JPS5842071B2 - 円筒型砕氷船首 - Google Patents

円筒型砕氷船首

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Publication number
JPS5842071B2
JPS5842071B2 JP52134075A JP13407577A JPS5842071B2 JP S5842071 B2 JPS5842071 B2 JP S5842071B2 JP 52134075 A JP52134075 A JP 52134075A JP 13407577 A JP13407577 A JP 13407577A JP S5842071 B2 JPS5842071 B2 JP S5842071B2
Authority
JP
Japan
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bow
ice
angle
cylindrical
ship
Prior art date
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Expired
Application number
JP52134075A
Other languages
English (en)
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JPS5467991A (en
Inventor
秀明 成田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Kokan Ltd filed Critical Nippon Kokan Ltd
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Publication of JPS5467991A publication Critical patent/JPS5467991A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は円筒型砕氷船首の創案に係り、砕氷船の氷海中
における砕氷抵抗を合理的に減少せしめると共に氷海に
達する以前の航海を容易ならしめ得る有利な砕氷船首を
提供しようとするものである。
氷原を破砕して前進する砕氷船については従来から知ら
れている。
ところでこの砕氷船が氷を破砕しつつ前進するに当って
氷の一部は圧縮破壊により、又他の部分は曲げ破壊によ
って砕波されるが、通常の場合にはこれら2通りの破壊
モードは混合して発生する。
然るに氷の圧縮強度は曲げ強度に比較して約2倍の値を
有しているため圧縮破壊をなすには曲げ破壊の約2倍に
相当した破壊エネルギーが必要であり、砕氷船が前進中
に氷から受ける抵抗の大部分は斯様な氷を破壊するため
のエネルギーに因っている。
従って砕氷船の抵抗を減するためにはこのような氷を破
壊するエネルギーを節約する工夫が必要であるが、その
ためには圧縮で氷を割るよりも曲げて氷を割る方が破壊
エネルギーが少く、従って抵抗を減じ得ることが理解さ
れる。
さて従来一般に採用されている砕氷船の船首形状は側面
的に第1図に示す如くであって船首材3は吃水線2に対
して凡そ15〜45°の角度を採った傾斜をなし、又こ
の船首材3に垂直な第1図人・・・A線にそった平面に
よる船体の切断面は概ね第2図のようなV字型をなして
いるか、或いは第3図に示すようにこのV字型の稜線部
分を平坦に削り取った型式のものであって、これら従来
のものにおいては夫々に不利欠点がある。
即ち第2図に示すようにV字型のものは一般的な形式で
あるが、このようなV字の頂点は若干の丸味がつけられ
ているとしても非常Iこ小さな半径であって実質的に角
と着像し得る程度のものであり、このように稜線の尖っ
た船首が氷に接触して力が加えられた場合にはその尖っ
た部分およびその近傍に推進による力が集中する結果、
該船首近傍の氷に圧縮破壊を生ずることとなることは実
験的にも確認されるが、この場合においては圧縮破壊が
主体であるだけにこの型式の船首を有する砕氷船の推進
抵抗は比較的大きいこととならざるを得ない。
これに対し第3図に示す型式のものは船首端部における
力の集中を防止するように工夫されたもので、特開昭5
1−33488号公報の如きに示されたものであるけれ
どもこの型式のものの場合には氷と船首とが接触する部
分が平面であって該部分の幅を充分に大きくすることに
より力を分散し圧縮によって氷が破壊されることを防止
し得る。
然しこの種砕氷船の主任務は氷を割ることにあるとして
も現実には氷海に達する以前に氷のない海面を相当長距
離にわたって航海する必要があり、特に大型砕氷船にお
いてはこの機会が多いものであるから斯様な氷のない海
面での運航性能も砕氷能力とともに重要であって、上記
第3図型のものの場合にはこのような一般航海時に船首
端で大きな波、しぶきを発生し大きな抵抗を受けること
となって運航経済上の不利益が大きい。
又砕氷行動中においても船首前面の平坦部で氷片を押し
進めることとなる結果、前進方向前方に常に氷を密集さ
せる傾向が大きく、即ち氷片を排除し前進するための抵
抗を余分に受け、密集した氷群を突破しなければならな
いため、この点よりも大きな推進力を必要とすることと
なる。
本発明は前記したような従来のものの不利を解消すべく
研究を重ねて創案されたものであって、前記したような
船首3の形状を第4図に示すように円筒状(断面真円状
の場合だけでなく、これに類似した若干の欄内又は長円
のような円筒と同様の効果を期待できる断面形状の場合
を包含する)とするものであり、この場合の円筒の半径
rは適用される船体の幅、破砕すべき氷の厚さ等によっ
て適尚に選ばれるが、一般的には船体における最大幅の
2〜5%の範囲とする。
即ち1例としてこの船体最大幅が20mであるとrは4
0Crrt〜100αであって、このrが該範囲より小
さいと推進時において氷との接触部位における力の集中
が激しくなり匡縮モードの破壊が生じ易くなるから斯様
な集中をできるだけ回避するために最小rを上記の範囲
とすることが必要となるわけであり、この最小半径2%
は又一般的には1例として示したこの程度の砕氷船が割
るべき氷の厚さ1mの40%前後でもあって、それ以上
の上記のような範囲で選ぶことにより曲げモードの破壊
を得しめる。
rが船体最大幅の2%以下となると水盤に対して圧縮モ
ードが次第に大きくなって効率的な破壊が得られず、又
5%以上となると運航性能が低下する。
勿論氷の強度によっても上記の範囲は適宜に変化しこの
関係よりすれば具体的には氷強度の比較的小さい場合及
び大きい場合において上記範囲内において比較的大きい
範囲又は比較的小さい範囲を選んでよい。
更に上記のような円筒状船首は第1図に示すような船体
吃水線2と船首材3との間において採られる船首角αお
よび第4図において示すような船体長さ方向の軸線と船
側板4面とのなす船側角βが共に適切に選ばれることが
必要であって、船首角αについては15〜25°、船側
角βについては45〜65°の範囲内とする。
蓋し船首角αについては船が氷に乗り上げ水面に対し上
方から下方に向けた力を加えて曲げ破壊による砕氷エネ
ルギーを有効に得るために上記したような適切な範囲と
すべきであって、例えばこの船首角αが900前後、即
ち船首材が垂直状である場合には船は氷を単に前方に押
すのみであり、氷の破壊は匝縮モードによらざを得ない
従って船首が氷盤上に乗り上げるためにはα〈90°な
ることが必要であり、このαが小さい程乗り上げ易いこ
とになるが、このαを極端に小さくすると船首部が側面
的に著しく痩せることとなって充分な船内容積および構
造強度を保持し得ないこととなり、又船首部の長さが増
加するため砕氷船全体としての一般的見地からみたバラ
ンスが失われ、これらの関係からして少なくともα=1
5°は必要であり、この最低限については数字的には1
5°とされた文献もあるが、旧来の砕氷船では一般的に
船首角αが30゜とするのが常識であり、本発明におい
ては前記したような円筒型船首部による曲げ破壊を充分
に得るためにこの船首角αを25°以下とすることに特
徴がある。
次に船側角βについてもそれが小さい場合には船側によ
って水盤を下方に押し下げる効果が減少するものであり
、通常の砕氷船においてもそれなりの範囲が採用されて
いるが、本発明においては前記したような船首角αおよ
び円筒形半径rと組合わせた場合において好ましい船形
を確保し、又氷盤面に曲げ破壊を適切に発生させるため
にβ−45〜65°とするものであり、βが45°未満
の場合には船形が適切に得られないだけでなしに船側に
よる砕氷効果が充分に得られず、反対にβが65°以上
あれば船首部水平断面の頂角(水線入角)が過大となっ
て船型が不適切とならざるを得ない。
なお前記したような、船首角αは船体吃水の50%の位
置から吃水線2上少くとも1m程度上部まで連続して存
在する範囲の平均的な傾斜角を意味し、又船側角βにつ
いては第4図に示すように船首材3の半径rが船側板4
面と直交する位置より前記半径rの4倍(4r)の範囲
における平均的な船側板4の平均的な傾斜を以て定義す
るものである。
上記したような本発明によるものの作用効果について説
明すると、先ず本発明においては第2図に示すような従
来−紋型のものとは比較にならない程大きな半径をもっ
た円筒状船首とするものであることよりして氷との接触
面を著しく増大させ、該接触面における氷の圧縮破壊を
回避して推進時における抵抗を減少することができ、又
第3図に示すような平坦面の広さに匹敵する推進時の接
触面を形成し得るので力の分散効果が充分であって、前
記α角と相俟ち船体推進を容易ならしめて氷盤上への乗
上を容易とするものであり、しかもこのようlこして乗
上げることにより氷盤面に対して前記β角と相俟って広
い範囲に及ぶ曲げ破壊力が作用するので全体として破壊
能力が大きいこととなり、加うるに船体前端部がこのよ
うな円筒型であることにより一般航海時において波、し
ぶきを発生することによる抵抗増加を免れしめるばかり
でなく、斯様な円筒状船首の造波作用により前記した第
2図型の尖った船首の場合よりも船全体としての造波抵
抗を減少させることができて運航性能の向上を図るもの
であり、更に上記したような円筒状船首は水盤との接触
において損傷を受は難く構造的に充分な強固さをもった
構成とすることが可能で、又第2図型の場合においてそ
の尖った船首の故に排水量や船内有効容積が縮減される
こととなる不利をも適切に回避し得る等の特徴力あり、
工業的にその効果の大きい発明である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の技術的内容を示すものであって、第1図
は従来の砕氷船船首部の側面図、第2図は第1図A・・
・A線部分における従来−紋型砕氷船の断面図、第3図
はそのV字型稜線部分を削り取って平坦状としたものの
断面図、第4図は本発明による場合の同じく第1図A・
・・A線部分にそった断面図である。 然してこれらの図面において、1は船体、2は吃水線、
3は船首材、4は船側板、αは船首角、βは船側角、r
は円筒型船首材の半径を示すものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 吃水線近傍の船首角を15〜25°の範囲内とする
    と共に船側角を45〜65°の範囲内とした船首先端部
    を当該船体における最大幅の2〜5%に相当する半径を
    もった円筒型に構成したことを特徴とする円筒型砕氷船
    首。
JP52134075A 1977-11-10 1977-11-10 円筒型砕氷船首 Expired JPS5842071B2 (ja)

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JP52134075A JPS5842071B2 (ja) 1977-11-10 1977-11-10 円筒型砕氷船首

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JPS5467991A JPS5467991A (en) 1979-05-31
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