JPS5842841Y2 - 冷媒回路の除霜装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は冷媒回路の除霜装置に関する。

従来のホットガスによる冷媒回路の除霜装置は除霜開始
直後に圧縮機を帰還する冷媒量が減少して低圧側圧力が
低下すると共に高圧側圧力も低下しホットガスによる除
霜効果が減少する問題があった。

本案は上記の点に鑑み、ホットガスによる除霜開始直前
に凝縮器と蒸発器の出口側とを接続する冷媒回収管を開
放して低圧側圧力を上昇させると共に高圧側圧力を上昇
させて除霜開始直後の除霜効果を向上させることを目的
とした冷媒回路の除効果を向上させることを目的とした
冷媒回路の除霜装置を提供するものである。

以下本案を図に基づいて説明すると、１は圧縮機、２は
凝縮器、３は受液器、４は膨張弁、５は蒸発器、６はア
キュームレータであり、これらは順次接続して冷媒回路
を構成する。

７は前記圧縮機１と凝縮器２との間の吐出管８の熱交換
部９と蒸発器５とアキュームレータ６との間の吸入管１
０の熱交換部１１とを夫々熱交換的に接続した蓄熱槽で
ある。

１２は前記吸入管１０の熱交換部１１に直列に設けた圧
力調整弁であり、該圧力調整弁には電磁弁１３が直列に
接続されている。

１４は前記凝縮器２と受液器３と膨張弁４との直列回路
に並列に人口側に三方切換電磁弁１５を介して接続した
ホットガスバイパス管である。

１６は吐出管８の熱交換部９に並列に接続した短絡管１
７に設けた電磁弁である。

１８は吸入管１０の電磁弁１３と圧力調整弁１２と熱交
換部１１との直列回路に並列に接続した短絡管１８に設
けた電磁弁である。

２０は凝縮器２と受液器３との液管側と、蒸発器５の出
口側とを逆止弁２１と電磁弁２２とを介して接続した冷
媒回収管である。

２３は電磁弁１３と圧力調整弁１２との間の吐出管８と
、逆止弁２１と電磁弁２２との間の冷媒回収管２０とを
逆止弁２４を介して接続した分岐管である。

而して、三方切換電磁弁１５をホットガスバイパス管１
４側に切換えて行なうホットガス除霜運転（点線矢印）
は冷媒回収管２０の電磁弁２２を開放した一定時間後に
行なう。

このように構成された冷媒回路の除霜装置において、冷
却運転時（実線矢印）には電磁弁１６．２ｒ’、１３は
閉、電磁弁１８は開、三方切換電磁弁１５は厖縮器２側
に開いているために、圧縮機１で圧縮された吐出ガスは
実線矢印で示すように、蓄熱槽７を通り凝縮器２で冷却
されて液化し受液器３に貯溜された後膨張弁４で減圧さ
れ蒸発器５で気化して冷却作用を行なう。

その後電磁弁１８及びアキュームレータ６を経て圧縮機
１に戻る。

除霜運転直前には電磁弁２２を開いて冷媒回収管２０を
開放するため、凝縮器２内と受液器３内との液冷媒は高
低圧力差により前記冷媒回収管２０を流れて蒸発器５の
出口側に流入し低圧側圧力を上昇させると共に高圧側圧
力も上昇し、前記電磁弁２２の開放した一定時間後例え
ばＩＯ秒後にホットガス除霜運転に入る。

初期除霜運転時には電磁弁１６．２２は開、電磁弁１３
．１８は閉、三方切換電磁弁１５はホットガスバイパス
筒管１４側に開いているために、圧縮機１で圧縮された
高温の吐出ガスは著しく昇圧されており、電磁弁１６、
三方切換電磁弁１５及びホットガスバイパス管１４を通
り蒸発器５に流入して除霜すると共に凝縮器２内と受液
器３内とに貯溜された中間温度の液冷媒は高低圧力差を
利用して冷媒回収管２０を通して蒸発器５の出口側から
該蒸発器内に流入して貯溜され過冷却状態の前記蒸発器
５を昇温してホットガスによる除霜効果を向上させる。

前記冷媒回収管２０を流れる液冷媒の一部は分岐管２３
から圧力調整弁１２で減圧され蓄熱槽７内の熱交換部１
１で気化しアキュームレータ６を介して圧縮機１に帰還
し低圧側圧力の低下を防止している。

蒸発器５内に液冷媒が充満して冷媒回収管２０に圧力差
がなくなった通常除霜運転時には電磁弁１３が閉状態か
ら開状態になるためホットガスバイパス管１４から蒸発
器５に流入した吐出ガスは該蒸発器を効果的に除霜し電
磁弁１３、圧力調整弁１２、蓄熱槽７の放熱部１１及び
アキュームレータ６を介して圧縮機１に帰還し冷媒循環
量も多くなり低圧側圧力の低下を防止すると共に高圧側
圧力の低下も防止される。

尚、冷却運転終了直前に高圧側液冷媒を冷媒回収管２０
から低圧側の吸入管１０へ戻して低圧側圧力を上昇させ
て結果として高圧側圧力も上昇させるが、短時間にホッ
トガス除霜運転に切換えられるため異常高圧の発生は防
止される。

以上の如く本案による冷媒回路の除霜装置は圧縮機、凝
縮器、膨張弁、蒸発器及びアキュームレータを順次接続
し、前記凝縮器と膨張弁との直列回路に並列にホットガ
スバイパス管を接続すると共に凝縮器と蒸発器の出口側
とを電磁弁を有した冷媒回収管で接続した冷媒回路を構
成し、前記電磁弁を開放した一定時間後にホットガスバ
イパス管に冷媒を流して除霜を開始するようにしたもの
であるから、除霜開始直前に凝縮器内の液冷媒を蒸発器
内に出口側から流入させて低圧側圧力を昇圧させると共
に高圧側圧力を昇圧させ前記ホットガス除霜運転開始時
の高低圧力を適性圧力に保持するようにして除霜効果を
向上させると共に除霜時間を著しく短縮する等実用上有
益な効果がある。

【図面の簡単な説明】

図は本案による冷媒回路の除霜装置の一実施例を示す回
路図で′ある。 １・・・・・・圧縮機、２・・・・・・凝縮器、４・・
・・・・膨張弁、５・・・・・・蒸発器、６・・・・・
・アキュームレータ、１４・・・・・・ホラ１−ガスバ
イパス管、２０・・・・・・冷媒回収管、２２・・・・
・・電磁弁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器及びアキュームレータ
   を順次接続し、前記凝縮器と膨張弁との直列回路に並列
   にホットガスバイパス管を接続すると共に凝縮器と蒸発
   器の出口側とを電磁弁を有する冷媒回収管で接続した冷
   媒回路を構成し、前記電磁弁を開放した一定時間後にホ
   ットガスバイパス管に冷媒を流して除霜を開始するよう
   にしたことを特徴とする冷媒回路の除霜装置。