JP2719737B2 - パチンコ玉貸機 - Google Patents

パチンコ玉貸機

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JP2719737B2
JP2719737B2 JP3238681A JP23868191A JP2719737B2 JP 2719737 B2 JP2719737 B2 JP 2719737B2 JP 3238681 A JP3238681 A JP 3238681A JP 23868191 A JP23868191 A JP 23868191A JP 2719737 B2 JP2719737 B2 JP 2719737B2
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俊秀 奥山
隆一 中尾
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狭山精密工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬貨、紙幣等を投入し
てパチンコ玉を貸し出す自動販売機形式のパチンコ玉貸
機に関し、更に詳しくは高額紙幣の使用が可能であっ
て、その紙幣の金額をRAMに一旦記憶させ、ボタン操
作で投入した限度額までの貸玉が可能であり、中途でも
ボタン操作で精算処理を可能とし、且つ、刻々変化する
記憶金額をその都度表示するクレジット貸出機能を有す
るパチンコ玉貸機に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、最近のパチンコ玉貸機はパ
チンコ遊技場側の省力化に伴って、パチンコ遊技台間に
据付けられる薄形の台間玉貸機が普及し、玉の供給、回
収は一連の供給回収系統に組み入れられている。ただ、
パチンコ遊技台の間に据え付けられる薄形構造のものに
おいて、1000円紙幣を投入して貸玉用の選択ボタン
を操作すれば、選択した金額に相当する貸玉とその釣銭
が一括して放出されるものであって、例えば5000円
や10000円等の高額紙幣が使用可能であって、投入
された高額紙幣の金額を一旦記憶させ、貸玉ボタン操作
で投入金額の限度額まで貸玉処理を可能とし、且つ精算
ボタン操作で精算処理を可能とするクレジット貸出機能
を有するパチンコ玉貸機はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の技術
では100円,500円硬貨と1000円紙幣しか使用
出来なかったこと、また、1000円紙幣を投入した時
に貸玉と釣銭が同時に放出されるために、放出された釣
銭の保管や出し入れが厄介であり、また、貸玉の度毎に
硬貨を投入せねばならぬためゲームに対する集中力がか
けたり、投入することが面倒である等の欠点が指摘され
ていた。本発明は、以上の問題点を解決するために創案
されたもので、投入された硬貨を識別する硬貨識別装置
と紙幣を識別する紙幣識別装置とからなる貨幣識別装置
を設け、貨幣の適・不適と、その種別を識別判断して作
動する制御対象物に、貸玉計数機構と、釣銭計数機構
と、それらに付随する玉貸ボタンや精算ボタンでクレジ
ット貸出機能を備えた投入金額の記憶演算処理手段、及
び、暗証番号付与機構を設けて暗証番号による釣銭返却
処理手段、更に近接センサからなる報知機構を設けた精
算忘れ盗難防止手段を有するコンピュータ制御のパチン
コ玉貸機を提供することを目的としている。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明の請求項1のパ
チンコ玉貸機は、投入された貨幣の適・不適とその金種
を識別する貨幣識別装置、貸玉金額を指定する玉貸ボタ
ンと該玉貸ボタン操作で貸玉処理する貸玉計数機構、並
びに釣銭を精算する精算ボタンと該精算ボタン操作で精
算処理する釣銭計数機構とを備えたパチンコ玉貸機であ
って、上記貨幣識別装置で識別された適正硬貨はその金
額を即時に貸玉処理するが、適正紙幣はその金額をRA
Mに記憶して表示し、上記玉貸ボタン操作で貸玉処理す
る度毎に貸玉金額分を上記記憶から減算して表示し、投
入金額の限度額までの貸玉処理が終了するか、又は上記
精算ボタン操作で精算処理が終了した時点で上記記憶し
た表示を“0”とするクレジット貸出機能を有する投入
金額の記憶演算処理手段を具備したものである。また、
請求項2のパチンコ玉貸機は、請求項1のパチンコ玉貸
機において、投入された適正紙幣はその金額をRAMに
記憶して表示し、予め設定された貸玉金額に相当するパ
チンコ玉を先行して貸玉処理し、以降は、貸玉金額を指
定する玉貸ボタンを操作して限度額までの貸玉処理が終
了するか、又は中途で精算ボタンを操作して精算処理が
終了した時点で上記記憶した表示を“0”とするクレジ
ット貸出機能を有する投入紙幣の先行貸玉処理手段を具
備したものである。また、請求項3のパチンコ玉貸機
は、請求項1又は2のパチンコ玉貸機において、暗証番
号付与機構を設け、顧客が暗証番号を設定して貨幣を投
入し、精算する時点で暗証番号を呼び戻して精算ボタン
を操作すれば釣銭が返却される暗証番号による釣銭返却
処理手段を具備したものである。また、請求項4のパチ
ンコ玉貸機は、請求項1,2又は3のパチンコ玉貸機に
おいて、本機に付随する遊技台の前面で遊技中の顧客を
至近距離から検出する近接センサを付加した報知機構を
設け、投入された貨幣金額の残額を記憶、表示中に顧客
が近接センサの検出範囲から外れた場合に報知するよう
にした報知機構による精算忘れ盗難防止手段を具備した
ものである。
【0005】
【実施例】以下、本発明の一実施例とその動作(作用)
を図面に基づいて説明する。図1Aは、本発明に係るパ
チンコ玉貸機の概略配置を示す側面図、図1Bは図1A
の正面図である。
【0006】Aはパチンコ玉貸機で、玉供給源(図示せ
ず)から玉通路1にパチンコ玉が案内され、垂直に直列
落下して玉壷9から玉供給樋15に排出される。玉通路
1の上部に、貸玉計数機構2が設けられており、後述す
るようにスプロッケトホイールにより所定個数のパチン
コ玉を計数通過させる。
【0007】3は硬貨連続投入機構で、正面に開口する
硬貨投入口30から投入された硬貨は後述する順送りレ
バーの先端に係留される。4は硬貨識別装置で硬貨通路
40に臨ませ通過する硬貨の適・不適と、適正硬貨の種
別を識別する装置であって本実施例での適正硬貨の種別
は100円と500円硬貨、及び後述する紙幣識別装置
7で識別する1000円,5000円,10000円紙
幣(以下、紙幣Sという)であるが、他の種別、例えば
500円紙幣であってもよい。
【0008】5は釣銭計数機構で、釣銭払出し部51、
釣銭ガイド部52、ガイドプレート53、定位置センサ
54、及び、釣銭払出し通路55等から構成されてい
る。その詳細は後述する。
【0009】6はコンピュータ制御部で、CPU、RO
M、RAM、および、I/Oポート等からなり、配設さ
れている各機器と、それに関係する検出・設定部、制御
・情報処理部および指示・操作部とからなる本機の全自
動制御機能が集約されている。
【0010】次に、本機の正面に設置されている関連機
器について説明する。7は紙幣識別装置で、正面最下部
に配設された紙幣投入口70から紙幣Sを縦に挿入する
構造になっていて、挿入された紙幣Sの適・不適とその
金種(1000円、5000円又は10000円)を識
別してコンピュータ制御部6に記憶処理して、逆両替機
付の島ホスト内(図示せず)の各紙幣スタッカーに送致
処理する。また、逆両替機付きの島ホストのホッパー内
に釣銭の500円硬貨を投入すれば計数器で枚数がカウ
ントされる。例えば19枚の時は偶数枚の18枚を検知
し、千円紙幣を9枚と余り数の500円硬貨を払い出
す。ここでは正面最上部に硬貨投入口30、正面最下部
に紙幣投入口70をそれぞれ別々に設けたが、紙幣投入
口70に硬貨投入口30を併設させて1つの貨幣投入口
としてもよい。
【0011】8は選択ボタンで、所定の金額が表示さ
れ、例えば2個の玉貸ボタン8a,8b(本実施例では
500円用と1000円用の2個としたが、1個の場合
も、複数個の場合もある)及び精算ボタン8cからな
り、希望する貸玉金額を指定して玉貸ボタン8a又は8
bを操作すれば貸玉計数機構2が作動して正面中央下部
の玉壷9内に排出される。また、玉壷9についた玉供給
樋15の回動によって直接隣接した遊技台16の玉受皿
17内に供給することができる(後述図7参照)。よっ
て貸玉が多くなっても玉壷9から玉受皿17に移し替え
る煩わしさが解消される。さらに精算ボタン8cを操作
すれば釣銭計数機構5が作動し正面下部に配設された硬
貨返却口10に釣銭が返却される。
【0012】11は受入紙幣表示部で、後記する玉貸残
数表示部12と共にコンピュータ制御部6からの指令で
表示するLED表示部であって、紙幣投入口70から挿
入された適正紙幣の金種を1桁でLED表示し、その金
種が貯留されたことを示し貸玉のクレジット貸出がスタ
ンバイする。この受入紙幣表示部11は限度額までの貸
玉処理が終了するか、又は中途での精算ボタン8c操作
で釣銭処理が終了した時点で“0”表示に戻り、貯留さ
れた金種に対するクレジット貸出は終了する。12は玉
貸残数表示部で、硬貨投入口30又は紙幣投入口70か
ら投入された金種を2桁でLED表示する。この玉貸残
数表示部12は、後述する貸玉計数機構2が玉切り動作
をする毎にー1する。何等かの原因でトラブルを生じた
場合も上記玉貸残数表示部12に所定の符号で表示され
る。尚、13はコイン返却レバーである。
【0013】図2Aは、貸玉計数機構2を示す斜視図、
図2B及び図2Cは貸玉計数機構2の動作説明図であ
る。パチンコ玉Pの半径に対応する凹状の歯21aを円
周上に配設したスプロケットホイール21の一歯分を玉
通路1に臨ませ、該スプロケットホイール21と同軸に
設けた伝達歯車21bとカウント歯車22が連動回転す
るように構成されている。このカウント歯車22と同軸
にストップカム23と、半円形状のスイッチカム24と
が重設され、ストップカム23には突出した掛止部23
aが設けられている。
【0014】25はストップレバーで、ストップカム2
3の掛止部23aに掛合する停止爪25aと、過回転を
防止する遮断爪25bとが端部に設けられ、常時は回動
自在に枢支された軸25cを支点に、停止爪25aが掛
止部23aに掛合する方向にバネ25dによって付勢さ
れている。26は玉切りソレノイドで、そのプランジヤ
26aはストップレバー25の他端部25eを支持する
ように配置されている。27は玉切りスイッチで、その
アクチエータ27aはスイッチカム24に摺接してい
る。尚、28はガバナーでスプロケットホイール21の
逆転を防止している。
【0015】次に、貸玉計数機構2の動作を説明する。
玉切りソレノイド26が励磁されると、プランジヤ26
aがストップレバー25を軸25cを支点に回動させて
掛止部23aに掛合していた停止爪25aをバネ25d
の付勢力に抗して引き外し、カウント歯車22の拘束が
解除され、スプロケットホイール21の歯21aに係合
しているパチンコ玉Pの重量で伝達歯車21bを介して
カウント歯車22は回転駆動する(図2B参照)。同時
に回転するスイッチカム24は約1/3回転で“ON”
して玉切ソレノイド26を消磁し、カウント歯車22は
一回転で掛止部23aに掛止爪25aが掛合して貸玉計
数動作の一サイクルが完了する(図2C参照)。
【0016】図3Aは、硬貨連続投入機構3を示す斜視
図、図3Bは硬貨連続投入機構3の側面図、図3C及び
図3Dは硬貨連続投入機構3の動作説明図である。31
は硬貨C1の順送りレバーで、その先端に硬貨を係留す
る第1の突起31a、次位の硬貨C2を係留する第2の
突起31bが設けられている。32は順送りソレノイド
で、そのプランジヤ32aは、順送りレバー31を係動
させるレバー34の後端支持穴34aに支持され、レバ
ー34の前端は支軸34bで順送りレバー31に軸支さ
れ、順送りレバー31は支軸31cに回動自在に軸支さ
れ、レバー34の支軸34bと同軸の支軸31dを介し
てレバー34に係動する。33は順送りセンサで第1の
突起31aに係留された硬貨C1を検出する。
【0017】次に、硬貨連続投入機構3の動作を説明す
る。投入された硬貨C1が順送りレバー31の先端の第
1の突起31aに係留されると、順送りセンサ33は硬
貨C1の検出信号で順送りソレノイド32を励磁する。
順送りソレノイド32のプランジヤ32aはレバー34
を梃動させ、それに係動して順送りレバー31が支軸3
1cを支点に回動し、第1の突起31aの硬貨C1は係
留を解除される。次位の硬貨C2は第2の突起31bに
係留される。この状態は貸玉計数動作完了まで保持され
る。順送りソレノイド32が消磁されると次位硬貨C2
は第2の突起31bから第1の突起31aに係留され、
次の硬貨連続投入動作が始動する。
【0018】図4Aは、硬貨分岐部41及び硬貨振分部
42の動作説明用側面図、図4B及び図4Cは図4Aの
それぞれAーA′断面図、B−B′断面図である。硬貨
連続投入機構3を通過した硬貨は、硬貨識別装置4で硬
貨の適・不適と種別(100円硬貨、又は500円硬
貨)が識別される。この時点で釣銭補給指令によって該
硬貨分岐部41の分岐ソレノイド41aが励磁され、分
岐プレート41bが吸引されて硬貨通路40を閉塞し、
適正硬貨のみが分岐プレート爪41cに一時係留され
る。分岐センサ41dが硬貨を検出すれば前記分岐ソレ
ノイド41aの励磁が解除され、硬貨は後述釣銭払出し
部51の釣銭マガジン51aに分岐集積される。当該硬
貨以外の硬貨は硬貨通路40を落下して硬貨振分部42
に達し、硬貨返却口10から排出される。適正硬貨の場
合は振分ソレノイド42aが励磁され、振分プレート4
2bが吸引されて硬貨通路40を閉塞し、適正硬貨は振
分プレート爪42cに一時係留される。振分センサ42
dが適正硬貨を検出すれば振分ソレノイド42aの励磁
が解除され硬貨送出通路43から硬貨回収搬送装置(図
示せず)内に排出される。
【0019】図5Aは、釣銭払出し部51の動作説明
図、図5Bは図5AのC−C′断面図である。釣銭払出
し部51は釣銭の(ここでは500円)硬貨を集積する
釣銭マガジン51aとその集積状態を検出する釣銭セン
サ51bが設けられていて、釣銭センサ51bは釣銭満
杯を検出する上限センサ51bー1及び釣銭不足を検出
する下限センサ51bー2がセットされている。その動
作は、釣銭硬貨が上限センサ51bー1に検出されない
ときは釣銭補給が指令されて前記硬貨分岐部41が動作
し、満杯になれば上限センサ51bー1が釣銭硬貨を検
出して釣銭補給は停止する。また、釣銭硬貨が下限セン
サ51bー2に検出されない時は外部補給が指令されて
釣銭補給口51cから釣銭硬貨が補給される。
【0020】図5C〜Fは、釣銭払出し部51の動作説
明用拡大図、図51Gは釣銭払出し部51の斜視図であ
る。釣銭払出し指令で起動する釣銭モータ51dは釣銭
マガジン51aの下部を開閉して釣銭硬貨一枚を落下さ
せる押出しプレート51eを操作し、該押出しプレート
51eの傾斜部に摺接する釣銭スイッチ51fは釣銭モ
ータ51dを一回転で停止制御する。
【0021】図6Aは、釣銭ガイド部52の動作説明
図、図6Bは図6AのD−D′断面図、図6Cは釣銭ガ
イド部52の動作を説明する斜視図である。釣銭ガイド
部52は、釣銭払出し指令でガイドソレノイド52bが
励磁されるとガイドプレート53が吸引して、第1のプ
レート53aは硬貨送出通路43を閉塞し第2のプレー
ト53bを開放して、上記釣銭払出し部51から落下す
る釣銭硬貨を釣銭計数センサ52aを経て釣銭払出し通
路55に送出する。その際、ガイドプレート53の突出
片53cは定位値センサ54に検出されて“H”を発信
して前記釣銭ガイド部52の釣銭払出し位置が確認され
る。また、釣銭払出しが指令されていない時、定位値セ
ンサ54が“L”であれば前記第1のプレート53aが
硬貨送出通路43を開放し、第2のプレート53bが釣
銭払出し通路55を閉塞し、上記硬貨振分部42で振分
けられた適正硬貨は硬貨送出通路43に送出されるよう
に構成されている。
【0022】図7は、パチンコ玉貸機を取り付けた遊技
島の正面図で、前述したように、パチンコ玉貸機Aの玉
供給樋15から隣接した遊技台16の玉受皿17にパチ
ンコ玉を供給し得る状態が示されている。
【0023】図8は、コンピュータが設置されたパチン
コ玉貸機Aのコンピュータ制御部6のブロックダイヤグ
ラムである。該コンピュータ制御部6は、CPU61を
中心に、プログラムを書き込んだROM62と、各デー
タを記憶するRAM63と、各入出力とからなってい
る。また、各入出力間にはI/Oポートが装備され、C
PU61とROM62及びRAM63との間はデータバ
ス64とアドレスバス65で連絡されている。RAM6
3はバッテリーバックアップ回路で停電時でも全てのデ
ータは保持される。また、CPU61の制御タイミング
クロック及び表示用のダイナミック・タイミングクロッ
ク等も具備していて確実なデジタル動作を行わせてい
る。
【0024】請求項3に記載した本発明のパチンコ玉貸
機の暗証番号付与機構は、選択ボタン8を(予め作成し
た)仕様に従って操作して玉貸残数表示部12に2桁の
暗証番号を設定してRAM63に記憶させ、紙幣投入口
70又は硬貨投入口30から貨幣を投入して玉貸ボタン
8a,8bを操作して貸玉を得る。そして精算する時点
で上記選択ボタン8を操作して暗証証号を呼び戻し、精
算ボタン8cを操作して釣銭の返却を可能とするという
顧客独自の暗証番号による釣銭返却処理手段を構成した
もので、高額釣銭の盗難防止策として設けられたもので
ある。尚、本実施例では選択ボタン8を用いて操作する
ようにしたが、専用の暗証番号用ボタンを新設してもよ
く、別装置にしてもよい。また通称リモコン等を用いて
操作するようにしてもよい。
【0025】請求項4に記載した本発明のパチンコ玉貸
機の報知機構は、遊技台の前面で遊技中の顧客を至近距
離から検出する近接センサ(図示せず)をパチンコ玉貸
機の正面に設け、近接センサの信号をコンピュータ制御
部6に接続して、投入された貨幣の残額を記憶、表示中
に顧客が近接センサの検出範囲から外れた場合にLED
表示部11,12が点滅して報知するようにした近接セ
ンサを付加した報知機構による精算忘れ報知手段を構成
したもので、高額釣銭の盗難防止策として設けられたも
のである。本実施例ではパチンコ玉貸機の正面下部に反
射型の超音波センサを設置したが、この近接センサは遊
技中の顧客を至近距離で検出するものであればよく、セ
ンサの種類やセンサの設置場所を限定するものではな
い。
【0026】図9は、ROM62に書き込まれたプログ
ラムのフローチャートである。このフローチャートは、
玉貸ボタン操作による貸玉金額は500円、精算ボタン
操作による返却貨幣は500円硬貨とした。尚、投入金
種が記憶、表示されて“0”表示になるまでの図示説明
は省略した。
【0027】プログラムがスタートし、先ず、CPUは
貨幣識別装置の金種信号を記憶、表示し、各信号情報を
処理して貸玉計数機構に出力する。100円硬貨投入な
ら100円分の貸玉処理(ステップn100〜10
1)、500円硬貨投入なら500円分の貸玉処理(ス
テップn102〜103)を行う。紙幣挿入なら(ステ
ップn104)その金種を記憶、表示し、無条件に50
0円分を貸玉処理し(ステップn105)、その500
円を差引いて記憶、表示する。玉貸ボタン8a“ON”
なら500円分を貸玉処理し(ステップn106〜10
7)、その500円を差し引いて記憶、表示する。そし
て記憶された釣銭表示が“0”になるまでステップn1
06にリターンして貸玉処理を続行し、記憶された釣銭
表示が“0”になればENDでスタートに復帰する(ス
テップn108)。また、精算ボタン8c“ON”で精
算処理し(ステップn109)、記憶された釣銭表示が
“0”になればENDでスタートに復帰する。この場
合、挿入した紙幣の金種に応じて貸玉後の残額を500
円硬貨にて顧客に返却する。その内訳は、1000円挿
入時は1枚、5000円挿入時は1〜9枚、10000
円挿入時は1〜19枚である。
【0028】以上説明したフローチャートは、ステップ
n105として請求項2の要件である[無条件に500
円分貸玉処理](予め設定された貸玉金額に相当する)
の先行貸玉処理手段を追加して作成したものである。
尚、本明細書は貸出遊技用媒体をパチンコ玉とするパチ
ンコ玉貸機に本発明を適用するものとして説明したが、
本願発明は類似の台間メダル貸機等にも適用し得ること
はいうまでもない。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように本発明のパチンコ玉貸
機は、100円,500円硬貨、1000円から500
0円,10000円紙幣の全ての貨幣が使用でき、さら
に投入された適正貨幣はその金種をRAMに記憶して表
示して、その金種が貯留されたことを示し、以降、玉貸
ボタン操作で貸玉処理する度毎に貸玉金額分を記憶から
減算して変更表示し、投入金額の限度額までの貸玉処理
が終了するか、又は精算ボタン操作で精算処理が終了し
た時点で記憶し貯留されたデータ表示を“0”に戻すク
レジット貸出機能を有する投入金額の記憶演算処理手段
を具備したものである。従って、従来の如く紙幣挿入と
同時にパチンコ玉と釣銭が排出することなく、貯留され
た金額の限度額まで貸玉が可能で、しかも中途で精算で
きるクレジット効果、及び、紙幣挿入と同時に無条件に
所定額を貸玉する先行貸玉が可能であり、また、暗証番
号による釣銭返却処理手段、さらに、近接センサを付加
した報知機構による精算忘れ、盗難防止手段によって、
遊技者、業界双方に多大の利便をもたらすことが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1A〜B】本機全体の概略側面図と正面図である。
【図2A】貸玉計数機構を示す斜視図である。
【図2B〜C】貸玉計数機構の動作説明図である。
【図3A】コイン連続投入機構を示す斜視図である。
【図3B】硬貨連続投入機構の側面図である。
【図3C〜D】硬貨連続投入機構の動作説明図である。
【図4A〜C】硬貨分岐部、硬貨振分部の動作説明用側
面図および断面図である。
【図5A〜B】釣銭払出し部の動作説明図およびその断
面図である。
【図5C〜F】釣銭払出し部の動作説明用拡大図であ
る。
【図5G図】釣銭払出し部の斜視図である。
【図6A〜B】釣銭ガイド部の動作説明図とその断面図
である。
【図6C】釣銭ガイド部の動作説明用斜視図である。
【図7】パチンコ玉貸機を取付けた遊技島の正面図であ
る。
【図8】制御部のブロックダイヤグラムである。
【図9】フローチャート図である。
【符号の説明】
2 貸玉計数機構 3 硬貨連続投入機構 4 硬貨識別装置 5 釣銭計数機構 6 コンピュータ制御部 7 紙幣識別装置 8 選択ボタン 8a 玉貸ボタン 8b 玉貸ボタン 8c 精算ボタン 11 受入紙幣表示部 12 玉貸残数表示部 51 釣銭払出し部 52 釣銭ガイド部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入された貨幣の適・不適とその金種を
    識別する貨幣識別装置、及び貸玉金額を指定する玉貸ボ
    タンと該玉貸ボタン操作で貸玉処理する貸玉計数機構、
    並びに釣銭を精算する精算ボタンと該精算ボタン操作で
    精算処理する釣銭計数機構を備えたパチンコ玉貸機であ
    って、 上記貨幣識別装置で識別された適正硬貨はその金額を即
    時に貸玉処理するが、適正紙幣はその金額をRAMに記
    憶して表示し、上記玉貸ボタン操作で貸玉処理する度毎
    に貸玉金額分を上記記憶から減算して表示し、投入金額
    の限度額までの貸玉処理が終了するか、又は上記精算ボ
    タン操作で精算処理が終了した時点で上記記憶した表示
    を“0”とするクレジット貸出機能を有する投入金額の
    記憶演算処理手段を具備したことを特徴とするパチンコ
    玉貸機。
  2. 【請求項2】 投入された適正紙幣はその金額をRAM
    に記憶して表示し、予め設定された貸玉金額に相当する
    パチンコ玉を先行して貸玉処理し、以降は、貸玉金額を
    指定する玉貸ボタンを操作して限度額までの貸玉処理が
    終了するか、又は中途で精算ボタンを操作して精算処理
    が終了した時点で上記記憶した表示を“0”とするクレ
    ジット貸出機能を有する投入紙幣に対する先行貸玉処理
    手段を具備したことを特徴とする請求項1のパチンコ玉
    貸機。
  3. 【請求項3】 暗証番号付与機構を設け、顧客が暗証番
    号を設定して貨幣を投入し、精算する時点で暗証番号を
    呼び戻して精算ボタンを操作すれば釣銭が返却される暗
    証番号による釣銭返却処理手段を具備したことを特徴と
    する請求項1又は2のパチンコ玉貸機。
  4. 【請求項4】 遊技台の前面で遊技中の顧客を至近距離
    から検出する近接センサを付加した報知機構を設け、投
    入された貨幣金額の残額を記憶、表示中に顧客が近接セ
    ンサの検出範囲から外れた場合に報知するようにした報
    知機構による精算忘れ盗難防止手段を具備したことを特
    徴とする請求項1,2又は3のパチンコ玉貸機。
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