JPS5841711Y2 - 小型ヒユ−ズ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は小型ヒユーズに係り、更に詳述すればほはコ
形の担持部材の一面あるいはこの面と接する側面および
他面に亙って電極とその間を接続するヒユーズリンク部
を形成した小型ヒユーズに関するものである。

従来より小型ヒユーズとしては、円筒状のガラス管の両
端に金属キャップを取付け、前記ガラス管内に挿通した
ヒユーズを前記金属キャップに半田付着により接続した
ものが一般的であり、この場合ヒユーズの直径に比し十
分に大きいガラス管に入れるため体積がどうしても大き
くなり、自動組立が出来にくく組立を人手にたよらざる
を得す製造コストが高く、かつまた電気的要因からでは
なく機械的要因により断線することが屡々あり、このよ
うな欠点を除去するために米国特許第３９０９７６７号
明細書に記載されている小型プラグインヒユーズのよう
にプラグイン端子とヒユーズリンク部を一体に形成させ
るようにしたものがあるが小定格のヒユーズを作る場合
には、加工時ヒユーズリンク部が折れ易く取扱いが面倒
である。

いずれにしても、前者、後者共にヒユーズを取付ける場
合に専用のヒユーズソケットが必要であり取付ける場所
が限られ、しかも取付に当りかなり広い面積を必要とす
る等の欠点がある。

この考案は上述した欠点を除去することを目的とするも
ので、その特徴とするところは剛性を有するほぼコ字形
電気絶縁性担持体の両面に折返した一対の電極薄片を設
け、前記担持体の両面に前記電極とこの電極間を前記担
持体の表裏に跨がって接続するヒユーズリンク部と、前
記電極間を担持体の１面で接続するリンク部とを設けこ
のリンク部に対応した前記担持体の所要個所に孔を形成
し、全体として二叉のヒユーズ板を構成し、このヒユー
ズ板を異種ソケットに互換性よく差込んで使用できるよ
うにしたことを特徴とする小型ヒユーズを提供するもの
である。

以下この考案を図に示す一実施例について詳述する。

第１図ａは端子部１ａ、ｌｂとヒユーズリンク部２から
なるヒユーズ形成体を前記コ形の双方の形状に相似のベ
ークライトあるいはガラスファイバー人りエポキシ樹脂
板、または耐熱性マイラシート等からなる耐熱性担持体
３の一面に後述する手段で取付けたもの、第１図すは前
記したヒユーズ形成体の窓孔４ａ付の把手部４を示すも
の、第１図Ｃは第１図ａのように構成した端子部１ａ、
１ｂを担持体３の一面よりその長手方向の端面を経てコ
形に延在せしめ上部に把手４を取付けたものである。

この小型ヒユーズは第２図および第３図に示すようにベ
ークライト、エポキシ樹脂板の両面に亜鉛板等をプレス
加工したもので端子部１ａ、ｌｂとこの間を連接する定
格電流に則応する断面積を有するヒユーズリンク部２お
よび裏面に亙るヒユーズリンク部２ ａ 、２ ｂをも
って裏面に端子部１Ｃ，ｌｄを設けたほぼコ字形の亜鉛
薄板を担持体３の表裏両面に接着して構成する。

前記リンク部２上に対応した前記担持体３の所要個所に
透孔３ａを設は全体としてこの考案による小型ヒユーズ
を構成する。

第２図および第３図はこの考案の小型ヒユーズの使用状
態を示すもので、ソケット５の弾性接片６にヒユーズの
端子部１ａ〜１ｄを接触するように挿入し、ソケットの
端子部７，７に導通させて用いることができ担持体が角
形であるからヒユーズの取付は取外しが容易なものであ
り、把手部４を持ってソケット５に着脱するものである
。

なお、把手部４に内面突出部４Ａを設けるとともに担持
体に係合切欠部３ ｂ 、３ ｂを設けてヒユーズの無
用な引抜を防止するようすれば使用に当り便利である。

第１図Ｃに示すようなこの考案のヒユーズを第４図ａに
示すような弾性接片６ ａ 、６ ｂを有するソケット
５の前記各接片６ ａ 、６ ｂ間に前記担持体３の表
裏に形成した端子部１ａ、ｌｂを差し込んで使用した場
合は、前記各弾性接片の６ａ、６ｂのうち５ａ、５ａ同
志と６ｂ、６ｂ同志が互いに接続されているので端子部
７ ａ 、７ ｂ間に過電流が流れたときには前記各リ
ンク部２，２ ａ 、２ ｂのうち２ａ、２ｂだけが溶
断する。

また、第４図すに示すような左右の弾性接片６゜６間に
前記端子部１ａ、ｌｂを差し込んで使用した場合は前記
左右の接片６，６間に端子部７，７を経て過電流が流れ
た場合は前記リンク部２，２ ａ 、２ ｂのうちリン
ク部２だけが溶断する。

なお、各リンク部２，２ ａ 、２ ｂのうち左右のリ
ンク部２ａ、２ｂの形状長さは電気用品取締法の規定を
満足するように適宜設計すればよい。

また電流容量を表示する文字や色分は表示部１０Ａを付
設すれば使用に当り便利である。

特にこの考案は端子部１ａ、ｌｂやリンク部２などは担
持体３に対して接着したりカシメ止等により形成するも
のであるから製作が容易でしがも担持体のほぼ中央部に
リンク部２の切断を容易にする透孔３ａを設けであるの
でヒユーズの溶断を容易に見分けることができる。

以上述べたようにこの考案は剛性を有するほぼコ字形電
気絶縁性担持体の両面に折返した一対の電極薄片を設け
、前記担持体の両面に前記電極とこの電極間を前記担持
体の表裏に跨がって接続するヒユーズリンク部と、前記
電極間を担持体の１面で接続するリンク部とを設けこの
リンク部に対応した前記担持体の所要個所に孔を形成し
、全体として二叉のヒユーズ板を構威し、このヒユーズ
板を異種ソケットに互換性よく差込んで使用できるよう
にしたので、小容量の定格電流値から大容量の定格値の
ものまで簡単にかつ大量製造出来るので非常に安価にな
り、リンク部の周囲だけが空気に囲まれているので溶断
が容易でしかも溶断の確認が容易にできしかも機械的に
強く出来るし、使用に当り場所を取らずにしかも異種類
のソケットに互換性よく取付は得る等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図はいずれもこの考案の一実施例を示すもので、第１図
ａ−ｃは小型ヒユーズの分解状態と組立完成品の斜視図
、第２図は使用状態を示す断面図、第３図は第２図にお
ける断線に沿った縦断面図、第４図ａ、ｂはそれぞれ異
種のソケットの一部切欠した斜視図である。 ｌａ、ｌｂ・・・・・・端子部、２，２ ａ 、２ ｂ
・・・・・・ヒユーズリンク部、３・・・・・・担持体
、３ ａ 、４ ａ・・・・・・透孔、４・・・・・・
把手部、５・・・・・・ソケット、６・・・・・・弾性
接片、７・・・・・・ソケットの端子部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 剛性を有するほぼコ字形電気絶縁性担持体の両面に折返
   した一対の電極薄片を設け、前記担持体の両面に前記電
   極とこの電極間を前記担持体の表裏に跨がって接続する
   ヒユーズリング部と、前記電極間を担持体の１面で接続
   するリンク部とを設け、このリンク部に対応した前記担
   持体の所要個所に孔を形成し、全体として二叉のヒユー
   ズ板を構成し、このヒユーズ板を異種ソケットに互換性
   よく差込んで使用できるようにしたことを特徴とする小
   型ヒユーズ。