JPH027851Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (a) 産業上の利用分野 本考案は、ガラス等を所望の形状に破断するた
めに、その表面にスクライブカツターによりスク
ライブ線を形成する際に使用する薄板部材押えに
関するものである。

(b) 従来技術 従来より、スクライブカツターを使用してガラ
ス等の薄板部材をスクライブするときには、第３
図に示すように、複数の真空穴１ａを有する載物
台１にガラス等の薄板部材２を載置し、真空穴１
ａから空気を吸引して薄板部材２を吸着セツトす
る真空チヤツクや、テープ、接着剤等を使用して
載物台１に薄板部材２を密着セツトしていた。

(c) 考案が解決しようとする問題点 上記従来例においては、第３図に示すように、
薄板部材２のそりにより、どうしても部分的に載
物台１に密着しない部分があつた。このため、ス
クライブ線の深さが不均一になり、スクライブ線
通りに破断することができなくなることがあつ
た。

(d) 問題点を解決するための手段 本考案は、薄板部材のスクライブカツターの走
行領域に、薄板部材を押え付ける部材押えを設け
ることにより、上記従来例の問題点を解決するも
のである。

(e) 実施例 以下図面に基づいて本考案の実施例を説明す
る。

第１図は、本考案の一実施例を示す図である。

３は載物台、４はガラス等の薄板部材である。

５は円板状のスクライブカツターであり、本図
においては手前に進行する。６は薄板部材４を載
物台３に押え付ける部材押えである。

この部材押え６は、スクライブカツター５の進
行方向に沿つて、その走行領域の両側を押えるよ
うに設けられており、この部材押え６の間をスク
ライブカツター５が走行するように設定さてい
る。

本実施例における部材押え６は、スクライブカ
ツター５の走行領域をその進行方向に沿つてすべ
て押えることができるように長く設定しても良い
し、またスクライブカツター５の進行に応じて移
動するように設定しても良い。

第２図は、本考案の他の実施例を示す図であ
る。

本実施例における部材押えは、スクライブカツ
ター５を支持するスライドブロツク７に軸着され
たローラアーム８と、このローラアーム８の一端
に取り付けられたローラー９と、ローラアーム８
の他端に取り付けられたコイルスプリング等の弾
性部材１０とから構成されている。この部材押え
は、スライドブロツク７の進行方向端に設けられ
ており、弾性部材１０の働きによりローラアーム
８に回転力が与えられて、常にローラー９が薄板
部材４を載物台３に押え付けるように作用してい
る。また、このローラー９は、スクライブカツタ
ー５の直前に位置し、スクライブカツター５の走
行領域上を押え付けるように設定している。

(f) 考案の効果 本考案によれば、薄板部材のスクライブカツタ
ーの走行領域を押え付けることにより、薄板部材
と載物台が密着した状態でスクライブができるの
で、スクライブ線の深さを均一にすることがで
き、スクライブ線から確実に破断することができ
る。

また、スクライブカツターと共にスライドブロ
ツクに部材押えを取り付けた場合には、曲線カツ
トする場合にも常にスクライブカツターの走行領
域を押え付けることができ、さらに装置の小型化
をはかることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す図、第２図は
本考案の他の実施例を示す図、第３図は薄板部材
をセツトするための従来の装置を示す図である。 ３……載物台、４……薄板部材、５……スクラ
イブカツター、６……部材押え、７……スライド
ブロツク、８……ローラアーム、９……ローラ
ー、１０……弾性部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 載物台上に載置されたガラス等の薄板部材を、
   スクライブカツターによりスクライブするとき
   に、前記薄板部材の前記スクライブカツターの走
   行領域を前記スクライブカツターの走行前に前記
   載物台に押し付けることを特徴とするスクライブ
   における薄板部材押え。