JPS5841115Y2 - 剪動するシ−ト切断機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は紙およびその柿のシート類の切断に関するもの
である。

従来の直線状の刃先を有する固定刃に対して直線状の刃
先を有する可動刃を剪動するシート切断機は、第１図、
および第２図に示す様に、固定刃１の一端と可動刃２の
一端を、ピン３を支点として交叉し、可動刃２の刃先と
固定刃１の刃先が当接しながら可動刃２が揺動し、間に
挟まれた紙を切断する。

切断が良好に行われるためには、固定刃１と可動刃２の
刃先が、全長に亘り適量の圧力にて当接する必要があり
、そのために、固定刃１と可動刃２の刃先は高精度の真
直度を必要とし、更に高度な組立技術を必要としている
。

本考案は、かかる高精度な刃先真直度を必要とせず、組
立作業を容易にし、固定刃１と可動刃２の適正な当接に
より、良好な切断がなし得る様にしたものである。

本考案の実施例を、第３図、第４図、第５図、第６図に
て説明する。

固定刃１の一端と、可動刃２の一端をピン３を支点とし
て交叉する構成は従来通りである。

固定刃１の切終り端に固定刃１の刃先より適当量の色の
段差を構成する案内板４を配設する。

切断開始前において、切初め端の固定刃１の刃先と可動
刃２の刃先は切初め側スプリング５にて圧接しており、
切終り端においては、可動刃２の刃先は案内板４に切終
り側スプリング６にて圧接しており、固定刃１の刃先に
対しては段差の量、即ち、切断を行うための固定刃１と
可動刃２とにおける最適の干渉量Ｓを保持する構成とす
る。

可動刃２の一端が下降しての切断過程においては、切初
め側スプリング５並に、切終り側スプリング６にて固定
刃１の刃先と、可動刃２の刃先は、全長に亘り適正な圧
力にて連続的に当接し、案内板４にて構成された干渉量
を減少させながら切断終了端に達する。

以上の構成によるシート切断機は、切断に要する干渉量
を予め設定する事が出来、スプリングによる刃先の当接
が、連続的に行われるため、従来の刃先の高精度な真直
度、並に高度な組立技術を要せずに、良好な切断が行わ
れる事になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の切断機の正面図。 第２図は、第１図の平面図。 第３図は、本考案の切断機の正面図。 第４図は、第３図の平面図。第５図は、第３図のＡ−Ａ
’断面図。 第６図は、第３図のＢ −Ｂ’断面図。 １：固定刃、２：可動刃、３：ピン、４：案内板、５：
切初め側スプリング、６：回路り側スプノング、７：固
定刃保持部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 直線状の刃先を有する固定刃の一端と、同じく直線状の
   刃先を有する可動刃の一端がピンを支点として交叉し、
   支点部に設けられた切初め側スプリングにより可動刃の
   刃先が固定刃の刃先を押圧しながら、間に挟まれた紙を
   、支点側（切初め端側）から他端（切終り端側）へ向っ
   て順次切断してゆく剪動するシート切断機において、固
   定刃の切終り端側に可動刃の案内板が設けられ、且、切
   終り側スプリングにより可動刃は案内板に押圧され、前
   記案内板は固定刃に対して負の段差が設けられ、且、こ
   の固定刃と案内板との段差は、切断に適した固定刃と可
   動刃の刃先の干渉量の寸法となっていることを特徴とす
   る剪動するシート切断機。