JPS5842529B2 - 信号区間の終端検出装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は信号区間が一定の無信号区間を置いて伝送され
る信号処理装置の信号区間の終端検出装置に係わり、特
にミュージックテープ再生装置の曲間検出装置に用いて
便利な信号区間の終端検出装置に関する。

複数の曲を記録したミュージックテープ再生装置におい
ては再生中に曲番を表示したり、飛越し選曲を行ったり
するために、各信号帯の終端及び始端、即ち曲間を検出
する曲間検出装置が設けられている。

しかし、従来の曲間検出装置は曲間に含まれる雑音や曲
中に含まれる信号欠落部、低レベル部分等に応答して誤
って検出信号を発生するという欠点があった。

本発明はこの欠点に着眼しなされたもので、曲間の雑音
又は曲中の信号欠落部、低レベル部等があっても正確に
信号区間の終端を検出することが出来る信号区間の終端
検出装置を提供することを目的とし、以下本発明を図面
を用いて説明する。

第１図は本発明の１実施例であるミュージックテープ再
生装置の要部ブロック線図であり、同図において、１は
曲間検出用ヘッドで、該ヘッド１で検出された信号は増
幅回路２を介して波形整形回路３に供給されている。

波形整形回路３は信号及び雑音に係わらず、一定レベル
以上の入力に対してはｒＨＪレベルを、それ以下の入力
に対してはｒＬＪレベルを出力するもので、整流回路、
スライス回路、遅延回路等で構成されており、その出力
はカウンタ４のＵＰ端子、インバータ５を介してカウン
タ４のリセット端子、カウンタ６のＤＮ端子、インバー
タ７を介してカウンタ６のＵＰ端子にそれぞれ供給され
ている。

カウンタ６はクロック端子に発振回路８からＡＮＤゲー
ト９を介してクロックパルスが供給された時、ＵＰ端子
がｒＨＪレベルならア、ツブカウントし、ＤＮ端子が「
Ｈ」レベルならダウンカウントするもので、その出力レ
ベルはＡＮＤゲート１０、又は増幅回路１１とＡＮＤゲ
ート１２を介し、更に互いにＮＯＲゲート１３を介して
フリップフロップ回路１４のセット端子に伝達される。

なお、カウンタ６の出力はＯ以下になることはない０ カウンタ４はクロック端子に発振回路８からＡＮＤゲー
ト１５を介してクロックパルスが供給された時、ＵＰ端
子がｒＨＪレベルならアップカウントするもので、その
出力レベルはＡＮＤゲ゛−ト１６、又は増幅回路１７と
ＡＮＤゲート１８を介し、更に互にＮＯＲゲート１９を
介してフリップフロップ回路１４のリセット端子に伝達
される。

そして、フリップフロップ回路１４のＱ端子はＡＮＤゲ
ート１５のもう一方の入力端子及びカウンタ６のリセッ
ト端子に、又、Ｑ端子はＡＮＤゲート９のもう一方の入
力端子にそれぞれ接続されている。

なお、増幅回路１１，１７は早送りモード又は巻戻しモ
ードと再生モードにおけるテープ走行スピードの違いを
補償するためのもので、その増幅度は早送りモード又は
巻戻しモードにおけるテープ走行スピードを再生モード
におけるテープ走行スピードのＴ倍とすると、Ｔである
。

なお、又ＡＮＤゲート１０，１６のもう一つの入力端子
はそれぞれ再生モード時にｒＨＪレベルにセットされる
ものであり、一方、ＡＮＤゲート１２，１Ｂのもう一つ
の入力端子は早送りモード又は巻戻しモード時にそれぞ
れｒＨＪレベルにセットされるものである。

第２図は第１図に示したブロック線図における各ブロッ
クの動作を関連づけて説明するためのタイミングチャー
トであり、同図においてａはヘッド１の出力波形、ｂは
波形整形回路３の出力波形、Ｃはカウンタ６の出力レベ
ル、ｄはＮＯＲゲート１３の出力レベル、ｅはフリップ
フロップ回路１４のＱ端子の出力レベル、ｆはカウンタ
４の出力レベル、ｇはＮｏＲｙ−ト１ｓの出力レベル、
ｈはフリップフロップ回路１４のＱ端子の出力レベルを
それぞれ示している。

以上の様に構成したミュージックテープ再生装置におい
て、テープが再生モードで走行し、ヘッド１が第２図ａ
に示す様に、第１の曲の終端ｔ１と第２の曲の始端ｔ４
の間の時刻ｔ２及びｔ３で雑音を検出し、又第２の曲の
始端ｔ４と終端ｔ６の間の時刻ｔ、で信号欠落部を検出
すると、該ヘッド１の出力は増幅回路２、波形整形回路
３を介して第２図すに示す様に波形整形される。

その結果、カウンタ６は発振回路８からＡＮＤゲート９
を介して供給されるクロックパルスに従って時刻ｔ１か
らアップカウントを開始する。

そして時刻ｔ２．ｔ３における雑音成分のため一時ダウ
ンカウントを行うが、その後引続いてアップカウントを
続け、時刻Ｂ’で出力レベルＭＬに達するとＡＮＤゲ゛
−ト１０の出力がｒＨＪレベルに反転し、ＮｏＲｙ゛−
ト１３の出力をｒＬＪレベルに反転するのでフリップフ
ロップ回路１４はＱ端子が「Ｈ」レベルに、Ｑ端子がｒ
ＬＪレベルにそれぞれセットされる。

その結果、ＡＮＤゲート９が閉じ、カウンタ６がカウン
トを停止すると同時にリセットされ、該カウンタ６の出
力は再びｒＬＪレベルに反転する。

そして、再びフリップフロップ回路１４がリセットされ
、Ｑ端子が「Ｈ」レベルに反転するまでカウンタ６はカ
ウントを停止する。

一方、カウンタ４はフリップフロップ回路１４がリセッ
トされ、Ｑ端子の出力が「Ｌ」レベルである間、ＡＮＤ
ゲート１５が閉じているので、カウントを停止していて
、フリップフロップ回路１４がセットされると同時にＡ
ＮＤゲ゛−ト１５が開き、カウント可能状態になる。

そして、時刻ｔ４からカウントを開始し、時刻ｔｈでそ
の出力がレベルＭＨに達するとＡＮＤゲ゛−ト１６の出
力をｒＨＪレベルに反転させ、ＮＯＲゲート１９の出力
をｒＬＪレベルに反転させるので、フリップフロップ回
路１４はＱ端子がｒＬＪレベルに、Ｑ端子がｒＨＪレベ
ルにそれぞれリセットされる。

フリップフロップ回路１４がリセットされると、ＡＮＤ
ゲート１５が閉じるのでカウンタ４はカウントを停止す
る。

それと同時にＡＮＤゲート９が再び開き、カウンタ６は
カウント可能状態になる。

この状態で、時刻ｔ、の信号欠落部が供給されると、カ
ウンタ４はインバータ５を介してリセットされ、一方カ
ウンタ６はアップカウントを開始する０ しかし、信号欠落部の時間は非常に短かいので、カウン
タ６の出力がレベルＭＬに達する前にダウンカウントを
開始し、Ｏレベルに戻される。

そして、時刻ｔ６においてカウンタ６は再び終端の検出
を開始し、前述と同様にして第２の曲の終端を検出する
。

以上の様にしてフリップフロップ回路１４の出力即ちＱ
端子及びＱ端子、又はＮＯＲゲート１３及びＮｏＲｙ゛
−ト１９の出力レベルを取り出すことにより、雑音又は
信号欠落部に影響されることなく、曲の終端及び始端を
検出することができる。

なお、テープ走行が再生モードである間、ＡＮＤゲ゛−
ト１２，１８は閉じており、カウンタ４，６の出力に係
らずその出力はｒＬＪレベルである。

なお又、早送りモード及び巻戻しモード時の動作説明は
省略するが、再生モードの場合と同様に曲の終端及び始
端を検出することができる。

この場合、ＡＮＤＮＯゲート、１８がカウンタ６．４の
出力レベルに応じて開き、一方ＡＮＤゲ−１１０，１６
がカウンタ６．４の出力に係らず閉じている点が再生モ
ードの場合と異なるだけである。

以上の様に本発明によれば、信号区間の終端に続いて発
生する雑音、及び信号区間に含まれる信号欠落部又は低
レベル部等に影響されることなく確実に信号区間の終端
を検出することが出来、ミュージックテープ再生装置の
曲間検出装置等に利用すればその効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例であるミュージックテープ再
生装置の要部ブロック線図、第２図は第１図に示したブ
ロック線図における各ブロックの動作を関連づけて説明
するためのタイミングチャートである。 １・・・・・・ヘッド、３・・・・・・波形整形回路、
４・・・・・・カウンタ、６・・・・・・カウンタ、８
・・・・・・発振回路、９゜１０．１２，１５，１６，
１Ｂ・・・・・・ＡＮＤゲート、１３．１９・・・・・
・ＮＯＲゲート、１４・・・・・・フリップフロップ回
路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 信号区間が一定の無信号区間を置いて伝送される信
   号処理装置において、信号及び雑音レベルを波形整形す
   る波形整形手段と、該波形整形手段によって波形整形さ
   れた信号又は雑音と無信号レベルに対応して可逆計数す
   る可逆計数手段と、該可逆計数手段の出力を検知し、出
   力レベルが所定のレベルに達すると終端検出信号を出力
   する終端検出手段とを備えたことを特徴とする信号区間
   の終端検出装置。