JPS5840791B2 - 販売機の硬貨計数管理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はある時点において販売機内に存する全硬貨、
補給機及び釣銭機内に存する硬貨、並びに金庫内に回収
されている硬貨についてそれぞれ枚数を計数管理する装
置に関するものである。

従来の硬貨処理装置は、客の投入金を受入れ、後の客へ
釣銭を出す釣銭機と、釣銭機内硬貨が一定量以上溜まっ
たとき排出される硬貨を収納する金庫と、釣銭機内硬貨
が一定量以下になると、釣銭機に硬貨を補給する補給機
とからなっているが、業務締切りに伴なう硬貨回収時に
補給機及び釣銭機内の枚数がわからず、売上データとの
照合ができないため、両横内の硬貨を全て金庫に落とし
て回収し、集計所で回収金枚数を計数して、売上データ
との照合をしている。

従って、釣銭機、補給機に硬貨が残っていれば、締切り
後の再発売時にそれを釣銭として使用できるにも拘らず
、全部金庫に落とし、再発売時に再びカセットで補給し
ているので、労力及び時間に多くの無駄がある。

とくに、硬貨は金種ごとに落とすため、係員は現場で長
時間待たされる。

また、回収後、集計所等で金庫内枚数の計数を必要とす
るので、後方業務にも時間がかかるなどの欠点があった
。

この発明は上記の点に鑑みてなされたものであって、回
収時における補給機及び釣銭機内の残存硬貨の金庫への
落下回収を不要とし、金庫内硬貨の回収後の発売におけ
る釣銭として使用できるように、かつ、金庫内硬貨の回
収後における計数を不要にすることを目的とする。

次に、この発明の一実施例を図面に基いて説明する。

第１図に示すように、この発明による硬貨計数管理装置
は三つの計数回路Ｃ１，Ｃ２，Ｃ３を有する。

第１の計数回路Ｃ１は券売機１に外部からカセット２に
より、又は外部の自動補給装置の補給パイプ等より補給
機Ａに入れられる補給枚数を加算し、客が券購入代金と
して投入した硬貨の投入枚数を加算し、かつ、券売機の
演算制御部が投入金額と購入金額との比較演算の結果釣
銭放出をさせるときの釣銭機Ｂから排出される排出枚数
を減算する機能を備えた加減算回路で構成されている。

補給枚数を計数するための信号Ｓ１は一例として、カセ
ット２の収容枚数が一定であるときは、カセットを定位
置に装填したとき動作する定位置検知スイッチ３の出力
と、カセット装填時に補給ホッパ４の上方開口部の開放
が可能となるように設けたシャッタ５を開けたときに動
作するシャッタ開放検知スイッチ６の出力がアンド条件
を充足したときに、計数回路Ｃ１に一発の信号が与えら
れ、計数回路に内蔵したエンコーダがその信号をカセッ
トの収容枚数を意味するデジタル信号に変換されて、こ
れが加算信号として用いられるものでよい。

あるいは、カセット２の収容枚数がとくに一定でない場
合に好適な例として、補給ホッパ４の上方に、カセット
２から補給ホッパ内に落下される硬貨を一枚ずつ検知す
るように備えた補給硬貨検知スイッチからの出力を計数
回路Ｃ１に加算信号として入力させてもよい。

客の投入枚数を計数するための信号Ｓ２は、客が券売機
の硬貨投入口１に投入した硬貨のうち、検銭器Ｃによっ
て偽貨と判定されて取出口８に返却されたものを除き、
真貨と判定されて釣銭機Ｂ内に収納される硬貨を検知す
る通過検知器の出力が用いられ、一枚収納されるたびに
一発の信号Ｓ２が計数回路Ｃ２に入力され加算される。

前記演算制御部が釣銭排出指令信号Ｓ３を出力すると、
その信号は第１アンドゲートＡＮＤ１に入力されるとと
もに、その信号に基いて、釣銭機Ｂのモータ９が回転さ
れ、コインディスク１０を回転させるため、硬貨が一枚
ずつ、排出路１１から排出されると同時に、前記信号Ｓ
３に基いて、排出路１１の外側に設けたソレノイド１２
が励磁されて、排出路１１と釣銭シュート１３との間に
設けられたフラッパ１４を吸引する結果、金庫１５に連
通ずる回収シュート１６の開口を閉じるとともに、排出
路１１と釣銭シュート１３を連続させ、排出された硬貨
をベルト１７上に載せる。

ベルトはその硬貨を取出口８に釣銭として放出する。

前記排出路１１には排出検知器１８が設けてあり、硬貨
が一枚排出されるたびに排出検知信号Ｓ４を前記第１ア
ンドゲートＡＮＤ１に入力として与える。

従って、第１アンドゲートは排出された枚数と同数のパ
ルスを第１計数回路Ｃ１に与える。

計数回路はこれに基いて減算する。

排出検知器のパルスはまたカウンタ１９に与えられ、そ
の排出枚数値が演算制御部の出力した所定値と一致する
と、釣銭放出指令信号の出力を止めて、モータ９及びソ
レノイド１２への通電を止める。

これにより、フラッパ１４はばね２０により第４図に実
線で示すように、回転して浮上がり、排出路１１と釣銭
シュート１３の間を分離し、回収シュート１６を開口さ
せる。

こうして、第１計数回路Ｃ１は補給枚数十投入枚数−釣
銭枚数の作用をするから、その出力１は券売機内にある
全硬貨枚数を意味する。

第１計数回路の出力は第２計数回路Ｃ２に入力される。

釣銭機Ｂに一定量以上の硬貨が溜まると動作する満杯検
知器２１が設けてあり、その満杯検知器の出力に基いて
回収指令信号８５が所定時間だけ出力されるようになっ
ており、この信号により前記モータ９が再び回転され、
硬貨が一枚ずつ、排出路１１より排出されるが、このと
きは前記ソレノイド１２が励磁されないので、排出硬貨
は回収シュート１６を経て金庫１５内に回収される。

回収指令信号Ｓ、と排出検知信号Ｓ４が第２アンドゲー
トＡＮＤ２に入力されるので、排出検知信号が第２計数
回路Ｃ２及び第３計数回路Ｃ３に入力される。

第３計数回路Ｃ３は従って、金庫に回収された枚数を計
数する。

また、第２計数回路Ｃ２は券売機内全硬貨枚数から金庫
回収枚数を減するから、その出力端子からは補給機Ａと
釣銭機Ｂに残っている枚数を意味する信号が出力される
。

上述した実施例では、簡略のため、−金種のについて説
明したが、上記構成は、硬貨の各金種ごとに設けられて
いる。

（但し、硬貨投入ロア、取出口８及びベルト１７は各金
種に共通である。

）従って、回収時には金種別に、機内残存枚数、金庫内
枚数がわかる。

なお、上記硬貨計数管理装置は紙幣併用の販売機にも適
用可能であることはいうまでもない。

以上のようにして、第１、第２、第３計数回路Ｃ１，Ｃ
２，Ｃ３はそれぞれ券売機内全硬貨枚数、補給機と釣銭
機内の枚数、及び回収枚数を計数することができる。

従って、金庫を回収する時は、補給機と釣銭機内の残存
枚数がわかっているので、これらを金庫に落とす必要が
なく、回収後の発売（次の営業期間の発売）における釣
銭としてそのまま使用することができ、回収係員はカセ
ットの装填と金庫の回収のみを行なえばよく、補給機、
釣銭機内硬貨を金庫に落とすまでの待ち時間がなくなり
、回収作業を短時間に行なうことができる。

カセットの補給要否も容易にわかる。

また、発売開始時と回収時の第３計数回路の出力値から
、回収時の金庫内枚数がわかるから、回収後に回収金計
数をする必要がなく、後方業務が省力化される。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示すものであり、第１図は
本発明装置の主要部を示す回路図、第２図は同装置の動
゛作に関連する部材の設置例を示す販売機の断面図、第
３図は釣銭機の平面図、第４図は第３図の■−ＩＶ線に
おける断面図である。 Ｃ１・・・第１計数回路、Ｃ２・・・第２計数回路、Ｃ
３・・・第３計数回路、Ｓｌ・・・補給枚数計数用信号
、Ｓ２・・・投入枚数計数用信号、Ｓ３・・・釣銭放出
指令信号、Ｓ４・・・排出検知信号、Ｓ５・・・回収指
令信号、Ａ・・・補給機、Ｂ・・・釣銭機、Ｃ・・・検
銭機。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 外部より硬貨を補給機に補給した枚数を計数するた
   めの信号を加算信号として、客が有効に投入した硬貨の
   枚数を計数するための信号を加算信号として、及び釣銭
   放出指令信号とともにアンド条件を充足する釣銭機の排
   出検知信号を減算信号として入力される第１計数回路と
   、 第１計数回路の出力信号を加算信号として、及び回収指
   令信号とともにアンド条件を充足する釣銭機の排出検知
   信号を減算信号として人力される第２計数回路と、 回収指令信号とともにアンド条件を充足するときの釣銭
   機の排出検知信号を入力される第３計数回路と、 を備えていることを特徴とする販売機の硬貨計数管理装
   置。