JPS5841703B2 - 走査方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は通信回線の走査方式に関するものである。

通信回線の伝送速度には、低速から高速まで種種あるが
、従来の通信制御装置では速度の異る多数回線を収容す
る際に最大伝送速度の回線に合わせて充分短い周期で全
回線を一様に走査していた。

そのため低速回線に対しては必要以上に走査が行われて
いた。

この発明は、この欠点を除去し各回線の伝送速度から見
て一様に走査されるようにしたものであり、かつ回線速
度の組み合せの変更を可能にしたもので 以下図面に従
って詳細に説明する。

第１図はこの発明の一実施例のブロック図であり、発信
器１、計数器２、変換部３、再設定部４、再設定値５と
から構成されている。

計数器２は通常には発信器１によって１つずつ増加され
ていて、その計数値信号６は変換部３によって変換され
、走査回線番号信号Ｉと再設定信号８が出力される。

走査回線番号信号７は通信制御装置（図には画かれてい
ない）へ供給される。

再設定信号８は再設定部４を作動させて再設定値５を計
数器２に再設定する。

第２図は変換部３の詳細を示すもので、以下これを用い
てその動作を述べる。

変換部３は第２図に例示するように、計数値信号６と走
査回線番号信号７および再設定信号８を対応づける物で
あり読出専用記憶素子等で構成される。

今、発信器１０周期をＴ秒、再設定値５を１８と仮定す
る。

成る時刻で計数値信号６が「２５」であったとすると、
変換部３の出力のうち走査回線番号信号７は第０６回線
を指し、再設定信号８は無い（数値Ｏで表示している）
。

次の時刻には計数器２が発信器１により１だげ増加され
計数値信号６は２６となり、走査回線番号信号Ｉは第０
７回線を指す。

次の時刻には計数値信号６は２７となり走査回線番号信
号７は第０８回線を指す。

この際、再設定信号８が有る（数値１で表示している）
ので次の時刻には計数器２は１だげ増加されるのではな
くて再設定部４が作動して、再設定値５として前に仮定
された値１８が再設定される。

従って走査回線番号信号７は第００回線を指す。

次の時刻には、計数値信号６は１９となり走査回線番号
Ｉは第０１回線を指す。

以下同様にして第３図に示すように計数値信号６は１８
から２７の間を繰り返し、走査回線番号信号Ｔは第００
回線、第０１回線〜第０４回線、第００回線、第０５回
線〜第０８回線を繰り返して指す。

従って第００回線は周期５Ｔ秒で走査され、第０１回線
〜第０８回線は各各局期１０Ｔ秒で走査される。

再設定値信号５を１０と仮定して、第２図に示した変換
部３０例を用いた時の動作結果を第４図に示す。

第００回線は周期２Ｔ秒で、第０１回線は周期４Ｔ秒で
、第０２回線と第０３回線は周期８Ｔ秒で走査される。

以上述べたように、この発明によれば簡単な構成で異な
る伝送速度の回線に対して各回線に必要な周期で一様に
走査を行うことができる。

更にこの発明の走査方式によれば次の特徴を有する。

すなわち、第１に、伝送速度の異る回線の組合わせ方に
幾種類もある場合には、第２図に例示するように、各組
み合わせに対応する部分変換部９を作ってそれを積み重
ねて変換部３を構成する。

どの速度の組合わせを用いるかは、部分変換部９に夫夫
割当てられた計数器２の再設定値５を一つだけ指示する
事により決る。

この例で言えば、再設定値５を１８にすれば第３図に示
す走査順番を示す走査回線番号の組合わせが得られ、再
設定値５を１０にすれば第４図に示す走査順番を示す走
査回線番号の組合わせが得られる。

第２の特徴は、計数器２の初期設定が不要な点にある。

最初に計数器２がどんな値から出発しても、順次増加さ
れて行くうちには再設定信号８が現れて、意図する再設
定値５が計数器２に設定される。

第３の特徴は自己修正能力が有る点にある。

たまたま、雑音等が原因で計数器２の値が誤ったとして
も、即ち意図しない部分変換部９へ暴走したとしても、
順次増加されて行くうちに再設定信号８が現れて正しい
再設定値５が計数器２に設定され、以後正しい動作を続
行する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示すブロック図、第２図
は変換部の一実施例を示す図、第３図と第４図は前記変
換部を用いた時に走査回線番号の現れ方を示す図であり
、図中１は発信器、２は計数器、３は変換部、４は再設
定部、５は再設定値、６は計数値信号、７は走査回線番
号信号、８は再設定信号、９は部分変換部である。 なお、図中同一あるいは相当部分状は同一符号を付して
示しである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 伝送速度の異る多数の回線につながり各回線を走査
   する通信制御装置の走査方式において、一定周期で計数
   される計数器と、走査部へ供給する走査回線番号信号を
   出力する変換部とを有し、異る伝送速度の回線を伝送速
   度に比例する頻度で一様に走査するための走査順番を示
   す走査回線番号の組合わせと上記計数器の計数値とを対
   応させて、走査回線番号信号を出力すると共に王側臘番
   の最後で上記計数器に再設定値を再設定するための再設
   定信号を出力する部分変換部を、上記組合わせの種類の
   数だけ上記変換部内に収容し、かつどの上記部分変換部
   を使用するかを指定するために、夫々の部分変換部に割
   当てられた上記計数器の再設定値を一つだけ指定する事
   によって、回線を走査することを特徴とした走査方式。