プロピオル酸のアルカリ
金属塩は、前述した様に、常法により、水素添加、酸処
理、クロラニルによる酸化、チオ酢酸の付加を行うこと
により、目的とするスピロノラクトンが得られる。
3−(17β−ヒドロキシアンドロステン−3−オン
3−アセタール−17α−イル)プロピオル酸のアルカ
リ金属塩の水素添加は、前記した様な不活性溶媒中で、
触媒の存在下に接触水素添加すればよい。
3−アセタール−17α−イル)プロピオル酸のアルカ
リ金属塩の水素添加は、前記した様な不活性溶媒中で、
触媒の存在下に接触水素添加すればよい。
触媒としては、ラネーニッケル、活性炭に担持したパラ
ジウム等の貴金属触媒、ニッケル塩を水素化ホウ素化合
物と反応させたホウ化ニッケル触媒等が使用できる。
ジウム等の貴金属触媒、ニッケル塩を水素化ホウ素化合
物と反応させたホウ化ニッケル触媒等が使用できる。
本発明方法によれば、安価なステロイドを原料として、
緩和な条件下、容易にかつ高収率でスピロノラクトン製
造用の中間体を得ることができる。
緩和な条件下、容易にかつ高収率でスピロノラクトン製
造用の中間体を得ることができる。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明するが
、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例によ
り限定を受けるものではない。
、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例によ
り限定を受けるものではない。
参考例
ジムシルナトリウムの調製
水素化ナトリウム10.4Pを、40m1のジメチルス
ルフオキシドと250m1のテトラヒドロンランの混合
液に、窒素雰囲気下70℃で添加し、4時間攪拌するこ
とによりスラリー状の試薬を調製した。
ルフオキシドと250m1のテトラヒドロンランの混合
液に、窒素雰囲気下70℃で添加し、4時間攪拌するこ
とによりスラリー状の試薬を調製した。
実施例
17β−ヒドロキシプレグナ−4−エン−20−イン−
3−オン 3−エチレンアセタール(3・3−エチレン
ジオキシ−17β−ヒドロキシプレグナ−4−エン−2
0−1ン)と17β−ヒドロキシプレグナ−5−エン−
20−イン−3−オン3−エチレンアセタール(3・3
−エチレンジオキシ−17β−ヒドロキシプレグナ−5
−エン20−イン)の混合物26.Ofを、500rI
Llのテトラヒドロフランに加え、この混合物を、参考
例で調製したスラリー状試薬に、室温下で添加し、2時
間攪拌を続げた。
3−オン 3−エチレンアセタール(3・3−エチレン
ジオキシ−17β−ヒドロキシプレグナ−4−エン−2
0−1ン)と17β−ヒドロキシプレグナ−5−エン−
20−イン−3−オン3−エチレンアセタール(3・3
−エチレンジオキシ−17β−ヒドロキシプレグナ−5
−エン20−イン)の混合物26.Ofを、500rI
Llのテトラヒドロフランに加え、この混合物を、参考
例で調製したスラリー状試薬に、室温下で添加し、2時
間攪拌を続げた。
このものを−20℃に冷却し、二酸化炭素を吹きこみな
がら2時間攪拌し、室温にした後、水450 rnlを
加え30分攪拌した。
がら2時間攪拌し、室温にした後、水450 rnlを
加え30分攪拌した。
つぎにテトラヒドロフランの留去を行い、完全に留出さ
せた後、10℃まで冷却しp過を行なった。
せた後、10℃まで冷却しp過を行なった。
水洗、乾燥の後、固体物として3・3−エチレンジオキ
シ−17β−ヒドロキシ−17α−プレグナ−5−エン
−20−イン−21−カルボン酸ナトリウムと3・3−
エチレンジオキシ−17βヒドロキシ−17α−プレグ
ナ−4−エン−20−イン−21−カルボン酸ナトリウ
ムの混合物32.41(純度90.5%)を得た。
シ−17β−ヒドロキシ−17α−プレグナ−5−エン
−20−イン−21−カルボン酸ナトリウムと3・3−
エチレンジオキシ−17βヒドロキシ−17α−プレグ
ナ−4−エン−20−イン−21−カルボン酸ナトリウ
ムの混合物32.41(純度90.5%)を得た。
このものをメタノール1890mgに溶解し、水素化触
媒を加え、55℃、水素圧10kg/c4、約4時間で
水素添加を行った。
媒を加え、55℃、水素圧10kg/c4、約4時間で
水素添加を行った。
水素化触媒は塩化ニッケル6水塩2.69fIを、活性
炭6.7=lに担持し、水素化ホウ素ナトリウム2.3
1を水125m1に溶解した溶液を滴下して調製した。
炭6.7=lに担持し、水素化ホウ素ナトリウム2.3
1を水125m1に溶解した溶液を滴下して調製した。
水素添加反応の終了した反応液から触媒を戸別し、35
%塩酸水溶液25m1を添加して、50℃、1時間脱ア
セタール反応を行なった。
%塩酸水溶液25m1を添加して、50℃、1時間脱ア
セタール反応を行なった。
反応後、炭酸水素ナトリウムの7%水溶液で中和を行い
メタノールを留去した。
メタノールを留去した。
さらにベンゼン抽出を行い、ベンゼンを留去、乾固する
ことにより3−(17βヒドロキシアンドロスト−4−
エン−3−オン17α−イル)プロピオラクトン26.
35’を得た。
ことにより3−(17βヒドロキシアンドロスト−4−
エン−3−オン17α−イル)プロピオラクトン26.
35’を得た。
純度は86.1%であった。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1一般式(I) (式中、Zは炭素数10以下のアルキレン基を表わし、
A環およびB環の点線は、4位または5位の二重結合を
表わす。 )で示される17β−ヒドロキシプレグネン−20イン
−3−オン 3〜アセタールおよび一般式() %式%() (式中、Mはアルカリ金属原子を表わす。 )で示されるジムシルアルカリ金属を反応させて一般式
(III) (式中、Z、A環とB環の点線およびMはそれぞれ一般
式Iおよび■におけると同義とする。 )で示される17β−ヒドロキシプレグネン−20イン
−3−オン 3−アセタールのアルカリ金属塩とし、こ
れと二酸化炭素を反応させ、次いで加水分解することに
より一般式(IV) (式中、Z、A環とB環の点線およびMはそれぞれ一般
式Iおよび■におけると同義とする。 )で示される3−(17β−ヒドロキシアンドロステン
−3−オン 3−アセタール−17α−イル)プロピオ
ル酸のアルカリ金属塩とすることを特徴とするステロイ
ドカルボン酸塩の製造法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54058969A JPS5842879B2 (ja) | 1979-05-14 | 1979-05-14 | ステロイドカルボン酸塩の製造法 |
US06/145,693 US4265816A (en) | 1979-05-14 | 1980-05-01 | Process for preparing steroid-carboxylates |
NLAANVRAGE8002693,A NL188221C (nl) | 1979-05-14 | 1980-05-09 | Werkwijze voor de bereiding van een steroidecarboxylaat. |
HU801177A HU183136B (en) | 1979-05-14 | 1980-05-13 | Process for preparing steroid-21-carboxylates |
PT71231A PT71231A (en) | 1979-05-14 | 1980-05-13 | Process for preparing steroid-carboxylates |
DE3018575A DE3018575C2 (de) | 1979-05-14 | 1980-05-14 | Verfahren zur Herstellung eines Alkalimetallsalzes einer 3-(17β-Hydroxyandrosten-3-on-acetal-17α-yl)-propiolsäure |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54058969A JPS5842879B2 (ja) | 1979-05-14 | 1979-05-14 | ステロイドカルボン酸塩の製造法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPS55151600A JPS55151600A (en) | 1980-11-26 |
JPS5842879B2 true JPS5842879B2 (ja) | 1983-09-22 |
Family
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Family Applications (1)
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JP54058969A Expired JPS5842879B2 (ja) | 1979-05-14 | 1979-05-14 | ステロイドカルボン酸塩の製造法 |
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---|---|
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HU (1) | HU183136B (ja) |
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DE3240510A1 (de) * | 1982-10-29 | 1984-05-03 | Schering AG, 1000 Berlin und 4709 Bergkamen | Neue 7(alpha)-acylthio-1(alpha),2(alpha)-methylen-3-oxo-17(alpha)-pregn-4-en-21,17-carbolactone, deren herstellung und diese enthaltende arzneimittel |
EP1615944A4 (en) * | 2003-04-01 | 2010-08-11 | Harbor Biosciences Inc | ANTI-ORANGE PROBLEMS WITH MARGINAL AGONIST EFFECT AND METHOD OF USE |
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US4057542A (en) * | 1976-08-30 | 1977-11-08 | G. D. Searle & Co. | Process for the preparation of 17β-hydroxy-3-oxo-17α-pregn-4-ene-21-carboxylic acid γ-lactone |
-
1979
- 1979-05-14 JP JP54058969A patent/JPS5842879B2/ja not_active Expired
-
1980
- 1980-05-01 US US06/145,693 patent/US4265816A/en not_active Expired - Lifetime
- 1980-05-09 NL NLAANVRAGE8002693,A patent/NL188221C/xx not_active IP Right Cessation
- 1980-05-13 HU HU801177A patent/HU183136B/hu not_active IP Right Cessation
- 1980-05-13 PT PT71231A patent/PT71231A/pt not_active IP Right Cessation
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Also Published As
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US4265816A (en) | 1981-05-05 |
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NL188221B (nl) | 1991-12-02 |
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