JPS5842432Y2 - 転炉 - Google Patents
転炉Info
- Publication number
- JPS5842432Y2 JPS5842432Y2 JP2575579U JP2575579U JPS5842432Y2 JP S5842432 Y2 JPS5842432 Y2 JP S5842432Y2 JP 2575579 U JP2575579 U JP 2575579U JP 2575579 U JP2575579 U JP 2575579U JP S5842432 Y2 JPS5842432 Y2 JP S5842432Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carbon
- bricks
- weight
- converter
- slag
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は炭素含有量の異なる炭素含有れんがを用いて転
炉の鋼浴部、炉床、炉腹部および絞り部を内張すしたこ
とを特徴とする転炉に関するものである。
炉の鋼浴部、炉床、炉腹部および絞り部を内張すしたこ
とを特徴とする転炉に関するものである。
転炉の操業は一般に
■ 酸素吹込みによる溶鋼およびスラグの攪拌。
■ 炉体の傾動。
■ ダストおよびガスの発生。
■ 製鋼時間が短かいことによる装入−吹錬−出鋼の操
業サイクル中の激しい温度素化。
業サイクル中の激しい温度素化。
■ 装入物の衝撃。
などの苛酷な条件下で行われている。
転炉の内張れんがは上記のような転炉特有の激しい条件
下で使用され、更に高温操業、侵食性の高いスラグ条件
も加わる。
下で使用され、更に高温操業、侵食性の高いスラグ条件
も加わる。
このような条件下で使用される転炉において従来その内
張りに用いられるれんがとしてはタールボンドれんが(
ドロマイトれんが、マグネシアれんが)やタール含浸焼
成れんが(ドロマイトれんが、マグドロれんが、マグネ
シアれんが)が損傷状況に応じて使用に供されていた。
張りに用いられるれんがとしてはタールボンドれんが(
ドロマイトれんが、マグネシアれんが)やタール含浸焼
成れんが(ドロマイトれんが、マグドロれんが、マグネ
シアれんが)が損傷状況に応じて使用に供されていた。
転炉に内張すされるれんがの損傷原因としては、
■ 化学的侵食−スラグへの溶解。
■ 構造的スポーリング−れんが内にスラグの浸透、お
よび変質。
よび変質。
■ 機械的摩耗−原料の投入、溶鋼の攪拌。
■ 熱的スポーリング−間欠操業、操業サイクル中の温
度変化。
度変化。
■ 酸化脱炭−非吹錬時のカーボンの消失。
■ 機械的スポーリング−昇熱時に生ずる機械的応力。
などが挙げられ、転炉内張りれんがはそのような原因に
よって溶損されるのである。
よって溶損されるのである。
また上記損傷原因の転炉内内張りれんがの使用部位別の
程度は第1表の通りである。
程度は第1表の通りである。
(但し、◎・・・・・・損傷慶大、○・・・・・・損傷
度中、△・・・・・・損傷度中である。
度中、△・・・・・・損傷度中である。
)本考案者等は従来のタールボンドれんが、タール含浸
焼成れんがで内張すした転炉より以上の高耐用性のある
転炉とするためにこれらのれんかに代えて炭素含有れん
がを用いて内張すすることを検討した結果、第1表の損
傷原因と転炉内偵用部位別内張れんがの損傷度合から、
その損傷度合に応じて炭素含有量の異なる炭素含有れん
がを使用するならば転炉の高耐用性がはかれることを見
出し、本考案に至ったものである。
焼成れんがで内張すした転炉より以上の高耐用性のある
転炉とするためにこれらのれんかに代えて炭素含有れん
がを用いて内張すすることを検討した結果、第1表の損
傷原因と転炉内偵用部位別内張れんがの損傷度合から、
その損傷度合に応じて炭素含有量の異なる炭素含有れん
がを使用するならば転炉の高耐用性がはかれることを見
出し、本考案に至ったものである。
即ち、本考案は転炉の鋼浴部、炉床、ならびに炉腹部の
装入側に炭素材料3〜30重量%と塩基性耐火骨材70
〜97重量%の主材料からなる炭素含有れんがを、炉腹
部(装入側を除く)に炭素材料5〜35重量%と塩基性
耐火骨材65〜95重量%の主材料から威る炭素含有れ
んが、そして絞り部に炭素材料10〜40重量%と塩基
性耐火骨材60〜90重量%を主材料とした炭素含有れ
んがで内張すした転炉である。
装入側に炭素材料3〜30重量%と塩基性耐火骨材70
〜97重量%の主材料からなる炭素含有れんがを、炉腹
部(装入側を除く)に炭素材料5〜35重量%と塩基性
耐火骨材65〜95重量%の主材料から威る炭素含有れ
んが、そして絞り部に炭素材料10〜40重量%と塩基
性耐火骨材60〜90重量%を主材料とした炭素含有れ
んがで内張すした転炉である。
本考案で用いる炭素含有れんがの主材料である炭素材料
としては天然黒鉛、電極屑、鋳物コークス、カーボンフ
゛ラック、ピッチコークスが、また塩基性耐火骨材とし
ては電融マグネシアリンカ−1焼結マグネシアリンカ−
などのマグネシアクリンカ−と合成マグドロクリンカー
があり、好ましいのはマグネシアクリンカ−で゛ある、
そしてこれらの主材料に結合材として樹脂状ピッチ、熱
硬化性樹脂などを用いて混練成形後、熱処理して炭素含
有れんがを得るのである。
としては天然黒鉛、電極屑、鋳物コークス、カーボンフ
゛ラック、ピッチコークスが、また塩基性耐火骨材とし
ては電融マグネシアリンカ−1焼結マグネシアリンカ−
などのマグネシアクリンカ−と合成マグドロクリンカー
があり、好ましいのはマグネシアクリンカ−で゛ある、
そしてこれらの主材料に結合材として樹脂状ピッチ、熱
硬化性樹脂などを用いて混練成形後、熱処理して炭素含
有れんがを得るのである。
次に本考案で炭素含有れんがを転炉の内張りに使用する
に当って、鋼浴部、炉床など内張り個所によって同れん
がの炭素含有量を変える理由について説明する。
に当って、鋼浴部、炉床など内張り個所によって同れん
がの炭素含有量を変える理由について説明する。
転炉の鋼浴部、炉床は吹錬中の溶鋼により摩耗する。
また炉腹部の装入側はスクラップや溶錬の装入物が直接
あたり衝撃を受ける。
あたり衝撃を受ける。
このためにれんがは激しく摩耗する。
従ってこれらの部分に用いる炭素含有れんがの炭素含有
量は3〜30重量%、好ましくは5〜25重量%である
。
量は3〜30重量%、好ましくは5〜25重量%である
。
これは上記使用部分では3重量%以下では炭素の添加効
果がとぼしく、スポーリングによる損耗が大きくなり、
30重量%以上では溶鋼へのカーボンのピックアップや
液相酸化による組織劣化を生じるため、また特に炉腹部
の装入側は衝撃を受けるためにれんがの強度が低下し好
ましくない。
果がとぼしく、スポーリングによる損耗が大きくなり、
30重量%以上では溶鋼へのカーボンのピックアップや
液相酸化による組織劣化を生じるため、また特に炉腹部
の装入側は衝撃を受けるためにれんがの強度が低下し好
ましくない。
次に炉腹部(装入側を除く)の出鋼側は吹錬中のスラグ
および溶鋼のはね返りによる摩耗と反応の他に出鋼時の
溶湯による熱衝撃と洗浄作用がある。
および溶鋼のはね返りによる摩耗と反応の他に出鋼時の
溶湯による熱衝撃と洗浄作用がある。
スラグラインは吹錬中の作用以外にスラグ作用が強く働
いてれんがの損傷が激しい。
いてれんがの損傷が激しい。
トラニオン側は吹錬中以外はスラグと接しない。
このためスラグコーティングが少なく、休炉中のカーボ
ンの消耗が大きいことおよび傾動時には異常な力が加わ
るために損傷をはやめる。
ンの消耗が大きいことおよび傾動時には異常な力が加わ
るために損傷をはやめる。
これらのことから装入側を除いた炉腹部に使用する炭素
含有れんがの炭素含有量は5〜35重量%、好ましくは
10〜30重量%が適当である。
含有れんがの炭素含有量は5〜35重量%、好ましくは
10〜30重量%が適当である。
これは5重量%以下では炭素の添加効果が乏しく、35
重量%以上では強度が不足し、溶鋼等による摩耗作用を
受け、損耗が大きくなるためである。
重量%以上では強度が不足し、溶鋼等による摩耗作用を
受け、損耗が大きくなるためである。
そして絞り部は操業時の温度変化、非吹錬中のカーボン
の酸化消耗、排ガス・ダストによる摩耗と侵食がある。
の酸化消耗、排ガス・ダストによる摩耗と侵食がある。
このことからこの部分に使用する炭素含有れんがの炭素
含有量は10〜40重量%、好ましくは15〜35重量
%がよ<、10重量%以下では熱的スポーリングが発生
しやすくなり、熱変化の激しいこの部分での使用は不適
当である。
含有量は10〜40重量%、好ましくは15〜35重量
%がよ<、10重量%以下では熱的スポーリングが発生
しやすくなり、熱変化の激しいこの部分での使用は不適
当である。
また40重量%以上では雰囲気との関連において酸化脱
炭が激しくなって好ましくない。
炭が激しくなって好ましくない。
次に本考案の内張り転炉と従来の内張転炉について図面
を参照して説明すると第1図、第2図は本考案の内張転
炉の一実施例を示すものでマグネシアクリンカ−と天然
黒鉛に結合材として樹脂状ピッチを加えて混練成形後熱
処理して得た炭素含有れんがであって、例えば鋼浴部、
炉床、ならびに装入側の炉腹部にはA即ち炭素材料7%
を、装入側を除いた炉腹部にはB即ち同材料13%を、
また絞り部にはC即ち20%を夫々含有した炭素含有れ
んがで゛内張すしたもので゛ある。
を参照して説明すると第1図、第2図は本考案の内張転
炉の一実施例を示すものでマグネシアクリンカ−と天然
黒鉛に結合材として樹脂状ピッチを加えて混練成形後熱
処理して得た炭素含有れんがであって、例えば鋼浴部、
炉床、ならびに装入側の炉腹部にはA即ち炭素材料7%
を、装入側を除いた炉腹部にはB即ち同材料13%を、
また絞り部にはC即ち20%を夫々含有した炭素含有れ
んがで゛内張すしたもので゛ある。
これに対して第3図乃至第5図は従来の内張転炉であっ
て、合成マグドロクリンカーとマグネシアクリンカ−に
アスファルトを加えて混練成形焼成後タールを含浸して
得たタール含浸焼成マグドロれんが1、ドロマイトクリ
ンカ−とマグネシアクリンカ−にタールを加えて混練成
形後熱処理したタールボンドドロマイトれんが2、その
化タール含浸焼成ドロマイトれんが3、および4のター
ル含浸高純度焼成マグドロれんが等を転炉の上記各部位
に用いて内張したものである。
て、合成マグドロクリンカーとマグネシアクリンカ−に
アスファルトを加えて混練成形焼成後タールを含浸して
得たタール含浸焼成マグドロれんが1、ドロマイトクリ
ンカ−とマグネシアクリンカ−にタールを加えて混練成
形後熱処理したタールボンドドロマイトれんが2、その
化タール含浸焼成ドロマイトれんが3、および4のター
ル含浸高純度焼成マグドロれんが等を転炉の上記各部位
に用いて内張したものである。
しかしてこれら転炉内張りに使用したれんがの物性値を
示すと第2表の通りである。
示すと第2表の通りである。
次に本考案で用いる炭素含有れんがA、BおよびCと従
来の転炉内張りに用いているれんがのうち1のタール含
浸焼成マグドロれんがおよび4のタール含浸高純度焼成
マグドロれんかについてスラグ侵食試験を行ったところ
第3表の結果を得た。
来の転炉内張りに用いているれんがのうち1のタール含
浸焼成マグドロれんがおよび4のタール含浸高純度焼成
マグドロれんかについてスラグ侵食試験を行ったところ
第3表の結果を得た。
スラグ侵食試験は回転式スラグ試験装置を行いスラグを
投入して酸素−プロパンバーナーで1650℃で1時間
保持した後、スラグを排出して700℃まで強制冷却し
、その後1650℃まで昇温する操作を3回くり返し行
い、試料の溶損寸法を測定したものである。
投入して酸素−プロパンバーナーで1650℃で1時間
保持した後、スラグを排出して700℃まで強制冷却し
、その後1650℃まで昇温する操作を3回くり返し行
い、試料の溶損寸法を測定したものである。
なお使用したスラグの成分は、SiO2・・・・・・6
.2%、Al2O3・・・・・・4.8%、CaO・・
・・・・18.8%、Fe、、03・・−・・14 。
.2%、Al2O3・・・・・・4.8%、CaO・・
・・・・18.8%、Fe、、03・・−・・14 。
0%、Fe・・・・・・50.0%である。
上表から本考案で内張りに用いる炭素含有れんがは他の
れんがより良好な耐食性を示した。
れんがより良好な耐食性を示した。
本考案は転炉の各部即ち鋼浴部、炉床、炉腹部、絞り部
の夫々の部位の損傷原因、損傷状況に応じて上述したよ
うに炭素含有量の異なった炭素含有れんがを内張して得
られる転炉であって、■ 化学的侵食の減少による耐食
性の向上。
の夫々の部位の損傷原因、損傷状況に応じて上述したよ
うに炭素含有量の異なった炭素含有れんがを内張して得
られる転炉であって、■ 化学的侵食の減少による耐食
性の向上。
■ スラグの浸透、変質層の減少による構造的スポーリ
ングの抑制。
ングの抑制。
■ 溶鋼の攪拌による摩耗の減少。
■ 酸化脱炭の減少。
などの効果があり、従来のタールボンドドロマイトれん
がなどを内張すした転炉にくらべ高耐用性が得られるの
である。
がなどを内張すした転炉にくらべ高耐用性が得られるの
である。
第1図、第2図は本考案転炉の内張り状態を示す縦断面
図、第3図乃至第5図は従来の転炉の内張り状態を示す
縦断面図である。
図、第3図乃至第5図は従来の転炉の内張り状態を示す
縦断面図である。
Claims (1)
- 転炉の鋼浴部、炉床ならびに炉腹部の装入側は炭素材料
3〜30重量%と塩基性耐火骨材70〜97重量%の主
材料よりなる炭素含有れんが、炉腹部(装入側を除く)
は炭素材料5〜35重量%と塩基性耐火骨材65〜95
重量%の主材料よりなる炭素結合れんが、さらに絞り部
には炭素材料10〜40重量%と塩基性耐火骨材60〜
90重量%の主材料よりなる炭素含有れんがを用いて内
張すしたことを特徴とする転炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2575579U JPS5842432Y2 (ja) | 1979-02-28 | 1979-02-28 | 転炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2575579U JPS5842432Y2 (ja) | 1979-02-28 | 1979-02-28 | 転炉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55124452U JPS55124452U (ja) | 1980-09-03 |
JPS5842432Y2 true JPS5842432Y2 (ja) | 1983-09-26 |
Family
ID=28866720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2575579U Expired JPS5842432Y2 (ja) | 1979-02-28 | 1979-02-28 | 転炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5842432Y2 (ja) |
-
1979
- 1979-02-28 JP JP2575579U patent/JPS5842432Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55124452U (ja) | 1980-09-03 |
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